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ある意味、目覚めちゃったゴーレム

<オープニング>

 ……突然、『それ』は目覚めた。
 『それ』は、のっそりと起き上がり、二、三度周囲を見回す。そこがラッドシティにある遺跡であることを把握するのに、さほど時間はかからない。
 さて、『それ』はある意味、本当に目覚めてしまっていたのだ。
「何デェ、アタシィ、コンナ所ニイルノカシラァ」
 遺跡に住み着いていたバルバも真っ青になってしまうそのゴーレム。漆黒の体、そしてごつい体でくねくねと歩く様は、見た目にも実に気持ち悪い。
「ひ、ひいっ……!」
 遺跡へと住み着くバットハーピーは悲鳴を上げる。その圧倒的な存在感を放つゴーレムに、平伏せざるを得ない。彼女達はそう直感で理解した。あれに逆らったら……、殺られる! 
「イイ男、ココニ来ナイカシラァ。ア、ソレ以外ハ問答無用デ排除ヨ!」
 バットハーピー達は、ゴーレムの指示に直立不動で「はいっ!」と声を上げる。近場にいたラットマン達は、できるだけゴーレムに見つからないよう、身を縮まらせていた。
 こうして、目覚めちゃったオネエゴーレムによる、恐怖の遺跡統治が始まってしまったのである……。
 
「……えーっと」
 そこは、ラッドシティの犯罪課。空色の妖精騎士・エルシディア(cn0104)が依頼の説明をしようとするのだが……。なぜか彼女の歯切れは悪い。
「ゴーレムがね。遺跡を支配しているらしいの」
 苦笑いをする彼女の説明はいまいち分かりづらい。エンドブレイカー達はさらに説明をエルシディアへと求めた。
「目覚めちゃったの。そのゴーレム。あ、違うの。起き上がったってだけじゃなくて……」
 遺跡で目覚めたゴーレムは、文字通り起き上がって行動を起こしたのだが、どうも不良を起こしたゴーレムは、オネエっぽく目覚めてしまったようなのだ。しかも、遺跡のピュアリィを従えて我が物顔で遺跡内を闊歩しているのだそうだ。
「ゴーレムだけど、壊す分には大丈夫よ。再起動したなら、自動修復で元のゴーレムに戻るはずだわ」
 近づくのも躊躇われるゴーレム。とはいえ、この遺跡はどう見ても、『正しく稼動していない遺跡』だ。何とかして、このゴーレムを破壊してしまいたい。
 ゴーレムは3mほどの一般的な人型のゴーレムだ。本来は遺跡防御用のものである。エンドブレイカーですらも近づくと排除しようとしてくるようだ。ただ、ゴーレムによるいい男認定があれば、思いっきり抱きついてきてしまうらしい。ちなみに、それ以外の敵には、鉄拳を振り回して攻撃をしてくるようだ。
 また、誰彼構わずに投げキッスをしてくるようだ。投げキッスには、不吉な効果があるようなので、注意したい。
 ゴーレムはバットハーピーを6体従えている。彼女達はゴーレムの圧倒的な力に、嫌々従っている。彼女達は、羽ばたきや超音波を使って攻撃を行う。
 さらに、遺跡の入り口付近には、大鎌を持ったラットマンが4体隠れている。遺跡に住んでいたいラットマン達だが、オネエゴーレムの支配がとても怖い様子だ。ゴーレムの機能が停止することを本気で望んでいる。
 この遺跡、放っておくわけにもいかないだろう。放置しておくと、ここに立ち入るエンドブレイカーはもちろん、バットハーピー達やラットマン達までひどい目に合ってしまう。
「本当にごめんなさい。状況が許せば、私もお手伝いをって思うのだけれど……。今回は皆に……お願い!」
 エルシディアは少し心苦しそうに両手を合わせて、エンドブレイカー達へと頭を下げるのだった。


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参加者
野太刀の錬金術士・クリストファー(c00489)
緑の観測者・ゼロ(c00611)
夢紡・フェリス(c00931)
ギ・ア(c01635)
阿頼耶の狩手・ルーン(c01799)
リトルジョーカー・カルマ(c17381)
悪名を厭わず名を求めず・オキザリス(c22438)
爆笑する筋肉魔人・オルトラ(c24254)
金瞳の蛇・メルキオス(c29199)
断崖絶壁・ライネット(c31797)

<リプレイ>

●恐怖、オネエゴーレム出現!
 灯りで周囲を照らしながら、遺跡へと突入するエンドブレイカー達。彼らは早速、入り口付近で隠れているラットマン達を発見する。
「ゴーレムをやっつけに来たけれど、どこにいるんだい?」
 緑の観測者・ゼロ(c00611)がラットマンへと声をかける。物陰に隠れる彼らは、怯えながら遺跡の奥を指差した。よほど、このゴーレムが恐ろしいらしい……。
 一行は戦意の全くない彼らに礼を告げ、大人しくここで隠れているようお願いをしてから、そのまま遺跡の中へと入っていくのである。

 遺跡を歩くエンドブレイカー達。今回の討伐対象について、彼らは語る。
「世の中には変わったゴーレムもいるもんだねぇ」
 爆笑する筋肉魔人・オルトラ(c24254)は「バーッハッハッハァッ!」と特徴的な笑い声を上げながら語る。その名もオネエゴーレム。遺跡の不良で目覚めてしまった恐怖のゴーレムである。
「なんつーか、ゴーレムって性別あったんだ?」
 金瞳の蛇・メルキオス(c29199)がそんなツッコミを入れるが、ギ・ア(c01635)が面倒そうに首を振る。
「ん、どーでもいいや、ただ倒すだけさ。オネェ? あぁそれも気にしねー」
「男女どちらでもいいです。さっさと見つかってほしいところですの」
 断崖絶壁・ライネット(c31797)もそれに同意して頷く。彼女は自慢の獲物のでかいアックスソードをぶん回しつつも、スカートを乱すことなく遺跡を歩いていた。
 そんな一行の目の前に、1体のバットハーピーを発見する。彼女は一行を発見するやいなや、遺跡の奥へと飛んでいってしまった。
 そして、すぐに地響きを起こしながら、遺跡の奥からのそり、のそりとゴーレムが現れる。ごつい体をしていながら、くねくねと歩くそのゴーレムはあまりに異様過ぎた。リトルジョーカー・カルマ(c17381)はその珍妙な敵に、笑いを隠せずにいた。
「うは、遠巻きに見るとすげぇキメェ」
「わぁー凄く女性的ですねぇ」
 悪名を厭わず名を求めず・オキザリス(c22438)は棒読み口調で、その筋骨逞しいゴーレムを表現する。感情の篭らないオキザリスの言葉は、それに対してどう感情を抱くか、露骨に示していた。
「クリス、ルーン。話のタネにあのゴーレムにイケメン判定してもらってきたらー?」
「お断りします」
 夢紡・フェリス(c00931)は、恋人のいる友人2人へと敢えて面白そうに声をかける。阿頼耶の狩手・ルーン(c01799)はすぐさまに全力で拒否をした。普段はつけない仮面で顔を隠す彼は、よほど今回のゴーレムが嫌なようである。
「……どうしてこうなったんだろう、とりあえずこっちに来ないことを祈っておこう」
 野太刀の錬金術士・クリストファー(c00489)も首を横に振って後ろに下がる。彼も可能な限り、ゴーレムから距離を置きたい様子だ。
「アラァ、選リ取リ見取リネェ。アタシガ、抱キシメテ、ア・ゲ・ル♪」
 そんな男性メンバーの心境など知りもしないゴーレム。その言葉に、男性陣の叫び声が遺跡の中へとこだましたのである……。

●オネエゴーレム、出陣!
 オネエゴーレムは、誰にしようかとエンドブレイカー達を物色している。ゼロは唸りこむそのゴーレムをまじまじと見つめていた。
「興味があるから、観測と実験はさせてもらおうかな」
 そのゴーレムの後ろには、バットハーピーが嫌そうな顔で控える。動かぬゴーレムよりも、彼女達への対処が先だと一行は判断した。
「そこのバットハーピー達、我々の目的は存在してはならないおぞましいゴーレムだけだ」
「あなた達に敵意はないよ、下がってもらえる?」
 彼女達はルーンの言葉に、自分達の救世主が現れたとうるうると涙を流す。フェリスの言葉にも素直に従おうと、後ろへ下がりだす。しかし……。
「裏切ッタラ……、分カッテンデショウネェ?」
 ドスの聞いた声でバットハーピーを脅すゴーレム。彼女達は泣く泣くこちらへと向かってきた。
「やっぱり、相手することになるんだな……」
 説得が通じない以上、応戦するしかない。カルマはやれやれと両手を上げてから、攻撃態勢をとる。
「好ミナノガ沢山イルノヨネェ」
 その間にもゴーレムの品定めは続く。自分が選ばれないようにと思う男性陣。指名される前にライネットが、いち早く敵へと突撃していく。
「迷惑なので破壊させていただきますの」
 それを皮切りに、男性陣を含めた一行はゴーレムの破壊へと乗り出す。
 ただ、ゴーレムに近寄りたくないメンバーも多いようだった。カルマは後ろから、素早く自動戦闘光輪を召喚し、それをすぐさまゴーレムへと投げつける!
「色んな意味で危なすぎて近づく気にはなれねーな。前衛は頑張れっ!!」
 自動光輪をキャッチした彼は、親指を立てて前衛メンバーを激励する。
「バーッハッハッハァッ!」
 とはいえ、前線でゴーレムを殴りつけるオルトラに、気にしている様子は見られないが……。
「本当に変わったゴーレムだな。もっとも、依頼でなければ会いたくはなかったがな」
 もとい、やっぱりオルトラは気にしていた様子。
「他の人に行ってくれると思いたい……!」
 後衛に陣取るクリストファーが続く。彼はゴーレムの地面から拳を出現させ、ゴーレムの巨体を少しだけ宙へと浮かせた。
「僕はイケメンですけど、きっと彼女の好みじゃぁ無いですよ〜。だって彼女は僕の好みじゃぁ無いですからねぇ」
 宙へ浮かんで無防備なゴーレムへ、オキザリスがキノコを飛ばす。弾ける胞子がゴーレムの無機質な体を侵していく。その体を動かす神経の一部をマヒさせたようだった。
「ウーン、イケズゥ」
「うわっ、こっちに近寄るな!」
 その身がうまく動かず、くねくねと身をよじらせるゴーレムにクリストファーが恐れを感じて、さらに後ろへと下がってしまう。
 ゴーレムの狙いは……メルキオスだ。彼を捉えたゴーレムはその豪腕で抱き寄せる!
「いーやー! シア嬢以外はノーサンキュだよ!! ……ふぐぇ!?」
 愛する人の名前を叫びつつも、メルキオスはゴーレムに抱きしめられ、その怪力の力を身をもって知ってしまう。オネエゴーレムに抱きつかれる仲間の様子を見て、カルマが笑いを堪えられずに腹を抱えていた。
 その間に、オルトラがゴーレムへと殴りかかる。彼の正拳突きに一瞬怯んだゴーレムだが、メルキオスを離すには至らない。
「イケメンな人は、ゴーレムにまで好かれるなんて大変だねー」
 フェリスは他人事のように呑気なセリフを呟きつつも、連続突きを繰り出していく。切っ先が揺らぐように分裂し、ゴーレムの体へと無数の穴を開けていった。一撃一撃はさほど強力な攻撃ではないが、フェリスは手数で攻め立てる。
「イヤン!」
 数えられないほどの攻撃を食らい、ゴーレムの巨体が揺らぐ。踏ん張った右足。そこには、ゼロがすでに罠を仕掛けていた。仕掛けられた網が、ゴーレムを囲い込むように捕らえる。ゴーレムは必死になってその網から逃れようとするのだが、なかなか網は外れない。
 そこで、ようやく立ち直ったメルキオスが大きく爪を薙ぎ払う。
「二度と抱き着かれてたまるかい!」
 彼の爪はゴーレムを空間ごと断つ。ただ、ゴーレムは辛くも網から脱出し、その爪を避けてしまった。その上でゴーレムは再び男性メンバーへと投げキッスを飛ばす。
 バットハーピー達も嫌々ながらに羽ばたき、風を巻き起こして攻撃を仕掛けてくる。ルーンはそれを受けながらも、バットハーピーへと呼びかけた。
「我々の邪魔をしないなら攻撃しないことを約束する、しかし、邪魔立てするならそのゴーレムと同類とみなし諸共排除させてもらおう」
 ルーンは先ほど以上に語気を荒げて、バットハーピー達を威嚇する。彼女達が躊躇している間にも、ルーンの放つ無数の矢が、バットハーピーの羽へと穴を穿っていく。勝てそうにない敵、かつ退路もない。バットハーピー達の顔は絶望に満ちていた。
「おらおらッ、とっとと逃げなッ、死にたくなきゃな」
 アがゴーレムを狙う流れ弾。それがバットハーピー達にも浴びせかけられる。彼女達は泣きながら、羽ばたかせてゴーレムの援護を行う。超音波を発するバットハーピーもいた。前衛にいたフェリスがそれを浴びてしまい、暴走を引き起こしてしまう。
「……ご奉仕いたします」
 ライネットは盾をかざし、光の結界を張った。そこに流れる気流がフェリスを浄化し、彼女の精神を和らげる。
「ありがとう。助かるよー」
「皆様、無理はなさらぬよう……」
 礼を受けたライネットは、傷つくメンバーの姿を再び確認し始める。バットハーピーが群がって超音波を飛ばし、こちらのメンバーを暴走状態へとさせてきていた。彼女は再び盾を構え、結界を張る準備をする。
「めんどくせーな」
 アは逃げ出さずに戦い続けるバットハーピー達を見やりつつ、ゴーレムへと銃砲を放つべく、弾を込めるのである。

●ぬくもりを求めていたのだろうか
「うわあ、こっち来んな!」
 クリストファーがゴーレムの接近を察して逃げ出す。ゴーレムが次に目をつけたのはゼロだった。
「ちょっとぉ、キャラ被りなんてなんていい迷惑なんだけどぉ?」
 彼は敢えて演技をすることで、ゴーレムの目を欺こうと試みる。ゴーレムの腕を組み、棒読みでそう話しかけてみた。
「可愛イワネェ、抱キシメチャイタイワ」
「うわっ!」
 しかしながら、ゴーレムは構わず、ゼロを思いっきり抱きしめる。彼の体からものすごい音が鳴った。
 再びフェリスが仲間をその腕から解放すべく、ナイトランスを携えて突撃を繰り出す。その突撃にも動じないゴーレム。その接近で即座に離れていたルーンも、ガドリングアローを放って援護する。
「熱烈だねぇ……っと! 今助けるぞっ!」
 オルトラがさらに攻撃を続ける。彼は腕に装着したガントレットを思いっきり振りかぶり、ゴーレムの腕目掛けてストレートパンチを繰り出した!
 巨体のゴーレムといえど、オルトラの重い攻撃に大きく吹っ飛ばされてしまう。壁へと激突し、遺跡が大きく揺れた。
 解放されたゼロへ、クリストファーが駆けつける。彼は仲間の身を案じて癒しの円を描く際、自分の所に来なくて良かったと、内心ホッとしていたようである。
「ぷぷ……っと、手元狂わねーように注意しなきゃな」
 カルマはゴーレムの様子が相当面白いようで、ずっと笑っていた。それでも笑いを堪え、カルマは光の輪を投げつける。連続して自身を切り裂く輪が、ゴーレムには相当鬱陶しい様子だった。
「ンモウ、邪魔シナイデェ!」
 ゴーレムへと攻撃を仕掛ける一行へ、鉄拳が振り下ろされる。メルキオスはその鉄拳を間一髪で受け止めた。彼は狼と化した自身の腕で、幾度もゴーレムを殴りつけて爪跡を残していく。その身が削られるたび、ゴーレムは「アアン!」と呻き声を上げた。
「醜悪ですわ……」
 気持ち悪い声を上げるゴーレムへ、ライネットが盾を構える。
「メイドビームっ」
 ライネットの盾から、ビームが放たれた。その衝撃で、オネエゴーレムがついに膝をつく。援護を期待したゴーレムだが、すでにエンドブレイカーの優勢をみたバットハーピーは、いつの間にか戦線を離脱してしまっている。さらに、回復したゼロのガドリングアローも、その身へと浴びせかけられた。
「アタシノ愛ヲ、誰カ受ケ止メテェ!」
「なもんどーでもいんだよ」
 ゴーレムがキッスを飛ばすも、アは気にもかけずにガンナイフから銃砲を放ち、ゴーレムの右腕を打ち抜く。
 さらに、オキザリスがオーラの幻獣を創り出し、ゴーレムへと差し向ける。
「せめて女体に改造してから来てくださいねぇ」
 幻獣麒麟は白い光となり、颯爽と戦場を駆け抜けた。
「まぁ中身が男に時点で抹殺対象ですどねぇ」
 オキザリスは含み笑いをして光に包まれる敵を見下ろす。光が収まると、ゴーレムは完全に動きを停止する。
「モット、イイ男……物色シタカッタ……ワ」
 そこでゴーレムの意識が途絶える。ガラガラと大きな音を立てて、遺跡の床へと崩れ去ったのだった。

●恐怖からの解放
 かくして、遺跡のオネエ統治が幕を下ろしたのだった。エンドブレイカー達は安堵の息を漏らす。
 バットハーピー達は、オネエたちから解放されたことを泣きじゃくって喜ぶ。肩を寄せ合い、互いの無事を確認し合う。隠れていたラットマンもその場に現れ、ゴーレムが倒れたことを飛び上がって喜んでいた。
「戦う気は……ないよね〜?」
 オキザリスが遺跡の住人達へと呼びかける。彼らは揃って首を何度も縦に振った。精神的に追い込まれた彼らに、戦う気力など残ってはいなかったのである。
「まあ、気を落とさないでね。いいことあるって」
 オキザリスの言葉は、オネエゴーレムに力でねじ伏せられていたバットハーピー達にとって、これ以上ない慰めの言葉だったかもしれない。これだけ泣いて喜ぶバットハーピーも珍しい。
「遺跡の中の物を壊したりしたら、我らがまた修理と言う名の討伐に来る……平和に暮らしたかったら、壊したりしないことだよ?」
 バットハーピー達は両手を合わせてうるうるとしながらメルキオスの言葉に頷く。そして、遺跡の奥へと逃げ帰っていった。
 その場に残っていたラットマンは、ライネットが優しく包み込み、思いっきりもふもふしていた。
「とっても、気持ちいいです……」
 頬を赤らめてもふもふする彼女に、ラットマン達はこれ以上ない至福の瞬間を感じていた。
 クリストファーは崩れたゴーレムを、見下ろす。もうそれは動かない。
「これで今度は兄貴なゴーレムになったらどうしよう……」
「その時はまた、好みかどうか判定されに来るー?」
 クリストファーも、ルーンも首を横に振った。そんな2人に、フェリスはくすりと笑って見せる。
「再起動は時間がかかるようだね……」
 ゴーレムはすぐには修復しないようだ。風変わりなゴーレムに興味を持っていたゼロは、時間を置いて再び遺跡を訪れようと考えていた。
 さて、さほど目を引くものもないこの遺跡。一通り調べてめぼしいものが確認できなかった。
「早々に帰るかね」
 サイドチェストのポーズを取り、オルトラは豪快に笑いながら仲間達へと呼びかける。そこで、アがさらに続けた。
「おぅてめーら、人間のカマとギャルの混在する店知ってんだけど、帰りに寄ってかね?」
 明るく楽しむだけならば、女の子ばかりのお店よりも上なのだとアは言う。
 悩んでいる様子のカルマ。ただ、あのゴーレムを見た後だったこともあり、メンバー全員があまり乗り気ではないようである。1人、また1人とその場から去っていく。結局、カルマも辞退してしまう。
「なかなかアレで楽しいのによ」
 アは1人、その店へと飲みに出向いていくのだった。



マスター:なちゅい 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:10人
作成日:2012/10/07
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