ステータス画面

鎧蜘蛛の巣

<オープニング>

(「……蜘蛛の巣、だよな?」)
(「蜘蛛の巣だね」)
(「デカすぎない?」)
(「デカすぎるね」)
 水汲みに来た2人は、木の陰から泉の周囲に張り巡らされた蜘蛛の巣を見ていた。
 幸いにも星霊建築の光が泉に反射して見えたが、暗い時だと危なかったかもしれない。
(「このままだと水汲めないよ?」)
(「けど、昨日まで無かったって事は張られたばかりじゃん? 絶対居るよ?」)
 確かに昨日まで無かったのである。確実にこの大きな巣を張った蜘蛛が何処かに身を潜めているハズだった。
(「あっ」)
 その時、水を飲みに来たのだろうか? 一頭の鹿が巣の粘着した糸に引っ掛かった。
 びっくりして解こうとする鹿の動きで巣全体がガサガサと揺れる。
 ザザザザザザ……、
 細い糸の上を8本の足で奇妙な音を立てながら、鎧を纏った様な蜘蛛が降りて来て尻を向けると、鹿に向って糸を出す。
(「デカッ!」)
 危うく叫びそうになった1人の口をもう1人が押える。更に糸を掛けられもがく鹿に、上から先程のよりは小さいとは言え1mを越える4匹の鎧蜘蛛がお尻から出した糸にぶら下がって降りて来て噛み付く。
 2人は音を立てない様に後ずさりして距離を取ると一目散に逃げ出した。 

「都市警備隊の方からのお仕事が回ってきたよ、手を貸して欲しいってさ」
 最後のパン切れを口に押しこみ、紅茶で流し込んだエアシューズの魔曲使い・ルトゥン(cn0053)が説明を始める。
「どうやら村の水源である泉にメイルスパイダーが巣を張ったらしい。嘆願書によると蜘蛛は5匹居て、大きいのが3m小さいのが4匹で1m強というサイズ……気持ち悪っ」
 3mの蜘蛛が動く様を想像したのか、ルトゥンが嫌そうな顔をして身震いする。
「この5匹が泉の周りに巣を張って水を飲みに来る獣達を捕食している様なのね。村の水源でもあるからこのまま居座られると村も困ってしまうし、蜘蛛達の食べカスなどで泉のの周りや中もだいぶ汚れているみたいよ」

 手帳をめくったルトゥンは続ける。
「蜘蛛達は木の上に居る様なんだけど木の葉などで隠れて正確な居場所は分からない。大きい方は糸が震えると降りて来るハズよ。小さい方はダイレクトに落ちる様な早さで降りて来て攻撃してくるわ。……ぶら下がってる糸を切ったらどうなるのかな?
 メイルスパイダーというだけあって、皮膚は一般にイメージする蜘蛛に比べると遥かに固いから注意してね。
 糸には粘着性があって四肢に絡まり動きを阻害するわ。後は毒を持っているので噛みつきにも注意が必要ね。蜘蛛は糸の上、木の上など場所に限らず8本足で素早く動くし、小さい方は糸を使っても移動するよ、スカイランナーの人のロープに似た感じと言うとイメージし易いかな?」
 そう言うとパタンと手帳を閉じる。
「水は蓄えがあるとは言え、早く水場を開放しないと村が大変な事になるだろうからちょっと急ぎになるけど宜しくお願いするね。
 あ、出来たら泉と周りも掃除してあげると村の人達は喜ぶかな? ネバネバした糸が残ってて絡まると大変だしね。じゃ、気を付けて頑張ってね」
 エンドブレイカー達は笑顔のルトゥンに送り出された。
 


マスターからのコメントを見る
参加者
悪を遮る壁となれ・マクシムッ(c00025)
モンスター児童・フランシスカ(c01490)
紅の剣閃・ヴァーニシュト(c02243)
デイブリンガー・アスラ(c02268)
無銘の騎士・フェミルダ(c04105)
白鋼の剣士・デューア(c05970)
黒後家蜘蛛・イシューカル(c07377)
魔鍵の星霊術士・アルストロメリア(c15869)
顔無し・キキョウ(c16256)
いんちき占い師・エレミータ(c16446)

<リプレイ>

●鎧、蜘蛛
「鎧の如き甲殻の蜘蛛、ですか。どれほどの物かわかりませんが、害を成すなら叩き割るまでです」
「えー、叩き割るなんて勿体ないよ。もっと小さかったらペットにして飼うんだけどなー、大き過ぎるし、村の生活を脅かすようなら退治しないといけないけど、でも、叩き割るのは勿体ないなー」
「然り然り、マキシマムマックスッここにあり! 鎧、燃えますね萌えますね鎧! しかーし、私の鎧も負けてませんよ!!」
 大きな鉄板と見間違う様な大剣『ディフェンダー改』を背に担いだ白鋼の剣士・デューア(c05970)が言うと、モンスター児童・フランシスカ(c01490)が唇を尖らせる。鎧好きの旅団『鎧党』の団長だけあって鎧には一家言ある様だ。
 そこに日焼けしたワイルドな顔に満面の笑みを浮かべた悪を遮る壁となれ・マクシムッ(c00025)がテンション高く会話に加わった事で、2人は到着直前まで鎧談義を続ける事となる。
「困っている人を助ける為に剣を振るう。騎士としての原風景ですね」
「フェミの言う通り、弱者の盾になるのは騎士の基本だ。ふてえ蜘蛛野郎だが水辺汚しの責任はきっちり取り立ててやるからよ!」
 マントを揺らした無銘の騎士・フェミルダ(c04105)が笑顔を浮かべる。最近は騎士団として複雑な仕事が多く、困っている人の為の剣を振るうという騎士らしい今回の依頼に張り切っていた。
 そんなフェミルダにくせっ毛をバンダナで留めた紅の剣閃・ヴァーニシュト(c02243)が同意を示して左手の掌に右手の拳を打ち付ける。
「水場を占拠して汚す……害虫以外の何物でもないな」
「水は大事ですね。10日間飲まず食わずで水場を見つけた時は、デモン様に感謝したものです」
 デイブリンガー・アスラ(c02268)が僅かに眉間に皺を寄せて呟くと、黒いローブとフードの間から覗く長めのくせっ毛を揺らした、いんちき占い師・エレミータ(c16446)が無表情のまま抑揚のない事で言葉を紡ぐ。
 そんなエレミータを、赤い長髪の間から鋭い眼光で魔鍵の星霊術士・アルストロメリア(c15869)が見ていたが、特に言葉を発する事はく目を逸らす。
「えーと」
(「せっかく見つけた居心地の良い場所を邪魔してしまうのは申し訳ないけど……なるべく穏便に済ませれたらなぁ……」)
 顔無し・キキョウ(c16256)は、赤い木の実を模した髪飾りを揺らしてそんな事を考えていた。
「蜘蛛……ねぇ」
 黒後家蜘蛛・イシューカル(c07377)は思う所があるのか、『Black Widow』……黒き未亡人を意味する黒い服の中に、咲く花が如き赤い髪を風に揺らして呟いた。

●水滸
 泉に近づいたエンドブレイカー達は話すのを止め、注意しながら張られた蜘蛛糸を確認する。
 泉の周りには捕食されたのだろう、動物の骨が散らかっており地面も血を吸って変色している。
(「全部切ろうとするとバラけちまうから、目の前のとそれとそれを切れば戦えるスペースが確保できるだろう」)
 ヴァーニシュトが蜘蛛の巣を指差しながら言うと、皆も特に異論なくそれぞれ配置に着く。
「いきます」
 デューアが掛け声と共にディフェンダー改を振り下ろすと、右の蜘蛛の巣にフェミルダがバスターソードを振り下ろし、左の巣にはイシューカルが踊る様にソードハープ『舞踏蜘蛛-tarantula-』を振り下ろす。
 蜘蛛の巣を構成する糸は千切れて震動が伝わり、エンドブレイカー達は開けた空間に踊り出る。ガサガサと樹上で何かが動き始め、舞い落ちる葉を追う様に8つの目を妖しく光らせた大蜘蛛が姿を現す。
(「わ、鎧! 鎧着てますよ、かっこいいです!」)
「いいねいいねー、洗練されたフォルムに堅そうな色合い」
 熱い眼差しで大蜘蛛を見たキキョウが声を押えてフランシスカの袖を引っ張ると、フランシスカも惚れ惚れすると言った眼差しを大蜘蛛におくる。
「ぉ……出たな。やれるとこからやっちまおう」
「フン、蜘蛛の二つ名を持つ者として、この凶行は許せんな」
 アスラが積極的に距離を詰めると『龍凰輪舞陰陽剣』を十字に振るい、吐き捨てたイシューカルがソードハープを掻き鳴らし、過去とは異なる歌声で魅惑のフレーズを紡ぐ。歌声に身を震わせ、切られた皮膚からうっすらと体液を流した大蜘蛛が尻を上げてアスラに糸を出そうとする。
 バン!
 その尻に横合いから雷撃。大蜘蛛の8つの目がギョロリとそっちを見ると、
「あうあう」
 と半泣きになったキキョウがマクシムッの後ろへ隠れる。
 ざざざー。
 その時、木の葉を散らして4匹の蜘蛛が降下して来た。
「判っていればどうって事ないんです」
 横に跳びながら真上から蜘蛛の攻撃をかわし、その糸にフェミルダの剣が閃く。
 来た待ち構えていたエンドブレイカー達は、それぞれの蜘蛛に踊り掛った。

●糸
 風を唸らせて振るわれたデューアのディフェンダー改の刀身が、子蜘蛛の尻から出ていた糸を両断する。
 風圧でクルクルと回った蜘蛛は8本の足で着地し、別の木に糸を飛ばして逃げようとする。
「その鎧、置いてけ!」
「そうはさせません!」
 フランシスカの斧がその糸を斬り、デューアは大剣を縦に振り下ろす。地面を叩きもうもうと上がる土煙……、
「痛ぅ」
 大剣の叩いた場所に3本の足だけ残し、蜘蛛はデューアの足に咬み付いていた。咬まれた場所の皮膚が紫色に変色していく。
「ひしめけ、掻き切れ……レギオスブレイド」
 別の蜘蛛を攻撃したエレミータの邪剣が乱舞して、デューアの足を咬む蜘蛛にも刺さる。蜘蛛は顎を外して木に登ろうとするが、
「置いてけって言ってんだ、よっ!」
 フランシスカの斧『フランシスカ・ブローヴァ』の渾身の一撃が、マキを割る様に叩き付けられると、木の幹に体液をぶちまけて両断されて落ちる。
「うーん、子供だと鎧も固くないのかな?」
 と首を傾げるフランシスカに、
(「今の一撃は金属鎧でも凹むでしょう」)
 ズキズキする足の痛みに耐えながらデューアは心の中でツッコミを入れた。

 ヴァーニシュトの鉄塊『Crimson Rust』とマクシムッの大剣が風を唸らせ振るわれると、1匹は素早く上がって避けられたが、2匹の子蜘蛛が糸を斬られて大地に落ちる。2匹はかさかさと動いて木の上に昇ろうとするが、
「……父と子と星霊の御名において」
 アルストロメリアの投じた魔鍵が1匹の影に刺さり、子蜘蛛は引っ掛かった様に一瞬動きを止める。、
「取りました!」
 マントを靡かせたフェルミダのバスターソードが、木の幹も傷付けながら振り下ろされる。子蜘蛛は僅かに身体を捻るが、2本の足の一部が斬られてぽとりと落ちる。
「ギギッ」
 口を咬み合わして奇妙な音を出した子蜘蛛はそのまま木の上に消え、フェルミダが唇を噛む……が、その子蜘蛛の背に刺さるエレミータの邪剣。そのまま落ちて来る子蜘蛛に、
「マキシマム・マーックスッ!」
 マクシムッの出した獅子のオーラが咆哮を上げ咬み付くと、体液を撒き散らして地面に叩き付けられる。

「痛ぇ!」
 目の前に落ちて来た蜘蛛を獣腕で薙いだヴァーニシュトは、首の後ろをもう1匹の蜘蛛に咬まれて声を上げる。首の後ろが紫に変色しズキズキ痛むのも気にせず、身体を軸に回転して獣腕で薙ごうとするが、蜘蛛は糸を手繰って上り腕は宙を切る。
 ヒュンヒュンヒュンと風を切る回転音と共に飛来したフランシスカ・ブローヴァがその糸を切ってフランシスカの手にブーメランの如く戻って行く。
「ヴァーニシュト、後ろだわ」
 エレミータが声と共に魔鍵を投じ、後ろから迫ろうとしていた蜘蛛の影を縛る。
「エレ、マクシ、そっちは任した」
 ヴァーニシュトは言い放つと、フランシスカに糸を斬られた方の蜘蛛に獣腕を振るう。獣爪が蜘蛛を捕らえるが鎧化した皮膚に爪の通りが浅い。
「眠って……ね」
 アルストロメリアが呟くと、ヒュプノスが蜘蛛を毛布で包み込む様に周りを跳躍し、
「だから鎧置いてけー!」
(「妖怪『鎧剥ぎ』ですね」)
 叫んだフランシスカと小声でツッコミを入れたデューアから、輝く獅子のオーラが出て左右から蜘蛛に咬み付く。
「てめぇは地獄で這いずり回ってろ!」
 力を溜めて毒素を排出したヴァーニシュトの鉄塊『Crimson Rust』が、無慈悲に叩き降ろされると、嫌な色の体液を撒き散らしてピクピクと痙攣した後、動かなくなる。

「悪を遮る壁は悪を跳ね退ける壁ともなるのだ」
 マクシムッは蜘蛛の前で盾を構えながら、流石に毒のダメージが累積して辛そうなデューアに光の結界を飛ばす。
 浄化はならなかったが、拒絶結界と光壁が展開し、デューアの顔色が幾分マシになる。
「あなたが何処へ行こうと、絶えず影は付き従う……」
 再びエレミータが投じた魔鍵が子蜘蛛の胴と足の影を縛り、子蜘蛛は身震いして威嚇の声を上げる。そこへ突貫したフェミルダのバスターソードが突き入れられるが、鎧化した皮膚に遮られ切っ先が止まる。しかし、
「力は技術でカバーするのです!」
 そのまま柄の端に手を当てると、鎧の重さを含めた全体重を剣に乗せる。グッグッと徐々にめり込んだ切っ先が、急に抵抗を失い一気に柄元まで吸い込まれていく。身体の逆側から出た切っ先を伝って体液が地面に流れ、子蜘蛛は8つの目で恨めしそうにフェミルダを睨むと糸が切れた様に動かなくなった。

●大蜘蛛
「くっ……」
 粘り気のある糸が崩天麟駆ごとアスラの体を縛りその顎を開いて咬みついて来る。
「させない、これが舞踏蜘蛛の舞だ!」
「えいっ!」
 肩に掛った黒いヴェールを揺らしたイシューカルが、ソードハープを構えて縦に振り下ろし、キキョウが収束した雷撃を放つ。
 イシューカルの斬撃は固い皮膚に僅かに傷つけ、キキョウの雷撃でショックを受けた様に一瞬動きが止まるが、直ぐに動いてそのままアスラの肩に噛み付く。
「なめられっ放しというのは頂けないだろう」
 肩口から流れる血と共に皮膚が紫色に変色していくアスラであったが、至近距離で8つの目と視線を交錯させると動力回路を付け巨大化した龍凰輪舞陰陽剣を下っ腹に突き入れる。
「ギギギギー」
「鎧は表面だけだ、腹側は柔らかいぞ!」
 体液を捲き散らして飛び退く大蜘蛛に崩天麟駆が破損したが、糸を解き皮膚の変色も止めたアスラが叫ぶ!
 大蜘蛛はキキョウの雷撃の影響か痺れが取れない様で、ピクピクと足を震わせながら8つの目で睨んでいる。

「あっ……あうあぅ……ネバネバ」
 アスラとイシューカルと鍔迫り合いを演じた大蜘蛛が、後ろから雷撃を放とうとしたキキョウに糸を飛ばして縛る。
「神の加護を……」
「拘束から解き放つ盾、マキシマムッ!」
 アルストロメリアの魔鍵とマクシムッの光の結界がキキョウを包むと、拘束していた糸が溶ける様にほどけて消える。4匹の子蜘蛛を駆逐し終えた仲間が大蜘蛛戦に参戦してきたのだ。
「甘いですね、備えが無いとでも思いましたか?」
「さぁ、メインデッシュだ! 殻? 外骨格? 体の一部? なんでもいい、くれ!」
 飛ばされた蜘蛛糸をマントで受けたデューアがそのままマントを脱ぎ棄てて肉薄すると、至近距離から獅子のオーラが蜘蛛の右足2本を食い千切り、大木を断つ様に振るわれたフランシスカの『フランシスカ・ブローヴァ』が大蜘蛛の顔に叩きつけられ3つの目が潰れる。
「ギギー」
 大蜘蛛は堪らず唸り声を上げて逃げようと方向転換するが、
「てめぇを逃がす訳ねーだろ」
 退路を塞いだヴァーニシュトの獣爪が振るわれるが、これは背中で受けられたので堅い皮膚に薄い傷を付けただけになる。……が、更に逆手の鉄塊が振り下ろされる。それも皮膚の固さが押し返した様に見えるが、先程アスラが付けた腹の傷から血と体液が飛び散る。
「ギーギギー」
 これが効いたのか、大蜘蛛は半狂乱で見境無しに糸を飛ばし始める。
「あなた少し往生際が悪いね」
「ネバネバ嫌ですー」
 エレミータの召喚した邪剣が糸ごと大蜘蛛を切り付け、キキョウの雷撃が顔を撃ち更に2つの目が潰れる。その間隙を突いたフェミルダのバスターソードが、残った2本の右足を根元から切り飛ばした。
 片方の足を全て無くした大蜘蛛は左の4本の足を動かしながらもがくが、くるくると無様に回るだけ。と言っても糸を出しながらなので、鬱陶しい事は鬱陶しい。
「潮時ですね、明日を寄り良い日にする為にも……」
「……黒後家蜘蛛の一刺し、存分に味わうがいい」
 アスラの龍凰輪舞陰陽剣の巨大化した刀身と、刃の裏を蹴り上げて勢いをつけたイシューカルの舞踏蜘蛛-tarantula‐が、同時に大蜘蛛の顔に突き入れられた。
「ギ、ギギギー!!!」
 断末魔を上げて大蜘蛛は崩れ落ちたのである。
(「今度は、もっと静かな場所が見つかるといいですね」)
 崩れ落ちる大蜘蛛にキキョウがそっと呟いた。 

「鎧っ剥ぎ〜♪ 鎧っ剥ぎ〜♪」
 フランシスカが嬉しそうに鼻歌を歌いながら大蜘蛛の解体を始めている。マクシムッもそれを手伝いながら興味深く鎧を調べている。
「外骨格ではなく硬化した皮膚だねぇ」
 剥いだ鎧状の皮に大剣を当てて音を聞きながら色々調べている。アルストロメリアもマクシムッの話を聞きながら大蜘蛛をスケッチして何か書き込んでいる様だ。
 他のメンバーは残った糸を木の枝で取ったり、大きな穴を掘るとすっかり堅い皮を剥がれた蜘蛛達と食べ残しの残骸を埋める。エレミータは糸に面白い物が引っ掛かっていないか調べたが、特に役立ちそうな物は無かった様である。
 最後にアルストロメリアがブラウニーの絵を描いた箒で綺麗に掃除する。
「まぁ、近所の村には良いお年をってことで」
「鎧くれてありがとー!」
 アスラが呟き、堅い皮膚を袋に詰めたフランシスカのほくほく顔を最後に、一行は泉を後にするのであった。



マスター:刑部 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:10人
作成日:2010/12/18
  • 得票数:
  • 楽しい8 
  • カッコいい5 
  • 怖すぎ1 
冒険結果:成功!
  • 生死不明:
  • なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。