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アマツカグラ拠点防衛戦:Katana/Raid by the Mighty

<オープニング>

●武者の軍勢
 がしゃり、と。
 具足に身を包んだ武者達が、荒れ果てた街道を進んでいく。

 ――急がねばならぬ。

 大太刀を腰に提げ、あるいは槍を担いだその姿。飾り立てた鎧、鮮やかなる羽織。身を彩るもののない質素な甲冑の兵士でさえ、その穂先は陽を映すほどに磨き上げられている。
 この美々しさは、跳梁する野盗や荒くれ者の類とは比べ物にならない。声高に喧伝するまでも無く、彼らが『正規』の部隊である事は明らかだった。
 そして今、彼らがアマツカグラを支配する公家衆の――そして、その黒幕の意を受けて動いていることも。

 ――草どもや巫女、ましてやあのような無頼に後れを取る事はできぬ。

 軍勢、と呼ぶに相応しい大戦力が、闘志を漲らせて征く。
 何の為に?
 蹂躙する為に。
 大地を朱に染め、『扉』を破壊し、この都市から彼らの敵を駆逐する為に。

 ――エンドブレイカーとやらの根城を、我らの手で落とすべし。

 がしゃり、がしゃりと。
 殺気に身を包んだ武者達が、荒れ果てた街道を進んでいく。

●エンドブレイカー達
「アマツカグラを支配する公家衆の暗殺作戦がうまく行かず、スズ達エンドブレイカーの存在が露見してしまったのが、そもそもの始まりでした」
 花守蜜蜂・スズ(c24300)、世界の瞳の代理者としてこの場に立つ少女は、その円らな瞳と幼くも整った表情にいつになく険しい色を乗せ、指を折った。
「公家衆は、生かさず殺さず苦しめていた民衆を敢えて虐殺することで、スズ達を誘き出し、『世界の瞳と繋がる扉の場所』を割り出そうとしました」
 自らも『鈴懸通り』の虐殺を止めるべく戦ったスズは、そのことが示す意味を理解している。すなわち、敵は理不尽な終焉を決して見逃すことができないというエンドブレイカーの性質を熟知しており、見事にそれを利用したのだと。
「そして、その作戦は成功したみたいです。既に、四方からマスカレイドの討伐部隊が進撃を開始し、拠点へと迫りつつあります」
 武者、忍び、巫女とピュアリィ、ならず者やバルバ。
 中核を成す戦力はそれぞれに違えども、四つの部隊の目的は同じだ。すなわち、ここアマツカグラに築かれた拠点を破壊し、エンドブレイカーを駆逐すること。
「公家衆が拠点の位置を特定しているのは、ほとんど確実です。だからスズ達も、四つの部隊を編成して迎え撃つことを決めました」
 彼女は他の代理者率いる部隊が向かう先を挙げる。サツキは忍の部隊、ナミネは巫女とピュアリィの混成軍、ハイジはならず者とバルバの部隊へ。
「そしてスズ達の相手は――武者が中心の軍勢です」
 何か手を打つには、既に敵が間近に迫りすぎている。エンドブレイカー達に残された手段は、四つの戦場全てで勝利を収める事、ただそれだけだった。
 望み得るならば完全な撃破。最低でも、痛撃を与え敵を撤退に追い込まねばならない。
 でなければ。
「この戦いに負けたら、当然、アマツカグラの拠点は破壊されます。――だから、絶対に注意しないといけない事があるんです」
 拠点が破壊された時点でアマツカグラに取り残されてしまうと、撤退は非常に困難になる。だから、もし撤退命令が出たら必ず従って欲しい、と彼女は告げた。
「力ずくで、首根っこを引っ張ってでも構いません。万が一そうなったら、絶対に帰ってきてください」
 やや茶化した口調なれど、それに籠められた危機感を、誰もが正しく受け取っていた。
 そうだ。状況は、既にここまで追い込まれており――この戦いは、まさにこのアマツカグラの運命を決める戦いなのだ、と。
「マスカレイドの思い通りになんてさせません。力を尽くして頑張りましょう!」
 ぐっと拳を握り締め、集まった者達を見回したスズ。その強張った唇がほんの少しだけ緩んだのは、エンドブレイカー達の全身を燃やす闘志を感じ取ったからだろう。

 ――敵軍来たれり。集え、エンドブレイカーよ。


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<リプレイ>


 決戦の舞台は拠点の程近く、人が住まなくなって久しい小さな宿場町だった。
 町を貫く街道を堰き止めんと、山と積まれた樽や箪笥、大八車。瓦礫の防壁のその上から、押し寄せる武者達を一人の女が見下ろしている。
「こういう時は何て言うンだっけ」
 壮麗に飾り立てた鎧を纏い、常の自信たっぷりの笑みを貼り付けて。
「エシラ・クラーレット、推して参るッ! ってか?」
 じゃらり、と伸ばした白銀の鎖は、拠点を巡る四つの戦い、その一つの始まりを告げる嚆矢である。
「古の盟約に従い、秘められし力を解放せよ。其の力は我らが勇士の為に!」
 純白の少女アルマの手にした魔道書が淡く輝く。韻律の終符を唱えきった瞬間、増幅された不可視の魔力は爆ぜて広がり、マスカレイド達へと向けられる。
「攻めるにも護るにも要の場所……必ず守り通さんとな」
 ひゅん、とキートゥが鉄鞭で風を切れば、錬金術師の秘術か、天空から無数の槍が降り注いだ。
「名取、抜刀!」
 強烈な援護を背に先陣を切ったのは、白椿の着物のキョウカだ。抜き放つは銘刀鈴鹿、裂帛の気合いと共に解き放った神火の剣が、着流しの男をすれ違い様に撫で斬った。
「あらん、かっこいー! あたしも、椚、抜刀! なーんてね」
 後に続くのは日夜酒宴を繰り広げる酔友達。女将役のフツノが並んで軽々と大剣を振るい、ガトウが巨大なる質量を誇る大斧を力任せに叩き付ける様は、敵陣に穿たれた楔の様だ。
「おっしゃ、突破口を開くぜ! おめぇさんらは先に行きな!」
「ああ、一歩たりとも退くわけにはいかない」
 頬に刻んだ十字傷を僅かに紅潮させ、ハヤテ・アマグサもまた襲い掛かる剣士と斬り結ぶ。思い詰めた義妹の様子は気にはなっていたが――。
「駆逐されるのは、お前達だ!」
 青く輝く剣を無拍子で突き入れる。退かぬ、という強い意志が、その刃に更なる鋭さを与えていた。

「敵軍は、少人数で路地を突破しようとしているわよ」
「少しは役に立ったか……なら、後は勝ってアマツカグラに希望を掲げてみせよう」
 黒袴を翻し、蝶の紋と共に駆けるラン。彼女のレポートに、リョウは安堵の声を漏らしていた。
 実の所、彼が提唱した『罠と防壁作戦』は、周到に準備するには時間が足りず、またマスカレイドを相手にするには効果が薄かった。
 しかし、彼自身も属するフィン小隊や、アクスヘイムはペンドラゴンの領主・シーヴァー率いる紫の霧の街のエンドブレイカー達、そして多くの協力者の手によって築かれた瓦礫の関所は、戦いの趨勢を大きく変えたのだ。
 彼らが街道を通行止めにした事で、武者達は左右の路地への浸透を強いられたのだから。
「全力で死守します! 皆さん、ついて来て下さい!」
 銀剣に雷を纏わせたフィンの号令と同時に、優美なる太刀を手にしたエドワードが真っ先に武者へと斬りかかる。
「因果の太刀が副団長、エドワード。いざ、参る!」
 すれ違い様に斬り抜けた彼の太刀は、流麗なる流水の如く滑らかだ。その背を狙う武者人形の錆び付いた得物。だが、今にも振り下ろさんとしたその時、神火の符が人形の背に貼り付き、浄化の霊気を流し込む。
「教えて差し上げましょう。夜明けの悪夢と呼ばれたフィン小隊の恐ろしさを」
「私も続きます! 勝利と栄光を隊長に!」
 顔を隠したミトリがそう嘯けば、頷いたソフィアが雰囲気に似合わぬ無骨な斧を振るい、真空の刃で絡繰の腕を引き裂いて。
「不足は無いと思いましたが……絡繰人形とは」
 しかし騎士の誇りが許さぬのか、浮かぬ顔をしてみせるのだ。
「武士の誇りは、人々の為に己の技を振るう事じゃないんですか!」
 敵軍の中には人形はおろか、アンデッドまでが紛れ込んでいた。絢爛たる鎧に隠れた醜悪な姿に、ルシアは怒りを隠そうとはしない。
「戦うべき敵は、人々を脅かす敵のはずです!」
 斧剣と焔剣の二刀を操り、敵の生気すら食らって奮戦する少年の声は、だが棘に侵されてしまった彼らには届かない。
「それほどの武人のくせに、何が正しいかも判らんのか?」
「家畜の様に扱われる民衆、理不尽な都市の有り様。それらを作り上げたのは誰ですか!」
 白き花弁と瑞々しい葉の如き鎧。東方風の黒き戦鎧。無骨なるデリックと可憐なるパラヴァニ、対照的な二人の戦士は、しかし息の合ったコンビネーションで敵を圧倒する。
「真なる敵は、どこにあると思うのですか!」
「おのれぇ!」
 だが、そう簡単には倒れない。なおも立ちあがった二人の男が――その片割れは動く屍に過ぎないが――槍を構え直す。
 しかし、その穂先が届く事は無い。
「キミが倒すべき存在は何だ? こんな可愛い子でも、棘霞を祓おうとしているのに」
 血に塗れた猟犬の群が物陰より飛び出し、武士達の喉笛を狙い牙を突き立てた。その後からのっそりと現れる、鮮紅の暗器と黒き槍を携えた男。
「名乗るのが礼儀かな。ボクはセヴェルス。身内はハートフル、なんて呼ぶけどね」
 食えない笑みを浮かべ、赤いスーツの商人はそう言って一礼した。

 宿場町の各所で、エンドブレイカーと仮面の武士団が激突する。
「重騎士の本分は護りにあり!」
 継ぎはぎの鎧にペイントされた鈍色の鴉は、二つの旅団の名に由来するのだろうか。ジョルディは、倍する敵、圧倒的な暴力に敢然とその身を晒していた。
「ここは通れると思うな。征くぞ相棒!」
「戦争組曲は加速する。共に奏でようではないか、相棒よ」
 殿を買って出た一因は、背後の護るべき女だったから。親友の心情を慮り、ルセラは一身に弦を爪弾いた。あふれ出す韻律は、焔の如く沸き立つ熱情と狂気。
 だが、奮闘も多勢に無勢。ジョルディが、ついにぐらり、と揺れる。ずん、と地響きを立てて伏せる巨体。殺到する男達。
 その時。
「これは、黙っては居られないですね」
 物陰から飛来した何かが、分裂して彼らを刺し貫く。それは棘で作られた巨大なる槍。す、と姿を現したアカシは、しかし単独行動の自分が加わったところで焼け石に水だと知っている。
「さぁ、突破出来るものならどうぞ、して御覧下さいな。──させませぬがね!」
 それでも、精一杯に見栄を切った。髪先の赤、右耳の青、彼女の瞳のように入り乱れた二色の光に背かぬように。
 ――そして、アカシの勇気は報われる。
「お前達の歪んだ愉悦の為に、これ以上渡せるものなんてないの!」
 夜明け色の薄絹をその身に纏わせて、ロゼリアが舞い降りた。しなやかな脚を鞭の如くしならせて蹴り抜けば、真紅のオーラが唸りを上げて飛ぶ。
「お帰りなさいな。次は私達が、土産を貰いに出向くから」
 侍の一人に吸い込まれた紅球が爆ぜる。次いで、路地から次々と現われた者達が、武者の群へと踊りかかった。
「そちらが攻めて来るのなら、大人しく隠れてはいない」
 無骨なる黒剣と華奢な白剣。その二振りを供にして、ユエインは戦場を駆ける。迷わず敵中へと飛び込んだ黒衣の剣士は、突破口を開くべく群がる敵を薙ぎ払った。
「それぐらい想像がつかないのか? 甘く見るなっ!」
「退け! これ以上来るなら、容赦はしない!」
 それに並ぶのはクラース。対照的に白と青を基調とした衣を身に纏い、真紅の大鎌を大きく振り回して彼は征く。
「ここは大事な場所なんだよ。僕ら独立遊撃部隊Solitateが、絶対に守ってみせる!」
 孤独の名を冠しようとも、彼らは決して独りで戦っているのではない。連携も鮮やかな小隊は、痛烈な攻撃を加えていく。
「拙い薬師だが、少しは足しになるだろうか」
 謙遜の言葉とは裏腹に、燦然と輝く癒しの月。だが、その光を齎したジェンは、ふと寂しげな笑みを見せた。
「この都市を、戻れぬ場所にはさせない」
 無論ジェン自身はアマツカグラ出身ではない。だが、同じく故郷を失った彼にとって、この都市を故郷とする僚友の『取り戻す為の戦い』は心の柔らかい部分を掻き立てる。
「おっと、やってるな。今が踏ん張り所だ、頑張ろうぜ!」
 そして、武者達の後方から新たなる喚声が上がる。部族の戦衣装も煌びやかなるアゼスが氷の細剣を敵に向ければ、吹きすさぶ冬の嵐が彼らを飲み込み凍りつかせて。
「我らは退かぬ! アマツカグラの武士なれば!」
「その魂がまだ消えてねぇなら、己の意地を見せてみろ!」
 矢尽き刀折れるまで戦わんとする敵を、思わず怒鳴りつけるアゼス。そんな彼の後ろから一直線に飛来した蒼き弾丸が、狙い過たず男の脚を射抜いた。
「ありがとう、シレーネ」
 それはルネの放った妖精の矢。未だ幼さの抜けない彼女は、それでも仲間の為に戦場を舞い踊る。
「難しい事は判らない。けど、ここで負ければ、沢山の人が悲しい思いをしてしまうから」
 負けるわけには行かない、と。
 そう言い募るルネに、もう一人の少女シイナがありがとう、と礼を言った。私は本当に良き仲間に恵まれた、と。
「取り戻す為に、そして応える為に。勝ってみせる、否、必ず勝つ!」
 凛とした気合と共に、シイナは太刀を抜き放った。途端、彼女が纏う雰囲気が変わる。鬼を斬る為には、自らも鬼にならなければ――。
「未熟者とてアマツカグラの士、その矜持見せてくれるッ!」
 斬、と斬り伏せて、白き狼は大きく息を吐いた。

 流石正規軍と言うべきか、武士は勇猛にして頑健。だが、小部隊を次々と撃破したエンドブレイカー達は、ついに街道上、武士団の本隊へと喰らいつく。
「霊峰天舞を解放する為の魁にならん事を!」
 我に七難八苦を与え給え。そう宣ったアカツキが、得物を武者人形に叩き付け、その肩の軸をへし折った。
「命果つるまで戦うのみ……!」
 信念故に恐れる事を知らない彼を先頭に、塊になって突き進む先頭部隊。その中核は、トウジュの率いる一隊だ。
「正々堂々と戦えというのならば、受けて立ちましょう。ですが――」
 藤の髪飾りとキングサリの花で髪を彩ったキサ・ツィレンセが、細い腕に異形の棘を纏わせた。
「ですが、私は守りたいのです」
 人々、仲間、そしてあなた達も。祈りにも似た思いを籠めて、彼は大顎を侍にけしかける。
「見えた! あいつだ!」
 武士達の壁が割れた。その向こうにすっくと立つ、美麗なる陣羽織の若武者。他の武者にはない美々しさに、あれこそが敵将に違いないとフィニアスは色めき立つ。
「こ……の! その力は蹂躙する為にあんのかよ!」
 苛立ち。割って入った壮年の武士へと鮮やかな朱のトンファーを叩き付ければ、何者をも恐れない勇気がオーラとなって熱く爆ぜた。
「ほんまに、武者っちゅーのは頭が固くて敵わんな! そんなんで俺らより強いなんて思たら大間違いやで!」
 キサを追って斬り込んだトウジュが、その爪よりも鋭い蟷螂の鎌を振るい敵将への血路を切り開く。
「行けえっ!」
「ああ、任せろっ!」
 その背を踏み台にして、軽やかに宙を舞う青年、ルイシュ。誰も彼も、決して無傷ではない。だが、この戦いこそが分水嶺と知っているから、彼は決して怯む事もない。
 太陽の紋様を染め上げたバンダナを靡かせて、軽業師さながら、彼は刃を握り直す。
 狙うはただ一人。この軍を率いる者、黒髪の武芸者。
「見せてみろよ、譲れない『芯』って奴を!」

「――小賢しい」

 彼のナイフは届いた。決して浅くない傷を、その敵に刻んでいた。
 だが、指揮官は苦痛の片鱗すら見せず、自分の背丈程もある大剣を軽々と取り回し、ぶん、と振り下ろす。
 重い音が、戦場を圧した。
「オニキス!」
 鮮血を撒き散らしながら崩れ落ちるルイシュ。止めを刺さんとした若武者は、しかし飛び掛る白き忍犬にその動きを止められる。
「棘も薔薇もない、綺麗なこの都市が見たいよ!」
 忍犬を使わした少女シロツメの、どこか悲しみすら帯びた叫び。だが、忠犬を振り払った彼は、防げ、と一言言い残し、武者の壁の向こうへと下がった。
「……吾らに全戦力をぶつけてきたか」
 それは、仮にも正規軍という自尊心が言わせた台詞だったろう。予想外の痛手を受け入れるには、相応の理由が必要だったのだ。
「しかし、これ以上の益はあるまい。吾らが夷敵を討ち果たしたところで、忍なり巫女なりの手助けになるだけだ」
 その理解に至った彼の判断は、武人としては意外な程に早かった。
「本陣直卒は吾に続け! 他の者はこの不埒者どもに当たれ!」
 後方に控えていた最精鋭と思しき一隊が、彼に従って戦場の離脱を試みる。その様子は、エンドブレイカーの側からも窺う事が出来た。
「あれは……! 敵の指揮官が逃げるわ!」
「中央と左はかなり厚い。右側はまだ手薄だ、後から来た奴はそっちに当たれ!」
 高所から矢の雨を降らせていたベルガモットとヌイが、鷹の目で捉えた戦況を叫んだ。逃がさじと追うエンドブレイカー、させじと奮戦する武士達。戦いは、更に激化の一途を辿っていく。


「オラオラ出て来やがれ卑怯者!」
 磨き込まれた戦斧を縦横に振り回し、グレンは果敢に敵陣へと突貫する。厚い刃を振るう度、後ろで纏めた髪と首に下げたロザリオが宙に跳ねた。
「戦争は数だよってか? そうじゃない事を見せてやるぜ!」
「いつまでも攻めているつもりで居ないで頂戴」
 真夏でさえ涼やかさを抱かせる白き衣。そのキャンバスを紫の髪で飾るコルネリアが操るのは、対照的な漆黒の影、その刃。
「わたくし達は勝つわ。そう信じている」
「くくっ、言ってくれるじゃねぇかよ」
 機嫌よさげに喉を鳴らすチカが抜き身の仕込み杖を振るう度、朱色と薄紅色、二色の花弁が吹き荒れる。未だ記憶は戻らずとも、追憶の品と照らし合わせれば、この都市が故郷である事は疑いなかった。
「無理でも何でも、このままほっとけねぇよな」
 そんな彼の背を守るのは、妖精を連れた剣士アイン。蒼氷を削った様な刺突剣を真っ直ぐに向ければ、巻き起こる氷結の嵐が精鋭武者をも氷壁の中に閉じ込めた。
「お前の故郷は、決して滅ぼさせはしない」
「ちょっと君達、何二人の世界作ってるんだよ!」
 茶化しつつチカの背後から跳んだシュリが、ぶぅん、と棍を回す。評判の香りは血と汗の臭いに掻き消されてはいるものの、その速さ、力強さは鈍りはしない。
「いいか、お前らが守りたい物は何だ! 己が信念を踏み躙られてはいないか!」
 そう叫ぶシュリ達の様に、全員が揃って追撃を続けているチームは、実は然程多くはない。倒れ、あるいははぐれて。多くは乱戦の中でその人数を減らしていた。
 だが、人数を減らした隊も、はぐれた者も、決して攻撃の手を緩めはしない。例えば、風と光の優しい森で研鑽に励むルキラ達の隊の様に。
「武者とはこの地における騎士だ。それが民を脅かす側とは、騎士の風上にも置けぬ!」
 天光の聖騎士の号に相応しく、白銀の鎧と磨き上げられた盾槍を備えたエルトの姿は、戦場にあって凛とした威風に満ち満ちていた。
「さあ、この私がお相手しよう!」
「無理はしないでね、エルトさん……!」
 澄んだ鈴の音色に東方風の柔らかな旋律を乗せて。鎮魂の祝詞を唱え周囲の戦友を支えるルキラが、奮迅の働きを示すエルトに声をかける。
 もちろん、彼女を信頼していないわけではない。だが、それ程に武者達の抵抗は苛烈で、だからルキラは、支えなければ、と意を新たにするのだ。
「私が、この歌で助けるから!」
「ほざけ!」
 猛る武士達が殺到する。だが、殺意に溢れた刃はコノエの白刃に受け止められる。
「嘗ての同胞と刃を交える事程、悲しい事はない。けれど、私は私の務めを果たさねば」
「本来ならばこの地を護る為、精進してきた筈。退く訳には参りませぬ、本来の志に報いる為にも」
 東方出身らしきコノエの呟きに、アトリは頷いてみせる。力強くとも華麗に、ぐ、と振り抜いた太刀を追って薔薇の幻影が舞い散った。
「これ以上、穢してなるものか。この地も、その刃も、てめえらの魂も」
 後を追って縦に薙ぎ払われた棍は、気心知れたセイランの得物。浅葱の羽織を肩に引っ掛けた彼は、あえて腰の太刀を抜かずに武士達を叩き伏せる。
 少ない人数を抜群の連携でカバーする、理屈では簡単な、しかし実現は難しいそれを、彼らは実践していた。
「狂った刃はへし折ってやろーか」
 後方に控えたロシェスの右手には、魔力をたっぷりと蓄えた魔道書。轟、と唸りを上げて放たれた不可視の衝撃が、疲れを見せる侍へと襲い掛かり、そして。
「真に立ち向かうべきモンを、思い出せよ」
 手にした刀を弾き飛ばす程の衝撃を、マスカレイドに見舞うのだ。
「しかし、これが正規部隊の成れの果て、か。酷い話だ」
 そう吐き捨てて、クロシェットはタン、と地面を蹴りつけた。ふわり浮き上がるしなやかな身体。一瞬遅れて、竜胆の色をした髪が後を追う。
「即殺してやるよ。せめて堂々と戦い抜いて逝け!」
 敵の頭上からナイフを突き出し、急降下するクロシェット。刃越しに、ざくり、と肉を裂く感触が伝わる。
「山鬼羽大神様、どうか私に力を!」
 コトのやや甲高い、幼い声が後に続く。浴びせかけた轟炎が、クロシェットの獲物どころか周囲の侍どもを纏めて火達磨に変えた。
「故郷を解放して母上に会うまでは、コトは、決して退きません!」
 コトの髪を飾る撫子の優しい色合いは、戦場には似合わない。けれど、母譲りの紅藤を飾るその髪飾りは、少女に勇気を与えてくれる。
「悪ぃが、俺はお前がどんな理由でマスカレイドに堕ちたかには興味が無い」
 鍛冶で鍛えた魁偉なる肉体。熊の如き太い腕、小手と一体化した爪を無造作に振り回すシオンの攻撃は、しかし引き裂くというよりぶちのめすという方が近い。
「俺達はただ降りかかる火の粉を払いのけるだけだ」
 沈黙するまで丁寧に殴りつけるシオンに敵方からかけられる、野蛮な、という声。それを鼻で笑うのは、傍らで焔剣を構えるソルティークだ。
「負け犬の遠吠え程耳障りの良いものはありませんね、忍びの業を使う者としては」
 たちまち向けられる敵意、しかしそれこそが彼の狙い。頬を歪に飾る紅の呪紋が熱を帯びれば、鏡の如き反射の魔眼が単なる殺意を死を招く呪詛へと変えた。

「誰に向かって刃を向けていて?」
 元は白かった魔獣の大鎌をすべからく朱に染め、フィグはにぃ、と笑みを深くした。追い出されるのも癪だ、などという理由で参戦した彼女だが、存外手応えのある敵には沸き立つものがあるらしい。
「さっさと退いてくれよ、お呼びじゃねぇぜ」
 こちとら旨い酒を楽しみにしてるんだ、と嘯くロットバルト。硝子表紙の魔道書を指でなぞる彼は、前衛を務める二十日鼠に全幅の信頼を置いている。
「道を切り開いてくれよ、フィグ――我が騎士よ」
「好みの首を獲ってあげるわ、ロット!」
 勇躍、飛び掛るフィグ。それと併走する様に、灰色の髪の青年、ヴフマルが敵中に切り込んだ。飛び上がって頭上を取り、捻りを加えて突撃。愛用の内反り短剣で、甲冑の隙間に差し込む様に斬りつける。
「街の人に髪飾りを届けるって、引き受けたんですよ」
 一撃離脱。ぐぐ、と唸る武者と距離を取り、次で仕留めるべく相対するヴフマル。運び屋たるもの依頼は守らねばならない。ましてやあの人の望みならば。
 だが彼よりも早く、双槍を抱えたヨアニスが翡翠に彩られた大槍を突き入れた。まともに胴の中央を穿たれた武士は、その一撃で絶命する。
「横取りとは酷いっすね」
「生憎と育ちが悪くてな。上品な戦い方は性に合わん」
 どちらとも無く、にっ、と笑みを浮かべた。無論手柄などという意識は持たず、二人は次の敵へとそれぞれ向かっていく。
「油断したね! 数が多けりゃいいってもんじゃないよ!」
 討ち減らされていく武士団。側面から相棒たる妖精フヨウをけしかけるセリは、決して大部隊への恐怖を克服したわけではない。
 それでも。
(「逃げ出すのは、最後の最後までやってからにしよう」)
 そう自分を押さえつける彼女は、視界に自分よりも震えている少女がいる事に気づく。
「家族や友達、そして生まれ故郷の為なのです。こ、怖いですけど、精一杯頑張るのです」
 祖父とはぐれ、それでも一人この最前線に参じたユキナは、ただ使命感だけを拠り所として逃げ出しそうな自分を叱咤していた。時折身を震わせながらも神火宿る浄化の符を放つ少女の姿に、セリもまた気を引き締める。
「何とかなるんじゃない、何とかするんだ!」
 新たに戦場に到着した一隊、その先頭で突っ走るダン・グリーヴが大音声を張り上げる。有無を言わさず武者をぶん殴った彼は、辺りを覆わんとする疲労と怯懦とを明快に打ち払うのだ。
「もしも未来が既に決まっていようとも、今までと同じだ! 本気で行くぜ!」
「……言ってくれる」
 一歩遅れて続くヒスイが、その端正な顔に苦笑を浮かべた。こうも煽られてしまっては、命を懸けるより他に無い。
「私も騎士だ。守るべきものの為なら、命尽きるまで戦おう」
 無骨なナイフに宿る閃光。烈しい断罪の光を縦横に振るいながら、彼は旧知の男へと声をかけた。
「死ぬなよ」
「覚えておけ。お前を負かすのは俺だ」
 むき出しのライバル心を叩き付け、ヤハが疾る。彼の心をふつふつと沸き立たせるのは、ヒスイへの感情だけではない。
「武芸者とはその程度か。真の戦士ならば、抗い、戦い、武を示してみせよ!」
 鍛え抜かれた求道者の拳は、『竜』の闘気の両方を乗せて、黒鉄の鎧を穿つ。

「再び私からアマツカグラを奪うか、マスカレイドッ!」
 余、という一人称を忘れたミハエルの咆哮。我が君、私の総て――そう言い募りながら傷だらけの大戦斧を振るい突き進む狂乱は、いっそ異様と言っていい程である。
「どれ程の血に染まろうとも、我が鈍き魂は退かぬ! さあ、道を開けよ!」
 思わず後ずさる武者達への楔となって、彼は突き進む。それは、討ち減らされた侍達にようやく見えた陣の綻び。
「風で道を開きます、だから、行って下さい!」
 涼やかな青いリボンの扇を仰ぐ様に舞わせ、パルティナが叫ぶ。突如吹きすさぶ強烈な突風が、ミハエルの後背を断とうとする敵を巻き込んで遠く吹き飛ばした。状況に気づいた他のエンドブレイカー達も、次々に矢を射込み、切り込んで突入口を確保する。
「故郷を取り戻す為、スズは退きません! だから、皆の力を貸して下さい!」
 後方でサポートに徹していたスズ、世界の瞳の代理者が声を張り上げる。髪を飾る大輪の華と同じ鮮烈なる緋の瞳は、決意に満ち満ちて。
「敵の指揮官を討ちます! 動ける方、準備はいいですか?」
 ああ、危険な指示なれど、今しかないと判っていた。
 スズは告げる。この突入口から敵陣を突破し、武士の指揮官を討ってください、と。
 応、と声を上げたのは二十名ばかり。無論その声に、些かの怖れをも感じる事はなかったのだ。


「前線維持がわたしの役目……。あえて正面から、押し通らせて貰うよ」
 ぎょろりと睨む目玉の様な装飾の大鎌を振り回し、敵将の護衛へとシェミアが喰らいつく。指揮官と共に脱出した敵は二十にも満たない程度。包囲戦術を採るには人数が少ない以上、攻撃を仕掛けて足を止めるのが賢明だ。
「この短時間で武士団を抜いたとは。吾らの力が不足とは思いたくないがな」
 対する若武者は、背の大剣を握り、右腕一本でぶん、と素振りする。既に配下は、太刀を抜き槍を構えて迎え撃つ準備を終えていた。
「ならばこの程度、討ち果たしてみせる! 勇者殿に吾らの力を見せるのだ!」
「おお、御大将をお守りせよ!」
 展開する武士の壁。煌びやかな鎧兜に身を固め、得物を振りかざす様は、まさに精鋭部隊に相応しい威圧感である。だが、それに怯む様であれば、初めから追撃には加わっていない。
「踏み潰せると思っているでしょうけど、そう簡単には出来ませんよ?」
 空色のリボンで結わえた金の髪を靡かせて、ユリアス・アスターは軽やかなステップで斬り込んだ。振るう刃は辺境の三日月にも似た光の牙。横薙ぎに一閃、彼の身を月の如き残影が包む。
「なぜなら、私達はエンドブレイカー。お前達を滅ぼしに来たのだから」
「そうさ! あたいらもやられっぱなしじゃ終わらないよ!」
 艶かしいファルダをからげ、華やかな香りを纏って。全身を捻りばねを引き絞るエミリーが、血の色の大斧をフルスイングで解き放つ。
「大将首さえ上げれば勝ちさ、派手にやらせてもらおうじゃないか」
 彼女が描くのも三日月の軌跡。だが、真っ赤に色づいたそれは、先の物遥かに力強く、受け止めた武士の盾ごと叩き割らんばかりだ。
「器用な真似は出来んからな。真っ向から勝負だ」
 アーリアのたおやかな容姿から飛び出したのは、酷く尊大で乱暴な台詞だった。無論、普段は雑ではあってもここまで不機嫌ではない。公家集の為に、勇者様の為に、御大将の為に。それでも彼女を苛立たせるのは、棘に絡め取られた武士達の硬直した思考ゆえなのだ。
「面倒だ、少し痛いぞ歯ぁ食いしばれ!」
「まあ、相手がマスカレイドだから、気分が楽って事もあるけどな」
 そうでなきゃ、あまり戦いたくはねえからな。そう呟いたアデルバートは、手にした二振りの薔薇を振るう。たちまち立ち上る氷雪と焔。残像を残す程に高速の斬撃が、侍どもの鎧の継ぎ目を貫いて。
「俺が倒れても、他の仲間の為に道が作れたらいい」
 鮮烈なる覚悟。ああ、その言葉に違わず、強引に押し入った彼らを武士の刃が迎え撃つ。斬って斬られて、咲き誇るは鮮紅の血華。だが、そんな彼らに柔らかな光が降り注ぐ。
「策が一つ成った程度で図に乗るなよ」
 その装いはアマツカグラの物ではあるが、一目見て忍と判るスミカは間違いなくエンドブレイカーの側である。美しい二本の忍太刀を冷徹なまでの剣筋で振るい、倍する体躯の武者達を屠ってきた彼女は、しかし今は一刀を掲げ、真昼の空に魔力の月を喚ぶ。
「この戦、最後に一人が立っていれば私達の勝ちだ。迷うな!」

「私は、負けたくないっ!」
 後方から紋章を描き、黒鉄の兵団を戦場に招いたレオナは、しかし今、家伝の魔剣を手に侍の一人と切り結んでいた。今こそは追撃の時。今こそが反撃の時。硬い敵の壁に穴を穿たんと横薙ぎに払った一閃が、相対する敵に少なからぬ手傷を負わせた。
「皆と一緒なら、戦える! だからお願い、あなた達も棘に負けないで!」
 革鎧にはフリル、金の髪には青のリボン。可憐な少女剣士の奮戦を、後列からの攻撃が援護する。
「妖精さん達、がんばるのよ!」
「――食い荒らせ」
 甲高い少女の声に隠れる様に、どこか無愛想な声が重なって。アミカの喚んだ妖精が群れを成して飛び回る中、思わず顔を庇った武者へとキサ・リーリアの血を喰らいし猟犬が喰らいつく。
 友人達とは乱戦の中ではぐれたが、キサはその無事を疑ってはいない。帰ったらまた騒ごうぜ。その約束を果たす為にも、勝たなければ。
「殲滅しろ……!」
 そう命じれば、血の猟犬がばしゃりと爆ぜた。
「せんめつなのよ! ……せんめつってどういう意味かわからないのよ」
 二人のテンションの落差。惚けたアミカの言い草に、ルッツは思わず唇を緩めた。
 不意に、ああ、そうか、と気づく。ここは皆の希望なんだ。この地の人々、この地を想う仲間達の。
「退けば、その先で誰かが傷付くよね。そんなの、嫌だ」
 目にも留まらぬ速さでルッツの朱弓から放たれる無数の矢。釣瓶撃ちに射られたそれは、まさに弾幕の如く彼の『敵』を襲う。
「負けられない。負けてたまるか!」
「守りきるよ、ここは。今、ボクが、できる限りを」
 縺れる舌から滑り出す言葉は訥々として。だが、誰がそれを笑おうか。これ程までに凜として戦場に臨む、歴戦の勇士にも似たベルの姿を。
「眠りは等しく訪れ、夢の鎖に繋ぎ留める。……お願い、セト」
 羊に願えば、主の意を受けた星霊は柔らかく跳ねて武者達の意識を混濁の淵へと突き落とす。キミ達の誇りを、思い出して――そう言葉を搾り出す少女の声と、赤い瞳とを意識に刻みながら。
「大体、何で公家共の言う事を聞いてんだよ? 弱みでも握られてるのか?」
「ほざくな下郎!」
 激戦の中、ベルと同じ様に呼びかける者達が居た。例えば、仮面憑きであろうと出来る限り助けると誓ったマークスの様に。だが、強く意思を乗せて振るわれた淡青色の大剣は、肉厚の太刀に阻まれる。
「こんな事を続けても、棘霞の魔物が調子に乗るだけだ!」
「本当にこんな所で果てるつもりかよ、お前達は剣を何の為に身につけた?」
 鍔迫り合いに横から割り込んだウァッドが、竜を巡らせた拳でその武士を殴り飛ばす。彼の拳は人を活かす拳。ならばこそ、諦めの悪い彼は期待を捨てきれないのだ。この拳で彼らの目が覚めないものか、と。
 その時、敵陣の向こうから、よく通る声が響いた。
「吾ら、勇者殿とアマツカグラ公家集に仕えし武士を愚弄するな!」
 それは、あの美しい甲冑に身を包み、緋色の大剣を構えた若き指揮官の声。仁王立ちする彼の紫の瞳が、苛烈な怒りをもってエンドブレイカーを射抜く。
「てめえが頭か。俺達を舐めすぎだ、あの世で待ってな」
 そのうち大勢そっちに送り込んでやるよ、と叫び返すウァッド。だが、それがお前達の本心だろうと若武者はせせら笑う。
「挑発に乗るな! 生きるか死ぬかの戦いで、相手と同じ土俵に立つ理由はどこにもない!」
 鋭く言い捨てたエメラルドが、手にしたガンナイフで行く手を阻む武者を指す。放たれたのは銃弾ではなく、妖精達の突撃陣。
「行けぇっ!」
 翼を広げた怪鳥の様に左右に展開した彼女の相棒達が、抱え込んだ針を体当たりでもするかの如く突き刺していく。限界を超えたか、同時に三人の男が倒れ、前衛にぽっかりと穴が開いた。
「その間隙を埋めろ! 力ずくで押し戻せ!」
「力攻めで来るなら望むところだがな!」
 普段は冷静な態度を崩さないジョルジュも、今は昂ぶりを隠さない。理不尽に人が苦しむ不条理を正す『壊し屋』を名乗るが故に、アマツカグラの現状を許す事は出来ないのだ。
「棘に囚われたマスカレイドよ、同じ棘の中に沈め」
 情を捨て相手を喰らうという魔道書が戦慄いた。自身も棘を纏った彼の瞳が射抜く先、駆け寄ろうとした侍を十重二十重の具現化した棘の檻が囲み、押し潰す。
「さあ、指揮官を、アマツカグラに巣食う悪意を討て!」
 そして、具現化したそれが形を失い風に散ったとき。
 黒髪の若武者、武士団を率いる仮面の敵将への道が開いていた。

「正規軍の将か。さぞかし名のある首と見た」
「ほざくな下郎。名も無き貴様如きに取らせる首と思ってか」
 騒然たる戦場。だがヴァルイドゥヴァは周囲の熱狂を鎮めるかの如く、威風堂々として細身の曲剣を天に掲げた。
「ならば今知るがいい。金翼はここに。参る!」
 得物を一振りすれば、魔力の円盤が乱れ飛ぶ。襲い来るそれらを大剣の一振りで叩き落す若武者。だが、彼は違和感に眉を潜めた。引っ張られる感触に目をやれば、一枚の円盤――鉤状に歪んだそれが、剣に爪を立てている。
「隙有りっ!」
 黄緑と橙、鮮やかな二色が乱れ飛ぶ。爪と棍、二つの得物に結わえたリボンを靡かせて迫るリチェリーが、下がった大剣を掻い潜って懐に飛び込み、杭の様な何かを突き立てた。
「ここも、他の戦場も、絶対負けないし突破もさせないんだから!」
 それは紫煙の大樹の苗木。たちまち太っていく根に締め付けられながらも、黒髪の敵将は重石を振り解いた大剣を大きく振りかぶる。
「吾らの刀は、それ程重くは無いわ!」
「ああっ!」
 大きく袈裟に振るわれた重い斬撃が、彼に取り付いた敵手を纏めて薙ぎ払い、弾き飛ばす。流石は武士団の長、その名は伊達ではないと武威をもって示すのだ。
 無論、彼だけではない。一隊の突破を許してしまった武士達も、自分達の大将を守るべく、突破口を守るエンドブレイカーの壁に押し寄せていた。
 戦って。
 戦って。
 何人もの武士が倒れ、何人ものエンドブレイカーが倒れ。黒髪の敵将も、幾つもの刀傷から血を流し、息荒く上下する肩を隠せない。
「辛くないのかよ。自分で自分の街を汚すのって!」
 幼さの消えきらぬかんばせに真っ直ぐな思いを乗せて。不器用な問いかけしか出来ぬ少年の声は、だからこそ誠の響きをもって戦場を駆け巡る。
「この都市が故郷て人がいて、この場所を救いたいって人もいる。一緒に力を尽くす! だから、手を伸ばすんだ!」
 だが、その優しさを余すところ無く伝えるには、余りにもこの戦場は殺伐としすぎていた。油断すれば、取り逃がすどころか返り討ちに遭いかねない。
 それを許す程の余裕は無かった。この戦場にも、アマツカグラにも。
「畜生っ!」
 フラスコを地面に叩き付けて割れば、大きく口を開いた異形の生物が黒髪の青年に歯を立てて喰らいつく。そして、間隙を空けずに迫る、黒衣の獅子――ゼルアーク。
「何にせよ、逃がす気はない。苦戦の振りは苦手じゃないがな」
 いまや劣勢を演じ油断を誘う必要も無い。脈々と彼の中に流れ続ける魔獣の血を解き放ち、大爪を突き立てて引き裂く。朱の縅が弾け飛び、肩にどす黒い華が咲いた。
「相応の報いを負ってもらおうか」
 異形の腕は一度ならず若武者を襲う。乱舞する爪牙。その果てに、一瞬の隙を狙い済ました獣の爪の一撃が、彼の腹へと飲み込まれ、そして。
「か……はっ」
 ゼルアークを突き飛ばし、よろよろと後ずさる若き武士。
 ごふ、と血を吐いた。艶やかなる羽織が黒く汚れ、しかし彼は倒れない。それどころか、得物を構え直そうとさえする彼の瞳は、未だ戦意を失ってはいない。
「……まだだ……吾ら、武士団は……」
「いいえ、ここまでですわ」
 進み出るカレンの純白の衣装は、既に戦塵と敵味方の血とで汚れていた。だが彼女は意に介しない。戦場に身を置いた時点で、彼女もまたお嬢様ではなく騎士なのだから。
「私達が居る限り、アマツカグラはあなた達には渡しません!」
 姫君は駆け出した。その手には正義の刃。可愛らしくも彼女より遥かに大きな巨斧を、華奢な腕からは想像できない膂力で高く掲げて。
「正義はひとつ、己の心の中に!」
 三日月を描くように、ぶん、と振り下ろす。

「――御見事也」

 肩から胴を斜めに走り、背骨にまで達した斬撃。カレンが得物を引き抜けば、ぐらりと若武者は倒れ、地に伏せた。彼を中心にして、血溜りが広がっていく。
 或いは最後の美学であり見栄だろうか、明らかな致死の傷を受けてなお、青年は御見事、ともう一度呟いて――その生を終えた。

 将を失った武士達は混乱し、やがて壊走を始めた。その殆どは討たれ、生き延びた幸運な武士は、ほんの僅かである。
「災い転じて福と成す。でも、まだこれで終わりではありません」
 だが、集まってきた者達にスズが告げるまでもなく、アマツカグラを取り戻す為の戦いは、むしろこれからが本番なのだと、そう、彼らは知っていた。



マスター:弓月可染 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:314人
作成日:2013/07/24
  • 得票数:
  • カッコいい33 
  • せつない5 
冒険結果:成功!
  • 生死不明:
  • なし
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<戦闘結果>

●Battle1(勝利!)


順位戦功点名前
1689君に捧げし金の翼・ヴァルイドゥヴァ(c01891)
2510野生の戦士・マークス(c03816)
3451血華舞踏・エシラ(c00097)
4381天愚の巨刃・ディアス(c32903)
5364追走の風牙・リン(c02865)
6314オルフェの瞳・ジゼル(c00456)
6314徒花の藤・トウジュ(c14333)
8277紅蓮の闘士・エルフィン(c04895)
9268天光の騎士・フィン(c32563)
10263星蝕・ロットバルト(c01303)
11258撫子の騎士・ケイト(c00857)
12255その名は忌禍・キリヤ(c02553)
13247卯花残・シャクナク(c25296)
14219紫月の侍・エンマ(c07532)
15218金剛神将・コロッサス(c34114)
16209譚花・セラ(c03612)
17203花影・ミーアシャム(c01990)
17203漢字で書くと山岡志津摩・シヅマ(c25203)
19200銀狼の折れぬ牙・グラシア(c33416)
20198酔狂先生・セシリア(c14318)
21194玲瓏の月・エルス(c00100)
22191緋燕飛舞・ローザ(c01277)
23186最下層からソラを見上げる・シノブ(c02581)
24174翡翠の狩人騎士・ユーラティア(c00678)
25168鬼熊・ガロ(c01737)
26157ルーガルー・ヴァイオラ(c12629)
27154緑の・アニス(c21024)
28149風抱く射手・リラ(c09433)
29130白い花片・ガスト(c11330)
30128剣の魔女・ジーン(c04547)
31124孤月・センリ(c25623)
32123忘れ雪・ピーア(c16170)
32123気まぐれ狐・ミヤビ(c06299)
34121野太刀の懲罰騎士・シュウゼ(c13400)
35108夜霧の舟・エルナンド(c04241)
36102暁天に訪れる静謐の刻・ニリ(c13872)
3796荊の瞳・ジーヤズ(c22698)
3883忘れし花の名・ヴィンター(c28380)
3982雷光戦鬼・アカツキ(c30989)
4073流浪人・ユウキ(c24532)
4165戦神の海より来る・キラティア(c14510)
4264サブローザ・デライラ(c11511)
4362静かなる死神・タルヤ(c03010)
4461星寂・コウセイ(c27006)
4559天誓騎士見習い・リチャード(c34627)
4657エレメントの魔導剣士・ユーリス(c04890)
4657機甲獣戦士・ウィルバー(c13178)
4844紅焔の邪眼・ミレイ(c22522)
4942棍の自由農夫・アマーリエ(c14773)
5035穢れを祓う紅の巫女・フウカ(c29395)
5130幻燈・モーリス(c31429)
5225リトルブルー・リリアベル(c34615)
5313紅銀の料理姫・ガネット(c31431)

●Battle2(勝利!)


順位戦功点名前
1581戦忍衆・スミカ(c32751)
2526壊し屋・ジョルジュ(c01908)
3484明空のリズム・ベル(c03346)
4482朱弦烈火・ルッツ(c01102)
5459月の剣に導かれし騎士・ローゼリィ(c00261)
6428グロリアスハンマー・パロル(c08367)
7421牙持つ灰色鴉・ログレス(c00473)
8362狂嵐獅子・ミハエル(c10562)
9358火毒・エウリード(c03240)
10311嶺渡の狩人・ルファ(c06436)
11299サイドポニーの弾丸令嬢・ノエミア(c21871)
12294花蘇芳・シャナ(c08903)
13275蒼空奏想・パルティナ(c03293)
14263抱きし哀歌を紡ぐ蒼碧の風・ルキラ(c16918)
15251緋霄・クレス(c02885)
16249福音の楯・エヴァンジェリン(c09091)
17248紅い月夜に出会うもの・ミトリ(c00431)
18242アウトロー・トリエラー(c02678)
19240焔華・ラシャ(c06641)
20228虎トンファーの群竜士・サンフォクス(c03891)
21227空追い鳥・レラ(c05439)
22223焔棘・ケーナ(c10191)
23222宵の蒼星・スコル(c26736)
24184爍星・ジェン(c10838)
25181隠刃の潜行者・リッキー(c10802)
26179ちょうちょ結びの・リジア(c18681)
27176彷徨・マキラ(c05978)
28174スパークリング・ベリーズ(c15446)
29169熾盛のブラックスミス・アクス(c02064)
30162真風の軌跡・プイプイ(c20610)
31155黒騎士・メリーヌ(c00153)
32136優しい緑・エルノア(c26898)
33129イエロー・カード(c17575)
34123灼撃の・リョウ(c11025)
35111黒の継承者・アスワド(c01232)
36108赤炎女丈夫・クリスティナ(c00226)
3797冱毀る潸花・ロゼル(c15357)
3895さすらいのポテト・クレイ(c34327)
3895蒼歌の黒犬・ユーリィ(c17436)
4091桃紅想歌・ユーリ(c27427)
4188柘榴石の花・マルグリート(c14146)
4287継承者・ハヤテ(c00810)
4384轟刃嵐舞・ウィデア(c03994)
4477赤髪の運び屋・シヴィル(c07933)
4570大梟の樹に住む・レムネス(c00744)
4667沈みゆく花の城・ルガディア(c20664)
4765リチェルカーレ・ルエラ(c10306)
4845黒飄・トウカ(c21116)
4931紫月と太陽の詠・アリサ(c07539)
5030太刀の懲罰騎士・カナト(c33536)
5129流火七夜・カラク(c25294)
5226碧炎灯爲・ヌイ(c25614)
5318ロックギターの自由農夫・ナルル(c26083)

●Battle3(勝利!)


順位戦功点名前
1717橙黄音色・リチェリー(c10887)
2539木陰の詩唄い・ユリアス(c20700)
3509みんなの恋人・アデルバート(c01702)
4477黒点・アーリア(c13846)
5464赤烏・ソルティーク(c16063)
6393アッシャレ・ジーユ(c16905)
7338太陽の探求者・カルサイト(c13626)
8333なまくらジェーン・マリアベル(c22282)
9330彩却・カフカ(c30521)
10307楽しくやりましょ・ハルナ(c20456)
11297真理の探究者・ルーシー(c03833)
12296暁天の焔・ナナセ(c07962)
13290宮宰・シルベスター(c05709)
14252紅華絢爛・セリ(c03885)
15244碧雷の魔法騎士・リュアン(c01105)
15244蒼刻なる黒宵・リノエルト(c19753)
17228天藍・セイラン(c04867)
18219凛乎の白百合・ユリアス(c01604)
19215古錆の・ダン(c03007)
20211凛として輝く月の如く・マリーシャ(c10504)
21209稀人・クララ(c09700)
22208月渡り・レン(c06967)
23198スタイリッシュフルフラッター・コットン(c16776)
24191灼滅の枝・エターナル(c05517)
25165斬りたいだけの・アサクリア(c00675)
26163ハニーフィンチ・アレンカレン(c03179)
27150水萼の皓鰐・アルファ(c01026)
28147紫月ノ銀狼・ルナ(c01436)
29146和装の令嬢・アキホ(c19159)
30143酒転刀士・フツノ(c25242)
31132鈍骨喰・サンディ(c02629)
32127花蕩蕾・シュリティエ(c13268)
33124紅玉の瞳・ベニ(c10839)
33124飴色鼠・キルフェ(c05383)
35118弓の忍者・ライヤー(c10003)
36113夢幻の空・ティナ(c26492)
37110純白のナガレボシ・シロ(c02654)
38105天花・シュンファ(c02349)
39103薄暮の魔女・アトロポス(c17639)
4098氷炎の抱擁・ユキ(c04622)
4189驟雨・キシス(c05687)
4284最奥に潜む泡沫の影・ルティウス(c07526)
4383エンブレ初のロックギター弾き・ガルバード(c18200)
4482辰星・ルイシュ(c16527)
4576虚で実を飾る黄金薔薇・メルツオーネ(c29325)
4675妖精騎士・パラヴァニ(c00901)
4774静かなる昼行灯・スヴァン(c21687)
4866金鎖の烏・キサ(c01950)
4948大杯の獣剣・ヴェレク(c06539)
5042花麓・スラン(c34030)
5120アイスレイピアの魔法剣士・ローザ(c28664)
5219黄金霞・ユアン(c30294)

●Battle4(勝利!)


順位戦功点名前
1667カクテルマスター・エミリー(c06345)
2622白銀の姫騎士・エメラルド(c20972)
3491宵待月・キサ(c01964)
4473リトルナイト・アミカ(c21487)
5413フレジリングヘザー・クロシェット(c01679)
6390セイヴァーセイバー・ラーズエル(c04538)
7383黒き片翼・ディーン(c29066)
8331紺青の空・クラース(c13158)
9314翠珠・ラフィ(c11521)
10282双槍・ヨアニス(c12505)
11263魔弾の射手・クロウリー(c16216)
12253天陽フォアシュピール・ハヤテ(c26581)
13250荒野の山羊使い・セヴェルス(c00064)
14245シールドスピアの自由農夫・リセア(c31913)
15239蒼穹の担い手・カティア(c14332)
16237戦う領主王・ソル(c07090)
17223水牡・アイン(c20849)
18222花非花・アトラ(c03756)
19218蒼龍幻想・リウェス(c11531)
20212漣華奏・サリエ(c25447)
21211繋がれぬ花槍・ミユキ(c01656)
22209綾し妖かし・イツカ(c00567)
23205果物屋・リジュ(c22699)
24204非花・アド(c01837)
25203白い鴉・ギィ(c08806)
26201朱刃・アトリ(c00843)
27199撃滅フラグメンツ・ミューティア(c11930)
28196雪祈華・フィリア(c02091)
29187雪下山水・ソフィア(c02845)
30170竜の末の太刀使い・ヤマナ(c05779)
31156戦神竜皇・ウォリア(c17006)
32138つらつらと・イル(c00426)
33129晶玉・イレーネ(c25111)
34126七竃の君・フィオナ(c06806)
35124宵闇の黒猫・ケイ(c03134)
36120蒼茫の心と共に・セルヴァ(c07076)
37119紡ぎ白草・シロツメ(c04742)
38111鏡花・ユエル(c03933)
3994孝一文字・シイナ(c30040)
4091金の月の錬金姫・ソフィティア(c17068)
4183空に焦がれ望む・クロノ(c08480)
4277傾陽・イゼ(c06233)
4376盾の城塞騎士・アダルバート(c00420)
4471白虎武者・ゼロ(c08351)
4570イリゼの罅・アカシ(c15681)
4667雪渓のカメリア・ユキシロ(c19586)
4758彷徨の騎士・アダルバート(c03696)
4856淡墨蓮華・セイジロウ(c05432)
4943黒ノ咎猫・キーストア(c07587)
5041韻律の継承詩・ルセラ(c02718)
5132鞭の星霊術士・ジーニャ(c08366)
5220雷掣一本鎗・ベンジャミン(c06139)

●Battle5(勝利!)


順位戦功点名前
1846悪夢の刈り手・シェミア(c19503)
2832花咲く正義・カレン(c01117)
3530活人拳・ウァッド(c02372)
4433月華の矜持・セレティナ(c15834)
5414牙王・ヒスイ(c04400)
5414宵駆・ヤハ(c18808)
7382銀狼・シオン(c02524)
8371楓・ラン(c15073)
9342月の犬・チカ(c15476)
10341天津撫子・コト(c25572)
11317暁の朱梟・シュリ(c19933)
12306瞬殺地獄・グレン(c15439)
13293魔獣の刀撃・ダグラス(c04039)
14285抜かずの・トメ(c14901)
15278自然との共生者・レヴィカ(c23468)
16276心意を以て剣と成す・ダグラス(c22206)
17275流れの傭兵・エルド(c05874)
18256翠風蒼雷・カエデ(c22472)
19214黒衣の剣士・ユエイン(c00108)
20191錦上楼閣・デアドラ(c04755)
21184赤蝕・ルーク(c10363)
22183勇猛果敢・ダン(c20354)
23182白刃・コノエ(c25641)
24174レーゲンボーゲン・カイゼル(c16777)
25173月視の・ヤマネ(c22281)
26170三節棍の赤い群竜士・アヤカ(c14761)
27165六分咲き・シンシア(c05622)
28164滅びの北風・ヤンネ(c01189)
29135黒鋼・エドガー(c01811)
30129蒼魔天征・リゼル(c02036)
31121虚月・レクサス(c03071)
32119煌星・アルマ(c00943)
33109敗北惨値直葬第一次惨業・シューク(c23925)
34107禍津蛇・ヴィルヘルム(c00968)
35105ホロケウカムイ・キョウカ(c17741)
3698征服者・ヴィンツェンツ(c15253)
3792にごり雪・アーヴィ(c06680)
3891白旋風・パルス(c00131)
3989閃光の双龍・ジローラモ(c02795)
4088餓狼・リュウ(c15878)
4187ハルピュイアの隻腕・オニクス(c11582)
4283太刀の城塞騎士・グロリアーナ(c05136)
4380守護者・ガルスタ(c22186)
4473暁烏・ニール(c30118)
4569真朱炯・シオウ(c30229)
4662金瞳の大山猫・ギギ(c16006)
4751可愛い子と楽しいことが好きな・オリヒメ(c33287)
4850針鉄鉱・キートゥ(c09444)
4948風を継ぐ者・レセルヴァータ(c27291)
5047青水玉女・フィレシア(c01350)
5140蒼穹の箭・ルシエラ(c07486)
5234太陽の娘・モモ(c16080)

●Battle6(勝利!)


順位戦功点名前
1587獅子の少女・レオナ(c26057)
2542昏明のシュテルネン・ヴェンツ(c30599)
3513盈月の咆哮・ゼルアーク(c03348)
4407樹氷の華・コルネリア(c12931)
5384銘されし獣・フィグ(c00731)
6364蒼波・ユル(c16214)
7328野良烏・ロシェス(c02005)
8324花歌の守り手・クロエ(c28868)
9293アスラの如く・シャーロット(c16581)
10284朱陽ノ戦姫・レイ(c29148)
11283ばるにゃんといっしょ・ユキナ(c28019)
12279ラッシュビートプリンセス・シンシア(c33799)
13276己の道を探り続ける哲学者・エドワード(c06131)
14272天光の聖騎士・エルト(c22576)
15242ロックドハート・ミーシャ(c15940)
16231黒の野獣・レジェロ(c04702)
17229蒼黒の魔法剣士・アイザック(c18224)
18214首売六郎兵衛・クライアード(c02864)
19200旋棍のわんこ・フィニアス(c04617)
20193白黒巫女・リクコ(c05354)
21185流離いの・エルヴィン(c20729)
22175踊る光影・ロゼリア(c05854)
23174甘く疼く傷痕を抱える蜜艶の蝶・トオリ(c03995)
24169菫青石の魔法剣士・リデル(c26678)
25165空追い・ヴフマル(c00536)
26159バルバロッサ・アルバート(c31011)
26159夢現を彷徨う唄・クラスティーダ(c01510)
28156碧空の渡り鳥・ソウヤ(c17258)
29155爪の似顔絵描き・ネフェトリク(c30164)
30153餓龍斬鬼・ガトウ(c25199)
31141アックスソードの群竜士・ツキヒ(c16565)
32140高みを目指して・トウカ(c20010)
33136スターベル・エリコ(c04572)
33136ダンシングブレード・エリーシャ(c15180)
35134偽りの魔天・クロスブレード(c00244)
36133風のように・アゼス(c15084)
37132昼の月光・ラヴェンダー(c00803)
37132狂水の神楽巫女・ヒヨリ(c21101)
39116最果てで嗤う凶爪・ゼロ(c10410)
40114穿つ鉄拳の・デリック(c13022)
4198音速の一矢・ベルガモット(c24965)
4288自由と冒険を求めて・ルシア(c04535)
4381武豪ドラドの継承者・ガル(c26044)
4480追想花・ディアネーラ(c04657)
4579黒影の重騎士・ジョルディ(c00919)
4675忘却旋律の舞い奏で人・シェリカ(c08064)
4766夢見るハルモニア・ジャンゴ(c29064)
4865九龍公・シーヴァー(c03034)
4957花守蜜蜂・スズ(c24300)
5050武舞の憐花・ルネ(c28493)
5147紫炎の薔薇・リセリア(c00615)
5243流拳黒刀・アレイジ(c01921)