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まな板の上のマナイタ

<オープニング>

 静かな浜辺の夜更けを、複数の男達の下品な笑い声と、ずるずると何かを引っ張る音が破った。
 荷物を引っ張る男達は陽に焼けた肌に入れ墨、バンダナ、腰には蛮刀を引っさげたいかにもな海賊である。
「楽勝楽勝っと。しかし、こりゃハズレですぜ、船長〜!」
 先頭で荷物を引っ張る一人が息を切らせてこぼし、思い切り蹴った。
「ンン〜!」
 蹴られて『荷物』はビチッと跳ねて呻きをもらした。10個程の包みの正体はぐるぐる巻きに捕縛された人魚達だ。
 ただし、その髪も下半身の鱗も地味な茶色。そして縄の上からでも判るぺったん……ささやかな胸。
「ふん……。こういうのの方が『味』は良いんだよ!」
 ドシュッ!
 船長、と呼ばれた巨漢は、こともなげに戦斧を振り下ろし、手近な人魚の体を両断した。
 人魚達の声にならない悲鳴の中、ゲラゲラと笑いながら血まみれの肉塊をぐちゃぐちゃと噛み締める『船長』の顔には、手下にも見えない白いマスカレイドの仮面が貼り付いていた。

「……人魚村の人魚がピンチだ」
 トンファーの群竜士・リー(cn0006)が酒場の片隅でぼそっと呟いただけで、エンドブレイカー達の何人かはわらわらと集まって来た。
 人魚はピュアリィの一種だが、ここに住む人魚はアクスヘイムの冒険などでも世話になっており、エンドブレイカーの一人が『人魚海の領主』をしているなど交流もある。
 仲間も同然の彼女達がピンチならば、駆けつけるに決まっている!
「襲われたのはアクスヘイム近くの集落。10人しか住んでない小さな集落だが、ここの人魚が全員さらわれたエンディングが見えたんだ」
 敵はマスカレイド化した船長と、その配下である24人の海賊達。しかも、さらわれた人魚のうち1人は『味見』と称して食われてしまう。
「マスカレイド化してるにしても、外道極まりねえ! そう思うだろ?」
 人魚達がさらわれるのを防ぐのには間に合わないが、1人が犠牲になる前に奪還する事は可能。
 もちろん、手を貸さない訳がない!
「マスカレイドは船長1人。残りは荒くれ連中だが、船長がやられりゃ総崩れになるだろうし不利と悟れば逃げて行く。出来れば捕まえた方がいいだろうが、マスカレイドを倒して人魚を奪還さえ出来りゃ深追いまではしなくていい」
 ただ、逃げる際に人魚を人質にとり一緒に連れて行かれる可能性があるので、気をつけた方がいいだろう。
「ちなみにここの人魚達は、なんというかピュアリィにしては女性的魅力がちょっぴり乏しい」
 リーが素早く胸の当たりを両手で撫で下ろした。まったいら、と。
「そのせいか『揉まれたら大きくなる』とかいう噂を信じているらしい。救出に成功したら、捕縛で凝った肩とか……まあ、マッサージとかしてねぎらってやったら感謝が倍増するかもしれないな」
 あくまでも救出に成功したら、だ。
「だが、そこはお前らだったら、間違い無しだよな!」


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参加者
悪魔憑き・フィーネ(c00324)
剣の群竜士・マコト(c00561)
煌舞緋蝶・レイラ(c01598)
氷笑アルテミス・ジュリア(c17193)
ナイフの星霊術士・リュカ(c17357)
月に駆ける妖精騎士・ジョーガ(c23446)
仕込杖の魔法剣士・クズハ(c23931)
オーディナリィ・ラナテス(c26730)
勇凛武侠・ツクノ(c30053)
斬奸執事・ラッセル(c30352)

<リプレイ>

●隠れない
 夜の浜辺をちらちら瞬く明りが移動する。一方はまるで隠れるように光を落とし、一方はまるで夜を昼にでも変えるかのように眩く、これみよがしに。
 そして両者は遭遇する。
 隠れる様にしていたのは、海賊達。
 真夜中の太陽のごとく現れたのは10人のエンドブレイカー達。
 人魚誘拐阻止を最優先で準備してきた明りのせいで、遭遇した時には海賊達もすでに戦闘態勢に入っている。
「わぷっ!」
 ランタンの明りで真剣に『バストアップエクササイズ教本』を読みながら歩いていたオーディナリィ・ラナテス(c26730)は、前を歩くナイフの星霊術士・リュカ(c17357)にぶつかり、ようやく一行が立ち止まったのに気づいた。
「なんだ、お前らは!?」
 立ちふさがって来た邪魔者に、海賊が声を荒げたが、明りの中に見える一行が自分達の半分程の人数な上ほとんど女であるのに気づいて、下卑た笑顔になる……のも束の間。
 自分達の獲物の人魚と、一行を見比べ、ちっと舌打ちした。
「まな板運びで疲れてんのに、またマナイタばっかりかよ」
「あのマナイタでも、こっちのまな板を傷つけないように運ぶ下敷き代わりくらいにはなるんじゃね?」
「うっす過ぎて、それも危ないんじゃね?」
 ゲラゲラと失礼極まり無い事を言い捨てて爆笑する彼らに月に駆ける妖精騎士・ジョーガ(c23446)がぼたぼたっと大量に用意していた松明を何本か取り落とす。 
(「多勢で襲って活け造りだなんて、悪趣味にも程があるのに、さらに胸の事まで……!」)
 ギリィッ!
 ジョーガと共に、憎しみで人が殺せたなら、確実に2、3人は即死していそうなドス黒いオーラを立ち上らせて歯ぎしりしたのは剣の群竜士・マコト(c00561)か、勇凛武侠・ツクノ(c30053)か。
「まな板の上にまな板を敷くというのは上のまな板が貴重なまな板なんですね。きっと高級な樹でできたまな板なのでしょう?」
 海賊ジョークをやっと理解した! とばかりに、ぱん、と両手を打ち鳴らし悪魔憑き・フィーネ(c00324)はおっとり微笑んだ。
「フィーネさんにはずっとそう思ってて欲しいの」
 遥かに年下の仕込杖の魔法剣士・クズハ(c23931)が思わず慈しむ視線を送ってしまう程天然な笑顔に一瞬空気が和む。
「けど、私らはまな板……いや、人魚を攫うなんて許せんのよ」
 うっかり海賊に乗せられた煌舞緋蝶・レイラ(c01598)が口を滑らすのに、殺気のこもった味方の視線が集中し、レイラは慌てて言い直した。
「そう。だから貴方達、大人しく降参するか、向かってくるか、逃げて後ろから撃たれるか。どうする?」
 出会い頭からセクハラ三昧の海賊達にほとほと呆れ果てた氷笑アルテミス・ジュリア(c17193)が冷たく言い放つ。
「マナイタに、ガキに、ジジイが何言ってやがる」
 圧倒的な人数差に勝ち誇った海賊達はゲラゲラとその宣言を笑い飛ばした。
「わたくし共の好意でもあるのですが……。最近この近郊の人魚の血や汗を浴びると成人男性は厄介な病にかかるそうで。対策はお済みですかな?」
 嘘など言いそうも無い実直そうな斬奸執事・ラッセル(c30352)のハッタリだったからこそ、彼が薬ビンをちらりと見せた瞬間、思わず海賊達は捕まえていた人魚から一歩退いた。
 チャンス!

●揺れない
 海賊達に襲いかかる風を装う一行の初手は、大きめの松明をできるだけ広範囲の砂浜に突き立てる事だった。これで夜影に乗じ逃げられる確率が少し減った。
「小賢しい真似を! てめぇら、全員ぶっ殺せ!」
「おう!」
 それまで不気味な沈黙を保っていた船長が、ぶるんと肉付きの良い胸を震わせ巨斧から大量のオーラの刃を撃ち出し、フィーネとクズハにダメージを与えた。
 船長の号令で一斉に飛び出して来る海賊達にラナテスが威勢良く啖呵を切る。
「同情の余地もない海賊団! ぎったんぎったんにしてやるんだからー! ……みんなが」
 引っ込むのも素早かった。ラナテス、安定のラナテスっぷりである。
「明るくされただけで小賢しいとは、どんだけ後ろ暗いんだ、お前等」
 入れ替わるように、マコトが挑発しながら船長のみぞおちを打ち据える。激しい動きにもその胸は微動だにしない。
「僕もお返しさせてもらうの。ぎったんぎったんっていい響きなの」
 はらはらと薔薇の花びらが舞い、クズハも船長へ奇襲斬撃。そして、ジュリアの精密射撃が船長の腕を射抜いて動きを鈍らせた! 胸は揺れない。
「高級まな板を独り占めしようとする人たちは成敗しないと」
 どこまで本気で、どこまでボケなのか。手下共の抑えに回ったフィーネはにこにこしながら、踊るようにくるくるくる〜と回りながら黒旋風を放つ。
「何がしたいのか判らないけど、あなた達の思惑通り行かせるわけにはいかないよ」
 人魚を誘拐する目的が活け造りなら、さすがに見たくは無い。ナイフを横に抜き放ち、リュカが作り出した鋼鉄の竜が疾駆して1人を倒した。たゆん、と胸が揺れた。
 凄まじい冷気!
 普段のおしとやかな姿からは想像もつかないじゃじゃ馬口調でジョーガが叫ぶ。
「まな板って言った奴からぶっ殺してやるぜぇ!」
 ジョーガのウインターコールは敵に向けられているが、なんだか視線と殺意はリュカの一部分に向けられているようだった。
「ジョーガ、手下の数はまだ減らし過ぎないようにしないと」
 小声のリュカの一部分を、ジョーガ、無言で凝視。リュカもつい自分とジョーガの一部分を見比べた。
「さて、次はっと……ヒュノ行くよ」
 呼び出したヒュプノスでなんとなく胸元を隠しながらリュカは何かを誤魔化すかのように次の標的へ向った。
 6人が戦闘で敵の気を引いている間、ラッセル、ツクノ、ラナテスの3人は素早く人魚の救出に向う。
 レイラの前で、船長の助太刀を始めた敵が次々にクズハへの攻撃を与えている。クズハだけではない、多勢に無勢、皆相応のダメージは負っている。
 アスペンウインドで助けるか。だが、敵はまだ人魚を逃がされているのに気づいていない。ここで自分が動けば人魚救出に気づかれてしまう。
(「みんな、ちょっとだけ頑張っててな」)
 人魚の解放こそ最も戦闘の手助けになる筈。敵の標的になっている仲間へ心でエールを送りながらレイラも人魚救出へ向った。
  
●逃げない
「見た目や胸の大きさで人を差別するなんて非道です。私は大きさなんて別に気にしてなんていませんけどね。動くのに邪魔ですから」
(「一度でいいから揺れて邪魔だとか肩が凝ったなんて言ってみたいなんて思っていないですからね!」)
 人魚を解放しながら、何かブツブツ言い続けるツクノ。
「私も、女の魅力は胸の大きさじゃないと思うよー」
 ツクノ自身が気にしていないと言うので、ラナテスもそっと言い添える。ラナテス自身は意外と脱ぐと凄いので、スレンダーなメンバーが多い今回は下手な事は言えない、と思っていたのだが……。
「そもそも胸で魅力を測ろうなんていうんが間違いやね。変な下着選ぶと、揺れが抑えきれんのよー。ほんと動くのに邪魔なだけやわ」
「そうだよねー。今日は濡れるかもって薄着だから、ブラはしっかりしたのにしなきゃって選んだらキツくて肩凝っちゃった」
 レイラの言葉に頷くのはほとんど無意識だった。とんとん、とラナテスが肩を叩くと胸がたゆたゆと揺れる。
「絶対思っていないのであしからず!!」
「えっ、えっ?」
 いきなり涙目でキれてるツクノに戸惑う2人。ガールズトークなので、何も口を挟まず、表情にすら出さず、ラッセルはせっせと縄を解く事に専念していた。
(「人魚救出が至上目的ですからな」)
「お静かに。わたくし共は、あなた方の救出に参った次第。恐れることはありません」
 てきぱきとラッセルが小さな松明に火を付け、それを3人が人魚に手渡す。
「これ消さんように海に逃げてな」
「邪魔でしょうけど、こうした方が解放した人数の確認になりますから」
 レイラとツクノに促され、人魚達は砂浜をずりずりと這って波間に逃げる。
 まずは4人解放に成功!

 救出組が次の4人を解放し始めた時、何人もに蛮刀で切り付けられ血を流しながらもジュリアは無表情に標的を船長から手下達に変えた。
「いい加減、鬱陶しくなってきたわ。この程度のマスカレイド、3人で相手にするまでもないし」
「馬鹿にしやがって、くそアマ!」
「任された。……お前に、余所見する暇なんて与えないぜ!」
「どけ、マナイタ!」
「なんで、あっちはアマでこっちはマナイタなんだよぉ!」
(「気にしてるかしてないかの差じゃないかしらね」)
 などと内心で思いつつ、ジュリアは人魚達に一番近い位置の手下目がけてアイアンドラゴンを解き放ち、逆上したマコトの破鎧掌が船長にギアスを喰らわせ、ついに巨体の動きを鈍らせた。
 船長の振るった大量のオーラの刃は、マコトを襲うがクズハまでには届かない。
「僕は、僕自身の力を憎んでるの。でも、この力で大義がなされるなら躊躇しない」
 落ち着いた物腰、どこか少女のような甘い口調だったクズハの眼差しがきっと鋭くすがめられ、その言葉すら厳しいものに変わって行く。
「貴様を、今すぐ斬り倒す! セヤッ」
 気合と共に仕込み杖から抜き放たれた太刀が、船長の左脇腹に入りそのまま右肩へ跳ね上げる様に袈裟切り! 更に、もう一撃!
「トゥッ!」
 面を打つように、太刀が一閃し、マスカレイドは頭から真っ二つに分断されて息絶えた。

●躊躇わない
 まるで1人でワルツを踊るかのようにふわふわと優雅に闘うフィーネ。敵の数が多過ぎるので負ったダメージは決して小さいものではないが、微笑みを絶やす事無く、大鎌を自在に操り、敵を翻弄する。
「マナイタってまた聞こえましたけど。流木しか見えませんね」
 まだ高級まな板を探していた。
「船長はやったぞ! 皆、逃亡に注意しろ!」
 マコトの声に人魚に注意を戻すと、海に浮かぶ4つ、浜辺を移動していく4つの松明が見えた。捕縛された人魚は後2人。
 逆に、海賊達は入り乱れていて何人残っているのかとっさには数えきれない。
「……全部つぶせばすむ話ですよね」
 ふふっと花がほころぶ様に笑いながら、とんでもなく物騒な事を呟き、ざっくり大鎌で海賊の1人をKOした。

 人魚救出組にも、さっと緊張が走る。マスカレイドは倒しても彼女達が攫われては意味が無い。とは言え、人手を余らせても仕方が無い。
 残り2人はラッセルとツクノに任せ、飛び出したラナテスは後少しで倒れそうになっていたクズハを庇い、レイラがアスペンウインドで彼を癒した。
 ジュリアとマコトが更に敵を倒した時、戦況が変わった。頼みの船長もやられ、自分達もいつの間にか半分にまで減らされた事に気づいた海賊達が総崩れになったのだ。
「逃がさないよ! カルン!」
 リュカがバルカンを呼び、尻尾から火炎弾が連続で飛び出し人魚に近付いた1人を倒す。そこで、ようやく最後の2人も逃がし終えることができた。
 ずしゃっ、と砂を踏みしめて、戦意を失いかけている海賊達にジョーガが迫る。
「降参するなら、いまのうちですよ」
 うふふ、と笑うが眼鏡越しにも目が笑っていないのが見て取れる。
「私の蹴り、受けてみなさい!」
 鬱屈した怒りの全てをぶつけるかのようにツクノが放った斬鉄蹴に、股間を押さえてまた1人、白目を剥いて戦闘不能になる。
「とりあえずあなた方無礼すぎます。これが終わったら人魚さん達に土下座してもらいますよ」
 まさに前門のジョーガ、後門のツクノ。
「降参しないならマナイタって言った回数分、ブラッドソードぶちかますだけだがな」
 ぼそっと呟くマコトの台詞に止めを刺され、海賊達は一も二もなく降参した。

「こいつらは領主辺りに引き渡すとして、その前に……」
「人魚攫って一体何しようとしてるんだろ?」
 ジュリアとリュカは縛り上げた海賊達から何かしらの情報を得ようとしたが、くいくいと服を引っ張って阻む者が居た。なんだか瞳をキラキラさせている地味めの人魚達だ。
「あ、そーいやここの人魚達はあの伝説信じてるんだっけ。そいやあのことはどーするの?」
「胸部マッサージの伝説? ねえ、マッサージしてもらいたいらしいけど……誰かやってあげたら?」
 リュカに振られるが、ジュリアも興味無さげに流す。視線の先にはクズハが居た。
「大丈夫だった? 痛いところやケガはない?」
 よちよちと砂浜を移動して来た人魚達を労うが、マッサージは専門外。
「こういうことは、知っている人がやったほうがうまくいくよ」
「えっと、それなりに応えられるよう、予習してきたんですけどー」
 ラナテスが持参した『バストアップエクササイズ教本』を取り出す。
「人魚さん達本人で頑張って頂けるなら置いていくつもりです」
「人魚さんは本を読むのかな?」
「ヨマナイヨー」
「タベルモノヨー」
「アカイヨー、コリコリヨー」
「それは本じゃなくてホヤなの」
 クズハは、はあ、と溜め息をついて肩を落とす。
 にこにこしながら、少し離れてフィーネがそんな彼らをスケッチしていく。
「ダメヨー、ビョウキニナッタラタイヘンヨー」
「先ほどは大変失礼いたしました」
 しょんぼりして寄って来ない人魚に、ラッセルがあれは海賊から気を逸らす為のハッタリだったと謝り、優しく頭を撫でて慰めてあげる姿。
「揉んだら胸が大きくなるっていうんは信じたらいかんのよー」
 キャベツや豆乳が効くらしいと助言するレイラとクズハの姿。
「あとは掌を胸の前で合わせて胸筋鍛えたりとか」
 豊胸運動。レイラの動きに合わせフィーネも束の間スケッチの手を休め、むん! と力んでみる。
 目をつぶり思い切ってマッサージに挑んだラナテスが、目を開けてみると人魚ではなくツクノがそこにいて仰天する姿。その後ろで教本を必死に読むマコトの姿。
 豊胸には正しい下着を着ける事が肝要、とラッセルが正しくもいらない助言をしたせいで人魚のみならず仲間にまでちょっと見せろと詰め寄られ逃げ出すリュカの姿。
「ん? 人魚の魅力? まずはアタイと一緒に泳ごうぜ」
 そして最後に、まだるっこしいとばかりに、人魚を1人お姫様だっこして海に連れ出すジョーガの姿。
「人魚の魅力は胸じゃ無くて、泳ぐ姿。アタイが男なら、それだけでイチコロだ」
 泳ぎじゃ敵わないなと、わざとじゃじゃ馬口調でおどけるジョーガの元へ次々泳ぎ出し、人魚達も弾ける様な笑顔を浮かべた。
「素敵な1枚になりそうじゃない」
「ありがとうございます。あとでジュリアさんも描かせてくださいね」
 ふわ、と目元を和らげてジュリアはスケッチを覗き込む。
 必要なのはマッサージじゃなくて無邪気に遊んでくれる相手だったかもしれないね、と。
「ところでさっき、豊胸体操してた?」
 にっこり笑ってフィーネは大きく次の1枚に書き出した。
『ノーコメント』
 ともあれ、彼らは海賊マスカレイドを倒し人魚達は全員無事に取り戻す事に成功したのだ!



マスター:タカハシミチヲ 紹介ページ
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知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:10人
作成日:2012/05/15
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