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しあわせな夕食を守る為に

<オープニング>

●狩人の帰り道
「ふう……。さて、あともう少しね」
 狩人のマイシェは、その日の狩りを終えて村へと帰途に着く途中であった。
 村の近くの小さな森。それが彼女の狩場。緑なす木々の合間を迷いなく抜けて、鼻歌まじりに戻るのは、小さな我が家。
 今日はノウサギのシチューでもつくろうか。久々に鳥も捕れたから、ハーブの蒸し焼きもいいな。
 そんな、今宵の献立を考えながら辿る道はどこか楽しげだ。
 通い慣れた道を辿る途中、マイシェはおかしげな音を聞いた。

 ごぽり。

 それは、沼の方から鳴った気がした。
 おそるおそる、マイシェは音の鳴る方へと振り返る。
 そこには、泥まみれの人型のモノが、立っていた。

「……!」
 絹を裂くような高い悲鳴が上がる。

 彼女の記憶は、そこで途切れた。

●森の中の小さな悲劇
 それは沼地に近い辺境の村に訪れた時の事であった。
 エンドブレイカー達は新たな事件の訪れを聞く。
 いつもより真剣な表情を浮かべた、鞭の星霊術士・ペルフメ(cn0036)の説明に、皆は耳を傾けていた。
「……うん、これがわたしの見たエンディング。マイシェさんにとっては庭みたいな所だけど、運悪く森に面した沼地にアンデッドマスカレイドが居たみたいで、夕方ごろ、彼女が沼地を通りかかったところで……マスカレイドに殺されてしまうの」
 マスカレイドと聞いては、無視の出来ない用件だ。表情を引き締めた皆の様子に一つ頷きを返すと、ペルフメは更に説明を加える。
「わたし達はマイシェさんが沼地を通り掛かる前に沼で待機して、倒す事になるんだけど……」
 ペルフメはそこでうーんと唸る。
「普段は、アンデッド達は沼地に隠れてるみたいで、探したりするのはちょっと大変みたい。だから、マイシェさんの戻ってくるタイミングに合わせるのが、多分一番確実かな、と思うよ」
 ちなみに、アンデッドらはエルフだったようだが、殆ど見る影もなく腐敗しているので元が誰であったかは不明であろうと付け加える。

「えっと、エルフのアンデッドマスカレイドの数は4体で、弓を持つのが一番強くて、他はそこそこかな。ぼろぼろの剣をもった3体と、大きめの木製の弓を持つ1体、がその構成。沼の周辺には平地みたいにひらけてる所があるから、戦うのには問題ないと思うの」
 後は、マイシェさんをどう護って戦うかを話しあって置けばいいと思うよ、とペルフメ。
 少女の視線の先、弓と矢筒を背負ったエルフの女性が、木々の間に渡された橋を渡っている。それは平凡なエルフヘイムの風景だ。
 視線で確認すれば、やはりそれが「エンディング」を見た女性……マイシェであるようで、ペルフメはしっかりと頷いて見せた。
「ちょっと大変だけど、不幸になる人を放って置けないものね。新しい土地でもお仕事、しっかり頑張ろう! みんなとなら、それが出来るって信じてるから」
 スミレ色の瞳に信頼の色を浮かべ、ペルフメは皆に微笑んだ。


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参加者
黒の翼・ジャンゴ(c00281)
叫人〜蚊取隊長〜・リュード(c01174)
梟爪闇翼・フェイ(c03258)
底無しの・アルバート(c03264)
観測者・アスファン(c10936)
レイジングハーツ・クレア(c11524)
祝福の胃袋・ホーリィ(c12541)
徒花の藤・トウジュ(c14333)
狂闘の守護竜・ヴァスキ(c14951)

NPC:鞭の星霊術士・ペルフメ(cn0036)

<リプレイ>


 日の傾きを感じさせる薄暗い森の中を、一人のエルフの狩人が歩いていた。年の頃は二十程、流れる金髪をひと括りにし、弓を片手に、もう一方には今日の獲物らしい衝動物を手に、矢筒を腰に提げた女性は危なげない足取りで森を抜けていく。
 彼女の名はマイシェ。スミレ色の瞳の少女が、その瞳の中に終焉を見た女性である。

「来たね」
 沼地の近く。悲劇の訪れる場所に、エンドブレイカーらは身を潜めていた。
 ごく自然に、木の下で休憩中を装う狩猟者は、目深に被ったフードを上げて遠くを望むように森の奥へと視線を向けた。梟爪闇翼・フェイ(c03258)である。
 ホークアイで遠くを望む彼には、未だ遠い狩人の姿も克明に見えていた。近づく姿に、フェイは軽い手振りで仲間へと被害者の接近を合図する。
 美人だったら守り甲斐があるなと、頬を緩めていた底無しの・アルバート(c03264)、同じく見目麗しき女性を失うのは人類の損失と考える狂闘の守護竜・ヴァスキ(c14951)らは表情を引き締めた。
 エルフの成れの果てをマイシェに見せるのは心苦しいと、紫の瞳を陰らせた徒花の藤・トウジュ(c14333)も、はっと身を起こして沼地の方を注視する。
(「マイシェって女も、自分が狩られる側になってるたァ思ってねェだろうな」)
 黒の翼・ジャンゴ(c00281)もまた、警戒を強めながらも皮肉な結末を思って苦い笑みを浮かべる。
 無論、それは阻止するものである。
 しかし、うら若き女性を救うという役目は、おとぎ話の王子様とまでは言わぬが、なかなかの配役と思えた。

 皆が固唾を飲んで見守る中、それとは知らず、マイシェは暢気に沼のほとりを歩いていた。
 健脚とはいえ、そこは女性の歩幅。沼を横切る彼女の歩調は存外にのんびりしたものだ。ゆったりとした歩みで沼の側へと近づいた、その時。
 唐突に、異変は起こった。
 ……ごぼり。
 不気味な音を立て、沼の表面が泡立つ。
 ごぼり、ごぶりと、立て続けに水音が上がる。
 その音と、一際に際だつ異臭に、マイシェは何事かといぶかしげに沼地へ繊細な容貌を振り向けた。
 驚愕にみひらかれた彼女の瞳が、映したのは……。

 どろりと重たく垂れ下がるのは、果たして泥水だけであろうか。種族の特徴たる優美なる耳すらも欠けた、エルフのアンデッド達は、ずるり、ずるりと重たげな音を立てて沼の中から這い出る。
 今しも陸地へと乗り出しそうな3つの影、その手には剣を提げている。その後方に、ぷかりと浮かぶようにして半身を現したのは強弓を持つ弓手の姿。ゆっくりと、しかし確実に、凶器を伴った人影はマイシェに向かって歩み寄る。
 べちゃり。
 湿った音を立てて、粘り気のある泥水が滴る。腐敗した肉体を鎧うのは、鉄錆び、あるいは腐れた防具。その手にある剣、あるいは弓も、どこか古びて粗末にも見えた。
 しかし、凶器としての機能は存分にあると見えて、アンデッドどもは、ゆらり、その切っ先をマイシェへと向ける。
「……っ!」
 自然と、それは口を衝いて出た。
 絹を裂くような悲鳴が上がる。まなじりには涙が滲み、獲物を握る手も、ひどく強ばった。
 逃げよう。
 そう思いマイシェは足を動かすが、竦んだ足は意志に反してうまく動かず、じりじりと、後ずさりをするのが精一杯。
 自らの不幸を嘆き、覚悟を決め瞳を閉じた、その時。

 ――地を蹴る音と共に、救いの手は彼女の前に現れる。
 エンドブレイカー達は、その身を挺するように、あるいは盾として、悲しき終焉を迎える女性の前へと、立ちはだかったのだ。
「あかん、早う逃げるんや!」
「あ、あなた達は……?」
「話は後や。とにかく、今はここから早う逃げんと!」
 アンデッドに視線を向けたまま、独特の口調で急かすのはトウジュ。その瞳には確かに、常人には見えぬマスカレイドの仮面が「視えて」いた。無論、マイシェを庇うべく展開した皆の目にも。
「大丈夫? ちょっと下がっててね」
 フードの下、あらわれたのは柔和な少年の笑顔。フェイの言葉に、僅かに彼女は笑みを浮かべた。
「貴女のように美しい女性を助けるのは、紳士として当然のつとめですからな」
 いっそ状況にそぐわないほどに、紳士の態度を崩さず一輪の薔薇を差し出すのは祝福の胃袋・ホーリィ(c12541)。微かな驚きに、強ばっていた身体は自由を取り戻す。



 その間も、弓や剣を相手取るエンドブレイカーらは薄く広がるようにして、アンデッドマスカレイドらの視線からマイシェを守っていた。
「よし、まずは離脱までペアで剣持ちの動きを止めるぞ!」
 アルバートの声に、各々が応ずるように3体のアンデッドへと肉薄する。
 戦いが始まった。
(「いつも以上に自分の身にも気を配らないと」)
 弓手の存在に警戒し、距離を取るのは観測者・アスファン(c10936)。彼を除き、今回は近接距離での攻撃を旨とする者が多い。
「俺は弓野郎をマヒらせるぜ!!」
 威嚇するかのように大声で叫ぶのは叫人〜蚊取隊長〜・リュード(c01174)。
「どこにでも湧いてくるわねホントに。ぁ、ペルフメちゃん、ちょっとお耳を拝借」
「へ? なになに」
 彼と共に弓手へ向かい駆け上がろうとするレイジングハーツ・クレア(c11524)は、まずは救助対象の避難が重要と、鞭の星霊術士・ペルフメ(cn0036)に言付け、待避を要請。
「ちょっと大変だけど頑張って〜」
「何かあったら大声で叫んでや」
「うんっ。みんなも大変だと思うけど、頑張ってね!」
 クレアとトウジュの言葉に小さく頷いたペルフメは、マイシェに二言三言告げると、協力者のルーウェンと共にマイシェを敵の攻撃を警戒しつつ、森の方へと足を向けた。
 同時にクレアとリュードが弓手へ向かおうとするが、剣の動きに阻まれて足止めを食らう。
「くっ」
 背後の気配は、未だ十分とは離れていない。それもあって、この場面でのエンドブレイカーらの動きは、防戦の意味合いが強い。
「我はただ一振りの刃也」
 フードを目深に被ったフェイは、左手一本で【隠行刀】鴉を抜き放つと円月の構えから緩やかな三日月を描くように斬り放つ。泥に沈むような僅かな手応えの後、刃は確かな形で骨まで至る。
「邪魔だ、どけぇぇぇ!」
 他方、盾を構えて突進の勢いから激しくぶちかましたアルバートは、1体の剣持ちを吹っ飛ばす。
「沼なんかに居ったら寒かったやろ、ほれ、毛布代わりや!」
 大きく吸い込んだ息を炎と変え、アンデッドへ向けて業熱を浴びせ掛けたのはトウジュ。それは2体の剣持ちを巻き込んだ。
 向かい撃ち、後方より弓を引くアンデッドが放つのは降り注ぐような矢の雨。視界を埋めるエンドブレイカーに反応したかのように、3者を巻き込んだ矢は少なからぬ打撃を与える。
「っ、なかなかやるじゃねぇか!」
 むしろ愉快と、ジャンゴはワイルドな笑みを浮かべる。この局面さえ守り抜けば、後は集中して叩き潰すだけだ。
 ならば堪えるだけの価値はある。
「よしっ、開いたわ。アルバート君感謝」
 アルバートの開けた穴に、好機とばかりにクレアが弓手へと向かい駆け込む勢いで踏み込みから直突きを繰り出した。気圧されたようにたたらを踏む弓手の腐れた肉体を銀月射抜ク紅ノ流レ星が貫通する。
「可哀想ですが、もう一度眠って頂きますよ!」
 深い呼吸から心臓打ちにして、ヴァスキはうつろな眼孔を静かに見据え。
 食らいつく獣腕が鋭い爪でもって腐肉を削ぐ。ホーリィは剣持ちのそれを軽やかに捌き。
「うぉぉぉぉっ!!」
 クレアの後を追うようにリュードが弓へ向かい走り込んだ。飛翔伴う弐の太刀から、防御を斬り崩すように稲走る太刀を振り下ろす。とにかく、斬って斬って斬りまくる。今はそれだけしか考えない。それに続くよう、アスファンは声量を上げ、弓手へ向けて魅惑のフレーズを歌いあげる。

 戦いへと至り、退避の時間は十分と稼いだ。その攻防は長くも感じられたが、案外に時間としては短いものであったのだろう。
 事実、日暮れの傾きを感じさせるうっすらとした闇の広がりは、未だ足を止めたまま。敵の動きも、見目宜しくはないその腐れた姿も、何ら変わりなく見えているのだから。
 守るべき存在、マイシェの姿が木々の合間へと隠れてしばし。ようやくと攻撃を集中したのは僅かに先の頃。それでも幾たびかの剣劇のすえ、互いに少なからぬ傷を得て、しかし数の倍する所で有利とし、エンドブレイカー達は、一つ、懸念を片づける。
「あー、お仲間が欲しいのは分かるが。もう寝とけよ」
 魔獣の腕を振りたてて、切り裂いた傷口へ捻り込むように獣爪の一撃を見舞う。
 ごとり……。
 僅かな音を立て、まるで糸の切れた操り人形の如くに、力をなくしたそれは、地面へと崩れる。



 そこからは、一気呵成と相成った。
 返す刀で取り付いた剣持つ2体目は、速攻の勢いで倒される。
 剣のアンデッドマスカレイドらも負けじと攻撃を繰り出す。斬り上げから脚砕きへと続けフェイの脚を封じた攻撃と、利き腕砕きでトウジュの腕を封じたのが、その足掻きの成果か。
 とはいえ、重なる傷はアスファンが胡蝶の舞いにて早めに対処し、フェイ自身は攻撃の合間の精神統一にて自らの不調を回復させ、アルバートもトウジュの封じられた手足を回復すべく後退の位置より癒しの拳で応ずるが為に、僅かの煩いと多少の疲労を伴うのみとなった。
 さて、2体目といえば、アルバートの盾の殴打にへしゃげ、トウジュの炎の息に包まれ焼き焦がされ、ヴァスキの正拳突きをまともに食らい。木の葉の如くに翻弄されたそれは、満月描くフェイの月光斬と共に斬り崩された。
「我は威を以て魔を絶つ刃也」
 少年の刃は、滑らかな軌跡で仮面を絶ち落とす。

 剣のアンデッドが、くたりと沈み込むその姿を以て、次の標的へと移る合間。
 弓手へと張り付いた2人は、相応の負傷と打撃を与え、弓手の動きを封じるよう動いていた。
「潰れたら放っといてくれていいわよ。自分の仕事優先でよろしく」
 長引く合間に、炎の矢を受けたクレアが炎に巻かれたが、さばさばとアスファンへ告げて回復の手を止める。
 大声を上げ切り込むリュードが感電にてマヒを与えれば、返す手で挑発の火矢を打ち込まれるという、真っ向からの戦いは、腐れた脳のそれと言うよりひたすらに敵対者へと攻撃を仕掛けるだけの存在であったからであると、まあそういうものであろうが、ある意味においては見所ある戦いとなっていたようにも感ぜられた。

 戦いも終盤。敵は残す所2体となり、敵も存分に負傷を得た状態だ。だからと言って手を緩める程にエンドブレイカーも甘くはない。仲間の斬り込んだ先へ向け、トウジュは再び炎の息を吐いた。
「どや、少しは暖まったやろ? もう寒い思いはしないよって……よう眠りや」
 炎に巻かれくず折れるアンデッドへ、トウジュはいっそ穏やかに告げ、視線をあげる。
 そこには弓手ばかりが残っていた。

 ようやくと全員の合流を果たし、クレアは傷ついた仲間へと癒しを与えようと後退する。
 それまでも、ペアを組んだリュードの暴走を阻止せんが為幾度かの回復を試行したのが悪い意味での後押しとなっていたのだろう。 流石に炎の巻かれた状態は見逃せぬと、アルバートの癒しの拳が浄化を伴って叩き込まれた事もあり、低下する体力こそが食い止められたものの、他者を優先しての戦いに、自らは尽きる寸前の体力であった事に、今更ながらに気づく。
 気づけば、戦い始めた時からすれば後退した人員も増えている。アスファンは元より、ヴァスキが、アルバートが。ジャンゴやトウジュも体力の低下を覚えが毎に、魔獣の血を覚醒させて肉体を再生させていたが、その力にもまた、限りがある。
 ホーリィがハンマーを頭上で振り回し、必殺の一撃を食らわせた。軋む骨の音が、静かな沼のほとりに、確かに響く。彼にも疲労は濃く見えて、支える前線の皆が、その動きを僅かばかりに鈍らせている。
 痛みを伴わぬ軽やかさで、弓手が動く。天へ掲げた弓から、幾度目かと降り注ぐのは矢の雨。
「そこ! 狙われてンぞ気ィ付けろ!」
 貫かれる痛みを覚えながらも、ジャンゴは叫ぶ。
「痛みなんか気にするか!!」
 負けじと叫ぶようにして、矢傷を受けながらリュードが突貫する。闘気纏う太刀が兜割りに切り落とされた時。
「これで……おしまい!」
 クレアの投じた刃が、弧を描きながら突き刺さるように弓のアンデッドマスカレイドの胴体を、半ば断ち切った。
 ずるり、と。沼のふちに立っていたのが仇となったのだろう。掲げた弓は天を突いたままに……胴体から崩れ落ちるようにして、最後のアンデッドが沼地へ沈み込む。
 その顔を覆っていた仮面は、どろりと溶け崩れるようにして、淀んだ沼へと消えていった。


「ぁ〜、あれだわ。お腹空いてきたわ。夕飯時だわね〜」
 そんなどこか気の抜けた言葉をぽつりと呟いたクレアは、そういえばと、森の方へと視線を向けた。
 マイシェを迎えにいかねば。そう思い、足を向けた所に、森の中から歩いてくる2つの影があった。
「みんなお疲れ様〜。怪我の人とか、大丈夫?」
「あら、丁度良かったわ。こっちは片付いたわよ〜」
 ひょっこりと姿を現したペルフメとマイシェが、皆の様子を伺うようにして歩いてくる。
 気づけば、すっかりと日は傾いて。
 互いに顔を近づけないと確かには見えないような、そんな時は少しだけ心細くなる。少女とマイシェは、足早にエンドブレイカーと合流を果たし、日が暮れない内にと、村へ移動を始めた。
「あの、本当にありがとうございました。皆さんがいなければどうなっていた事か……」
「いやいや、無事で何より。それよりも……」
 ぺこりと頭を下げるマイシェに、間髪入れずキザな口説き文句を滔々と並べ始めたアルバートに、彼女は驚きの様子で固まった。
「ああ、ええと。この辺の森は結構獲れるんですね〜」
「え、ええ。小さいのが多いけど……」
 フードを外してのほほんと笑うフェイが、上手い具合に話を逸らすと、マイシェは硬直から解かれて話を始めた。
 のんびりとした空気が漂った時。
「宜しければ一緒にディナーでもいかがでしょう?」
「ああ、そうですね。よければ、私の家でいかがですか?」
 ハンケチで汗を拭いながら、ホーリィが紳士的にお誘いの言葉を述べれば、マイシェは気軽に頷いて見せる。
「マイシェさんのシチューが食べたい!!」
「良ければ料理対決でもしませんか?」
 元気にリュードが声を上げリクエストすると、何やら意欲的なヴァスキは対決を申し出る。

「そしたら俺手伝うわ」
「いいですね。郷土料理など興味があります。私は料理研究家なのですよ」

 その日の夕餉。
 村へと帰り着いたマイシェは、早速と腕を振るう。
 テーブルには心づくしの料理が並び。
 暖かなにぎわいのもと、エンドブレイカーは森の豊かな滋味を堪能したのだった。



マスター:伊家メグミ 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:9人
作成日:2010/09/27
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  • ハートフル11 
冒険結果:成功!
  • 生死不明:
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