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ラビシャン王国の襲撃:ももいろフェロモン

<オープニング>

●たちこめるフェロモン
 巨大な亀のような怪物が踏み潰した建物から土煙が巻き上がる。村人たちはどこかへ隠れているようで、村からは人の気配が全くしていなかった。
 人がいない村の様子を、亀の頭のてっぺんから見ていたラビシャンのソニアは、不敵な笑みを浮かべ、
「どんなに頑張ってもソニアからは逃げられないのに……それとも、私の裸が観たいだけなのかしら」
 くすくすとおかしそうに笑いながら身につけていた上着を脱ぎ去ると、ふぅーっ。と優しく息を吹きかけ、風にのせて村の方へ飛ばす。シャツを脱ぎ、ズボンも風にまかせて飛ばした頃には、あたりには甘いフェロモンが漂っていた。
 しばらくすると、目を虚ろにさせた村の男が1人、また1人とソニアたちの足元へ吸い寄せられるようにやってくる。ソニアは亀の頭を地面につけさせ、男たちを甲羅の上へと歩かせる。
「ひざまずいて足をお嘗め。今日から人間の男はみんな、わたしたちのものよ」
 ソニアは自分にひざまずく男たちを品定めし、ふと、1人の男の目の前で立ち止まる。その男は、彼女が放り投げたガーターベルトを大切そうに被り、醜い顔を目一杯緩ませてヨダレを垂らしながら彼女の足を舐めようとした。
 刹那、ソニアの脚がその男を力一杯蹴り飛ばす。男は主人に蹴られた喜びに包まれながら、甲羅の上を転げ落ちて地面に頭から突き刺さる。
「気持ち悪いわ。……でも、ぶおとこには過ぎたご褒美だったかしらね?」
 それを見た男たちは逃げ出しそうなものだったが、むしろソニアに蹴り飛ばされたいと、落ちていった男を羨ましく見ているばかりだった……。

●お姉さんラビシャンを倒せ!
「ということが、今、辺境の村で起こっています」
 ソードハープの魔法剣士・フィール(cn0051)は、情景を想像したのか、時々不思議な表情をしながら村の状況を説明した。
 巨獣に乗ったマスカレイドラビシャンの軍勢が、エルフの村の襲撃を開始した。その巨獣たちの圧倒的な力の前に村は為す術も無く潰され、このままでは被害が甚大な被害が出てしまうだろう。
「どうやら、マスカレイドとなったラビシャンが巨獣を操って村を襲っているようです。彼女たちを打ち破れば、ラビシャン王国に攻め込んでマスカレイドラビシャンの女王を討ち取る事もできると思います」
 これだけの事件を起こすラビシャンたちを放っておくわけにはいかない。フィールはそう言うと、説明を続けた。
「我々がマスカレイドを退治しようと巨獣に近づくと、彼女は巨獣を操縦して我々を倒そうとします」
 巨獣は小高い丘ほどもある大きな亀のような、マウンテンタートルという名前の生き物で、特に目立つ武器は持たないが、その巨大さだけに、ただ脚で踏まれただけでも命の危険があると言っても良いだろう。
「ただし、巨獣はマスカレイドに操られているだけですので、マスカレイドを倒せば森に帰っていくでしょう。ですが、マスカレイドは『巨獣の中に隠れてしまう』為、外側から攻撃する事はできません」
 ではどうすればいいのだろうと誰かが尋ねると、フィールはテーブルを指で叩いて、
「方法は2つ考えられます。1つは、巨獣に飛び乗ってマスカレイドを探し、見つけて倒す方法です。この場合巨獣を倒す必要はありませんが、マスカレイドを発見して戦闘を開始するまでの間、巨獣は暴れ続けてしまう為、村の被害が大きくなります」
 巨獣の甲羅には岩や植物が同化して、甲羅そのものが見えないほどにうず高く積み上げられており、動物や植物がその中で生息し、小さな生態系を作り出しているらしい。少し狭い森を探すようなものだから、時間がかかりすぎた場合、マスカレイドを倒しても村は跡形もなくなっている可能性もあるかもしれない。
「もうひとつは、巨獣を倒してから、マスカレイドを追い詰めて倒す方法です。この方法だと村への被害は拡大しませんが、巨獣はかなり手強い相手ですので、相応の覚悟が必要でしょう」
 この作戦の場合、とにかく巨獣を倒すことができるか、その後でマスカレイドと戦うことができるのか。というところが問題になるだろう。
「それから、マスカレイドの能力ですが、彼女はフェロモンを振りまきながら見つめることで、その相手を魅了する力を持っているようです。」
 特に、人間の年齢で20代、30代の女性に弱い人は、彼女の言いなりにされてしまう可能性もあるので気をつけてください。と、フィールは真剣な表情で身を乗り出しながら伝える。
「今回は危険な戦いになると思います、作戦を十分に立てた上で、マスカレイドを倒し、村人たちを救ってください」
 そう言って、フィールは説明を終えた。
「マスカレイドラビシャンの目的は『いいおとこ』を攫う事のようです。そのために男たちをまとめて攫ってきて、自分の眼鏡にかなわなかった男を『捨てて』いるとも聞いています」
 ラビシャンだけに、深い考えがあるわけでは無いのかもしれないが、そうやって捨てられた男たちにはかわいそうな、さらわれた男たちにはなんともうらやま……もとい、彼らにとってもなんと不幸な事だろうか。
「これ以上マスカレイドの凶行を許すわけには行きません。巨獣もマスカレイドも強敵ですが、気合を入れて行きましょう」
 フィールは何かを振りきるようにそう言い切ると、よろしくお願いします。と一礼して立ち上がった。


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参加者
ワンダーウォール・ドゥエイン(c00060)
白皙・サージュ(c00336)
滅殺仕事にゃん・クーファ(c01099)
みんなの恋人・アデルバート(c01702)
黒鋼・エドガー(c01811)
豪腕の剣士・クロト(c04753)
飛び猫・クライアス(c07702)
蝶刃・ファラーシャ(c07861)
白狼巫女導師・ノア(c10545)
都市に恋する蒼き探求者・ルシリュ(c11728)

<リプレイ>

●村を守るために
 黒鋼・エドガー(c01811)は巨大な亀の頭から降り、甲羅の方へと逃げていくソニアを見ながら自信満々の表情で、
「ふ、既に大切な恋人の居る俺にとって、この程度の色香などには……」
 惑わされない。と言いかける。しかし、鼻から吸い込んだ甘美な香りが彼の思考を止め、本能のおもむくままに、
「おっ」
 と言いながら大きく腕を振り上げると、
「ぱい!」
 と叫びながら振り下ろした。
「おっぱい! おっぱい!」
 一度叫ぶと止まらなくなり、エドガーは何度も腕を上下させ、ソニアの丸い膨らみを讃え始める。
 そんな彼の頬を何本もの黒い刃がかすめ、亀の足へと飛んでいく。痛みで我にかえったエドガーが後ろを振り返ると、
「ごめん、手が滑っちゃった……うふふふふ……」
 白皙・サージュ(c00336)がうつろな瞳をエドガーに向け、どす黒い殺気を振りまきながらつぶやいていた。
「その身体はけしからんが、残念ながら俺は人のオンナノコが好きなんだよな」
 みんなの恋人・アデルバート(c01702)は、逃げていくソニアを遠目に見ながら、
(「でも、魅了とかされたことないから、どんな感じなのかちょっと気になるな。ムチを持ってるから、サドっぽい感じなんだろうな。それは気持ちよ……」)
「……くない! 痛い! 痛いから! ひいい!」
 誘惑されたい。と言う気持ちを自分の中で膨らませたが、妄想の中の彼女に鞭打たれる自分を想像して、悲鳴を上げる。
「大丈夫ですか?」
 そんなアデルバートを見て、蝶刃・ファラーシャ(c07861)は心配そうに尋ねる。アデルバートは大丈夫だ。と言いながらにっこり微笑むと、
「そうですか……では、行きましょう」
 ファラーシャは少し残念そうな表情を隠しながら、日傘を構えた。
 亀は敵意を持って近づいてくる4人の真上に足を動かし、踏み潰そうとしてくる。しかし、その動きはゆっくりとしていて、気を付けていれば踏み潰されないように思えた。
 しかし、ファラーシャがぼんやりとしながら、亀の大きく立派に伸びた頭をじっと見つめて逃げ遅れそうになる。
「ファラーシャちゃん、上、上!」
 アデルバートはファラーシャに声をかけながら、彼女を守るように飛び出し、冷気を帯びたアイスレイピアを亀の足に突き立て、亀の動きを鈍らせる。ファラーシャはなんとか亀の踏みつけから逃れると、亀の頭に向けて激しい炎を吹きつけた。
「別にこれで倒せるとは思っていません、でも炎で見えづらくはなったでしょう?」
 炎に包まれた亀は、頭をぶんぶん振って炎を消そうともがく。その姿を見て、ファラーシャは再び亀の頭をじっと見つめて、
「……すごく、硬くて大きいです」
 とつぶやきながら、亀の動きに惚れ惚れとしていた。
「巨大な山に剣を突き立て、意味があるのかどうか」
 エドガーは亀を見上げて、果たして剣で倒せるのだろうかと迷いを見せるが、
「いや、意味を持たせるのか。はは、ゾクゾクするぜ……なぁ、サージュ!」
 すぐに自分なりの回答を出すと、大剣を抜きさり頭上でくるっとまわすと、獣のような雄叫びを上げながら、低い姿勢で一直線に突っ込んでいく。
 亀の脚に突き立てた剣には手応えがあった。しかし、これだけ巨大な亀にとっては大した傷にもならないだろう。それでも、エドガーは繰り返し剣を突き立て続ける。
「エド!」
 やがて、亀がエドガーの攻撃に反応して、彼に向かってその足を動かしてくる。エドガーはサージュの声を聞いて、素早く街の外の方へと駆け出し、亀を誘導し始めた。
「亀の操縦が自動なら知能は亀のままでしょうし、ラビシャンの意志で動くなら、彼女はそう深い場所には隠れられないはず」
 ファラーシャはそう考えながら、亀の動きを観察する。亀はエドガーを追いかけて村の外へと進み出すのを見て、村への被害は防げそうだと安堵した。

●半裸の年増兎さん
 アデルバートたちが亀と戦う間に、残りのエンドブレイカーたちは亀の甲羅をよじ登り始める。まず、飛び猫・クライアス(c07702)が投げたロープを伝って、白狼巫女導師・ノア(c10545)と豪腕の剣士・クロト(c04753)が甲羅の上へ登った。
「相手がラビジャンなら人間じゃないんだ。だから平常心をしっかりもって、悪い兎にたっぷりお仕置きしてやるぜ!」
 クロトはそう意気込みながら、クライアスとノアと、3人で森の中へと駆け出していく。途中、クライアスは音を立てないように木の上に登り、木の上から見下ろしながらソニアを探した。
 続いて登ってきた都市に恋する蒼き探求者・ルシリュ(c11728)は、地上にいた時よりも濃くなった甘い香りを、首を横に振って振り払う。
「女性は可愛いより色っぽい方が断然好みだね。うーむ。独り身で淋しいおじさんは誘惑に負けてしまうかもしれないよ」
 ワンダーウォール・ドゥエイン(c00060)は、笑いながら緊張するルシリュの肩を叩いて落ち着かせようとすると、
「無駄な色気しかない兎の、どこがいいのです」
 滅殺仕事にゃん・クーファ(c01099)は、そう言いながらドゥエインをジト目で睨みつける。
「はは、冗談だよ」
 ドゥエインはクーファの頭を優しく撫でて安心させると、
「……ちょっと自信ないけど」
 クーファから目をそらしてポツリとつぶやいた。クーファは周囲にソニアと同年代の女性がいないことを確認すると、
「年増兎をとっとと探すです」
 年増。と言う言葉を強調してつぶやきながら鞭で地面を叩いて大きな音を鳴らし、寄ってきた虫たちを追い払う。ルシリュはスピカとバルカンとヒュプノスを呼び出して、ソニアや彼女の足跡を探し始めた。
 エンドブレイカー達は甘い香りが漂う森の中を歩きまわり、時々襲いかかってくる虫や獣達を追い払いながらソニアの行方を探す。しばらくして、岩陰に隠れる人影を見つけたルシリュは、近くの木に隠れてそっと覗き込んだ。
 そこには、鮮やかな色のブラジャーと横が紐で結ばれているパンツだけを身につけた半裸のラビシャンが大きな岩に寄りかかっていた。ルシリュはしばらくソニアを見つめていたが、下着の中身がどうなっているのか考えて恥ずかしくなり、
「ぜ、絶対見ないようにしないと!!」
 彼女と目を合わせないことを心に誓う。
「むっ、あそこか…!」
 ルシリュはクーファとドゥエインにソニアを見つけたことを告げると、ドゥエインは他の仲間たちにそのことを知らせるため、アラームを鳴らして仲間たちの到着を待ち始め、
「ありがとう……ご苦労様」
 その間にルシリュは星霊達を優しく抱きしめて還した。
 しばらくして、森の反対側を捜索していたノアたち3人が合流すると、彼らはタイミングをあわせ、ソニアに襲いかかった。

●お姉様は危険な香り
「悪い兎はこの俺が狩ってやるぜ!」
 真っ先に飛び出したクロトは大剣を大きく振りかぶり、マスカレイドに振り下ろそうとする。不意をつかれたマスカレイドだったが、すぐに立ち上がってクロトの方を向き、にっこり微笑んで美しく構えた。
 いくら人間じゃないと言っても、顔は人間の女性とほとんど変わらない。女性に免疫のないクロトは彼女から目線をそらしながら剣を振り下ろす。マスカレイドはクロトの狙いの定まっていない攻撃を簡単に避けたが、その影から彼女の足を狙ったノアのアイスレイピアの鋭い突きを受け、右脚が凍りつき始める。動きが鈍ったマスカレイドは大きくジャンプして間合いをとると、舞うような華麗な鞭さばきで近づこうとするノアとクロトに鞭を絡みつかせ、攻撃の機会を封じ込めた。
 不意に、マスカレイドの動きが止まる。彼女の影にルシリュが投げつけた青い鍵が突き刺さり、彼女の脚に鍵を掛けたのだ。ドゥエインはその隙を見逃さず、マスカレイド目がけてハルバードをブーメランのように投げつける。
「よくもやってくれたわね。お気に入りの紐パンがぼろぼろじゃない!」
 ハルバードはマスカレイドを捉え、彼女に浅くはない傷を負わせていた。しかし、彼女はむしろ切れて落ちそうになっている紐パンの方が気になるらしく、ドゥエインも一瞬、悪いことしたな。と思って、パンツを直すマスカレイドを待とうと、その手を見つめていた。
 すると、パンツを直し終えたマスカレイドの手がゆっくりと上に上がっていき、次に何をしてくるのかと彼女の手をじっと見つめていたドゥエインの目線は、いつの間にか釘付けになっていた。マスカレイドの手は彼女の身体をなぞりながら登っていき、胸をぷるん。と一度揺らすと、彼女はドゥエインを見つめながらくすっと微笑んだ。
 ドゥエインはその圧倒的な魅力に屈しそうになるが、
「はっ! 私にはもっと魅力的な存在がいるじゃないか!」
 ハルバードの柄にぶら下げた、長年の戦友である熊のぬいぐるみをじっと見つめることで、彼女の目線から逃れる。しかし、マスカレイドは目線を逸らしたドゥエインの死角から素早く近づき、唇を彼の耳もとに近づけ、
「ふぅーっ」
 優しく吐息を吹きかけると素早くその場から離れる。彼女の吐息で脳の中まで桃色に染められそうになるのを堪えるドゥエインを尻目に、マスカレイドはさらなる獲物を求めて飛び回る。
「男をラビジャン王国に連れて行ってどうするつもり……ですか?」
 目を逸らしながらも、マスカレイドに問い掛けるクロトの目の前に回りこんで吐息を吹きかけたマスカレイドは、同じく彼女から目を逸らすルシリュの耳もとに近づいて、
「私のおっぱい。見たい?」
 と、囁きながら甘い吐息を残すと、3人の男たちは彼女の誘うしぐさに抗えなくなり、彼女をじっと見つめ始めた。

●ハタチ過ぎたらおばさんですか?
「ネーネー、オマエ、トシ……オバサンウサギデショ」
 クーファは頭の上に載せた小さな包丁を持った女の子の人形を腹話術で喋らせ、次々と男たちを手玉に取るマスカレイドにオバサン、オバサンと連呼する。マスカレイドはクーファを睨みつけて、
「胸のないおこさま達には、大人の色気はまだ早いのかしら?」
 と言いながら、ノアの身体に目線を移し。ぽよん。と胸を揺らしてニヤリと微笑む。
(「20代の容姿で年増、おばさん……。それに子供扱いされた。たしかに胸も背も無い……けど、歳はある……少し、ラビシャンが羨ましいかも……」)
 ノアはちょっと悲しくなって、ほろりと涙が落ちるのを感じた。
「格の違いを、教えてあげようかしら?」
 一気に勝負をつけようと、マスカレイドは背中に手を回してブラジャーの紐をゆっくりと解き始める。それがどうしたのです。とクーファは言いかけたが、彼女の吐息を受けた男たちの彼女を見つめるうつろな瞳に危機感を覚える。彼らは彼女の仕草に歓喜の声をあげ始めた。
「ご褒美よ。受け取りなさい」
 そう言いながら、マスカレイドがブラジャーを外して放り投げた瞬間、クーファの放った鞭が彼女の胸を縛り上げる。
「何するの! 邪魔よ!」
 マスカレイドの抗議にクーファは勝ち誇った笑みを浮かべて、まるで拷問するように彼女の胸を激しく締め付ける。その攻撃にマスカレイドは身体を反らせながら大きな喘ぎ声をあげた。
 クーファとマスカレイドが戦う姿を見ながら、クロトは、
「ラビジャンでも、ソニアお姉さんとなら良いかも……」
 と、夢見心地につぶやく。さらにその横では、顔を真っ赤にしながら目をうっとりさせたルシリュと、熊のぬいぐるみを大切そうに抱えながらも、彼女の胸に釘付けになったドゥエインが、彼女の喘ぐ姿に完全に魅了され、堕とされていた。
(「……何で皆こんなので魅了されるんだろうなー?」)
 マスカレイドの胸や腰をじっくり見つめ、他の男たちの反応を不思議そうに見ていたクライアスだったが、このままでは、マスカレイドは彼らを言いなりにしてしまう。
「悪い事するウサギちゃんを躾けてあげないとね〜」
 それだけは避けなくてはならないと、クライアスはクーファの鞭から逃れようとするマスカレイドを押し倒して馬乗りになると、ボコボコ殴り始める。マスカレイドは彼の攻撃をまともに受け、徐々に抵抗する力を失っていった。
「いやっ!」
 しかし、マスカレイドは最後の抵抗を見せ、ありったけのフェロモンを振りまきながら妖艶な笑みを浮かべ、クライアスを誘惑する。彼女の思わぬ反撃にクライアスは抵抗できずに彼女の魅力に屈し、おっぱいおっぱいと連呼しながら腕を突き上げ始めた。
 クライアスを虜にしたマスカレイドだったが、もうそれ以上戦う力は残っておらず、すぐさま近づいてきたノアのアイスレイピアが彼女を串刺しにすると、全身の力を失って意識を失った。ソニアが氷の中に閉ざされるのを見守るノアは、彼女の姿を見つめ、
(「女性は年を重ねてこそ美しくなれるはずです。ハタチ過ぎたら年増だなんて、絶対にありえませんわ」)
 そう思いながら微笑みかけた。

 それからしばらくして、亀と戦っていたアデルバートたちも甲羅の上へと登り、仲間たちと合流する。
「にしても、男を献上しまくってどうするつもりだったんだろうな」
 アデルバートはソニアの死体から目を離すと、ノアのビンタやクーファの鞭で叩き起こされている仲間たちを眺めながら考えこんでいた。
「エドのばかばか、もー知らないんだからなっ」
 ソニアの大きなおっぱいを見たエドガーの顔が緩むのを見て、サージュはエドガーを後ろから蹴り飛ばすと、プリプリむくれて腕を組みそっぽを向く。慌てたエドガーは、サージュを包み込むように優しく抱きしめ、
「大切なのは大きさじゃない。中身だからな」
 耳もとでそう囁いた。自分が叫んでやろうと思ってた言葉を先に言われたサージュは、恥ずかしそうにうつむき、頬を染め、
「……ばか」
 と、つぶやいてエドガーに身を任せた。
「キスで魅了が解除されると聞いたことがあるけど、試してみようかしら」
 ファラーシャは倒れたままのクロトに近づき、グフヘヘヘ。と邪な気持ちを内に秘めながら、そっと唇を近づける。
 しかし、すんでのところで目を覚ましたクロトは、目の前に見えるファラーシャの顔に驚き、顔を真っ赤にして慌てて間合いをとった。ファラーシャはいつもよりも露出度の高い服装をクロトに見せつけながらくすくすと微笑む、
「残念。もう少しでキスできたのに」
 そう言いながらクロトの瞳を覗き込むように上目遣いで見つめる。クロトはしどろもどろになりながら、顔をそらして恥ずかしそうにうつむいた。
「さあ、亀が森に帰り始める前に甲羅から降りなくてはな」
 アデルバートの言葉にエンドブレイカーたちはうなづくと、帰り支度を始めた。



マスター:きゅう 紹介ページ
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いまいち
参加者:10人
作成日:2010/11/22
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