ステータス画面

全裸……だと……!

<オープニング>

 赤い瞳の女が私を見つめている。
 いや、女ではない、何故なら兎の様な長い耳に兎の手と下半身といった明らかに人ではないシルエット。ラビシャンと呼ばれるピュアリィである。危険、危険だ。自らにそう警告を発するのだが、
「全裸……だと……!」
 目の前のおっぱいに視線を逸らせなんですよ!(心の叫び)
 悶々と自らの葛藤と戦っていると、茂みからまた1匹ラビシャンが現れた。
「更に……倍……だと……!」
 2匹のラビシャンはほほ笑みを浮かべながら手招するのを見て、おっぱいと理性の中で揺れ動いていた心の天秤が一気におっぱいに傾く。
「男って悲しい生き物なのよね〜」
 ガザンはラビシャンにふらふらとスキップしながら近寄って行った。

「ガザンという男のエンディングをさっき見たんだが、おっぱいに囲まれて死んでいた、ちょっと羨ましくもあるが、死が代償とは流行らないよな?」
 トンファーの群竜士・リーがリーゼントを整えながら、集ったエンドブレイカー達に告げるが、エンドブレイカー達の表情は微妙だ。
「詳しく説明すると、ガザンという青年がキノコを取りに行こうとした森でラビシャンに会い誘惑される。なんとか耐えようとするが、もう一匹現れてスキップする訳だ」
 誰かが全然詳しくねー! と抗議する。
「マスカレイドは関わってないが、放っておく訳にはいかないよな?」
 リーはガザンがラビシャンと遭遇する具体的な日時をエンドブレイカー達に示しながらもう一度リーゼントを整えた。

「ガザンだが、キノコ採りに一緒に行くと言えば特に断らないハズだ。ラビシャンに出会った時は、彼にも気をつけないといけない。誘惑されるとふらふらとラビシャンに近寄って行くぜ。最悪縛っちまってもいいが、あまり手荒な事をするのもな」
 コップを空けながらリーは続ける。
「ラビシャンだが、ご存知の通り赤い目で、兎の耳、手、下半身という兎の特徴を持ったピュアリィだ。今回、こいつが2体出てくる。気を付けたいのは「誘惑」だ。魔曲使いが使う様なアビリティで誘惑してくる。女性なら大丈夫という訳ではない、最も男性の方が掛り易い様だ。女好きの奴は特に気を付けるといい」
 数名の女性のジト目に耐えながらリーが続ける。
「俺は今回パスだ、何故なら確実に誘惑される自信があるからだ!」
 恥ずかしい事を男らしく言いきるリーに、ある種の清々しさを感じながらもエンドブレイカー達は納得する。
「マスカレイドが関わってないからって、頑張らないのは流行らないだろ?」
 そう言ってリーは皆を送り出した。


マスターからのコメントを見る
参加者
大鎌のデモニスタ・クロ(c01035)
槍の城塞騎士・ティール(c02667)
大鎌の魔法剣士・レイン(c03168)
アックスソードの魔獣戦士・ヴァイ(c03675)
太刀のスカイランナー・ランディ(c04722)
爪のデモニスタ・ズェラ(c05435)
大剣の魔獣戦士・バルバロッサ(c06721)
ハンマーの城塞騎士・ウォー(c07159)

<リプレイ>

●急げ急げ!
 ガザンはいきなり8人に取り囲まれた。
「キミがガザン? キノコ狩りに行くんだよね?ボク達も一緒にいっていいかな?」
 大鎌の魔法剣士・レイン(c03168)が問い掛けると、
「キノコの採取を依頼されたのだが、ガザンがキノコ狩りに行くと聞いたので同行させて欲しいんだ」
 と、太刀のスカイランナー・ランディ(c04722)が続き、
「茸欲しいぞー、俺も一緒に山入りたい、混ぜてー!」
 アックスソードの魔獣戦士・ヴァイ(c03675)が畳掛ける。
「よし、決まりだ。早く行こう、おっぱ……いや、行……もとい時間がもったいない、早く行こう」
 大鎌のデモニスタ・クロ(c01035)に早口でそう急かされ、何がなにやら判らない間にガザンはワッショイワショイと担ぎ上げられ、一行は約束の地へ向かうのであった。

●重要な部分以外は巻きだ!
 一部のハイテンションな方々を含む9人が森を進んで行くと、茂みががさがさと音を立て、一匹のラビシャンが現れた。
「よし、出た! ぐわ、魅了された!」
 そう叫ぶが早いか、クロが指をわきわきさせながらラビシャンに突撃していく。
「あっ、ずるい、抜けがけ! ひゃっほう、魅了されてもうたーっ!」
 爪のデモニスタ・ズェラ(c05435)も白い髪を揺らして同じ様に突撃する。
「お前ら何しに来たんだー!?迷惑掛けるなら寝てろー!」
 ツッコむヴァイの叫びに手で耳を塞ぎながらあーあー聞こえなーいと、全く聞こえないふりをして二人は爆進していく。

「魔物だ、危ないぞ逃げろ」
 あっけに取られたランディが気を取り直してガザンにそう言うと、槍の城塞騎士・ティール(c02667)もガザンの背を押し、逃げる様に後押しする。ガザンが訳の判らないまま逃げ、大木の陰に隠れたのを見届けて二人はラビシャンに向き直る。
 ティールはラビシャン(特に一部)を凝視すると、おもむろに左手を天に突き上げ胸の前に振り下ろし渾身の力を込めて叫ぶ!
「おっぱい! おっぱい!」
 OK、お疲れさまでした。満足しましたので帰ります。と帰ろうとしてランディに首根っこを掴まれ一発殴られる。おお、ここにも常識人が居た。とヴァイとレインとハンマーの城塞騎士・ウォー(c07159)が思ったところ、 
「バカか! お楽しみはこれからだろう!」
 ランディが気迫のこもった眼でティールにそう言い放つ。
(「だめだこいつら、早くなんとかしないと」)
 レインら3人がまったく同じ感想を抱いていた頃、ラビシャンは危機的状況に直面していた。
 血走った眼をして迫る二人に対して、歌う様に攻撃すると、効果を発揮してズェラの闘志を奪ったのだが、煩悩は奪えなかったのかズェラの勢いは止まらない。そしてズェラより一足早くクロがラビシャンにタックルする。
「おっぱい! おっぱい! 全裸……だと……すべすべ癖になる〜」
「みぎゃー!」
 クロに全身を撫でまわされ、おっぱいを揉まれたラビシャンが叫び声を上げる。
「ぬぅ!? 激しく動くとまた違った迫力があるのぅ」
 眼福とばかりに観察したズェラも、ダイブしてラビシャンに手を掛けようとしたところに、クロのパンチが顔面に炸裂する。
「なっ、独り占めとか!」
 ズェラは抗議しようとして、クロの眼が据わっている事に気づく。
(「あ、さっきの叫び声で? これはマジで魅了された?」)
「いいね、妖艶だね、太ももとかやばいね!」
 クロがそう言いラビシャンから標的をズェラに変えて襲い掛かると、二人は揉み合いながらくんずほぐれつ転がっていく。それを見たティールとランディは、
『「それもありだ!」』
 と親指を立てグッジョブのポーズをしている。
(「やっぱりだめだこいつら、早くなんとかしないと」)
 ヴァイとレインは呆気に取られていたが、ウォーが流石におずおずと意見を述べる。
「え、え−っと、そろそろ攻撃した方がいいのではないでしょうか? 幸いにも一匹しか出て来てない様ですし、今のうちに……」
 そうだった、ラビシャンはもう一匹居るはずだ! 5人がそう気づいた時、御約束の様に近くの茂みがガサガサと音を立てる。流石に2匹で魅了を食らうと洒落にならないという分別はあったのか、茂みに対してアックスソードを構えたヴァイとハンマーを構えたウォーが詰め寄り、ウサギの耳が出た所で武器を振り下ろす。
 ウォーは魅了に掛からない様に目標を定めた後は眼をつぶってハンマーを振り落とすと、確かな手応えを感じた。
「手応えあり、やりました!」
 そういってウォーが開いた眼に写ったのは直前で止められたヴァイのアックスソードと脳天をハンマーに直撃されたバニー姿の大剣の魔獣戦士・バルバロッサ(c06721)であった。
「きゃー、ごめんなさい」
 慌てて謝るウォーにバルバロッサは、頭から血を流しながら涼やかな笑みを浮かべ、
「おっぱいの前では全てが許されるからOKだ」
 そう言うと歯がキラーンと白く光る。
「来た、バニーさん来た! これで勝てる!」
 そんなバルバロッサを見てレインが何故か盛り上がっているが、ヴァイは色々な意味でそろそろ限界に来て、わくわくした表情でズェラとクロを見ていたランディとティールに後ろから蹴りを入れる。
「お楽しみはそれまでだー、そろそろ真面目にやれー!」
 おっと、そうでしたとばかりに、ランディはラビシャンの足止めに向い戦い始めた。一応真面目に戦ってはいるのだが、視線はおっぱいに釘付けであり、おっぱいの形状や、激しく動いた際の揺れる様を超絶記憶しようとしいるので、効果的な攻撃は一発も当たっていない。
 同じくヴァイに蹴りを入れられたティールは、クロに向って癒しの拳を発動させる。
「歯、食いしばって下さい。この有情の拳で回復を!」
 2回目でキュア成功……したはずだが、クロの動きは止まらない。
「魅了されてるもんねー、仕方ないよねー、ひゃっふーい」
 ズェラの胸に顔をうずめて頬ずりを続けると、
「ぬぉぉぉぉ負けるかぁ、えぇい」
 ズェラも負けじとクロの体を触りまくっている。ゆらり……とレインが近付き、大鎌で綺麗な円を描き、満月を思わせる軌道を描くと一気に降り下ろす。
「いい加減になさーい」
 クロとズェラに大鎌が刺さる。
「愛が激ちいわ!」
 きゅんきゅんしながら大鎌が刺さったクロが起き上がると、ズェラも正気に戻って起き上がる。
「すまぬ、これも皆おっぱいが悪い……いや、おっぱいは何も悪くない!」 
 クワッと目を見開き、おっぱい悪くない宣言。よく見るとバルバロッサもうんうんと頷いている。
「安心して下さい、峰打ちです」
 笑顔でそう言うレインに頭から血を流してるズェラと大鎌が刺さったままのクロは、いや、ないから。刺さってるから。とジェスチャーで抗議していた。

 その時、後ろからガザンの軽やかな鼻歌が聞こえたので振り返ると、別のラビジャンが妖艶な笑みを浮かべてガザンにおいでおいでをしており、ガザンはスキップしながらラビシャンに近付いていた。
「うわ、油断したぞー」
「危ない……助けないと」
「てめぇ、それは俺の取り分だ」
 ヴァイとウォーとバルバロッサが三者三様に叫んで走り出す。
「ガザン、こっちを見ろ!」
 バルバロッサの叫びにガザンが振り向くと、兎耳を付けた45歳おっさんがポージングを決めている。ちなみに衣装は何時の間にか脱ぎ捨てられて全裸である。たちまちガザンの顔からウキウキの表情が消え、今にも吐きそうな船酔い中といった顔になりムーンウォークで戻って大木の影にまた隠れた。
「ナイスです、バルバロッサさん」
 バルバロッサの前を走っていたウォーは何が起こったのか判らなかったが、ガザンが正気に戻ったのを見て、喜んで振り返ると、そこには全裸で走るバルバロッサ。(45歳、兎耳、全裸)
「いーーやーー!」
 ほぼ条件反射でウォーのハンマーが振るわれ、バルバロッサの股間に命中する。
「ぐふっ」
 流石のバルバロッサも股間を抑えてうずくまる。そのバルバロッサを踏みつけてレインも追いつくと一斉にラビシャンに襲い掛かる。(真っ当な意味で)
 ラビシャンが甘い歌声を上げると3人は警戒するが、ウォーに裂傷が走っただけで魅了の効果は出ない。3人はそのまま距離を詰めヴァイのアックスソードが足を砕き、レインが大鎌を回転させ防御の体勢を取りながら振り下ろす。たまらず逃げだそうとするラビシャンに、ウォーがハンマーで渾身の一撃を叩きこむと、崩れ落ちるラビシャン。
 その体を、いつの間にか追いついたバルバロッサが抱きとめた。
「お疲れ様だ、良い胸見させてもらったぜ」
 なんか格好良く締めた感じの台詞を言っているが、少しだけ文字が違うのと、口からすっごいよだれが出ているので台無しである。

●実にけしからん
 で、もう一匹を足止めしていたランディだが、おっぱいばかり見ていたので案の定魅了されていた。ラビシャンの方は復活したクロとズェラが、楽しくて仕方ないといった表情で相手をしているが、ランディは距離を置いて回復役を務めていたティールに襲い掛かっていた。
 ティールの癒しの拳も打ち止めで、攻撃を避けながら途方に暮れていたが、もう一匹を倒した4人が合流。
 ランディが本能で標的をレインとウォーに変えようとしたところで、2人の後ろに居たバルバロッサの股間を見てしまい、おぞましい物を見てしまった顔になり正気に戻る。
「キュアレベルの効果……だと……」
 ティールが思わずつぶやくと、驚愕に眼を見開く。
「みぎゃー!」
 ラビシャンの叫び声に振り向くと、ズェラに胸を揉まれて身動き出来ないラビシャンを、堪能し尽くした顔をしたクロが背後からデモンフレイムを放ち焼いていた。
「悲しいけど、これって戦闘なんよね?」

 ガザンを含めた9人はラビシャンの亡骸を埋め、(墓標には『おっぱいの墓』と書かれている)冥福や感謝や御馳走様など思い思いの祈りを捧げると、キノコを取って帰路につくのであった。



マスター:刑部 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:8人
作成日:2010/04/03
  • 得票数:
  • 楽しい2 
  • 笑える67 
  • 泣ける3 
  • 怖すぎ2 
  • 知的1 
  • ハートフル1 
  • ロマンティック1 
  • せつない2 
  • えっち6 
冒険結果:成功!
  • 生死不明:
  • なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。