ステータス画面

お呼びでないやつら

<オープニング>

●ハピネスゼファー特戦隊現る!
 各地の高級食材や豊乳に効くと言われる貴重な薬草や食品などが山のように集められていた。
「うへへっ♪ 金には糸目をつけずに集めた甲斐があったの。そろそろ我が愛しのエンドブレイカー様をお招きする頃合いかのお……」
 見る者が見れば最高級の生地で作られていると分かるきらびやかな服を身につけた、まるまると太った男が小躍りしながら呟いていた。
 男の名はアサニチ。女性の悩みに真剣に向き合い、たくさん食べても太らないハーブなどの販売により大儲けをした善良な商人である。
「異議ありっ! 貧乳エンドブレイカーなんて、みんな死んでしまえばいいのよ!」
 瞬間、大きな倉庫の扉が打ち破られ、轟き渡る叫びと共に現れたのは3人の武装集団。見た目は2人の痩せ形の男と1人の豊満な女だが、その顔には一般人には見えないあのマスカレイドの仮面が貼りついている。
「自然なままが一番だ。我らはハピネスゼファー特戦隊!!」
「我らの名前は引導がわり……。迷わず地獄に落ちるが良い。エンドブレイカーに魂を売った売国奴め!! お前のハピネスぶち壊してやる……」
 それぞれの得物を構えて、言いたいことを叫ぶと、ポーズを決める三人。
「な、なんなのじゃ。貴様等は! エンドブレイカー様のことを……ギャアアーーッ!!」
 
●見過ごせないこと
「盟約の地での冒険、お疲れ様でした。みなさん大活躍でしたね♪ ……で、早速なんですが、エリクシルによって得られた地図により、疾風槍ゼファーが、ここラッドシティに潜入していることが分かりました」
 身体を傾けるように頭を下げて挨拶すると、赤の魔曲使い・アンナ(cn0055)は仕事の話しを始める。
「なんと、そればかりか、ゼファーの煽動を口実に、現在の統治に不満を持つ強盗団などが次々とマスカレイドの力を得て、強盗や騒乱が起こし始めています」
 こんな事件が起こり続ければラッドシティは無法地帯になってしまうかもしれない。そしてそんな状況を見過ごせるはずがない。
「襲撃者のマスカレイドは3人。紫煙銃を持った男性マスカレイドが2人に鞭を持った女性マスカレイドが1人です。3人はもともと強盗団だったようです」
 3人が反エンドブレイカーの立場をとるようになったのは、ラッドシティの治安の回復により泥棒家業がやりにくくなったためで、特別な思想があるわけでは無い。今回マスカレイドの力――相手を思い通りに蹂躙できる力を手にしたことにより、元来極悪人の3人は『ハピネスゼファー特戦隊』を名乗り積極的に強盗の活動を開始したのだ。
「マスカレイドとなった3人はスカイランナーのように身軽に動き、女性マスカレイドは鞭を、2人の男性マスカレイドはガンナイフを使いこなします。特に女性マスカレイドのクリムゾンスナップに似た攻撃や男性マスカレイドのシャドウリッパーやに似た攻撃は纏めて決まると被害が甚大になるので注意が必要ですので気に留めて下さい」
 既にマスカレイドとなっている3人にはどんな説得も通用しない。出来るのは被害が拡大する前に、極悪人として討ち倒して、滅ぼすことだけだ。
「アサニチ氏が襲われるのは屋敷の敷地の中にある倉庫です。エンドブレイカー至上主義者というのは複雑な気もしますが、女性の悩みに寄り添ってくれる心優しい善人であることは間違いないようです」
 3人のマスカレイドは革命の大義と称して商人に襲撃を掛ける。だが実際にあるのは、嗜好の違いとただ暴れたいという欲求だけだ。
「もう革命は無いのです。マスカレイドたちがやっているのは、己の悪しき欲求を満たそうとするだけの、犯罪行為でしかありません」
 だから討ち滅ぼしに行きましょう。そう締めくくるとアンナは共に現地に向かってくれそうなエンドブレイカーたちに丁寧に頭を下げた。


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参加者
黒爪の魔獣・フク(c01617)
薔薇園の守り人・バジル(c12095)
元腹黒巫女現痛まほうつかい・ゲルトラウト(c13837)
密林の守り手・コルヌコピア(c14689)
豊穣の舞姫・マリーリナ(c20431)
月に駆ける妖精騎士・ジョーガ(c23446)
魔法少女・ルア(c28515)

NPC:赤の魔曲使い・アンナ(cn0055)

<リプレイ>

●屋敷への訪問
「エンドブレイカー至上主義というのも、極端な考え方ですよね」
 零すように口にしたのは、豊穣の舞姫・マリーリナ(c20431)。ただエンドブレイカーを名乗りアサニチに面会を求めただけだったのに、お茶の準備の整えられた客間に通された。話しがしやすい点は好都合だが、度を超えた丁寧さはどことなく居心地が悪さを感じる。
「エンドブレイカーのお嬢様方……あ、殿方も、少々お待ちを願います」
「あ、分かりました〜」
 薔薇園の守り人・バジル(c12095)が男であることに気づいたメイドは、取り繕うように言い直すと、淹れたばかりのハーブティを勧めてくる。女性陣のなかの男ひとり、黒一点として、張り切っていたバジルは出鼻を格好となるが、間違われることは慣れているのか、本人はあまり気にしていないようだ。
「あ、このハーブティ良い香りですね。それにこのティーセットも見事ですね♪」
 室内の雰囲気も煌びやかかつ上品だった。贅の限りを尽くした高級かつ質の良い調度品は、自分の成功に対して正直なアサニチの人柄が窺わせるものだ。
「ちっ、今回はこれだけで勘弁してあげるわよ」
「まって、何か言おうとしていたのではないですか?」
 赤の魔曲使い・アンナ(cn0055)の隙をみて、胸ぺたを敢行した、元腹黒巫女現痛まほうつかい・ゲルトラウト(c13837)が、さらりと言いはなった。
「それはそうと。今日のG・Jの胸はとても不自然ですよ」
「これ詰め物だし、生憎、無くても大きいけど、マスカレイドを挑発するための備えって感じかしら」
 アンナ指摘に応えるように、ゲルトラウトは胸元から詰め物を取り出して見せると、再び服の中に入れ直す。
「胸の大きさに貴賎なし、よ」
 そこに異を唱えるような凛とした声が響く。
「ま、まあ、私は胸が大きいけれど、周りから見られる目はいやらしさを感じるし、肩がこって仕方がないのよね」
 魔法少女・ルア(c28515)であった。胸が大きいからって良いことばかりではない。むしろ小さい方が気楽であるとも取れる言い回しではあったが、洗練された美しさを持つルアを見ていると、女性らしさというものは胸の大小だけではない、たくさんの要素や気配りから成り立っているものだと実感する。
「まあ、どうでもいいです。けど、言わせてもらいます。巨乳、貧乳括っている時点で自然ではないような気がしますよ。だって、どちらを持ち上げても角が立つと思います……」
 ぼさぼさの藍髪を軽く書き上げながら、黒爪の魔獣・フク(c01617)が持論を述べる。確かに言うとおりなら争いは無くなるのだが、大きくなりたい女子も居るし、そこが大好きで拘る者も少なく無い。
「女性の価値は胸の大きさで決まるわけではないのですが……、そういう考えの方もいらっしゃいますよね」
 溜息とともに紡がれた、マリーリナの言葉が残念ながら事実である。
「確かにあったらあったで、嬉しいですけど……」
 遠くをみるような瞳で、ぽつりと呟くのは、月に駆ける妖精騎士・ジョーガ(c23446)。その控えめな胸に手を当てながら、ジーッとアンナの方を見る。
「はい♪ 本当はある方がよいですよね」
 にっこりと微笑みかえして、目を細める。
「豊乳に効く薬草っていったいどんなのかしら」
 そしてジョーガの耳元に近づくと、小声で耳打ちして、とても楽しそうに笑んだ。
「仲が良いんですね♪」
 そんなタイミングで後ろの方から、密林の守り手・コルヌコピア(c14689)の声がした。
「胸の大きさとか、かわいさには関係ないですよね♪」
 同時にビキニからはみ出んばかりの、豊かな褐色の胸が揺れる。
 澄んだ赤い目の輝きも、口元に浮かぶ屈託の無い笑みも、純粋かつ自然な振る舞いであることを示していて、決してわざとやっているわけではない。
「コピアさんが言うと、あんまり説得力がないような気がします……」
 ジョーガもアンナも、コルヌコピアの豊かな胸から目線を外しつつ、ハーブティーを口に含む。
 最適の温度で淹れられたハーブティの豊かな香りが、ふわりと優しく抱擁するように広がり、ささくれ立った心を優しく癒す。

「……遅くなってしまい、大変失礼しました!」
 そこに分厚い扉を押し開けて入ってきたのは、主のアサニチであった。
「突然のことでしたので、まだ準備は整っておりませんが、急いで用意致しますので……」
 そう詫びながら恭しく頭を下げる。そしてぜひ各地から集めた食材で、お持てなしをさせて欲しいと。
「その食材って、あの立派な倉庫にしまっているのですか?」
 その食材収集こそが、反エンドブレイカー活動家もとい盗賊に襲撃の動機を与えたのは間違いなさそうだ。
「流石はエンドブレイカー様。その通りでございます」
「やはりそうですか。実は『ハピネスゼファー特戦隊』名乗る活動家があなたを狙っているのですよ」
 バジルとマリーリナが無残なエンディングを伝えると、アサニチは目を丸く見開いて驚くが、すぐに、
「エンドブレイカー様が助けて下さるなんて、光栄の極みでございます!」
 一行がやって来た意図に気づいて、大いに喜んだ。
「気にしなくてもいいわよ。まぁ、こういう気に喰わない奴をブッ飛ばしたいから、エンドブレイカーやってる訳だし、だから丁度いいけど……」
 格好良く言い放ったゲルトラウトだったが、胸の詰め物が重みで下にずれたので、やれやれと位置をもとに戻す。
「やっぱり急ごしらえの安物はざまないわねえ」
「ならば、もっと良いものをお使いになられては?」
 にこにこしながら語るアサニチの提案を、戦いになれば棄てるものだからとキッパリと拒絶した。
「アサニチさんは、薬草や食品にお詳しいんですよね。実は戦争の後で建てて貰った農学校で私、教師もやっているのですよ」
「それはすばらしいことですなあ。無事にことが済んだら、ぜひ私も協力させていただきたいです」
 ジョーガ―の言葉に頷きを返して、アサニチは目を輝かせる。

●襲撃
「敵は近くに潜んでいるはずよ。でも、気をつけるしかないわね」
 ルアはアサニチを対象にボディーガードのアビリティを発動すると、最悪の事態に備える。
「ご覧下さい。自分で申し上げるのもなんですが、良い品ばかりだと思います」
「本当によくこれだけのものを集めましたね。壮観です」
 倉庫の扉を開けたアサニチを先に進ませながら、フクは感想を告げる。するとアサニチは振り向いてエンドブレイカー様のために集めた甲斐があったと、満面の笑みを浮かべる。
「折角だから……豊乳に良いハーブって、どれなんでしょう? ジョーガさんは興味ありませんか?」
「わたくしはえっと、子どもが出来るころにでも改めて……」
 ジョーガがそうはぐらかそうとした時、気配とともに声が響き渡った。
「異議ありっ! 真っ昼間から乳の話なんかしてんじゃねーよ。貧乳女なんて一生ぺたんこのままで滅びてしまえばいいのよ!!」
「そう自然に大きいのが一番だ。我らはハピネスゼファー特戦隊!!」
 それは3人のマスカレイド、女が最初に心意気を宣言し、次に2人の男のうちの1人が名乗りを上げた。
 そして最後のひとりがこれからの行動を告げようとした時、その台詞を遮るようにコルヌコピアの脱ぎ飛ばしたマントが宙を舞い落ちた。
「待ちなさい! 私たちが相手です!」
「そう、正義の魔法少女プリンセスヒロインパフェヌが、みんなと一緒に悪役な貴方達をやっつけてあげる!」
 そしてコルヌコピアの声と同じくして、華やかな衣装に身を包んだ、魔法少女プリンセスヒロイン・パフェヌ(c16979)が高らかな声を上げる。
「あなたはいったい!?」
「正義の魔法少女プリンセスヒロインパフェヌよ!」
「わかりました。パフェヌさんよろしくお願いしますね♪」
 味方であることはすぐに分かったので、コルヌコピアはにっこりと笑んで挨拶する。
「はあはあ、お前らだけで喋っているんじゃねえ。俺たちの名前は引導代わり、今から地獄に落としてやる!」
 言葉を遮られた男マスカレイドが、やっとのことで台詞を言い終えた直後、ゲルトラウトの投げ飛ばした、胸に入れていた詰め物がペタリと音を立てて、女マスカレイドの足元に落ちる。
「やっぱり自然のままが一番よねぇ、生憎私は貧乳じゃないしぃ。あなたのは本物? それとも無い物ねだり?」
「な、何を言い出すのよ! 本物に決まってるじゃないの!!」
 顔を真っ赤にした女マスカレイドが全力で言い返す。
 そんなことをやっている様子と、倉庫の中のアサニチとに注意を払いながらフクはゴーグルを下ろす。
「さあ、アサニチさん。隠れるなら今のうちよ」
 そして敵がまんまと口撃にひっかかっている好機を活かし、ルアたちはアサニチの避難を完了させて倉庫の扉を閉め切った。

●戦い
「ええい、話していても埒が開かん! 行くぞ!!」
 マリーリナたちの挙動に気づいた、マスカレイドたちも戦いに向けて決めポーズを取る。
 それとほぼ同時に、攻撃に移ったのはバジル。白い蓮花のあしらわれた琴を素早く弾き鳴らすと、
「それ、この鎖で悪党は縛り上げてあげますよー。」
 澄んだ音色と共に心の内から生み出された白銀の鎖が渦のような軌跡を描きながら女マスカレイドに迫る。
 女はその軌跡を予測して、回避しようと軽く横に跳んだ。
「な、なんだとっ!」
 だが、鎖は女の動きに反応して直角にコースを変えた。さらに至近距離に迫った鎖はまるで蛇が鎌口をもたげるように上昇し、真上から渦を巻くように絡みついて、身体を締め上げる。
「紫煙の大樹にて、かの者を捕らえん」
 次いでマリーリナは別の敵、男マスカレイドの身体に苗木を突き立てた。直後、男に突き刺さった苗木はメリメリと音を立てながら急速に成長を始める。瞬く間に苗木の幹は男を巻き込み肉体を押し潰しながら巨木に育ち地面にしっかりと根を下ろした。そして途方も無いダメージを与えられた男マスカレイドは悲鳴を残して果てた。
「よくも、相棒を!」
 もうひとりの男マスカレイドは活躍しないまま、たった一撃で倒された仲間の無念を込めて己の影を刃に変える。大きく広がった影の刃はマリーリナと後方に位置するバジル目がけて、上下左右方向から同時に襲いかかる。
 黒い影が舞い深々と斬り裂かれた二人の赤い血が散る。それは二人のように鍛え上げられたエンドブレイカーでなければ一撃で倒されていてもおかしくない強烈な攻撃であった。
「ちょっとばかし大きいからって図に乗るんじゃないわよ!」
 さらに男から連携を繋がれた女のマスカレイドが狙うのはゲルトラウト。魔炎を帯びた鞭状が、ゲルトラウトの小さな身体に巻きついて、閃光を煌めかせながら燃え上がる。
「くっ……、これがあなたの必殺技かしら。でも、とっておきは最後に出さないと碌なことにならないわよ」
 高温の鞭に拘束されて動くことも許されず、魔炎に身を焼かれる激痛に耐えながら、精いっぱいの憎まれ口を返す。
 直後、男のマスカレイドを攻撃するつもりだったフクはいま仕掛けるのは女の方だと、瞬時に判断して地を蹴る。
「きゃあっ!?」
「ハピネスブレイクなんて生ぬるい、こちとらエンドブレイクしてやりますよ!」
 獣の牙を生やしたフクが女のマスカレイドに食らい付く。
 拘束から逃れたゲルトラウトが身体の緊張を失ってよろめく。ダメージは深い。そこに狂信的なマーチが頭のなかに直接響いて来た。それは莫大な癒しの力を持つアンナのクルセイドマーチだ。
「あなたより、私の方が大きいと思いますよ?」
 女マスカレイドの注意を引こうと言い放ったコルヌコピアの褐色の胸がぷるるんと揺れる。同時に頭上で回転させたシールドスピアの穂先が風圧と共に女マスカレイドを何度も連続して斬り裂いた。
「うるさいうるさいうるさい!!! ばっかじゃないの。大きさよりも自然さや形の方が大事にきまってるじゃない」
 真剣な戦いのはずなのに、胸、胸と繰り返されるので、いつも以上にジョーガの感情も昂ぶってしまう。
「違います! まだ女性の魅力は、胸だけというか〜!」
 心の叫びとともに繰り出した、フュージョンラッシュが容赦無く女マスカレイドを斬り裂く。
「ジョーガさん、落ち着いてよ!」
 精いっぱい呼びかけをしながら、ルアはマジカルマスケット――紫煙銃の引き金を引く。フリントの作動音と共に放たれた弾丸が跳弾を繰り返す。そして跳弾は数を増し、女マスカレイドをあらゆる方向から貫いた。
「こんな……はず、じゃなかったのに……」
 身体中を撃ち抜かれた女マスカレイドの仮面は粉々に砕け散り、弱々しい声を残して力尽きた。
 説得できるものならしたかった。屍をさらす女マスカレイドの姿に刹那、ルアは複雑な感情を抱いた。だが彼女の目指す新たな『革命』は決して人々ためにならないことも分かっていた。
「胸好き言ってる割には興味なさそうよね……まさかカモフラージュで衆道とか言わないわよね?」
「ぎ、偽乳娘に言われたくねえ!!」
 本当にムキにになりやすいと呆れながら、ゲルトラウトは具現化したソーンの檻で男マスカレイドを閉じ込める。
「まあ、どっちでもいいけど」
 突き放すように言い放った直後、ソーンの檻は中の男マスカレイド押し潰すように縮まり始める。
「これで終わりにします」
 息をひとつ吐き出してバジルは白銀の鎖を放つ。直後、鎖に締め上げられた男マスカレイドの仮面は砂のように崩れ落ち、誰もが戦いが終わったことを知った。

●戦い終わって
「墓地は難しそうだし、死体はここで片付けていいわね」
 そう言ってゲルトラウトは淡々とローズリチュアルを発動する。
 その傍らではルアがマスカレイドとして果てた3人の罪に赦し得られるように言葉を唱えている。
「罪深き彼らと彼女の眠りに、永遠の安息を与え、永遠の記憶となしたまえ、永遠の記憶、永遠の記憶、永遠の記憶」
 やがて死体は消えて無くなり、代わりに大きな薔薇の花が堂々と咲いた。
「戦うさだめを、主憐れめよ」
 そして何かにすがるように、またマスカレイドとなり罪を犯し死んでいった者たちに寄り添うような面持ちで、ルアは何度も「主憐れめよ」と繰り返し十字を画いて祈りを終えた。
 一方、ジョーガはアサニチと話し込んでいた。
「いま飢えている人がいるわけではありませんが、まだ戦争から立ち直った。とは言いきれませんし、革命政府の記憶もまだ色濃いですよね。ですから華美に過ぎるのは人々の反感を招くと思うのです」
「エンドブレイカー様がそう仰せられるなら、私もあらためるようにします」
 神妙に頷くアサニチに、ルアがもう一つ付け加えるように提案した。
「折角のお金よ。私たちエンドブレイカーのためよりも、困っている人のために使った方が良いと思うわ」



マスター:もやし 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:7人
作成日:2014/08/02
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冒険結果:成功!
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