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アクエリオ迎撃戦:黒の殻

<オープニング>

●黒の殻
 水を切り裂くように泳いでいるのか、這っているのか。
 その色は紫色を交えた黒。
 硬い殻を纏う頭、その体の左側にあるは巨大な硬き歪な鋏。右にあるはヒレのようではあるが、それは幾多にも裂きわかれ、触手のように蠢き海底の砂を巻き上げる。
 その姿は大きく、頭にはマスカレイドの仮面がひたりと付いていた。
 海の魔物の、その姿。黒の殻をさらに被ったような姿は力を受けた成れの果て。
 その力とはゼルデギロスの力。力は海の魔物を強化すると同時に、その身に狂った思念が宿らせた。
 果てた思念の力はアクエリオの人々を殺しつくし、アクエリオ神をも滅ぼそうと海の魔物に浸する。
 目の前にあるものはすべて壊してしまえ――水神祭都アクエリオに向けられる害意。
 それは淀みなく歪んだ狂気を持って海の底を這う。

●危機
「アクエリオを滅ぼそうって、教主槍ウルカンダールが画策してるっつー話が入ってきた」
 こともあろうに、ニニギアメツチをアクエリオに呼び寄せようとしているのだと太刀の魔獣戦士・ミギナ(cn0032)は続ける。
 そしてすでにニニギアメツチの配下である海の魔物が迫っていることも。
「本来ならアクエリオにすげー被害がでるような騒ぎなんだが。この前水神アクエリオが完全な力を取り戻したろ? 水神アクエリオの加護を得れば、アクエリオの外でそいつらを迎撃できる。海の魔物がアクエリオに入る前に、倒しちまえって話だ」
 そのために、水神アクエリオより特別な力を与えられた星霊ディオスが同行してくれるという。
 この星霊ディオスと一緒に行動すると、海上を素早く移動する事ができ、戦闘になると、ニニギアメツチ配下を海から引き釣りだし、水面を凍らせてエンドブレイカーが戦いやすい戦場を作ってくれる。
 更に、エンドブレイカーが戦場からいなくならない限り、敵は戦場から離脱することもできなくなる。
「戦闘中は少し離れて安全なとこにいれくれるから、心配はしなくていい。戦闘が終われば戻ってきてくれるらしいからな」
 そう言って、ミギナは次は敵の話なと仕切りなおす。
 相手となるニニギアメツチ配下は一体。
 体長は7メートル近くあり、甲殻類のような姿だという。黒い殻で覆われ、その体の右側にあるヒレのようなものが裂けて触手に、左側にあるのは巨大で歪な鋏だ。
「海の魔物は深海からディオスが引き上げてくれる。で、氷の上で戦う事になる」
 氷の上、といっても別段滑ったりなどの心配はない。浮遊し、移動し戦闘することが可能だからだ。
 敵の攻撃はその姿より触手での攻撃、鋏での攻撃などが予測できる。
「巨大な体で、強力な一撃ももってそーだから、その辺は油断せずあたってくれな」
 敵が現れる場所へはディオスが連れて行ってくれるので探す必要などもない。
 水神アクエリオの力が戻っていたからこそできる迎撃。だが加護があるといっても、敗北してしまえばアクエリオに甚大な被害が出る事になる。
「アクエリオを護る為によろしく頼む」
 ミギナはそう言って、仲間達を送り出した。


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参加者
大梟の樹に住む・レムネス(c00744)
竜の掌握・フリオ(c01043)
みんなの恋人・アデルバート(c01702)
魔剣・アモン(c02234)
恤愛・アルカナ(c02976)
揺らぐ水瀞・シウ(c06844)
ハルピュイアの隻腕・オニクス(c11582)
怠惰の藍刻・ラズリ(c35112)

<リプレイ>

●水上を往き
 水の上を滑るように進む。それは水神アクエリオから力を分けられた星霊ディオスが共にいるからできることだった。
 この先にある戦いがなければ、ディオスと水上を駆けるこの時間は楽しいものだっただろう。
「これが完全な水神アクエリオの力なんだね、すごいな〜」
 大梟の樹に住む・レムネス(c00744)は皆の先をゆく星霊ディオスへと視線を向ける。与えられて行使しているその力に感心しつつ、レムネスはぐっと握った拳に力込め気合を入れていた。
 この力を貸してくれたのは水神アクエリオだ。そのアクエリオの為にもと。
「それに応えるためにも、ここで止めるよ!」
 その言葉が聞こえたのか、まるで頼もしいというようにくるりとディオスはくるりと宙を舞いとまった。
 ディオスは前面に氷の舞台を生み出す。パキリと音をたてながら一気に水面が凍る。
 その様を感心するようにハルピュイアの隻腕・オニクス(c11582)は眺めていた。水神アクエリオの能力が復活しててほんと助かる、と零すのはゴンドラの上で戦って滝壺に落ちかける、なんてことがないからだ。
「ちまいむくれっつらディオスが早く帰れるよう、とっとと終わらせようぜ」
 オニクスがそう言うと同時に、前方で海水が高く跳ね上がった。
 深き海の底より何かが引きずりあげられるような響き。それだけでこれから現れる者が巨大なものだと改めて感じる。そして派手に飛沫をあげ海中からその姿を現し始めた存在。
「ありがとう、後は任せて頂戴ね」
 海中に潜んでいた敵を引き出す所までが共に来たディオスの仕事。恤愛・アルカナ(c02976)が礼を言うと、わかったと伝えるかのように周囲をくるりとディオスは回りそそと離れ始める。
「あり、がと。はやく、離れ、て」
 揺らぐ水瀞・シウ(c06844)も礼を紡ぎ、ディオスが十分離れたのを確認する。
「ここで、止め、る」
 シウの脳裏にちらつくのは滅び行く故郷の姿。
(「……そんな景色、は、もう見たく、ない、の」)
 水を湛えた都は、故郷と同じぐらい大切な場所だ。
(「だいじょうぶ。まもる、よ」)
 声にはせず、その背の後方にあるアクエリオを想いながら敵へと視線を向ける。
 巨体を覆う黒い殻のようなものは邪悪さを感じさせ、歪だ。氷上に上げられたそれはこちらの姿を見止め、威嚇するようにその身を震わせた。
「ザリガニ釣り、子供の頃は良く遊んだな」
 けれど、あの頃こんな大物は釣れなかったと魔剣・アモン(c02234)はその大きさにおどけて見せる。
「ザリガニは近付こうとすると見境なく攻撃してくるけど、こいつも似たような感じなのかな?」
 それは戦ってみればわかる事だなと、竜の掌握・フリオ(c01043)は小さく笑って見せたがそこに油断はなく、鋭い視線でその巨体を射抜く。
「あの巨体……一撃一撃が厳しいだろうな」
 ゆらりと蠢く触手と、切るという事が可能なのか、鈍器のような巨大で歪な鋏。
 けれどそれらからどんなキツイ一撃だろうが、どんな傷を受けたとしても屈するつもりなどない。
(「アクエリオを護る為なら耐えられるってモンだぜ」)
 そう固く想いながら構えたは大鎌。
 その隣にみんなの恋人・アデルバート(c01702)もまた立ち、構える。
「まあ、前哨戦ということで張り切っていこう。水神祭もあるしな!」
 楽しい祭りを迎えるためにも、ここで負けるにはいかないぜ、とアデルバートは紡いだ。
 とん、と足場の氷を確認すれば、思い切り踏みしめても割れたりなどする様子はない。足場に関してはなんの心配もなさそうだと怠惰の藍刻・ラズリ(c35112)は思う。
(「ランスブルグも忙しいが元々はアクエリオ担当だったからな私は」)
 今、背にして守っているアクエリオ。気に入っている、だからこそ――あんな余所者の配下なんぞに荒らさせるわけには、いかない。
 だが、真っ向から戦うにはラズリにとっては分が悪い。しかし援護としてならできる事は沢山あると、シウの近くに構えた。
「頑張るか。黒鉄兵団の名に恥じないようにも」
 そう、零した瞬間――前に立つ者達が先を切った。
 黒い殻を被る海の魔物、その上にある仮面。左の鋏を振り上げそれは向かい来る。

●硬き殻
 フリオの大鎌が風を斬り裂くように頭上出回る。回転のかかる攻撃を、海の魔物はその巨大で歪な鋏で受け止めた。
「さすがに硬いな」
 簡単には倒せそうにない、と改めてフリオは感じる。けれどもちろん、心折れる事などない。
 アクエリオを護るこの戦い――絶対にまけられないのだ。
 その傍らをアモンが駆ける。漆黒の刀身を持つ長剣。高速詠唱を零しながら、黒影剣の上にある氷雪を魔物へと振り下ろした。
 攻撃はあたり、効いている。けれど魔物のタフさ故、多少攻撃を与えても揺らがない。
 アマツカグラへと出かけるつもりであったが、一応腐ってもアクエリオにて『水守』の地位を持つ身。
「綺麗な水を濁らせるような悪意を持ってこようってんなら容赦しねぇよ」
 魔物の色とどちらが一層漆黒か、夜闇さえ翳む濡れ羽色の羽毛に覆われた鋭い黒爪、隻翼。その爪先を赤く染め、オニクスは魔物の鋏を足場に上へ飛び乗り仕掛けた。
 その逆方向からアルカナが剣気を纏い、地に立つ大剣を通じ生み出したオーラの刃を魔物の下より撃ち砕くように噴出させた。
 氷上で戦うのはアルカナにとって初めてだ。転ばない様に気を付けようと距離詰めるべく動く。
 さらに後方から魔物へと跳ぶ火炎弾。レムネスの足元、召喚された星霊バルカンのその尾より飛ばされた火炎は魔物の上で延々とくすぶり続けじわりとその体力を削るもの。
 それに続け、術式を込めた手裏剣をラズリが放った。手裏剣は影を縫いつけその動きを止める。
 魔物は鋏の先に自らの力を集めて炎を振り払うと、その力をアデルバートへと向け爆砕させた。
 鋏より流れ込む力が爆ぜ、アデルバートは痛みを負いながらもその身が傾ぐのを堪えた。だが続けて同じ攻撃を受けたならば、その場に倒れ伏す可能性をもある。
 その様を目にしたオニクスは、癒すべく舞うかと思ったが大丈夫そうだと攻撃に向かう。
 それはシウの柔らかな歌声が聞こえたから。その声の、歌の力はアデルバートを鼓舞しその傷の痛みを引かせてゆく。
 アデルバートはやられたままではと情熱の真紅のバラと棘をモチーフにした氷結をもたらすレイピア、アンクルウォルターをもって斬り抜ける。
 斬り抜けたその場所から走る氷の軌跡が魔物の鋏、その付け根のあたりを捉えた。それは魔物の動きを阻害し鈍らせる。
 影を縫いとめられ、氷結で動きを止められた魔物。それでも、その一撃が強大であることは変わらない。
 その頭を、まるでこの状況に憤慨しているかのように地へと叩き付ける。その衝撃波が後方にいるシウへ向かう。けれどその間にフリオがすかさず入り、耐えた。
 防御の態勢を取っていたこともあり、その衝撃波によって受ける傷なく防いだ。そして次の攻撃を向けられる前に、魔物へと攻撃を畳み掛ける。
 オニクスの払う爪先には毒。魔物の身に打ち込まれたそれがじわりと響き、アデルバートのアンクルウォルターに籠められた冥滅陣の力が魔物を斬る。
 それに負けてはいられないと、フリオも攻撃を喰らわぬよう気を付けながら続いた。この巨体、遠くへと投げ飛ばす事はかなわぬがそれでも力の限り掴みかかる。攻撃を駆けた瞬間、巨体が浮き地に落ちる衝撃が確実にダメージとなる。
 追撃とばかりにラズリが連続で手裏剣を投げ、重さをもって制する一つが深々と突き刺さる。その、一瞬生まれた隙と合わせてレムネスはバルカンの力を借りる。
 たすたすと跳ねる前脚、ゆらりと振られる尾より放たれた火炎弾は真っ直ぐ魔物へと落ち燃え上がった。
 その攻撃を受けた直後に、大きな手の影が落ちた。
「大切な場所を傷付けようとするのなら――誰であろうと容赦はしないの」
 アルカナの肥大化した魔獣の腕、その影だった。鷲掴めば魔物の身に渦巻く毒や氷結が響き体力を削る。そのまま力を銜えれば、黒き殻の一部が砕かれ剥げた。
 いくつも攻撃を重ねられる魔物は身を揺らす。
「斬り裂け!」
 そこへ戦闘光輪をアモンが飛ばした。頭上に掲げた剣先、その動きに合わせるように光輪は動きとんだ。
 身を斬り裂くかと思えたその攻撃は、右側のヒレ、そこに蠢く触手が叩き付けられ相殺される。けれどすぐさま、シウの奏でた不協和音。それが破壊の音となって響き、攻撃を弾いたばかりの触手が震えた。
 その触手をオニクスが斬り裂き攻撃し、またフリオが攻撃を繋ぐ。
 魔物への攻撃が途切れる事は無かった。魔物よりの攻撃も向けられるが、後方より何か動きを察すればラズリが声をかけ知らせ直撃をかわしたり、そして防ぐこともあった。
 確実にその力を削がれていたのは魔物の方だ。だが一撃の巨大さは、例え魔物を追い詰めかかっていても油断できないものだ。

●悪あがき
 幾重にも攻撃を重ね、満身創痍。
 魔物より受けた傷をレムルスの召喚した星霊オラトリオが癒していく。早い段階で回復の力も高めていたこともあり、不滅の誓約を結んだ祈りは浄化をももたらしアルカナを癒した。
 その間にも、魔物は動く。魔物はオーラを高め、戒めていた氷結など自分を縛っていたものを全て取り払う。鋏での攻撃をアモンは受ける。けれどこのまま退くことはできない。
「黒が持つ本当の力、見せてやるよ!」
 真直ぐに見据え、光輪を魔物へと向け斬り裂いた。すでに硬い殻の一部は崩れ攻撃のダメージも深い。続いたアデルバートは攻撃によりその力を奪う。幻の薔薇が舞う中、斬撃と突きが織り交ざる。
 もし――先日の冒険でもらった力が戦闘に関するものであれば何か前兆などがあるかもしれない。もし何か感じたならばそれを逃さぬようにと思っていたのだがその気配はどうやらないらしい。
 アデルバートは確実に攻撃をあてながら遠吠えを耳にした。
 ラズリの召喚した忍犬。遠吠えを響かせ、走り始めると螺旋を描くように身をひねり突撃する。
 その遠吠えを合図とし、シウは歌を奏でた。その響きがアモンの傷を瞬く間に癒していく。
 と、オニクスの目の前で触手が蠢いた。長く伸びあがったそれは広がり、一斉に全てが叩き付けられ痛みが走る。数度、皆の傷を癒す場面もあり体力は低くなっていた。次に攻撃を受ければ危ないかもしれないが今はもう、回復するよりも攻撃に走るほうが早いとその爪を向ける。
 魔物の身もまたぼろぼろで、すでにいつ事切れてもおかしくない状態なのだから。
 悪あがきのように向けられる攻撃を耐え、きっとアルカナは魔物を睨む。
「さぁ、後ろには行かせないのよ、誰にも侵させはしない――傷付けるのは、赦さないの」
 ここで終わるのだ、とアルカナはぼろぼろになりつつも魔獣の腕を赤熱させ食らわせる。
 互い、戦いの中で息も更にあってくる。すかさずフリオが全身全霊、どれだけ攻撃受けても何度も立ち向かうのだと魔物の身体を投げ飛ばした。
 今まで動いても少し。もう地を踏み堪える体力も魔物にはないのだ。それでも、とフリオに束ねられた触手が向けられる。
 痛みを堪え踏み留まる、その隣をアデルバートが駆け、今まで溜めた力を放ち次元結界を斬るほどの魔法陣を混め斬撃を繰り出した。
 その攻撃を受け、くぐもったような苦しげな、ひしゃげた鳴き声のようなものを魔物があげる。
 けれどまだ、果てたわけではない。
 アモンが放った光輪、それをラズリの手裏剣が追って飛ぶ。影を縫いとめた今はチャンス。
 レムネスの声にバルカンが応える。火炎弾を受け、魔物の身体が跳ねた。
 そこへオニクスが立つ。ふと左耳にある耳飾りに触れたのは落ち着き確実にトドメとなるようにとの無意識か。
「黒爪の威力、そう甘くないぜ?」
 紡いで左腕を振るう。黒き爪の描く軌跡が魔物の巨体にある仮面の上を走った。
 仮面はその爪撃に砕け散る。魔物の巨躯は暫く悶えた後にその動きを止めたのだった。

●海の静寂に
 巨大な躯が氷上に横たわる。仮面を砕かれ、すでに事切れた躯がアクエリオに害をなす事はもうない。
 しかしこの海の魔物は、先を切ってやってきただけのものだ。この魔物を送り出した存在がまだ後に控えている。
「ニニギアメツチ……か。奴と戦う日も、そう遠くねえんかな」
 ニニギアメツチとの戦いが、例えどんな困難であろうとも最善を尽くす。ただそれだけとフリオは思うのだ。
 フリオの言葉を耳に、アデルバートもまた太古に思いを馳せる。
(「昔の勇者達も、こういった奴らと戦ったことがあるんだろうな」)
 長い間封印されていたニニギアメツチの配下ということは昔からいたのだろう。
 アデルバート自身、自らは勇者ではないと思っているが、彼らに近づくことはできるのかもしれないと。
 つい先日、遺跡を冒険したばかりだからこそなおさら思う。
「終わっ、た……」
 一つ息を吐いて安心したシウ。その目の前をひとつ、影が通った。それが何かわかると安堵もあり表情は緩む。
 安全になった事を知ってディオスがひゅるりと飛びながら戻ってきたのだ。
 ディオスはお疲れ様というようにくるりとオニクスの周囲を回った。いつもの無表情のままだが、実はかなり星霊ディオスが好きであるオニクスにとっては表情変わらずとも心のうちでは嬉しく自然と目で追ってしまう。
 誰一人倒れる事もなく終わった戦いを喜ぶようにディオスは皆の間を巡った。
「……しかし、深海から入ろうとしていた?」
 ラズリは藍の瞳を細め、海の魔物を見遣る。
 深海から来られていたならば一体どうなっていたのか。おそらくこの場で迎え撃つよりも大変な事態になっていたであろう事は想像に易い。
 そう思っていると、ディオスがラズリの元へも。礼を言えば、くるりとディオスは身を翻す。
 戻りましょうか、とアルカナが紡ぐ。するとディオスは先導するように先を飛んだ。
「アクエリオさまも、きっと安心なさるでしょうね。早く知らせてあげましょう?」
 その姿にかわいいと小さな笑みが零れる。
 ディオスの姿に、力を与えた水神をふとアモンは思い出す。
「アクエリオ様もどこかで見ていてくれたのかな」
 きっと、かの神はアクエリオにて戦いに向かったエンドブレイカー達を待っているのだろう。
 アクエリオに戻ろうと、それぞれ進み始める。
 けれどふと、レムネスは肩越しに後方の海を省みた。
「いつもの海だね」
 静かになった海を見て安心し、レムネスは紡ぐ。
 戦いがあったことなど感じることなどないほど静か。その海を背にレムネスもまた皆へ続いた。
 変わらず水瓶を湛えるアクエリオへと。



マスター:志羽 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:8人
作成日:2014/08/13
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冒険結果:成功!
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