ステータス画面

お嬢さん、ちょいとお聞きなさいな

<オープニング>

 くるくると美しく巻いた長い金髪に、フリルたっぷりの高価そうなドレス。年頃は十を少し過ぎたくらいだろう。
 ぱんぱんに膨らんだリュックサックを背負い、可愛らしい熊のぬいぐるみを抱きしめて、その少女は竪琴の魔曲使い・ミラに連れられ酒場にやってきた。
 困った顔で苦笑するミラが口を開く前に、
「家出をしてきましたの!」
 少女は、高らかに宣言してみせた。

 取り敢えず、マルグリッテと名乗る少女のためにパンケーキをオーダーしてから、ミラは改めて経緯を説明する。
「彼女は上層のお嬢様なのですが、前々から婚約者のことについてご両親と喧嘩していたそうで……」
「だって、わたくしは、あんな気弱なお坊ちゃま、好きになりませんもの!」
 話に割り込む少女をなだめるミラの眉が更に八の字になる。
 給仕されたおやつでマルグリッテの気を逸らしつつ、それで家出したらしいのですが、とミラは続けた。
「家を出ても当てはないということで『自給自足の術』を学ぼうと、知恵を貸してくれる人々を探していたんですって」
 それから声を潜め。
「ですが、このまま……無知なまま放っておいては、彼女は悲惨なエンディングを迎えることになります」
 彷徨った森で盗賊にズドンとやられてしまうらしい。世間知らずなまま、危険な場所を危険だと思えないのは致命的なことだ。
「護衛がてら、一日だけ彼女の家出に付き合ってあげてくれませんか?」
 自分ひとりで生きていくのがどれだけ大変なことか思い知らせてやれ、とミラは言外に含ませる。
 そこらで採れるキノコを求めてわざと大変な岩壁を登ろうとしたり、釣ればいい魚をわざわざ素潜りで捕ろうとしたり、こわ〜い話を聞かせたり。家に帰ったほうが安全で美味しくて楽しいぞ、とマルグリッテに教えることができれば、彼女は家出暮らしを多分諦めるだろう。
 ……多分?
「そういう行動を彼女が『面白い』と感じてしまったら、家出暮らしのほうが彼女にとって魅力的になってしまうかもしれませんからね」
 でもまぁ、その場合は、マルグリッテさんもきちんと野営の仕方や知らない場所での生活法を学ぼうとするでしょうから、大丈夫じゃないですか? そう言って、ミラは朗らかに笑う。
 素直にお嬢様として家に帰ってもらうか、その殻を脱ぎ捨てて自由に生きる道を与えてみるか。いろんな対処法が考えられるが、一先ず、命に関わる危険の躱し方だけはしっかり教えてやって欲しい。
「マルグリッテさんは『気弱なお坊ちゃま』と婚約者さんを嫌っていますが、本当は、気の強い彼女と優しい彼の組み合わせで相性が抜群なんです」
 ということで、帰れば将来安泰なのは間違いないようだ。
「ちょっと変な依頼ですけど、よろしくお願いします」
 ぺこりと頭を下げ、晴れやかな顔で去っていくミラの足取りは、まるで厄介事から解放されたかのように軽い。
 おてんばお嬢様を預かったエンドブレイカー達は、それぞれに複雑な表情を浮かべて解決法を模索するのだった。


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参加者
斧の魔獣戦士・ミルラ(c00450)
杖の星霊術士・カナタ(c01429)
大剣の城塞騎士・ユミナ(c01686)
杖の星霊術士・レミット(c04319)
大鎌の魔曲使い・サシャ(c05471)
槍の魔曲使い・カノン(c06255)
太刀のデモニスタ・ディーク(c06297)
大鎌の魔獣戦士・エデッサ(c06356)
弓の狩猟者・リラ(c09433)
爪の魔獣戦士・シュブ(c10423)

<リプレイ>

●冒険者的ファッションチェック
 ひとまず酒場を出てから、
「ふっふーん、よろしい。家出経験者としてその心得を伝授してあげるわ」
 マルグリッテに微笑んでみせる杖の星霊術士・レミット(c04319)は自信ありげに腕を組んだ。……家出経験者、というか、絶賛家出真っ最中なのだが。
 家出少女二人がきゃいきゃい楽しそうに会話に花を咲かせて、「ねー!」なんて相槌打ち合ってる側で、槍の魔曲使い・カノン(c06255)はマルグリッテの靴に目を遣る。カノンの予想通り、少女の靴は歩くのには不便な、コロンと丸いつま先の可愛らしい靴。
 このお嬢様はきっと大切なものばかり身に着けて、そのまま飛び出してきてしまったのだろう。家出は決して誉められた物では無いけれど、どこか微笑ましい。
 まだまだレミットと『厳格なおうちの話』で盛り上がっているマルグリッテに、カノンは優しく声を掛け。
「その靴では、靴擦れしてしまいますよ」
 旅は長い距離を歩くのですから、と忠告する。自身の靴をまじまじと見ながら不思議そうに首を傾げるお嬢様は、靴擦れというものの辛さを良く判っていないようだったが、カノンは敢えて靴の履き替えまでは勧めずに穏やかにその様子を見守る。
 ちょっと意地悪かな、とは思いつつ。
(「……何事も経験ですよね」)
 痛みも、これから生きていく上での勉強になるはずだ。
 自分なりに靴の点検を終えたらしく、よしっ、と気を取り直したマルグリッテを、今度は太刀のデモニスタ・ディーク(c06297)がチェックする。ひょいと彼女のリュックサックを取り上げた彼は、妙に重たいその荷物に訝しげに眉をひそめた。
「何が入ってるんだ?」
 少女答えて曰く、パジャマと、お伽話の本と、フルートと、それからお着替えと。
 要するに無駄だらけである。
「このリュック、一時没収な」
「か、返してくださいませっ」
 もちろん、身長差が激しいのもあってマルグリッテは荷物を取り返すことができない。しばらく機嫌悪そうに文句を言っていたが、ディークの険しい視線に次第に荷物奪還を諦めたようだった。
 今の半端な知識はいっそ捨てなさい、という彼に、華やかな冒険譚しか知らないのであろう少女はぷーっとむくれて見せ、けれど、後でちゃんと返すとの言葉を聞けばそれなりに安心したようではあった。
 重たい荷物を代わりに持ってくれているのだという紳士的な優しさには気付けそうにない。
 つ、とさりげなくお嬢様のドレスを引っ張って彼女を呼ぶのは、大鎌の魔獣戦士・エデッサ(c06356)。振り返る少女に、ひらひらと巾着袋を見せ付ける。
「わ、わたくしのお財布……っ!」
 口をあんぐりと開けてびっくりするマルグリッテに、
「……これ、だと、お財布、貰い、やすい、の」
 エデッサはほんわりと教える。これまでの経験上、彼女にとってお嬢様はとっても狙いやすい格好の獲物だ。
「……腕に、自信が、無いと、こういう服、きちゃ、だめ、よ」
 行く先々でこんな目に遭っていては身もダルクも持たないし。
「……ズボン、で、男の子、みたくても、いい、かも」
 お財布の上手な隠し方も伝授されつつ、狙われにくい服装をエデッサから教わったマルグリッテは興味深げに何度も頷いている。
 そしてそんな家出少女の様子を見ながら、
(「甘い、甘すぎる! パンケーキより甘い!」)
 先程ミラが奢ってやっていたブルーベリーソースと生クリームを添えたふんわりパンケーキを思い浮かべて、杖の星霊術士・カナタ(c01429)はふるふると拳を振るわせた。
 ロクな準備もせず家を飛び出して、このまま家出を続けるのは大変だということも判らない無垢なお嬢様。
(「何も知らなかった頃の自分を見てるようで、なんだか放っておけないんだよねぇ……」)
 カナタは彼女に何をどう話そうか考える。言ってやりたいことは山ほどあるのだ。
 お嬢様と愉快な仲間達の一日体験家出、スタート!

●ワイルドランチタイム
 一行はてくてくと街を離れて郊外へ。
「……よろしく」
 ぼそりと挨拶する爪の魔獣戦士・シュブ(c10423)に、マルグリッテはスカートの裾を持ち上げて丁寧にお辞儀をする。『おじょうさま』ってなんだろう? と疑問符を浮かべるシュブに対して、マルグリッテも見たことのない服装のシュブを物珍しそうに見つめる。
 辿り着いた初夏の森は実り豊かで、物を教えるには丁度良いように思えた。
 森に慣れているシュブに小動物用の罠の張り方を見せて貰い、二つ目以降を設置している間に、斧の魔獣戦士・ミルラ(c00450)達はお嬢様を連れて森の散策に赴く。鬱蒼とした薄暗い土地を歩きながら、ミルラはおどろおどろしくマルグリッテに話し始めた。
「あまり奥に踏み込むと、二度と元の場所に戻ってこれなくなっちゃうのよ」
 ひゅるるると風が通り抜け、マルグリッテはゴクリと喉を鳴らす。
「日が落ちて暗くなる森の中……。行けども行けども同じような風景が続き、周りに響くのは木々のざわめきと獣の声ばかり……」
 ひゅるるるる……とまたタイミングよく風が、と思ったら、大鎌の魔曲使い・サシャ(c05471)の笛の音だった。ミルラの語りに花を添えるサシャの横で、人の話を聞くのが好きな弓の狩猟者・リラ(c09433)もドキドキと続きに耳を澄ませる。
「……そ、それがどうし」
「その獣はあなたのことを狙っているの!」
 がおー!
「ギャー!」
 ミルラの臨場感たっぷりの語り口に思わず悲鳴を上げるマルグリッテ。柔和な笑顔で「大丈夫よ」と半泣き状態の少女を抱きしめるリラ。
 想像以上に効果があったと実感したミルラは満足げに人差し指をぴっと立てる。
「とにかく、人気のない場所には極力近寄らないようにしてくれると嬉しいわ!」
 お姉さんとのお約束よ♪ と笑うミルラに、少女はリラの腕の中でこくこくこくこくと激しく頷いた。
 自分よりも年上の、家出娘の情けなさに大剣の城塞騎士・ユミナ(c01686)は溜息を吐く。
(「……ホント何でも屋ね」)
 請け負った以上は仕方ないわね、と思うものの、本心では心配していても、やっぱり家出娘の世話なんて気が重い。
「とりあえず、身を守る手段がまったく無いのでは話にならないわ」
 そう言うユミナに、怖い話を聞いたばかりのマルグリッテは凄い勢いで同意する。ドレス姿の華奢な娘を上から下までじっくり見回してから、
「とはいえ、マルグリッテの腕ではまともに武器は振れないでしょうし……」
 む、と眉根を寄せて悩んでみせる。教える護身術の種類を選んでいるのだ。
 わくわく続きの言葉を待つマルグリッテに、ユミナはさらりと告げた。
「使えるものは何でも使うこと」
「へ?」
「それとなりふり構わず逃げることかしらね」
 ぽかーんと拍子抜けした家出少女は、武術指南でも想像していたのだろう。けれど何か少し考え込んでから――多分、武器を振れないことを思い出して納得したようで、ふむふむとユミナの教えを噛み締める。
 がさりと木の揺れる音に見上げると、いつの間にかシュブが木の上から皆を見下ろしていて。捕らえた野生のウサギをメインディッシュに、今日はここで昼食をとることにした。食べられる野草や茸を選り分けながら、シュブはしっかり『知ってるもの以外は口に入れないように』と強調して教える。
「そのウサギさんは、どうしますの?」
「……こうする」
 首を落として血抜きする様を見せれば、お嬢様は悲鳴を上げて、手で目を覆い隠したままシュブを非難した。が、
「……生き物はみんな、他の命をもらって生きてる。……肉、食べるでしょ?」
 諭されては何も言い返せない。押し黙る少女をよそに肉の解体は進み、食卓の準備も整う。起こした火で焼いたウサギはとても美味しそうに香った。そして実際とても美味しかった。
 食事も終盤に近付いた頃、すすすっとマルグリッテの隣にサシャが座る。
「わたし旅の詩人の、サシャいうさ。りんごでも、食べながらお話ししよう」
 手にしたりんごを一口サイズに切り分けながら、どうぞ、と差し出すと、お嬢様は嬉しそうに笑って果肉を頬張った。ジーッと見つめるばかりで食べようとしないサシャを不思議に思いつつ、マルグリッテはもう一切れに手を伸ばそうと――、
「それ毒りんご。マルグリッテさはもうすぐ死ぬ」
「○□☆%△×〜〜っ!!??」
 突然の暗殺宣言に目を丸くしてじたばたするマルグリッテ。慌てて咳き込んでももう遅い。
「……嘘さ、冗談さ」
 あまりの狼狽振りに、サシャもちょっとだけびっくりする。
 毒殺はないとしても、眠らされて誘拐されたりしたら大変だからねと説明する最中、頷きつつもマルグリッテは心臓の辺りに手を当てて深呼吸している。
「親切されるとうれしい、けど、そういうのに引っかかっちゃあいけない」
 吟遊詩人のサシャは、歌にするためにお話をたくさん聞く。
 だから真偽の見極めには敏感なつもりだし、誰だって死んじゃったらそれまでだ。
「見極めはむずかしいけど、相手の目、よく見るといいと思うよ」
 直に触れた事は、無駄にはならない。元の生活に戻ったとしてもね。
 切ったりんごを皆に配るサシャの言葉を、マルグリッテはしっかり覚えておこうと思った。

●世界は広い
 街の中に戻ってきた頃には、マルグリッテはだいぶ疲れてしまっていた。
 カノンの予想通り靴擦れを起こしてしまった足は痛々しく、べそをかくマルグリッテを手当てして、カノンは彼女のために歩きやすい靴を買ってあげた。今まで履いたことのない質感の靴にきょとんとする少女は、その快適さに少し驚いている。
 比較的安価な食べ物屋を紹介し、サシャは節約の大切さを説く。
 食べ歩きしながら、レミットは自身の実体験でもある家出冒険譚をがっつり語った。モンスターとの邂逅や初めての野宿、城塞騎士団に助けてもらった話、追っ手から逃れる方法。
 そのどれもがお伽話顔負けの『生きた経験』だった。
「切らなくても髪型変えるだけで意外と気付かれないものよ」
 マルグリッテの長い髪を見て、レミットは言う。彼女の髪は肩の辺りで切り揃えられていて、色も生来のものとは変えているようだった。
 興味津々に話を聞くお嬢様だが、その表情はどこか寂しそうに陰っている。レミットの話で、親や家から逃げ続けなくてはならないことを思い知らされたのかもしれない。
 リラが、そっとマルグリッテの肩に手を添える。
「ご両親は貴女のことが心配で堪らないの」
 少女の不安を汲み取った優しい声。
「時に窮屈に感じることもあるかもしれないけれどそれは貴女を愛しているからよ、子供を憎む親なんて居ないわ」
「……」
 きゅ、と唇を噛んで聞き入る少女に、リラの言葉を継いでカナタが話し始めた。
「家族無しで仕事をするって、すごい大変なんだよ」
 カナタも、色々問題が起きた時に家族に助けてもらった経験がある。お金の工面や、何物にも変えがたい温かい励まし。帽子に乗せたスピカは父親から教わった大切な星霊術だ。
「可愛いでしょ?」
 自慢げに胸を張るカナタを、少女は眩しそうに見つめた。
 歩きながら、ふと空を仰ぐ。街とその周辺を見渡せる塔があることに気付いて、一行は上ってみることにした。高い位置の窓から顔を出せば、地面にいるときよりも強い風に髪が踊る。
 ――高い場所からの風景は、己の小ささを思い出させるようでもあった。
「……お嬢さん」
 ディークの視線が、マルグリッテの頭上から突き刺さる。
「一人旅をするという事は、たとえば俺のような、君のそのちっちゃな身体では太刀打ちできない連中とも戦わねばならない、という事なんだ」
 家の外にはそんな輩がたくさんいる、とディークは眉間にしわを寄せる。
「しかし、家の外に出た君を、だーれも守ってくれない。だって『ひとり』なんだものな?」
 そうよ、『悪人』と言う名の獣がひとりぼっちのあなたを狙っているわ、とミルラも相槌を打った。
 ユミナも真剣な瞳で言葉を紡ぐ。
「都合良く誰かが助けてくれるなんて事は無いのだから、自分で全てこなさなければならないのよ」
 誰かに頼りたいなら、家に帰れば何も不自由はしない。
(「わたしは騎士団に恵まれて今こうして暮らせているけど、一人だったらきっと生きられないわ」)
 しっかり者に見えるけれど、ユミナはまだ十歳に満たない。自分と同じ境遇になってほしくないから、つい意見は厳しくなる。
「それでも君は、家を出るのか?」
 じっとマルグリッテを見つめるディークに、彼女も眼差しを返す。
 もう一度窓の外を眺めて、目で今日歩いた道を辿れば、世界がどれだけ広いものだったのか少女にもよく理解できた。
「……世界は、大きなものだったのですね」
 知らないことだらけだった、と、マルグリッテの顔には己の無知を恥ずかしく思う気持ちが滲み出ている。
「ひとりになってしまったら、こうして誰かと楽しく歩くこともないのですね……」
 俯いた少女の声が小さくなる。
 けれど、
「それでも、この二本の足で行けないことはなさそうですわね!」
 ぐっ、と拳を握り締めて顔を上げた彼女の心は希望と誇りに満ちていた。
 くるりと一同に向き直り、少女は「皆様ありがとうございました」と頭を下げる。
「わたくしは、一度家に帰ろうかと思います。それから……」
 にこり。決意を固めた笑顔。
「知識をたくさん詰め込んで、いつか完璧な『旅』に出てみせますわ」
 結論は結局、折衷案……なのだろうか。
 婚約者さんと一緒に旅に出たらどう? と提案するリラに、ユミナも、頼りになる道連れは必要だと肯定する。その際には農家で働くのも良いと思う、とエデッサもアドバイスを加えた。
(『それで本当にいいんだな?』)
 急に頭に響いた声に、マルグリッテは驚いてきょろきょろした。どうやら声は、肩に触れたディークから流れ込んできた問いかけらしい。
 ディークに力強く返事をしようとして……彼の腰にぶら下がるファンシーな熊さんの巾着袋を発見してしまって、マルグリッテは思わず笑ってしまった。
「自分で選んだ道に、後悔だけはしないように、ね?」
「もちろんですわ!」
 最初の威勢を取り戻して、マルグリッテはユミナに元気良く答えた。

●思い描いた未来へ
 様々な経験を詰んで、世間知らずなお嬢様はちょっとばかり成長して上層のお屋敷へと帰っていった。
「家出をしようと思ったことはないけれど……マルグリッテさんの行動力はちょっぴり羨ましいわね!」
 実はお嬢様育ちのミルラも、いろいろと家に思うところがあるのだろう。
(「……家族愛語るなんて、一番甘いのはボクだったかな」)
 苦笑して、カナタは隣のユミナに優しく微笑みかける。困ったときは力になるよ、と。

 楽しい経験も、辛い経験も、いずれは血となり肉となるのだ。
 今日の家出は、後の大冒険譚と偉大な冒険家を生むことになる。――かも、しれない。



マスター:桐谷なつみ 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:10人
作成日:2010/05/15
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  • ハートフル16 
冒険結果:成功!
  • 生死不明:
  • なし
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