ステータス画面

レッツゴー、チームクワガタ

<オープニング>

「チームクワガタ、イクゾー!」
「ウォー!」
 がっちゃんがちゃんと鋏を開閉しながら、行進する幾つもの影があった。
「切レ味スルドク、クワガタブレード!」
 長く鋭い鋏のクワガタ人がダッシュし、木々を何本も薙ぎ払ってゆく。
「怪力自慢ノ、クワガタボンバー!」
 大柄なクワガタ人がその木々を跳ね飛ばし、一本を挟んでベキベキへし折った。
「唸レ業炎、クワガタファイヤー!」
 赤色の鋏を持ったクワガタ人が激しく鋏を擦り合わせ、一瞬のうちに炎を放つ。
 跳ね上げられた木々が燃え、黒い炭になって地面に落ちていった。
「スゲェー! サスガ、チームクワガタダゼェーッ!」
 一気に湧き立つクワガタ人達。それに応えるように、三クワガタ人は手……ではなく、鋏をがちゃがちゃ振って見せた。
「サァ、先ヘ進ムゾ!」
 クワガタファイヤーの勇ましい号令に応え、クワガタ人達はどこかを目指し、森の中を進んで行くのであった。

「……はひ、儂はいったい何を?」
 ライムちゃんにバリバリ引っ掻かれながら、ハンクス長老は小さく顔をプルプル振った。
 どうやら世界の瞳の状態から、元に戻ったようである。
「……今の『世界の瞳』の話からすると、ラッドシティの外からマスカレイドがやってくるようだな」
 トンファーの群竜士・リー(cn0006)はそう言って、仲間達へ向けて『世界の瞳』からの情報について、内容の確認を始めた。
「連中は特徴的なクワガタ人のマスカレイドが三体と、マスカレイドでは無いクワガタ人が七体と言った所か。奴等の抜けてくる森とラッドシティの間には荒野があるから、そこで待ち伏せして、敵が森を出た所を狙えば迎撃しやすいだろうな」
 何としてもラッドシティに入る前に、片付けたい所だとリーは言う。
「強敵になるのは、何と言ってもマスカレイドの三体だな。鋭い切れ味のクワガタを持った奴の攻撃は、防御が難しいかもしれないし、大柄な奴はかなりパワーがありそうだ。原理は良く分からんが、炎を放つ奴まで居るから厄介だな」
 しかしこのマスカレイド達を、ラッドシティに入れる訳には行かない。ここはエンドブレイカー達が食い止めるしか無いだろう。
「残りのクワガタ人達はマスカレイドでは無いようだが、三体のマスカレイドクワガタ人……連中にして見れば仲間を倒してしまう訳だから、戦闘は避けられないだろう。マスカレイドほど強力ではないものの、鋏を使った攻撃で攻め立ててくるから、用心しておいてくれ」
 まぁマスカレイドで無い連中なら、逃げてしまっても問題は無いから気楽ではあるなとリーは付け加える。
「ラッドシティの決戦は近い。そちらに備えることも重要だが、できることはしっかりと対応していかないとな。それでは、よろしく頼むぞ」
 リーはそう言って話を終えるのだった。
 


マスターからのコメントを見る
参加者
白の魔道士・ソフィア(c01661)
瑠璃霄・ボリス(c02797)
スイカランナー・カヘル(c03172)
穏やかに咲く月見草・ウィスタルテ(c03467)
キャプテン・ジョナサン(c04633)
撃滅の鉄槌・ロベルト(c21122)
黒と白の騎士人形・カムイ(c25088)
貧困ギャンブラー・ノノカ(c26463)
紅蓮猫の焔巫女・サラ(c27143)
黒橡の魔女・イソラ(c29102)

<リプレイ>

「ラッドシティの戦いの前の一仕事。みんな頑張ろうね」
 広がる荒野を踏み締めて、黒橡の魔女・イソラ(c29102)はこの地に集まった仲間達に呼びかけた。
 殺風景な大地の向こうには、緑の生い茂る森が暗い影を纏っている。
「ラッドシティは、色々大変なんだから、外側からのちょっかいは、ご遠慮願いたい、のよ」
 瑠璃霄・ボリス(c02797)の言葉が示すように、エンドブレイカー達の背後にはラッドシティの建物群が遠目に見える。
 都市国家の外からマスカレイドが近付いているとの情報を得て、一行はその迎撃にやってきたのだ。
「それにしても長老さん、何度も世界の瞳の代弁をするのは、大変そうさ……」
 そのうち戻らなくなってしまうんじゃあないか、などと冗談っぽく言いつつも、紅蓮猫の焔巫女・サラ(c27143)は気を取り直して構える。
 今回の事件の情報源は『世界の瞳』の言葉を受け取ったハンクス長老だ。その状態を思い出し、サラは軽く頭を掻いた。
「ラッドシティにこれ以上の被害は受けて欲しくないしな」
 大きな戦いが迫っているのに忙しいことだと、黒と白の騎士人形・カムイ(c25088)は軽く、息を吐く。
 しかしその瞳は真っ直ぐに、敵が来るという森を――都市の未来を見つめていた。
「何だか子供心をくすぐる相手らしいですね」
 転がっていた岩にもたれながら、スイカランナー・カヘル(c03172)は微かに微笑む。ハンクス長老から受け取った情報だけで判断すれば、マスカレイドは賑やかなクワガタ人達ということだった。
「ラッドシティに向かわせる訳にはいきません。ただ、出来るだけ無益な殺生は避けたいですね」
 その一群にはマスカレイドでないクワガタ人も居るとのことだ。穏やかに咲く月見草・ウィスタルテ(c03467)は、都市国家の外の森で暮らしてゆくだけなら被害はないでしょうからと、少しでもその命を助ける方向を模索していた。

「遠路はるばるご苦労さん。ラッドシティへよーこそ」
 敵を出迎え言い放つ、撃滅の鉄槌・ロベルト(c21122)。その前方からはゾロゾロと、クワガタ人の一群が近付いてきていた。
『ナンダ、アイツラッ!』
『カマウナ、ケチラセェーッ!』
 雄叫びを上げ、頭部の鋏をガチャガチャ鳴らし、突っ込んでくるクワガタ人達。
 そこにでっかい鉄塊担き、キャプテン・ジョナサン(c04633)が立ち向かう!
「勢いがある連中は大好きだぜ。止め甲斐があるからな!」
 踏み込みと同時に無双の一撃を叩き下ろし、先頭のクワガタ人を殴り付ける。ぐわんぐわん揺れるクワガタ人だが、そこに疾風の如き斬撃が飛び込んでくる。
『切レ味スルドク、クワガタブレード!』
 ダッシュで駆け抜けたのは、長い鋏のクワガタ人。通称クワガタブレードだ。その鋭い刃がジョナサンの脇腹を薙ぎ、構えていたロベルトの体にも斬り付けてゆく。
「やーいやーい、弱虫毛虫、クワガタ虫ー!」
 だがその直後、貧困ギャンブラー・ノノカ(c26463)がクワガタブレードへと接近し、棍を振り回して鋏をガンガン叩きまくる。
「クワガタさんたち、ここから先は、通行禁止なの、よ」
 ボリスもその場で激しく回転し、巻き起こした突風と砂塵でクワガタブレードの視界を塞いでゆく。二人の猛攻を受け、クワガタブレードは鋏を振りながら悶絶し始める。
「チームクワガタ以外は、退いて頂ければ倒しません」
 撤退を呼びかけつつ、ウィスタルテは召喚した星霊ヒュプノスを解き放つ。ぽーんと軽い跳躍が眠りを誘い、先頭のクワガタ人を深い眠りへと落とし、別の奴にも眠気を連鎖させてゆく。
『ナニオゥ、ナカマヲ見捨テルモノカー!』
 その一体が睡魔に抗いながら、鋏を突き出し向かってくる。挟まれたのはカヘルの腕。みしみしと肉に圧力と痛みがめり込むが、カヘルはそれを振り切って跳び上がった。
「姑息な正義の西瓜! スイカランナー!」
 跳躍の頂点で懐から取り出した爪と西瓜を装着し、回転しながら急降下を仕掛ける!
『ゲェーッ! スイカガ……』
 猛烈な勢いで降ってきた西瓜……もといカヘルの爪に穿たれて、クワガタ人はその場に崩れ落ちる。そのまま連続ジャンプで次のクワガタ人にも斬り付けたカヘルだったが、そいつの鋏が西瓜をキャッチする。
『スイカは好物ダゼェーッ!』
 ばぎゃんと西瓜の被り物が砕け、ぎしぎし挟まれるカヘル。その攻防の間に別の奴がジョナサンへと向かい、鋏の連続突きを仕掛け始めていた。
「……こういうテンション、嫌いじゃないんだけどなぁ」
 人々に害を為すならば、マスカレイドならば、倒すしかない。
 決意と共に大地を踏み締め、白の魔道士・ソフィア(c01661)は星霊クロノスを召喚する。
 時を司る白兎の時計がくるくる回り、クワガタ人の時間が歪んでゆく。時の狭間に落ちるように、クワガタ人はその地に封印されたのであった。
「唸レ業炎、クワガタファイヤー!」
 赤い鋏から放たれた紅蓮の炎が、ソフィアとカムイの体を包む。その熱気からカムイは転がり出て逃れ、氷の刃を抜き放った。
 吹き始める雪の風が、クワガタファイヤーの腕を凍結させてゆく。その間にカムイは煌く刃を翻して構え、敵へ冷たい切っ先を向けるのだった。
「うにゅぅ、この忙しいときに余計な仕事増やさないで欲しいのさ……」
 紅蓮の刃を抜き放ち、切っ先から烈火の炎を滾らせるサラ。その一撃が大柄なクワガタ人に突き刺さり、轟轟と燃え盛る。
『ヌォォ、コノ程度デヒルムモノカー』
 しかし炎を受けたクワガタボンバーは強引に、正面からサラに突っ込んできた!
 巨大な鋏がサラの細身な体を掴み、みしみしと剛力が加えられてゆく。
「にゃ……」
 骨が軋み、息が絞られ、血が滲む。このまま体が千切られてしまうのでは無いかという程に、クワガタボンバーの鋏はサラへと食い込んでいった。
「だがテメェらの旅はここで終わりだ」
 ハンマーに闘気を纏わせて、ロベルトが一撃を叩き込む。
 真正面から受けたスタンインパクトの衝撃で、サラは何とかクワガタボンバーの鋏から抜け出した。どさりと地面の上に落ち、げほげほと背を震わせている。
「皆さん、頑張って参りましょう」
 その状況を察したイソラがリペアキーの魔力を練成し、サラの傷口を塞いでゆく。何とか立ち上がるサラの背に激励を送りながら、イソラ自身も魔鍵をぎゅっと握り締めるのだった。

『受ケテミヨ! クワガタボンバーノチカラ!』
 豪快に振るわれたクワガタボンバーの鋏が、今度はロベルトを挟んで締め始めた。べきべきと腹が歪み、喉奥から鉄錆の味が昇ってくる。だがその只中で、ロベルトはにぃ、と口端を上げた。
「萩、牡丹、行っくニャー!」
 サラに応えて踏み出した星霊バルカンが、にゃあと一声睨みを利かせる。神火の巻き起こった瞬間にロベルトはクワガタボンバーの頭を蹴り飛ばし、その鋏から転がり逃れた。
「……いけない」
 ウィスタルテが桜の花びらを扇の上に生み出して、ロベルトに向かって解き放つ。
 何とか自力で立ち上がろうとしていたその体に、春の風を思わせる温かな、癒しのチカラが支えとなって広がっていった。
「ノリノリなのは楽しそう、だけど、マスカレイドだもん、ね」
 しっかり退治させてもらうと、ボリスは砂塵を巻き起こす。
 突風を含んで放たれたバインドウインドがクワガタファイヤーの顔面を直撃し、大きく仰け反らせた。これでギアスは刻まれたか。しかしクワガタファイヤーは何やら唸りながら、業火をボリスに撃ち出してきた!
「そんな焚き火で、私を捕まえられる、かな?」
 体を灼く熱さに耐えながら、ボリスは敵を見据え、軽く微笑む。
 その瞳の奥にあるのは、ラッドシティの人々を守りたいという、確かな決意。
 痛みも熱さも、この意志を崩せはしない。それを表現するかのようにボリスは構えるのだった。
 そしてクワガタファイヤーへと、カムイが斬り付ける。鋭い斬撃と共に薔薇の花弁が舞い、敵の体を突いて穿つ。

「さぁ、貴様の罪を数えろ!」
 一方ではクワガタ人達を相手にして、カヘルが立ち回っていた。爪を突き出しての急襲で一体、二体と斬り付けて、敵の注意を引き付けている。
『フザケヤガッテー!』
 だがその分だけ、カヘルは敵の攻撃に晒される事にもなっていた。一体の鋏に脚を掴まれて、別の奴が腕に刃を入れてくる。少しずつ疲労と痛みが、カヘルの体に蓄積していった。
「どんな時でも、気をつけないといけないですね」
 油断大敵とソフィアが星霊スピカを召喚し、カヘルの背にもふっと乗せて治療してゆく。更にその直後のタイミングで、クワガタ人の背が大きく揺れた。
「そこまでだ」
 クワガタ人を背から貫いたのは、ロベルトの魔獣の腕だった。どさりと倒れた奴の背を踏み付け、残った奴等にハンマーを突き付ける。
「さァ、テメェらはどうする。まだ遊び足らねェなら付き合ってやるぜ?」
『ウ、ウワァー。モウダメダァー!』
 ロベルトの警告にビビッたクワガタ人が一体、一目散に逃げ出した。
『コラ、ニゲルナー!』
 それを追って別の一体も駆けてゆく……が、連れ戻そうという風では無く、便乗して一緒に逃げ出したように見えた。
『情ケ無イ奴ラダ!』
 だが一体だけはその場に残り、ロベルトの突き出された腕を鋏で挟む。ぎりぎり力が加えられてゆくが、そいつの腹を炎が薙いだ。
「逃げるようなら追わねぇ。だが向かってくるってんなら、容赦しねぇぜ!」
 神火の一撃を叩き込んだのはジョナサンだ。そのまま流れるような歩法で進み、クワガタボンバーの前へと立ちはだかる!
「さぁ力比べだ、力自慢!」
 繰り出された神火斬妖剣を肩に受けながら、クワガタボンバーはニヤリと笑う。
『オウ!』
 そして鋏を豪快に振るい、ジョナサンの鉄塊を弾き飛ばすのだった。

「ここは通しませんよ!」
 援護にはイソラが付いて、紅蓮の門を魔鍵によって開放する。溢れ出す炎の流れがクワガタボンバーを、そして残った一体のクワガタ人を包み込んだ。
 炎に巻かれ、ぽてっと倒れるクワガタ人。クワガタボンバーは灼熱の中でも地面を踏み締め、体勢を保っている。

『クソッ、ヨクモ……』
 クワガタブレードが長い鋏を振り回し、ノノカに向かって斬撃を繰り出してくる。
 何発かがヒットし、ノノカの肌から血が滲む。しかしそれでも、ノノカは退かない。
「むふふ、ピンチの後にはチャンスが……一発逆転! ってね!」
 くるりと細い棍を翻して回転させ、その勢いに乗せて打撃を繰り出してゆく。そのまま攻防一体の構えを取り、ノノカは不敵に笑うのだった。

『ヌォォー!』
 クワガタボンバーが渾身の力を込めて、ジョナサンの体を締め始める。
 歯を食い縛って耐えるジョナサンだが、その体が徐々に、壊されようとしていた。
「通しません。……絶対に」
 ウィスタルテの扇から桜花が舞う。竜巻のように回転する花弁が広がり、ジョナサンの体力を、ノノカの傷を塞いで回復させてゆく。
「その……程度か!」
 ジョナサンがクワガタボンバーの鋏を掴み、力ずくで強引に開いてゆく。
 掌から血が溢れて落ちてゆくが、ジョナサンは構わない。
『ナ……ナンダト!?』
 驚愕の声を上げるクワガタボンバー。その一瞬の虚を突いて、ロベルトがハンマーを叩き込んだ。
「向かってくる奴は、どんな奴でも容赦はしねェぜ」
 打ち込まれたスタンインパクトの衝撃で、クワガタボンバーの体が小さく揺れる。その一瞬に、ジョナサンが鉄塊を振り上げた!
「今その仮面を、叩き潰してやる!」
 ばぎゃん!
 思いっ切り振り下ろされた神火の一撃が、敵の仮面と頭をぶっ潰し、豪快な戦いに終止符を打ったのだった。

「一気に決めるぞ」
 カムイの斬撃がクワガタファイヤーの胸を突き、力を奪ってゆく。血飛沫のように舞う華は妖しいほどに美しく、その戦いを彩っているようであった。
『サセルカッ!』
 クワガタファイヤーが力を振り絞るようにして、炎を放つ。その業火がカムイの体を包み込み、激しく燃え始めた。
「こっちだ! スイカキッ……空中殺法!」
 炎を放つ鋏の後ろに回り込み、カヘルが鋭くサマーソルトを蹴り上げる。ガキンと鋏が大きく揺さぶられ、クワガタファイヤーの体勢が乱れた。
「千早振る炎乃一刀・焔薙ぎ! 唐紅に浄化の炎に焼かれるニャー!」
 紅蓮の刃を煌々と猛らせて、サラが吼える。
 その気迫に応えるように火炎が唸り、クワガタファイヤーとクワガタブレードを包んで燃え盛る。
「焔の魔鍵よ、みんなを護って……!」
 がこん、と開放される紅蓮の門。その鍵を握るのはイソラだ。開かれた奥から溢れる地獄の炎が、クワガタファイヤーを呑み込んでいった。
『グワァー、オ、オレガ炎デ負ケル……?』
 炎の力を持つ者が、炎の中で。クワガタファイヤーの仮面と体が、獄炎の中で焼き尽くされてゆくのであった。

『一匹ニナロウト、オレハタタカウ!』
 勇ましく鋏を突き出すクワガタブレードだが、その一撃をノノカの棍が受け止めた。
「言ったよー! これで一発逆転!」
 くるりと衝撃を乗せて反転させ、跳ね返す! 思わぬ反撃が虚を突いたか、クワガタブレードは体をくの字に曲げて後退った。
「ちょっと残念ですが……」
 そこを狙ってソフィアが魔道書を開き、フォースボルトの見えざる衝撃を叩き込む。
 自慢の鋏を衝撃波が打ち据え、ビリビリと大きく揺さぶった。
「しっかり退治、させてもらっちゃう、のよ」
 その瞬間にボリスが飛び込み、鋏の根元に刃を打ち下ろす。ぼぎんと鋏が片方へし折れて、クワガタブレードが絶叫を上げた。
『ギャアアア……』
「これでおしまいだぜー!」
 縦回転で棍を振り回し、飛び込むノノカ。その一撃がクワガタブレードの仮面をぶっ叩き、頭部ごとばぎゃんと打ち砕いた。
 敵の最期を確認し、ノノカは棍を振り上げる。
 こうして荒野での戦いは、エンドブレイカー達の勝利で幕を閉じたのであった。

「次は平穏に暮らせる存在に生まれ変われますように……」
「これで大丈夫かな」
 それから一同は命を落としたクワガタ人達を埋葬し、暫しの祈りを捧げていた。
「これからは森で大人しく暮らしてねー?」
 ちなみに逃げた連中はマスカレイドの先導が無ければ、わざわざラッドシティまで来ないであろうから、深追いはしないということで落ち着いた。
 同じ理由で昏睡、封印となった奴らも効果を解除して、森の中に放置してきた。
「これからのラッドシティは、きっと平穏になる、よね?」
「うにゅ、これにて一件落着なのさ!」
 そうして一同は、ラッドシティへと帰ってゆく。これから先に待つ大きな戦いを経て、この地の平穏を掴み取る為に。
 各々は決意を新たにしつつも、今は不安の種を少しでも除けた事に安堵を感じながら、歩みを進めてゆくのであった。



マスター:零風堂 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:10人
作成日:2012/03/25
  • 得票数:
  • 楽しい3 
  • カッコいい14 
冒険結果:成功!
  • 生死不明:
  • なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。