ステータス画面

いつでも空から見ています

<オープニング>

「ひつじがいっぴき、ひつじがにひき、ひつじがさんびき……」
「ぬおーっ!」
 黒毛クラウディアのマスカレイドが、声をそろえて羊数え歌を歌い、屈強な城塞騎士がばたんと倒れていびきをかきはじめる。
「お、おのれっ!」
 別の騎士が猛然と斬りかかり、一体のマスカレイドが倒れる。もっとも、仮面は割れず棘は消えないのだが、とりあえず、個体としてのクラウディアの生命は消える。
「……つよい」
 でも、これでしねるかも、と、黒毛クラウディアが声に出さず呟いた時。
「ああ、見てられない。今日だけは特別ですよ」
 妙に恩着せがましい言葉とともに、白い毛のクラウディアがどこからともなく飛び降りてきて、騎士に強烈な頭突きをくらわす。
「ぐわっ!」
 呻き声とともに騎士は倒れ、白い毛のクラウディアは、黒毛クラウディアたちに促す。
「さあ、今のうちに!」
「は、はい」
 うなずいて、黒毛クラウディアたちは歌攻撃を再開する。やがて騎士たちは、全員眠るか気絶するか、いずれにしても戦闘力を失った。
「では、とりあえず、こいつらをアジトへ運びなさい。後のことは、また指示します」
 言い放つと、白毛クラウディアは風に乗って空中へ飛んでいく。黒毛クラウディアたちは小さく溜息をつき、意識を失った騎士をそれぞれ抱えあげた。

「またも、黒毛のクラウディアたちが騎士団の屯所を襲う光景を、世界の瞳が映し出しました」
 アクスヘイムにおける世界の瞳の代理人フローレンスが、沈痛な表情で告げる。
「騎士団は健闘し、何匹かの敵を倒すのですが、そこへ白い毛をしたクラウディアが飛び込んできて、形勢が逆転し、騎士たちは拉致されてしまいます。放置はできません……さまざまな意味で」
 そう言って、フローレンスは一同を見回す。
「いろいろと思うところはあるとは思いますが、今回は、騎士が拉致されないことを第一に考えてください。それ以外については、敵に逃げられても、あるいは、あなたがたではなく騎士が仮面持ちを倒してしまっても、ある程度、やむを得ないと考えます」
 そしてフローレンスは、意外なほど淡々と言葉を続ける。
「今回、世界の瞳が映し出した場所は、街中ではなく、放棄領域に近い街道沿いに設けられて、バルバ等の襲撃に備える騎士団の屯所……というか小砦です。駐屯している騎士は十人。急いで行けば、襲撃が行なわれる半日ほど前に、現場に着きます。事前に騎士たちと話をすれば、ある程度協力はしてくれると思いますが、たとえば、戦闘になっても一切手を出さずに傍観しろとか、砦から別の場所に避難してくれといっても、それは無理でしょう。クラウディアたちが、どこから砦に来るのかはわかりません。黒毛のクラウディアが五体、白い毛のクラウディアが後から一体現れます」
 もっとも、白い毛のクラウディアが必ず現れるかどうかは、確言できません、と、フローレンスは告げる。
「黒毛たちにとっても、白い毛のクラウディアの登場は意外だったようで……どういう状況になると出てくるのか、出てくる前はどこにいるのか、よくわからないのです」
 黒毛たちが圧倒的に優勢とか、あるいは逆に圧倒的に劣勢だと、出てこないのかもしれませんね、と、フローレンスは呟く。
「いずれにしても、騎士がピュアリィ海賊に倒され拉致されるという事態だけは、絶対に防がなくてはなりません。どうか、よろしくお願いします!」


マスターからのコメントを見る
参加者
銀月・アルジェン(c02363)
星と月の煌きを紡ぎし者・キキ(c02763)
黒犬・マードック(c04042)
途切れぬ路の先へ・リーフィルーナ(c04055)
臥した獣・カーリグ(c13476)
夜風・サスケ(c13730)
蒼忍・メイリー(c14916)
紅焔の邪眼・ミレイ(c22522)
気楽な傭兵・ハーディス(c28913)
咎の旋律・オルク(c30041)

<リプレイ>

●迎撃準備!
「海賊の手先として使われているピュアリィの襲撃、ですか」
 辺境の砦を守る騎士隊長は、エンドブレイカーたちの話を聞くと、憂い顔でうなずいた。
「やはり海賊は、アクスヘイムそのものを狙っているのですね。巨獣の襲撃がなくなって、これでもう安心だと言っている者もいますが……」
「ええ、アクスヘイムと友好を結んでいた人魚の王国が、海賊の襲撃を受けて壊滅するという事件も起きています。決して、対岸の火事ではありません」
 銀月・アルジェン(c02363)が、誠意を籠めて告げる。その背後には、黒犬・マードック(c04042)途切れぬ路の先へ・リーフィルーナ(c04055)紅焔の邪眼・ミレイ(c22522)気楽な傭兵・ハーディス(c28913)咎の旋律・オルク(c30041)が控えるが、とりあえず、話はアルジェンに任せている。
「海賊たちの手口は巧妙で、組織的です。しかも、巨獣、バルバ、ピュアリィなどを利用し、自分たちの力を温存した上で、アクスヘイムに消耗を強いる策を使ってきます。できることなら、手先のピュアリィを叩くだけではなく、裏にいる海賊を引きずり出して潰したいと、私は考えています」
「なるほど。そのためには、誘いの隙を見せる必要もある、というわけですな」
 再びうなずくと、騎士隊長はアルジェンを見やった。
「察するに、そのピュアリィの一団を、あなたがたと我々が全力で連携して潰すと、目先の戦いには勝てるが、黒幕が出てこないのですね」
「はい、お察しの通りです」
 素直に認めて、アルジェンは頭を下げる。
「申し訳ありませんが、我々の中の一部の者は、敵の黒幕と繋がる伝令が出てくるまで、伏勢にさせていただきたいのです。もちろん、本軍……あなたがたと、こちらから協力に出た者が危うくなるようなら、討って出ますが」
「要するに、我々が囮になって敵を釣り出すのですね。よろしいでしょう、お引き受けいたします」
 意外なほど簡単に応じ、騎士隊長は小さく笑った。
「率直に協議していただいて、感謝します」

「というわけで、我々はこの門前で、仕掛けてくるピュアリィの一団を迎え撃つ。この中で、ピュアリィと戦った経験のある者はいるか?」
 騎士隊長が一同を見回すと、九人の騎士のうち何人かが手を上げる。
「うむ、では経験者に訊くぞ。ピュアリィと戦うときに、最も気をつけなくてはならないことは何だ?」
「はい! それは、相手の外見に気を取られないことであります!」
 騎士の一人が大声で答え、隊長は大きくうなずく。
「正解だ。ピュアリィのほとんどは、裸の娘っ子の姿をしている。頭では恐ろしい敵とわかっていても、目と手が思わず止まる。そこを、やられる」
(「……確かにその通りだが、そこらの街の自警団ならともかく、戦いの専門家のはずの騎士が、戦いの前に改めて訓示することか?」)
 思ったものの、もちろん口には出さず、臥した獣・カーリグ(c13476)は騎士たちを見回す。
 そして騎士隊長は、更に訓示を続ける。
「では、前衛はピュアリィと戦った経験者五人を配置する。俺も前衛に出るから、あと四人、後ろから前衛の回復に努めろ。敵は、眠りの攻撃を得意とするそうだから、もしも前衛が眠っちまったら、急いで後ろへ引き込め」
 そう言うと隊長は、最初から騎士とともに戦うと申し出たエンドブレイカー四人、星と月の煌きを紡ぎし者・キキ(c02763)、カーリグ、リーフィルーナ、オルクを示す。
「こちら、以前アクスヘイムを救い、今も各地の都市国家で、海賊をはじめとする邪悪な者たちと戦いを続けている、エンドブレイカーの方々だ。もしも俺が寝てしまったら、この方々の指示に従うよう命じておく」
「おー!」
 純粋に賛嘆の声をあげ、騎士たちはエンドブレイカーたちに一礼し、エンドブレイカーたちも礼を返す。
「よろしくお願いします!」
「こちらこそ。お互い、存分に力を発揮しよう」
 少なくとも、この者たち、一人たりとも連れ去らせはせんぞ、と、カーリグは内心決意を新たにする。

「……で、白クラウディアは、来るかね?」
「さあ、どうでしょう。黒が来るのは間違いないでしょうが」
 ミレイの大真面目な問いに、アルジェンは思案顔で答える。伏勢として白クラウディアの出現を待つのは、アルジェン、マードック、ミレイ、ハーディス、夜風・サスケ(c13730)蒼忍・メイリー(c14916)の六人。
 飛行能力を持つ白クラウディアが、どこからどうやって出てくるか予想がつかないので、スカイランナーのマードック、忍者のサスケとメイリーは、砦の外、門前向かいの大樹に身をひそめ、アルジェンとミレイは脇門内側に控えている。そして、ホークアイとヒアノイズを持つハーディスが、脇門横の櫓に登り、空と地上を警戒している。
「来なければ、どうする?」
「どうもしません。今まで通り黒クラウディアを殲滅して、終わりです」
 白が来やすい条件を整えることはできても、確実に来るとは限りませんし、来ないものを無理に引っ張り出すことはできませんからね、と、アルジェンは呟く。
「隊長さんに言った通り、本当に引っ張り出したいのは黒幕の海賊なのですが……」
「今はまだ、影も見えないな」
 どうも、荒野から巨獣を差し向けてきた海賊や、遺跡島を根拠に人魚王国を制圧した海賊とは、手口が違うような気がする、と、ミレイは呟く。まあ、自分たちであまり手を下さず、巨獣や人魚の裏切者を手先にする点では、似ているかもしれないが……。
「今回の事件で、何が起きているのか……分かればいいのだが……」
「難しいですね。できるだけのことはしたいですが……騎士の方々や仲間に犠牲を出すことは、断じてできません」
 それでは本末転倒になります、と、アルジェンは呟いた。

●苦い戦いの罠
「……来ましたね」
 砦に向かって粛々と接近してくる黒毛クラウディアたちを見据え、キキが呟く。
「ふわもこにはふわもこを……ヒュプノスさん、お願いします」
 星霊ヒュプノスが跳び、マスカレイドたちの間に眠りを振り撒く。思わぬ先制攻撃に、黒毛クラウディアたちは足を止める。
「前衛、突撃!」
 騎士隊長の号令一下、六人の騎士が突進し、黒毛クラウディアに攻撃を仕掛ける。そしてカーリグが、後衛の四人に声をかける。
「前衛をフォローできるよう、前に出ておいたほうがいいぞ」
「了解です!」
 素直にうなずいて、四人の騎士が前へ出る。続いてオルクが、騎士たちから集中攻撃を受けたマスカレイドに、マザーズウィスパーを仕掛ける。
「……眠るがいい。安らかに」
 お前たちが死を望んでいるという話は聞いた、と、オルクは複雑な表情で呟く。この歌をレクイエムに、安らかに逝かせてやれれば……。
 しかし、オルクの歌ではマスカレイドは倒れず、続いてリーフィルーナがヒュプノスを跳ばす。
「……ああ」
 仮面が音をたてて砕けると同時に、明らかに安息の吐息をついて、傷だらけの黒毛クラウディアが倒れる。そしてカーリグがシールドファランクスを展開し、同時にバトルトークで問いかける。
「お前たちの目的は何だ。何を命じられた」
「めいれいは……あくすへいむのにんげんを、ねむらせてさらうこと……できれば、つよいものをさらうこと……だから、つよいてきをもとめるのは……めいれいにしたがっています」
 震える声で、黒毛クラウディアはトークを返す。
「つよいてきとたたかうのは……こわい……ころされるのも……こわい……でも、つよいてきなら……たたかいを、おわりにしてくれるかもしれない……しぬのは、こわいけど……いつまでもたたかうぐらいなら……しにたい」
「……戦いを拒絶して、逃げることはできんのか。それほどまでに、海賊は恐ろしいか」
 唸るカーリグに、黒毛クラウディアは弱々しく応じる。
「かいぞくは、おそろしい……にげることも、さからうことも、ゆるされない……ゆうかんにたたかってしぬいがいのしにかたも、ゆるされない……ゆるされないものは、くわれる……ゆるされずにしねば、いちぞくがくわれる……だからわたしたちは、ゆうかんにたたかってしぬ」
「……わかった。墓は作ってやる。勇敢に戦って死ぬがいい」
 カーリグが告げると、相手は嬉しげに応じる。
「……ありがとう」
(「アルジェンよ。済まんが、白が出ようが出まいが、この相手に手加減はできんぞ……一刻も早く倒してやらねば、こちらがもたん」)
 カーリグは憮然として唸ったが、他の三人には、その意向は通じていない。事前の打ち合わせ通り、キキは無傷のマスカレイドへとヒュプノスを差し向け、平均してダメージを与える戦法を取る。
 そして四体のマスカレイドが、恐るべき眠りの歌を紡ぐ。
「ひつじがいっぴき、ひつじがにひき、ひつじがさんびき……」
「ぐおっ、こ、これは……」
 集中攻撃を受けた騎士隊長が、愕然とした表情になって崩れ倒れる。
「た、たいちょおっ!」
「動揺するな! 後方へ搬送せよ!」
 即座にカーリグが指示を飛ばし、後衛の騎士が昏睡した隊長を砦前まで引き込む。
 続いて前衛の騎士五人が、一体のマスカレイドに集中攻撃を仕掛けるが、倒すまでには至らない。そしてカーリグが、他の三人に告げる。
「あの傷ついたマスカレイドを、先に倒してやってくれ。でなければ、俺が倒す。たとえ安らかな死にならなくとも、死なせてくれと訴えている者を放置できん」
「あー……わかりました」
 うなずいて、オルクは傷ついた黒毛クラウディアにマザーズウィスパーを仕掛け、続いてリーフィルーナが星霊を跳ばして仮面を砕く。
 すると、その時。
 いきなり高空から白いクラウディアが急降下してきて、リーフィルーナに強烈な頭突きを食らわせた。

●かかった! ……が。
「きゃあっ!」
「お前たち! 騎士なんか後でいいから、この女を倒しなさい!」
 鋭い声で黒毛たちに指示を飛ばし、白いクラウディアは再び宙へ舞い上がろうとしたが。
「逃がさん」
 不意に突風が木の葉を巻き上げ、竜巻が生じる。気流の乱れをまともに受け、白いクラウディアは地面に叩きつけられる。
「こ、これは、まさか、罠!?」
「察しがいいな。しかし、手遅れだ」
 風を切ってマードックが飛び出し、白いクラウディアに電撃鞭を絡みつける。
「ぎゃあっ!」
「さあ、鞭に絡まれたまま、飛べるものなら飛んでみな」
 ははっ、と笑って、マードックはマスカレイドを見据える。
「黒毛とは違った印象だな。海賊共もあんたには優しいのかい? あんたの他にも使者はいるのかい?」
「うるさい!」
 白いクラウディアは叫びながら、強引に鞭を振りほどこうとする。その間に、脇門からアルジェン、ミレイ、ハーディスが飛び出してくる。
「逃がしませんよ、絶対に!」
 気迫を籠めて、アルジェンがグロリアスファントムを打ち込む。かといって、あっさり殺しちゃうわけにもいかんのだよな、と、ハーディスは呆然としている黒毛にレイドバスターを見舞う。
「監視役のアンタはこいつ等の事をどう思っているんだ? ただの使い捨ての捨て駒か?」
 白クラウディアに向き直り、ハーディスは訊ねる。 
「こいつ等を解放してやりたい。そうは思わない、か……?」
「……解放?」
 わけが分からないと言いたげに、マスカレイドはハーディスを見やる。
「ご主人様たちの命令に従い、お役に立つのが、私たちの使命です。それ以外に、何があるんですか?」
「そうか。アンタは、何も疑問を持ってないんだな」
 空を飛べる分、オツムは軽いか、と、ハーディスは苦い笑いを浮かべる。
 一方、カーリグはハーディスが攻撃した黒毛にシールドファランクスを打ち込み、キキに告げる。
「とどめを、頼む」
「……はい」
 哀しげな表情でうなずくと、キキはヒュプノスを放ち、三体目のマスカレイドを眠らせて倒す。
「せめて、安らかに……」
「……役立たずめ」
 倒れる黒毛を見やって、白クラウディアが呻く。するとアルジェンが、厳しい表情で言い放つ。
「彼女たちは、勇敢に戦いました。あなたに、そんな口をきく権利はない」
「はっ、お前たちが何者か知りませんが、私にどんな権利があるのかないのか、勝手に決めつけないでほしいですね」
 言いざま、白クラウディアは鞭を振りほどき、空中へ舞い上がろうとする。しかし、アルジェンがブレイドタイフーンを放ち、マスカレイドを地面に叩きつける。
「ぐあっ!」
「自分は空を飛べるから、どんな敵からでも逃げられると思っていましたか? どこにも逃げられない黒毛たちと違って、嫌な目に遭いそうになれば飛んで逃げればいいと?」
 冷酷と称してもよさそうな口調で、アルジェンが告げる。
「知る限りのことを話してもらいましょうか。でなければ、黒毛たちが海賊にされたのと、同じ仕打ちをしますよ」
「はっ! そんな、口先だけの脅しに乗るものですか!」
 はははは、と、白クラウディアは、やけっぱちじみた笑い声をあげる。
「私たちは臆病な黒毛と違って、死ぬことなど怖くない! だいたい、死ぬのが怖くて、空が飛べますか!」
「ならばどうして、海賊の手先なんかやってるんだ?」
 マードックが尋ねたが、白クラウディアは答えず、またも宙に飛び上がろうとする。すると今度は、ハーディスがブレイドタイフーンを放って叩き落した。
「があっ!」
「こいつは、海賊に乗せられてるだけの、普通のバカなピュアリィマスカレイドだ。ロクなことは知らされてないだろうし、たとえ何か聞き出せたとしても、それは口から出まかせかもしれない」
 冷静な口調で、ハーディスが告げる。
「どうやら、こいつに関しては、骨折り損だったようだ」
「……残念です」
 もはや虫の息のマスカレイドを見やって、アルジェンが溜息をつく。そしてミレイが、肩をすくめて訊ねる。
「では、潰してしまってよいか? 一応、武装解除KOを狙ってみるが」
「どうぞ」
 アルジェンが応じ、ミレイがフォースボルトを打ち込む。ばき、と仮面が砕け、白クラウディアは息絶える。
 一方、黒毛の四体目はリーフィルーナ、五体目はキキに、それぞれヒュプノスで眠らされ、安らかな最期を迎えた。白毛に指示されたとおり、黒毛たちはリーフィルーナを眠らせようと奮闘したのだが、二体の力では及ばなかったのである。
「結局、眠らされたのは隊長さん一人か」
 大樹から下りてきたサスケが呟いて、騎士たちに尋ねる。
「この人は、独り身かね? 奥さんか恋人がいるなら、その人に起こしてもらうのがいちばん早いんだが」
「隊長は独身ですが、恋人というか、村の酒場に馴染みの女性がいます。その人を呼びましょう」
 若い騎士の答えに、サスケは無表情のままうなずく。
「ああ、それがいいだろう」



マスター:秋津透 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:10人
作成日:2012/08/14
  • 得票数:
  • カッコいい1 
  • 知的1 
  • せつない9 
冒険結果:成功!
  • 生死不明:
  • なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。