ステータス画面

解放

<オープニング>

「そ、村長! て、てーへんだ!」
「てーへんって、お前さんの大変は全然大変じゃないだろうに。で、どうしたね?」
 村長が差し出した水を一気に飲み干すと、村人のまくし立てた言葉に、村長の顔から血の気が引いた。
「すったらのんきしてる場合じゃねーべ! 村長、あんたんとこの娘さんが、あそこの連中にさらわれちまったんだぞ!」
「な、なんじゃと?!」
「おらんとこのガキと、何人かの子供を散歩に連れて行っているときに、連中が襲ってきて、子供達を逃がそうとして捕まっちまっただよ! あそこは他の村に行くときの通り道だし、あのまま連中をのさらばせとくと、このままだとおらたちまで干上がっちまうだ!」

「今回、私から皆さんにお願いしたいのは、不法占拠された村の解放と、そこにさらわれた村人の救出です」
 弓の城塞騎士・フルートが、集まったエンドブレイカーたちに切り出した。
「不法占拠された村は、近隣の村々を結ぶ街道をつなぐ交差上にあります。元々は無人だったのですが、いつの頃からかボアヘッドたちが住み着いて、隣村へ行くことが難しくなりました。これまで幸い犠牲者らしき人は出ていなかったのですが……」
 そういうと、フルートは目を伏せた。
「数日前に、近くの村で子供と遊んでいた村長の娘さんが、その村を不法占拠しているボアヘッドたちにつれさらわれました。おそらく、不法占拠された村に連れ去られたのだと思います。このままだと、娘さんの命が危ないですし、何よりもまた同じような事件が起きる可能性があります」
 フルートはそこまで言うと、一同を見回した。
「占領されている村は、二本の街道が交差する場所にあります。村には十数軒の建物が密集しており、村の中央に、二階建ての建物が建っています。ここまではいいですか?」
 頷くエンドブレイカーたちに、フルートは続けた。
「村は、およそ20体ほどのボアヘッドによって占拠されています。村へ入る街道の四つの入り口は、全て積み上げられた倒木によってバリゲートが作られていて、街道からの侵入は難しいでしょう。村の周囲には雑木林が広がっていますが、思ったよりも視界が開けていて、普通に侵入を試みたら、うろうろしている見張りのボアヘッドに見つかる可能性が高いです。そして、さらわれた村長の娘さんは、おそらく二階建ての建物の二階の部屋に閉じ込められています」
「おそらく?」
「人を閉じ込めておけるような部屋がたくさんある建物は、それしかないからです」
 フルートの言葉に、顔を見合わせる一同。
「ボアヘッド自体は、数が多いですがそれほど強くありませんので、力で押せると思います。ですが、さらわれた娘さんを楯にされると、戦闘が厄介なことになります」
 じゃあどうしろと?というエンドブレイカーたちの問いに、フルートはくすりと笑った。
「村にこっそり忍び込んで、先に娘さんを救出して安全を確保した上で、ボアヘッドたちを倒すんです」
 フルートは続ける。
「娘さんがいる建物のすぐ隣に、使われなくなった枯れ井戸があります。その井戸は、元々は村はずれの沼から水を引いていたのですが、今は沼が干上がって井戸が使われなくなりました。村はずれの沼から、その地下水路を通って枯れ井戸から抜けることが出来ます。但し、水路は人一人がかろうじて通れる狭い通路です」
「枯れ井戸までたどり着いたとして、そこからどうやって上にあがるんだ?」
 エンドブレイカーの問いに、フルートは答えた。
「枯れ井戸に、古いはしごが残っています。それを登れば地上に出られます。枯れ井戸から、娘さんが閉じ込められている建物が見えるはずです」
 そして、エンドブレイカーたちにこう付け加えた。
「この依頼は村長の娘さんの命と、近隣の村々の安全を確保するためにどうしても必要なのです。村の解放と人質の解放、両方こなさないといけません。敵の数が多いので、難しい依頼とは思います」
 フルートは、一同を見た。
「村人たちのこれからのためにも、皆さんの力が必要なんです。よろしくお願いします」
 そういうと、彼女は頭を下げた。


マスターからのコメントを見る
参加者
いくつもの朝を迎え・ジャバゴ(c00858)
むひょろぽう・ペンペロン(c03137)
黒の断罪者・クリスティーナ(c03928)
アックスソードの魔獣戦士・クイン(c04141)
真白に咲く・ハク(c04315)
弓の狩猟者・ソルティナ(c05198)
リトルジョーカー・カルマ(c17381)
グレイハウンド・ベルンハイト(c18697)

<リプレイ>

●朝もやの中で
「子供を救おうとして、自らを危険に晒すとは、難儀な話だな」
 黒の断罪者・クリスティーナ(c03928)が、長い髪をかきあげつつ見上げた空は、地平線の向こうからほんのり紫色に変わり始めていた。
「でも、自分の危険を顧みずに誰かを助けることができるなんてきっと素敵な方なのだと思います」
 真白に咲く・ハク(c04315)が言う。
「絶対絶対、無事に助け出したいです」
「まぁ、自分が捕まってでも他の子供達逃がしたってんだから大したもんだよ」
 リトルジョーカー・カルマ(c17381)がニヤリとするが、アックスソードの魔獣戦士・クイン(c04141)の表情は冴えなかった。
「連中とやり合うのは嫌か?」
 いくつもの朝を迎え・ジャバゴ(c00858)の問いに、クインは首を振る。
「そうじゃない。ただ出来れば……殺したく無いかな」
 弓の狩猟者・ソルティナ(c05198)が、クインの肩を叩く。
「バルバの行為が悪とは必ずしも思わない。だが、理由はなんであれ、手を出してきた以上害があるのは間違いない。そして、彼女は現に捕らわれている」
「ま、戦う前からあまり考えなさんな」
 むひょろぽう・ペンペロン(c03137)が無精ひげを撫でた。
「なぁに、人間万事塞翁が馬ってな。難しいことは行きゃあ分かるさ」
「そんな適当な物言いでは困る。人の命が懸かっているというのに」
 クリスティーナがむっとするが、ペンペロンはニヤリと笑うだけだった。
「さて、役者の皆々様、準備はよろしいかな?」
 枯れ井戸の滑車にロープを結わえていたグレイハウンド・ベルンハイト(c18697)が、芝居がかった身振りで、井戸を手で指し示すと、恭しく一礼した。ハクが武者震いすると、中を覗き込んだカルマが、ぶつぶつ言いながら最初に飛び込み、全員が井戸の中へと消えた。

●奇襲
 村は、静寂の帳に包まれていた。

 井戸からそっと顔を覗かせたペンペロンは、うっすらとした朝もやに包まれていた村に目を走らせる。井戸の中へ合図すると、全員が村への侵入に成功した。
「建物はおそらくアレだな」
 ペンペロンが指差した先には、二階建ての大きな建物があった。
「入り口は正面に一つ。厄介なことに」
「見張りが居るのか?」
 ソルティナの問いに頷くペンペロン。
「ま、そんなの想定内だろ? 何匹いるんだ?」
「二体」
 カルマが口の端に笑みを浮かべる。クインが目を伏せ、ハクが竪琴を握り締めた。
「幸い、他に見張りはいないようだ。行くなら今だろう。多少の動きは、この朝もやがなんとかしてくれる……と思う」


「おやおや、すっかりお疲れのようで」
「見張りの分際で寝るとは」
 ベルンハイトの言葉に、クリスティーナが吐き捨てるように言うと、カルマはニヤリとした。建物の玄関前では、一体のボアヘッドがすっかり眠りこけており、もう一体のボアヘッドも、立ってはいたが白河夜船でうつらうつらとしていた。
「何がおかしい?」
「いや、その方が好都合だからさ」
「二人とも静かにせぬか」
 ジャバゴはそう言うと、右手で何かをゼスチュアをした。

「大丈夫でしょうか?」
 傍らで息を飲むハクの問いに、建物の向こうから合図するジャバゴを見たソルティナは、質問の意味を考えてから微笑んだ。
「動かない的を外したら、恥だからな」
 そういうと、建物へと弓を構えると矢じりを向けた。すっと目を細めたソルティナの手から放たれた矢は、建物の入り口で眠りこけていた二体のボアヘッドの頭上に、雨の如く降り注いだ。何が起きたのか分からないまま、パニックになったボアヘッドが目の前に現れた何かを認識する前に、カルマのSpritzerが唸りをあげて一体を永遠の眠りにつかせた。
「お前の不運を地獄で後悔するがいい」
 クリスティーナの一撃が、もう一体のボアヘッドの心臓を貫いた。返り血を浴びたドアを慎重に調べるジャバゴが呟く。
「鍵は掛かっておらぬな」
 ベルンハイトは慎重にドアを開いた。立て付けの悪いきしむ音がして、ドアは開いた。中は静まり返っており、クリスティーナが二階へ続く階段を指差すと、階段へと昇り始めたその時だった。
「!」
 それに最初に気づいたのはカルマだった。階段に無造作に張られた一本の荒縄。クリスティーナがそれに足を引っ掛けた。何かが派手に崩れ落ちるような音がした。ち、と舌打ちするベルンハイト。
「なかなかどうして。罠付とは一応知恵が働くようで」
「んなこと言ってる場合かよ!」
 思わず罵るカルマ。1階の奥から、いくつかの足音が響いてきた。
「どうする?」
「決まってるだろう」
 クリスティーナは大鎌を構えた。
「突破あるのみ! カルマ、来いッ!」
 階段を駆け上がる彼女に、カルマは呟いた。
「こええよお嬢様」
「早く行け! ここはわしとベルンハイトで食い止める」
 ジャバゴの言葉に、カルマが弾かれたようにクリスティーナの後へと続いた。
「わしらだけで、どこまで持つか」
 魔鍵を握り締めたジャバゴの視線の先に、廊下を走ってくるボアヘッドの姿が見えた。

 一方、建物の外でも騒ぎとなっていた。
 寝ぼけ眼で建物へとやってきたボアヘッド二体が、血まみれで転がっている仲間の死体に、大声をあげたのである。ソルティナのアローレインが、一体を黙らせたものの、もう一体は、村の静寂を切り裂かんばかりの悲鳴をあげた。その悲鳴に目を覚ましたボアヘッドたちが、何かを罵りながら、手に粗末な武器を手に集まりはじめた。不意に、建物のドアが乱暴に開け放たれると、中からボアヘッドが一体飛び出してきた。
「これって……もしかして?」
 ハクの言葉に、ペンペロンが答えた。
「ばれたってことさ」

 階段を駆け上がったクリスティーナたちは、二階の廊下を見た。
 ドアは二つ。そのうちの一つから、ボアヘッドが二体飛び出してきた。ためらうことなく、クリスティーナはボアヘッド目掛けて突進した。
「今はお前たちに構っている暇はない!」
 ボアヘッドを斬り伏せたクリスティーナの傍らを駆け抜けたカルマが、一つだけ残されたドアの前へと駆け寄る。鍵が掛かっているのを確認すると、ドアに体当たりすること二度目で、ドアが開いた。手荒に扱われたのか、無造作なまでに乱暴に荒縄で縛り上げられた女の子がそこに転がされていた。無言で荒縄を切ると、クリスティーナが駆け込んできた。怯えた表情の女の子を見て、クリスティーナは少女をそっと抱きしめた。
「もう大丈夫ですよ。痛む所や怪我をした所はありませんか?」
 少女は、安心したのか、泣きじゃくりはじめた。自分の年とあまり変わらない少女が捕らわれていたことに、クリスティーナは怒りを覚えた。
「下が随分にぎやかなんだけど?」
 カルマが言いつつ窓から外を見ると、そこには、建物の入り口に殺到するボアヘッドの群れがあった。

「ここは通行止めゆえ、他を当たっていただきたく」
 ナイフを構えたベルンハイトの口調は飄々としていた。
「それとも、命を賭してまで通るお覚悟はおありかな?」
 閃いた刃は、殴りかかってきたボアヘッドの咽喉を切り裂いた。足元に崩れ落ちる死体を乗り越えて飛び掛ってきたボアヘッドの一撃を軽くいなす。
「こんなところで芝居なぞしてる場合ではなかろうが!」
 飛び掛ってきたボアヘッドの影目掛けて、ジャバゴのリシテアが突き立てられると、もんどり打って倒れたまま動かなくなった。幸いだったのは、ドアの入り口が狭く、ボアヘッドたちが一気に突入できないことだった。が、窓ガラスが叩き割られる音にジャバゴが顔をしかめた。
「持たぬ……か?」

●少女危機一髪
「篭城はキツイか?」
 ペンペロンは決断を迫られていた。
「ソルティナとハクは援護を頼む。クインは一緒に来てくれ」
「どうする気だ?」
「決まってるだろ?」
 ペンペロンはニヤリとした。
「連中を引っ剥がすんだよ」
 駆け出すペンペロンに、慌ててついて行くクイン。アックスソードを抜くと、クインはバトルトークでボアヘッドたちとの交渉をしようと試みた。が、返って来たのはボアヘッドの罵詈雑言に近い言葉と、憎しみに満ちた彼らの棍棒だった。
「オラオラオラーッ!」
 ペンペロンが投げたシールドがボアヘッドの一体を突き飛ばすと、それを見た数体のボアヘッドがペンペロンとクイン目掛けて襲い掛かる。
「戦いは避けられぬというのか?」
 ボアヘッドの棍棒がクインの頬をかすめ、鮮血が滴った。ひるんだクイン目掛けて、一斉に飛び掛るボアヘッド。数発の攻撃をまともに食らって、倒れたクインに馬乗りになったボアヘッドが頭上に振りあげた棍棒が、いきなり勢いを失った。
「ッ!」
 渾身の力で突き飛ばし、返す刀でボアヘッドを斬る。振り返ったクインの向こうで、ウインクしたソルティナが、すぐさま二の矢をつがえるところだった。
「クインさん!」
 ハクの花琳がほんのりと光を帯び、凛とした涼しげな音が響いた。マントコートの赤い留め具が軽やかに揺れると、クインの傷を癒すべく足元に浮かび上がる魔法円。
「クイン、お前さんの気持ちも分かるけどよ」
 ペンペロンは言った。
「てめえの命を守れねえ奴に、ソーンを倒すなんて無理だと思うぜ?」
 言い返そうとしたクインの頭上で、窓が破られる音がした。

「ええい! キリがないわい! うわッ!」
 ジャバゴがボアヘッドに突き飛ばされた。振り下ろされる棍棒をすんでのところでかわすと、ベルンハイトの繰り出したナイフが閃き、ボアヘッドを倒す。その後ろから、さらに襲ってくるボアヘッド。
「さぁ、現と幻が行きかうこの斬劇避けきれるかい!」
 死体を乗り越えて飛び掛ってくるボアヘッドに、残像と共に無数の刃が繰り出される。どっと倒れるボアヘッド。だが、後から後から湧いて出てくるボアヘッドに、二人の息は絶え絶えだった。

 クリスティーナとカルマは、二階に不意に現れたボアヘッドに驚いた。どうやら、ジャバゴたちが居座る入り口をすり抜けてきた連中のようだった。
「カルマ、先に行け! ここは私が食い止める」
「無茶いうぜ!」
 カルマは、満身創痍のクリスティーナを見て顔をしかめた。二階へ来るまでに、カルマもクリスティーナも無傷だったわけではない。襲い掛かるボアヘッドを食い止めるクリスティーナ。
「早くしろ!」
 カルマは窓を蹴破ると、立ちすくむ少女を抱きかかえた。
「お嬢さん、ちょっと失礼」
 怯える少女に、カルマはいたずらっぽい笑みに白い歯を浮かべた。
「目ぇ瞑って、舌噛まねーように注意してくれな」
 少女が何かを言う前に、カルマは少女を抱えたまま二階の窓から身を乗り出すや、一気に飛び降りた。着地寸前にふわりと降り立った先は、ボアヘッドとペンペロンが戦う真っ只中だった。素早く目を走らせるも、井戸まで走るには、ボアヘッドが多く、いささかの距離があった。
「どこの色男かと思ったぞ?」
 ボアヘッドを突き飛ばしたペンペロンがカルマと少女を見てニヤリとした。
「うるせえ、おっさん」
 軽口を叩くカルマに襲い掛かるボアヘッド。少女をかばったせいで、手傷を負ったカルマの頭上にボアヘッドの棍棒がまともに直撃し、激痛をこらえる彼の手から、少女がするりと離れた。
「いやぁぁ!」
 恐慌状態に陥った少女目掛けて飛び掛ったボアヘッドの前に、立ちはだかった影がひとつ。着物姿の少女の杖が一閃すると、ボアヘッドを叩き落した。
「大丈夫ですか? しっかりしてください」
 駆け寄ったハクが少女を介抱する。
「ハク、後ろだッ!」
 ペンペロンが怒鳴るのと、ハクの視界に二体のボアヘッドが映ったのはほぼ同時だった。逃げられない、とハクはとっさに少女をかばった。
「させない!」
 ソルティナの番えた矢は、無数の矢となって降り注いだ。勢いをそがれたボアヘッドの前に、クインが立ちはだかった。血がにじむほど唇をかみ締めたその瞳には、暗い光が宿っていた。
「てめぇらーッ!」
 クインの鼻先で、真一文字に切り捨てられたボアヘッドが、地面にたたきつけられて動かなくなった。肩で息をする彼女は、さらに襲い掛かってきたボアヘッドをもう一体斬り捨てた。
「大丈夫か、クイン?」
 ペンペロンの言葉に、クインは無言で頷いた。

「いや……残念ながら途中で帰ること出来ないのだよ」
 ボアヘッドが血吹雪と共に床に転がった。
「申し訳ないな獣頭の旦那」
 危うく一命を取り留めたクリスティーナの前にベルンハイトが立っていた。彼はちょっとだけ芝居がかったしぐさで、クリスティーナに手を差し出した。
「危ないところだったね? 大丈夫かい?」
「心配せずとも、あれくらいの雑魚……」
 その手を払いつつ立ち上がったクリスティーナはよろめいた。
「大丈夫か?」
 駆け込んできたジャバゴに、クリスティーナに肩を貸しつつベルンハイトはウインクした。
「文句を言えるくらいだから大丈夫でしょう」
「女だてらに無茶しおってからに。世話を焼かせるな」
 ジャバゴが呼びだしたヒュプノスが、クリスティーナの傷を癒す。
「下はどうなったことやら?」
 どやどやと荒っぽい足音が廊下に響き、身構えた一同の前に、ペンペロンとハクが現れた。
「下は片付いた。みんな無事か?」
「皆様、ひどい傷です!」
 ぼろぼろの一同を見て涙目のハクに、ベルンハイトは微笑んだ。
「さあさあ、カーテンコールが待ってますよ?」

●笑顔と飴と
 ぼろぼろの姿のクリスティーナに、少女が驚いた顔を見せた。
「これぐらい何でもありません」 
 少女にだけ向けられた彼女の笑顔に、苦笑するペンペロン。
「無事でよかったな」
 少女の頭をぽんと撫で、一瞬だけ笑顔を見せたクインは、再び仏頂面に戻った。
「よくがんばったね」
 懐をまさぐっていたソルティナが、少女の手にそっと飴を握らせる。
「ありがとうございました」
 エンドブレイカーたちに深々と頭を下げる少女。ハクが笑顔でそれに応え、照れくさそうに、カルマが言った。
「まあ、みんな無事でよかったぜ」
「よく言うわい。おぬしらは、少し無茶しすぎだ」
 ジャバゴの言葉に、三々五々反論する一同に、ベルンハイトは言った。

「これにて閉演、お後がよろしいようで」



マスター:氷魚中将 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:8人
作成日:2011/03/14
  • 得票数:
  • 楽しい1 
  • カッコいい9 
冒険結果:成功!
  • 生死不明:
  • なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。