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ボアヘッドは猫が嫌い?

<オープニング>

 この領地では、たくさんの猫が生息している。
 猫が大好きな者達が集まるこの領地には、現在領主がいない。先のラッドシティの戦い以降、重要な場所ではないと判断されて以来、ずっと放置されているのだ。
 その為、この地にはバルバが現れることも多い。とある場所は、ボアヘッドが通行路としているし、ある場所は集会場となっている。
「よしよし、たんとお食べ」
 猫好きの青年は、猫が集まる場所へと餌やミルクを与えに来る。3匹の猫がそれに群がって口へと運んだり、舌で器用に飲み始める。そんな猫達を眺めるのは、猫好きにとって至福の一時だ。
 しかし――。
「マタ、俺達ノ邪魔ヲ……忌々シイ猫ドモメ……!」
 その場へと現れたのは、4体のボアヘッドだった。怒りに満ちた顔のそいつらは、手にした斧を振り上げ、そして、目の前の猫や男へと一斉に振り下ろす。
 鮮血が勢いよく飛び散る。猫も男もほぼ即死だった。
「ウットウシイ奴ラメ……」
 ボアヘッドはそこから背を向けて去っていく。無残に殺された男と猫は、葬られることすらされず、放置されてしまうのである……。

 このラッドシティでは、先の戦いマスカレイドとなった貴族領主達が、ほぼ全滅した為、貴族領主の領地が混乱している。
 監獄から解放された長老衆や引退していた老齢の貴族達が復帰して、なんとか体裁を保っているが、盗賊やバルバによる被害の救済が遅れている状況だ。
 そこで、長老衆の人達から、エンドブレイカーにその問題を解決して貰えないか。そして、解決するだけでなく、その地の統治をお願いできないかという打診がエンドブレイカーへと来ているのである。
「統治の話は別としても、猫が安心して暮らせない領地は放っておけないわ!」
 猫好きな、空色の妖精騎士・エルシディア(cn0104)にとって、今回見えたエンディングは見過ごすことができないものだったらしい。酒場へと集まるエンドブレイカーの前で、彼女は必死になって語りかけてきていた。
 ラッドシティにある、とある領地。ここにはたくさんの猫が生息している。以前いた領主はかなりの猫好きだったらしい。領地を上げて猫を可愛がっていたようだ。
 その領主がいなくなり、現在は統治する者がいなくなっている。荒れだしたこの領地へとバルバ……ボアヘッドが侵入し、領地内を闊歩する猫を邪魔と感じて殺してしまうのだそうだ。
 主に猫が被害に合う場所は2ヶ所ある。それぞれの場所は日中、ひなたぼっこをする猫が多い場所なのだ。そこへ集まる猫達を可愛がる人々が餌やミルクを与えにくることもある。
 それと同時に、それらの場所のそばには、どうやらボアヘッドの住みかがあるようだ。
 ボアヘッドは荒れてしまったこの領地で好き放題に悪行を働いている。居心地のよいこの領地へと居ついてしまったのだが、領地内に多く住み着く猫をわずらわしくも思っているようだ。ついには、集まる猫達を片っ端から殺してしまい、場合によっては猫に餌を与えようとする住人までも手にかけてしまう。
「それで、皆にはこの2ヶ所から、同時にボアヘッドの撃退に当たって欲しいの」
 どうやら、この2ヶ所に現れるボアヘッド達は情報を共有しているらしい。片方だけを襲撃すると、もう片方の場所にいるボアヘッド達が自分達の居場所を死守しようと、周囲の住人達を殺してしまいかねないからだ。
 住人達も、猫を守りたいと思ってはいるものの、領主すらいないこの領地。ボアヘッドをどうすることもないのが現状である。
 この領地に現れるボアヘッド達は斧を使う。また、それぞれの場所には群れを統率するボスがいるのか、魔獣戦士のアビリティを使うことも確認されている。
 そこまで説明を行ったエルシディアは、エンドブレイカー達へと改めて依頼を行う。
「皆さえよければ、この領地を治めてほしいなって思うわ。この猫達の楽園を作ってもらえたら……よろしくお願いするわね!」


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参加者
氷薔薇・リヴァル(c00237)
緑の観測者・ゼロ(c00611)
ぴよたん刑事・キサラ(c05188)
頬撫でる柔風・フィアレリス(c05361)
縄の巫女・ユエ(c23486)
輝械武神錬成術士・サクラ(c26138)
笑顔の花束・ノエル(c26987)
夜蝶月影・ピノ(c33520)

<リプレイ>

●同時に襲撃を!
 ラッドシティ内のとある領地。ここは、たくさんの猫が住んでいる、まさに猫の楽園だった。バルバが現れるまでの話だが。
 この岩場の入り口付近にも猫が寝そべっている。しかし、岩場の中にはボアヘッドが潜んでいるという。
「ねこさんは必ず守るんだよ〜」
「ええ、にゃんこに罪はありませんっ」
 ぴよたん刑事・キサラ(c05188)はできる限り敵に見つからないよう配慮しながら移動し、小声で意気込む。夜蝶月影・ピノ(c33520)も彼女の意見に同意していた。キサラも、ピノも、猫が大好きなのである。
「よしよし……いい子だから、ちょっとだけ離れてて、ね」
 こちらも猫大好きの氷薔薇・リヴァル(c00237)は、ひなたぼっこをしている猫達を抱えて退避させる。去り行く猫の後ろ姿を見て、彼女は両手をグッと握る。
「猫達の為にも、頑張りましょう!」
 リヴァルも猫を助ける為、やる気は満々だ。輝械武神錬成術士・サクラ(c26138)も空を見ながらそれに同意していた。彼女は、草むらへと向かった仲間達の狼煙を待っているのである。
 また、この2間の中間には、もう1つ狼煙が仕掛けられている。頬撫でる柔風・フィアレリス(c05361)が仕掛けた時限式のもので、これも時間経過の目安として設置していたものだ。こちらはすでに煙が上がっており、彼女の思うようにうまくいかなかったようだったが。
 さて、そのフィアレリスは草むらの付近にいた。草むらに身を隠しつつ、ボアヘッドの動きに注視していたのだ。
「住み心地の良い場所が欲しいのは分かるけどさ。なんで仲良くした方が特、という知能が無いんだろね?」
 彼女は同じく草むらへと向かう仲間へと尋ねる。それに、縄の巫女・ユエ(c23486)が唸りながらも答えてくれた。
「話せばわかるって感じのバルバさん達が増えてくれれば、この関係も何とかなるんですけどね……」
「でも、猫ちゃんと住人さんに危害を加えるなら見過ごすわけにはいかないんだ」
 笑顔の花束・ノエル(c26987)はユエの言葉を聞いて、答える。彼女はボアヘッドの事情も理解してはいたが、それでも、共存せずに排除しようというなら……。ノエルは、奮起してボアヘッドの撃退に意欲を見せる。
 草むらに身を隠す為、緑の服に身を包んで、緑の観測者・ゼロ(c00611)。彼は近くにいた猫達が、先ほど道中に巻いたマタタビへと向かっていくのを見て呟く。
「そうだね、あんな風にはさせたくない」
 ゼロが聞いたエンディング……彼は観測結果と呼ぶが。それは、猫がボアヘッドにいたぶられて惨殺されるという血生臭いもの。それだけは阻止せねばならない。
 準備が出来たメンバーは、狼煙を上げるべく火をつける。
 立ち昇る煙は、岩場班にも確認できた。彼女らもほぼ同じタイミングで狼煙を上げていた。そして、サクラが手にしていた手鏡で奥の様子を確認する。残念ながら奥はよく確認ができなかったが……。
 一行は意を決して中へと突入していく。
「にゃんこ達に酷いことするのはお前達かー!?」
 先陣をきったサクラがボアヘッド達へと切り込む。いきなり襲撃を受けた手下達は慌てふためいていた。
「ウロタエルナ! 迎エ撃ツゾ!」
 しかしながら、群れを統率するボアヘッドが手下を一括する。手下は冷静さを取り戻し、エンドブレイカー達を迎え撃つのである。
 同じく、草むらを襲撃する4人も襲撃を開始していた。正面から堂々とボアヘッドの住みかと切り込んでいく。
「はい、こんにちは! ここはフィア達の縄張りなので追い出しに来ました!」
 こちらもやはり、ボアヘッド達は油断しきっていた。フィアレリスの宣言に、ボアヘッド達はあたふたとしている。
「恨みとかあるわけじゃ無いよ? 強者がいい場所に住む、異論無いよね?」
「タワ言ヲ……。オ前ラ斧ヲ持テ!」
 手下はボスの指示に慌てて斧を手にする。
「とにかく、このままじゃ人死にが出るんで。すいませんが、ここは出ていってもらいますよ!」
 ユエの言葉と同時に一行は武器を抜いてボアヘッドに攻撃を仕掛ける。
 自身の縄張りを死守するのか、はたまた、猫と領民の居場所を守るのか。エンドブレイカーとボアヘッドは互いに譲れぬものの為、2ヶ所同時に戦いを始めるのである。

●譲れぬものを守る為
 岩場では、奥にいたボアヘッドが入り口へと応戦にやってくる。それを迎え撃つ、リヴァルとキサラ。
 リヴァルは空に紋章を描く。そこから現れた黒鉄兵団が鎚を振り回し、敵を打ち付けた! その衝撃で向かってきていた手下が後方に吹き飛ばされる。それを後ろにいた手下ががっちりと受け止めていた。
 キサラがそこへと突撃していき、吹き飛ばした手下の真上から真下へと弧を描いて斧を振り下ろした。ボアヘッドの体から血が吹き出す。
 しかし、その手下は床を踏みしめて、斧の柄を強く握る。そして、斧を振り回し、オーラの刃を撃ち出して来た。
「うっ」
「負けないんだよ〜」
 その間に、後衛にいたピノがムーンブレイドの力を得て月光のカーテンを編み上げる。
「にゃんことボアヘッドがどっちが可愛いか、いい機会ですから、教えて差し上げます!!」
 ピノはそう叫んでカーテンを煌かせ、手下を眠りへと誘う。眠気になんとか耐えているその手下に、サクラがフラスコから解き放ったクラビウスが大きな口を開けて食べようとする。
「いくのよん、クラビウス!」
 サクラの声に合わせ、クラビウスが大口を開けて手下を食らおうとするが、手下もまた食われまいと必死に堪える。しかし、腐食するクラビウスの唾液が手下の体を侵食していく。
「それなら、こちらを食らいなさい!」
 再度、紋章を描くリヴァル。そこから現れた黒鉄兵団が体当たりをかます。打ち身を受けた手下はぐったりとうなだれて卒倒してしまう。
「どんどんいくよ!」
 キサラは、その奥にいる2体目の手下へと向けて斧を振りかざしていくのだった。

 草むらでは、素早いメンバー達が、その動きでボアヘッド達へと畳み掛けて攻撃を仕掛けていた。
 すでに手下を1体倒していたメンバー達。そいつに息はあるようだが、一行はトドメを刺さずに残りの敵へと攻撃を行う。
「次はアレ行くよっ!」
 フィアレリスが次なる目標を定める。彼女は1体の手下を中心に、その隣の手下を巻き込みながらカマキリの鎌と化した自身の腕を振るう。バックリと皮鎧が裂けたボアヘッドへとさらに何かが放り投げられた。
「……排除するよ」
 それは、後ろにいたゼロが投げ込んだ手榴弾だ。その爆発とともに閃光が放たれ、手下は目が眩んで一瞬だけ目を閉じる。しかし、すぐにそいつは目を見開き、手にする斧をユエへと振り下ろしてくる!
「後ろは任せますよ、ノエル!」
「おっけー、任されたっ! 道は開けるよ!」
 ユエの呼びかけに応えるノエル。彼女の投げつけた符は燃え上がりながら手前へと躍り出てきたボアヘッド手下へと張り付く。符は一気に燃え上がり、手下の体を包む。
「これで、トドメですよ!」
 ユエは両手に携えたナイトランス。彼女はこれでもかと目の前の手下に突きを繰り出していく。無駄に殺しを行いたくないと考えたユエは、鎧が裂けて肌が露出した部分をできるだけ狙わないよう攻撃を仕掛ける。とはいえ、ボアヘッドはその攻撃に意識を失い、がっくりと岩場に倒れこんでしまう。
「おっし、ナイス!」
 彼女は後ろに従ってくれるマスターへとハイタッチを交わし、次なる敵へと向かうのである。

●2体のボスを撃退せよ!
 草むらでの戦いは大詰めを迎える。
「後はキミだけだよ」
 ゼロがボアヘッドのボスへと視線を向ける。ゼロが放った捕獲網は、手下の体を雁字搦めにして捕縛してしまっていた。他2体の手下もすでに床へと伏せている。立っているのは、ボス1体のみだった。
「グヌヌ、ヨクモ我ガ手下達ヲ……!」
 リーダーは目の前のユエへと牙を剥いて食らいつく。牙は彼女の腕へと深く食い込んでいた。彼女の顔が苦痛に歪む。
「破ぁッ!」
 しかし、彼女はそれを振り払い、ボスへと獅子のオーラを放つ。今度はボスが食らいつかれる番だった。そして、怯んだボスへ、ノエルが再度神火を灯した符を投げつける。
「ヌグオオオッ!」
 燃え上がる火。その火は纏わりつくようにボスの体へと燃え移り、その能力を封印してしまう。
 前衛が少々疲弊しているのを見て、ゼロが前へと駆け出す。彼は取り出した矢を手にして、それをナイフ代わりにしてボスへと斬りかかった!
「食らいなよ」
 ゼロの矢じりが光を受けて、一閃する。そして、矢はボスの腕を深々と切り裂いて、その腕から鮮血が吹き出す。
 そこに、フィアレリスが跳躍してきて、ハンマーを振り上げる。そして、彼女は高速でボスに向けてハンマーを叩きつけた。何度も、何度も、何度も!
「これで最後っ!」
 フィアレリスは最後に思いっきりハンマーを振りかぶり、力の限り叩き付けた!
「グオオオッ?」
 グラリとボスの体がふらつく。完全に泡を吹いて気絶してしまったボスの体は、ガサリと音を立てて草むらの中へと倒れていった。

 岩場でも、手下3体がエンドブレイカー達の攻撃で倒れていた。
「ボアヘッドに壊されるエンディングなんてありえないね!」
 キサラが斧で三日月を描いてボスの体を斬りつける。しかし、その攻撃は浅い。ボアヘッドは自身の腕でその攻撃を食い止める。
「それで終わりと思わないことねん」
 ドヤ顔をするボスの真下から、巨大な拳がボスの体を突き上げてくる。サクラが錬金術を使って生み出したのだ。天井すれすれまで持ち上がったボスの体が岩場の地面へと落下する。不意をつかれた攻撃に、ボスは驚いた表情をしながらよろよろと起き上がってきた。
「コ、コンナ馬鹿ナ……!」
 確かにボスは斧の攻撃だけでなく、魔獣戦士としての力も行使する。その力は手下とは比べ物にはならない。しかし、4人のエンドブレイカーの前では、その力も歯が立たないようだった。
 ボアヘッドは光のある方へと駆け出す。この場から逃げ出すつもりだ。
「にゃんこ達の痛みと苦しみを思い知りなさい!」
 ピノが魔力で満たされたムーンブレイドを振るうと、月の形のオーラを生み出す。月は形を変えながら、ボアヘッドの体まで飛び、その体を切り裂いた。
 血がボアヘッドの体から滴る。足を止めたボスへと、リヴァルが迫る。その手には、流水のごときオーラが纏った野太刀が握られていた。
「猫の為にも……、2度と悪さできぬようにしてあげるわ」
 リヴァルは野太刀を真横に薙ぎ払う。野太刀を受けたボスはそれをボロボロの鎧で受け、なんとか致命傷は免れていた。
「グワアアアア!」
 ボスは魔獣の血を覚醒させ、自身の体の痛みを取り払おうとする。しかし、それは、エンドブレイカー達に攻撃の隙を与えるだけだった。
「ねこさんに代わって容赦しないよ〜!」
 キサラの斧がボアヘッドの体に食い込む。今度こそ、致命傷だった。叫び声が岩場の中へとこだまする。そして、意識を失ったボスはバッタリと倒れてしまったのだった。

●天敵のいなくなった地で
 それぞれの場所でボアヘッドを逃がし、または縛り付けたエンドブレイカー達。
「ねこの憩いの場が血みどろな場所なんて嫌だしね」
 そう言うゼロの意見もあって、一行はそれぞれの場所で戦闘の痕跡をできるだけ消していた。
「縛ったボアヘッドさんに、にゃんこは噛み付くのでしょうか? それともぺろぺろするのでしょうか?」
 その最中、ピノは戻ってきた猫達に縛り付けたボアヘッドを近づけようとするが、残念なことに猫達は逃げ出してしまう。襲われた経験もあるのだろう。猫はボアヘッド達を嫌って近づくことがない。
「和解の道は遠そうですね……」
 ピノはそんな猫とボアヘッドの様子に、少し残念がっていた。
 その後、一行は合流し、ボアヘッドを撃退したことを領民達へと伝えに出向く。村には猫達がくつろぐ姿が見られた。
「わ〜、いっぱいいるんだね〜。どのねこさんも、かわいいな〜」
 キサラが猫達の中へと走っていく。一行はしばらく、その猫達と一緒になって遊ぶことにする。
「ほーらマタタビだぞ〜? ほれほれ〜」
 フィアレリスはマタタビを猫に差し出すと、猫達は喜んで食いつき、そしてごろごろと地面を転がり始める。その様子は実に可愛らしい。
「ちゃんとご飯もミルクも準備してきたよっ!?」
 フィアレリスはミルクも差し出すが、マタタビに夢中の猫達はほとんど口にはしないようだった。
「ごろにゃー」
 ノエルはたくさん持ってきた猫用の餌を、猫の目線に合わせて差し出す。猫は喜んではむはむと食べ始めた。
 そこへ、猫となかなか触れ合うことができないユエが近づく。遠目で皆が猫と戯れる姿を見ていた彼女は、ノエルと一緒ならば触れることができるかもと思ったのだ。近づこうとするユエに、猫はちょっとだけ警戒心を抱いて離れる。
「やっぱり……」
 彼女はやはり猫には懐かれず、残念がってしまっていた。
「そだそだ、出来れば領主さんやってみたいかも!」
 その猫に、目線を合わせて餌を差し出していたノエルが言った。平和になったラッドシティだったが、まだまだ活気が足りなく暗いことも多い。だから、皆に癒しを与えたいと彼女は主張する。
「猫さんと、暖かい住人さんと触れあえば、皆ぽかぽか笑顔になるよ!」
 笑顔で猫を抱きしめる彼女に、領民達から拍手が巻き起こる。新たな領主として認めてもらえたようだ。猫じゃらしで猫と遊んでいたリヴァルも、猫と一緒に彼女を祝福する。
「猫達の為にも、これから頑張ってね」
「またここに遊びに来てもいい?」
 白猫を抱き寄せていたキサラ。彼女ももふもふを堪能しつつ、新領主の誕生を喜んでいた。言われずとも遊びに来てしまいそうな勢いだ。ノエルもまた来てねと再来訪を歓迎してくれるようである。
「よければ、にゃんこの通り道を設けたバルバ避けの壁や、今までバルバに殺されたと思うにゃんこ達の慰霊碑を作ってほしいのねん」
「うん、分かったよ」
 サクラが新領主へと進言する。新領主は猫と戯れながら、早速、あれやこれやと新しい政策を考え始めた様子だった。サクラはこれから作られるであろう、慰霊碑へと手を合わせていた。

 その後――。
 ぽかぽか村と名づけられたこの地では、猫と、猫を大切にする領民達と触れ合いを大事にする、温かさあふれる土地を目指して頑張るノエル・ブランシャールの姿が見られるようになったのであった。



マスター:なちゅい 紹介ページ
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参加者:8人
作成日:2013/02/15
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