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三日月湖の戦い:勇者と狂王の輪舞曲

<オープニング>

「おっす、みんな! 石壁の町解放戦お疲れ様だぜ!」
 ランスブルグ、今だ爪痕の残る町並み。かろうじて残っていた酒場の片隅で、悲劇を許せぬデモニスタ・クロウ(cn0025)はエンドブレイカー達の労を労っていた。
「一部のマスカレイドが第2層に逃走しちまったが、みんなのお陰で第3層は全て解放された。これでひとまずはランスブルグでの足がかりを作ることが出来た」
 しかし、いまだランスブルグの第2層より上はマスカレイドの支配下に置かれている。敵の勢力も健在であり、まだまだ油断は出来ない。
「で、だ。その第2層でのマスカレイドの動きが判明したぜ。世界の瞳の代理者となった女王さまの情報だと第2層のマスカレイドの一部、新生黒鉄兵団の主力部隊が、解放戦で取り戻した三日月湖へ侵攻の準備を整えているらしい」
 第2層から出陣してくるマスカレイドの軍勢は、勇者アリッサムの影武者を指揮官とし、盾の将アーガンと剣の将ルィズティックがそれぞれの軍を率いている。
「更にその傍らには新生黒鉄兵団の鎧に身を固めた、フレイムソードの天誓騎士・ティートの姿もあるらしい」
 更に、この動きに合わせて狂王アニールの軍勢も、新生黒鉄兵団を妨害すべく活動を開始した。こちらは屍の黒鉄兵団長・ルドグドル率いるアンデッド部隊が主力であり、はからずも新旧の黒鉄兵団が戦場に揃うことになる。
「アリッサムの影武者とルドグドル、両者の目的は共に三日月湖の遺跡だ」
 アリッサムの軍勢は三日月湖の奪還を目指し進軍してくる。狂王軍に警戒をしているものの、横槍を入れさせぬように短期決戦で決着をつける目論見のようだ。
 対して狂王軍は漁夫の利を狙い、エンドブレイカーが新生黒鉄兵団に勝利するようならば、戦闘後の消耗したこちらに襲いかかるだろう。逆に新生黒鉄兵団が優勢な場合は、エンドブレイカーとの戦闘中に後から襲いかかり、新生黒鉄兵団を全滅させてからこちらと戦うつもりのようだ。
「普通にいけば三つ巴の乱戦になっちまう。だが、女王から作戦協力の申し出があったんだぜ」
 それによると、女王率いるランスブルグの部隊が三日月湖の遺跡に展開し、防御を行うというもの。当然、ランスブルグ側が劣勢になるため、狂王軍は新生黒鉄兵団へと襲いかかる。その混乱に乗じてエンドブレイカーが乱入し、敵の指揮官を討ち取る、という流れだ。
「乱入するエンドブレイカー達の働きにもよるけど、最小の被害で最大の戦果が期待できる作戦だぜ」
 こうして、他の拠点を無視してでも手に入れようとする遺跡。マスカレイド達が相争う理由はなんなのであろうか。
「もしかしたら、奴らに都合の悪い何かが眠っているかも知れないな。最も、それを調べるのは奴らを撃退してからだぜ!」
 だからこそ、全力を尽くし頑張って欲しい。そう話を締めくくると、クロウはエンドブレイカー達を送り出すのであった。


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参加者
純白のナガレボシ・シロ(c02654)
ヴォルケイノトータス・ペンペロン(c03137)
黄金牡牛座の非殺仕事人・ナート(c09097)
イリゼの罅・アカシ(c15681)
菫青石の魔法剣士・リデル(c26678)
秋桜の祈り・ルチル(c31314)
バシレウスの空寂・イェレッド(c33784)
純朴な癒し手・サラ(c33863)

<リプレイ>

●偽りの勇者と狂える王
 ランスブルグ第三層、三日月湖の遺跡。エンドブレイカー達が解放したこの場所を目指し、二つの軍勢が歩を進めていた。一つは勇者の影武者ライラリック率いるアリッサム軍、もう一つは狂王アニール配下の黒鉄兵団がアンデッド騎士達。この二大戦力に対し、エンドブレイカー達は三つ巴の乱戦を狙う作戦を選択していた。ここ、アニール軍の近くで身を潜めている八人もその作戦の一端、序盤の戦いを担う役割を帯びていた。
「女王陛下も思いきった作戦を取ったものだ……でも、こういう人は嫌いじゃない」
 軍靴の音を響かせる両軍を見渡し、菫青石の魔法剣士・リデル(c26678)は感慨深げにそう呟いた。三日月湖の遺跡の防衛にエンドブレイカーはほとんど居ない。変わりに女王ジョナの命の元、ランスブルグ軍が布陣している。防衛に徹すると言えども、危険であることには変わりないだろう。
「全員で戻れるのが理想ですが……万一のときは限界まで回復役に徹し、若い人達に後事を託しましょう」
「だ、大丈夫です! 皆さんで力を合わせればきっとうまくいきます!」
 二つの勢力がぶつかり合う戦場は、苛烈なものとなるだろう。数刻後に始まる戦いに思いを巡らせる黄金牡牛座の非殺仕事人・ナート(c09097)の言葉に、純朴な癒し手・サラ(c33863)が声を上げる。震える心を奮い立たせるように、彼女は出来る限り気丈に振る舞おうとしていた。
「遺跡にどんな秘密が隠されてるかは知らないケド、水着と冒険を邪魔するものはぶっつぶーす!」
 対照的にリラックスした様子を見せているのは純白のナガレボシ・シロ(c02654)。小柄な体躯で純白の斧剣を握りしめ、やる気は十分なようだった。
「知り合いも多く、頼もしい限りですが……この戦い、勝てますかね」
「さぁて、そいつはやってみないとなんとも。ま、なるようになるさね」
 ちらりと時計に視線を落としつつ、傍らへ質問を投げかけるイリゼの罅・アカシ(c15681)。対して、ヴォルケイノトータス・ペンペロン(c03137)は飄々と、どこか気の抜けた答えを返す。しかし、交わす視線に油断や不真面目さの色は一切見受けられなかった。
「……時間ですね、行きましょう」
「願わくば、この戦いが後続の仲間、果ては世界の平和に繋がらんことを」
 アカシの合図でバシレウスの空寂・イェレッド(c33784)を筆頭に戦場へと飛び込んだ瞬間、勇者軍へ狂王軍が背後より襲いかかった。一瞬で周囲を剣撃と怒号が埋め尽くす。
「うちはこっちから攻める! また後で会おう、武運を祈る!」
 更に姿こそ見えないものの、右手から他班の声も聞こえてくる。事前の打ち合わせ通りに動いてくれたようだ。別の方向にももう一班の姿が垣間見えた。それに頼もしさを感じつつ、優勢側である狂王軍へ攻撃を仕掛けてゆく。その光景に、勇者軍からは驚きと疑問、敵意と殺意の入り交じった視線が送られてくる。
「あなた達はマスカレイドだから、助けるつもりなんかないよっ!」
 決して、協力するのではない。勝つために必要だから行っているだけ。そうきっぱりと宣言しながら、秋桜の祈り・ルチル(c31314)は杖を振るう。
 勇者と狂王と終焉破壊者。三つ巴の戦場、その火蓋がいま切って落とされたのであった。

●黒金と赤錆
 勇者軍と狂王軍、新旧の黒鉄兵団が揃う戦場であったが、その見分けは容易かった。勇者軍は生者で構成され、装備が真新しい光沢を放つのに対し、狂王軍は死者によって構成され、武具には赤錆が浮いていたからだった。ぶつかり合う騎士達、その戦乱の真っ直中をエンドブレイカー達は駆け抜けてゆく。
「これ以上、あなた達の好きにはさせないんだから! ロック、力を貸してねっ!」
 狂王軍が優位に立つ場所を見つけるや、ルチルは時兎の星霊を召還し、その中心へと解き放つ。手にした時計が逆回転を始めると同時に、周囲の敵の動きを鈍らせる。一瞬の停止、そこへ騒乱の音を掻き消すほどの歌声が響き渡った。闘志を奪い、拡散する音色の主はイェレッド。動きを止められ、一時的にとはいえ戦意を喪失した相手はただの的でしかない。
「後ろは任せて、存分に暴れてください」
「感謝。安心して切り崩しに集中出来まするよ」
 イェレッドの微笑みに目を細め、笑みを返しながらアカシは飛び出す。菖蒲色の柄を握り締め、群れなす死者達の足下へ槍を突き立てる。二連続の攻撃に体力を削られていた狂王軍の騎士達は、アカシの生み出す地獄絵図の中で果てていった。
 そうしてぽっかりと開いた空隙に素早く身を躍らせると、エンドブレイカー達は後衛を中心とした円陣を組み、瞬時に戦闘態勢を整える。
「エンどブレいカーか!?」
「ちィ、良いとコろで邪魔をしオって……だが、些か無謀が過ぎたナァ!」
 突然の割り込みに虚を突かれた狂王軍だったが、流石は紋章にまで残された騎士達と言うべきか。直ぐさま体制を立て直し、勇者軍が少ない分手空きとなっていた者達が矛先を向けてきた。
「こちらに向かってきますか……ですが、この場合はむしろ好都合。イプシロン、お願いしますね!」
 狂王軍は勇者軍を優先的に狙い、勇者軍はエンドブレイカーを率先して攻撃してくる。狂王軍優勢のこの場所で彼等の勢いを此方に引きつければ、その分拮抗状態に持って行きやすくなる。ナートの呼び出した星霊クロノスの時計が光り、周囲の時間を歪ませていった。だが一度動き出した流れは、容易くは止まらない。先陣を切る騎士達が騎士槍を構え、戦線をこじ開けながら突撃してくる。体重を乗せた一撃が、ペンペロンやリデルへと打ち込まれた。
「後ろには行かせないし………狂王や勇者様の好きには、させないよ」
 リデルは身体を掠める穂先を蒼剣でいなし、後衛への被害を食い止める。押し返すように一歩前へ踏み出すや、水平に放った一閃で相手の首を跳ねとばした。がしゃりと倒れ込む身体。だが息つく暇もなく、今度は遠方より無数の矢が降り注いでくる。
「これくらいじゃ負けません。本気でいきますからね、ノソリン!」
 降り注ぐ矢を、呼び出したノソリンに騎乗し防ぐサラ。彼女はノソリンを駆り、次の矢をつがえようとしていた騎士へ尻尾の一撃を浴びせ掛け吹き飛ばした。しかし倒れた同胞の身体を踏み砕き、速度を緩めることなく騎士達は勇者軍へ進軍し続ける。
「お前らを利用させてもらうぜ。すまんな、悪い大人なもんでね」
 最前線、勇者軍と狂王軍が剣を交えている場所。侵攻を少しでも遅らせるべく、狂王側目掛けペンペロンは閃光手榴弾を投げ込む。集団の中で炸裂した閃光が狂王軍の攻撃の手を止め、僅かながらに勇者軍が勢いを盛り返した。攻撃がこちらに及ばぬよう、ペンペロンは素早く距離を取る。
「普段は歌うのがシゴトだケド、僕の斧剣は飾りじゃないんだよねー!」
 それでも止められなかった狂王軍へ、シロが斧剣を振るい果敢に切り込む。突き出される槍や振り下ろされる刃を踊るように避けながら、横薙ぎの一撃を相手の胴へ次々と叩き込んでゆく。幾つか細かい傷を受けるも、大きな傷を受けることはなかった。
 狂王軍の狙いが勇者軍に固定され、勇者軍も狂王軍の数の多さによりエンドブレイカーに手出しが出来ない。その為、此所までは順調に戦況を進めることが出来ていた。
 しかし……例え局地的な有利を得ようとも、全体の流れに逆らうことは難しかった。
「だ、駄目だ! もう持ちこたえられん! 戦線が崩壊するぞ!」
「撤退だ、撤退せよ! てったぁぁぁいッ!」
 元々劣勢だった勇者アリッサム軍。加えて、エンドブレイカーの過半数がそちらの攻撃に向かった事が更に拍車を掛けた。恐らくは、何処かで有力な将が討ち取られたのか。結果、士気が落ち、混乱を始めた勇者軍は散り散りに撤退を開始する。ある者は無事逃げおおせ、またある者は狂王軍に討ち取られ……数分後には勇者軍の姿がエンドブレイカーの周囲から消え去っていた。
「アリッサム軍、大しタことハなかッたナァ……」
「サて、デは残りモ片付けテしまおウか!」
 辺りを埋め尽くすのは狂王軍、ルグルドル配下の屍騎士達。彼等の虚ろな眼下が、一斉にエンドブレイカー達へ向けられるのであった。

●独り踊るは
「ハッハァッ!」
「くっ!」
 振り下ろされた斧がサラの肩を捉え、深々と抉り取る。錆び付いた刃の切れ味は悪く、その分傷口をズタズタにしていった。苦痛に顔を顰めながら、周囲に生み出した魔鍵を回転させすかさず反撃する。相手を戦闘不能にするも、今度は死角から突き出された槍が脇腹を深々と貫いた。口の端から、紅い筋が流れる。
「はぁっ……この程度で、諦めません!」
「サラさん、ご無理をなさらずに! マイア、アステロペー!」
 全身を赤に染めるサラへ、ナートが癒しの星霊を向かわせる。二匹のスピカがサラの身体の周りを駆け回り、失われた体力を幾ばくか回復させた。
(「と言っても、回復アビリティも無限ではありません……このままではジリ貧ですね」)
 じわりと身体にのし掛かる重さを感じ、ナートの頬に汗が伝う。手にした杖を握る力も心許なかった。
 勇者軍撤退から数刻。彼等の崩壊が予想よりも早く起ったため、当初の目論見である同士討ちが狙えなくなってしまった。そのせいで狂王軍は戦力の大半を保持したまま、進軍を続けている。力の向かう矛先が減った今、全ての攻撃がエンドブレイカーへと向けられていた。個々の技量では上回っているものの、いかんせん数が違いすぎている。
「エんドブレいカー、恐るる二足らず!」
 四方八方から繰り出される攻撃全てに対応することなど出来ない。円陣の隙間を縫って背後に回っていた騎士の太刀が、電撃を纏ってシロの後頭部へと叩き込まれた。鮮血が顔を伝い、白い服がみるみる朱に染まってゆく。
「僕の奏でる輪舞曲は、まだ終わってない……!」
 崩れかけた身体を、シロは手にした斧剣を杖代わりにして支える。相手を見据えると、最小限の動きで鎧の隙間へ刃を突き立てた。剣を通して相手の生命力を奪い取り、僅かながらに傷を癒すも、焼け石に水であった。
「やっと第三層も落ち着いてきたんだ……遺跡に何があるのかは知らないが、これ以上厄介の種は持ち込まないでくれないか!」
 頭上に光輪を生みだし、眼前のに迫る敵ごと進軍する騎士達を切り裂いてゆくリデル。こうなってしまった以上、戦力を投入させられ続ければランスブルグ軍が突破されるのは火を見るより明らかだった。しかし、それらを殲滅できるだけの戦力が、此方にはない。
「そっちは大丈夫か? なかなか辛くなってきたな、こりゃ」
 鏡と化した盾で騎士を自滅に追い込みつつ、ペンペロンが背後に立つ。リデルは返事の変わりに笑みを浮かべて応じ、それを見てペンペロンも不敵に歯を見せた。背中を預け合い、二人は周りの騎士達へ立ち向かってゆく。
(「ただ、この流れは拙いな……アニール軍の数が多すぎる」)
 継続か、撤退か。余力のある内に決断せねば。ペンペロンの懸念は、その場に居た全員が浮かべているものだった。
「まだ、負けないんだから。お願いドリー、みんな眠らせ……きゃぁ!」
 円陣の中心で仲間達の支援を続けていたルチル。しかし、回復を行えるだけの体力を使い切ってしまい、やむなく攻撃へと移っていた。めぇ〜と鳴きながらヒュプノスが跳ね回り、強烈な睡魔を振りまくゆくも、明らかに手数が足りていない。そこへ攻撃を免れた騎士が、火矢を浴びせ掛けてきた。消耗しきった身体には、些細な攻撃も致命傷となる。
「ルチルさん……!?」
 瞬時に渡り鴉の群れを呼び出し、周囲を覆い尽くさせるアカシ。黒い鴉たちが敵の視界を奪っている内にルチルへと駆け寄り、崩れかけた身体を抱き留める。
(「出来る限り、怪我をさせたくなかったのですが……ッ」)
 悔しさにアカシが奥歯を噛みしめていると、イェレッドが手にした爪で進路を塞ぐ敵を排除しながら駆け寄ってきた。彼も肩で息をしており、大分疲労しているのが見て取れた。
「皆さん、大分消耗しています。それに、他の班にも戦闘不能者が出始めているようです。もう、これ以上戦い続けるとこちらが危ない……」
 イェレッドは戦場を見渡す。先ほどまで続いていた戦闘音も、大分小さくなっていた。もう、ここでの狂王アニール軍優勢を覆すことは出来ない。
「……撤退です」
 告げる言葉は静か。されど、その一言は仲間達全員の耳へと入っていた。

●終劇、降ろされる幕
 撤退、そうと決めたら行動は早かった。エンドブレイカー達は直ぐさま近くに集まると、戦場から離脱を始めた。
「限界みたいですね……後は後続の方に望みを託しましょう! 動けぬ方はこちらへ!」
 サラはノソリンを呼び出し、その背に動けなくなったルチルや大ダメージを負ったシロを乗せてゆく。
「……目の前の倒せそうな仮面は全て倒したいけど、それはこの後に来る仲間に託しても、いいんだよね」
「うん、あとは他の班を信じよー。大丈夫、絶対うまく行くから」
 疲れた身体をノソリンの背に預けつつ、言葉を交わし合うルチルとシロ。サラが命じると、ノソリンは二人を乗せて走り出した。
「有言実行、気休め程度ですが……ターユゲテー!」
 退路を確保する者達へ、残る体力を振り絞ってスピカを呼び出すナート。最後まで戦えるよう、スピカは足下で踊りエンドブレイカー達を鼓舞していった。
「では、退路の確保と行きましょうか。無事帰らないといけませんからね」
「もうひと踏ん張り、といったところか……女王陛下の騎士も無事であれば良いが」
 傷ついた身体に渇を入れ、槍と剣を振るい、アカシとリデルは退路上の敵を吹き飛ばしてゆく。傷ついた仲間を護るように囲みながら、他の者達もそれに追随する。
(「……ああなりたいものだ」)
 傷ついた撤退戦であろうとも、槍を振るうその姿に変わりはない。そのことに力強いものを感じ、憧れを抱くイェレッド。無意識の内に、お守り代わりに腕に巻いた黒いサテンリボンを握りしめながら、彼はその背中を見つめていた。
「ま、後は他の班の武運を祈ろうかね。どうだい、終わったら一杯……お?」
 盾を構え、殿を務めていたペンペロンの全身を、突如巨大な花弁が包み込んだ。さっと視線を巡らせると、蒼紙の青年騎士が放った世界樹の花であった。多少余力の残っていた班が、周りの撤退支援をしてくれているらしい。そちらに向けてぐっと手を挙げ感謝を示し、ペンペロンは仲間と共に戦場を離れゆく。
 かくして、戦場を後続に託しつつ、八人は戦場を離脱する。戦いの行方は、今だ揺れ動き続けるのであった。



マスター:月見月 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:8人
作成日:2013/08/15
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  • カッコいい11 
冒険結果:成功!
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  • なし
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