ステータス画面

腐敗と淀みは地の底に

<オープニング>

 緑の匂いを孕んだ風が、凪いだ湖面を涼やかに揺らす。波紋と共に日の光が踊り、見る者に光の飛沫を投げかける。
 一見すれば、森の中の静かな水場。だがその水底には様々な穢れが、『泥』としか呼びようの無い形で降り積もっている。かき混ぜれば染み出た汚濁が水を穢し、踏み入ればその足を呑み込まんとする汚泥の壷。それがこの沼の真の姿だ。

 悪意に満ちたその空間の中心には、地下へと広がる遺跡が在った。
 それは迷宮と言うよりも、通路と呼ぶのが相応しい構造をしていた。分岐は少なく、枝道は浅い。だが底へ底へと伸びていく通路の先は、あるところでぷつりと途切れる。神殿への入り口を思わせる巨大な門には、分厚い石の扉がはまっていた。境目は見えど取っ手は見えず、破壊する目処も立たないそれは、少し調べれば仕掛け扉であると分かるだろう。
 そして扉を開ける仕掛けがあるであろう、脇道。そこは悪意の堆積たる汚泥が染み出し、沼地そのもののような腐敗の道と化している。
 地の底で凝縮されたそれは行く者の足を取り、毒素の如く体力を奪い続けるだろう。どこまで続くか分からぬその道を進み、行く手を阻むアンデッドを退け、扉を開けば……

 そこには倒すべき敵、遺跡の主たる漆黒のゴレムゴレムが居る。

●沼地へ
「遺跡が沼地を作っている、という話を知っているか?」
 それは、とあるエンドブレイカー達の探索の成果だ。美しい森と泉から為るエルフヘイム。そこに黒点のように存在する沼地は、その中心にある遺跡によって生まれたのだと言う。そして遺跡の中心たる『漆黒のゴレムゴレム』を破壊する事で、その沼地化を止める事ができるらしい。
「それで、だ。この近くにもあるらしいんだよ、沼地が」
 斧の狩猟者・ヴィトレル(cn0062)は、そう言って酒場の外を指差した。その顔にはどこか意地の悪そうな笑みが浮かんでいる。
 先のエンドブレイカー達の前例からして、『在る』と分かって探せば、遺跡の入り口は探せばすぐに見つかるだろう。そして沼地化の阻止は、エルフヘイムに対する良い置き土産になるのは確実だ。
 ……とはいえ、遺跡の中はどうなっているか、そして何が潜んでいるのか分からない。漆黒のゴレムゴレムは元より、遺跡特有の罠やアンデッド等、警戒すべきものはいくらでもあるだろう。
 難点をいくつか並べた後、「しかし」とヴィトレルがそれらを遮る。
「私達はこれまで、結構な期間エルフヘイムの世話になってきた。そうだろう?」
 宿、食事、装備、仕事。その形は様々だろうが、腰を落ち着けていた間、誰もが何かしらの恩恵を受けているはずだ。
「だからこそ、これは恩返しって奴になる。エルフじゃない、『エルフヘイム』への、だ」
 断る理由はないはずだと確信めいた表情を浮かべ、ヴィトレルは一同を見回す。
「話は分かったな? それじゃ、行こうか」


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参加者
少女の元型・アリス(c02062)
天狼の黒魔女・サクヤ(c02573)
ついぞ想わぬ・アズハル(c06150)
守護騎士・ミルカ(c06334)
狼皇・フェイ(c07107)
仮面の・フラビリス(c08974)
盾の群竜士・リョウコ(c12565)
瞬殺地獄・グレン(c15439)
放浪する真紅・ウル(c19779)

NPC:斧の狩猟者・ヴィトレル(cn0062)

<リプレイ>

●沼の底へ
 沼の中心地。一際高く、泥の侵食を免れたそこに、遺跡への入り口が存在していた。簾のような蔦草を掻き分け、踏み入った先は深く地下へ、地下へと伸びていた。
 点在する罠とアンデッドの存在もあり、容易くとはいかなかったが、エンドブレイカー達はここまで順調に探索を進めてきていた。遺跡の構造も比較的簡易であり、迷う方が難しいといったところだろう。
「罠か」
「うむ。そこの床板がスイッチのようになっているのだろう」
 率先して先頭を歩いていた仮面の・フラビリス(c08974)が床の違和感に気付き、ついぞ想わぬ・アズハル(c06150)がそれに首肯する。フラビリスが不自然に浮き上がった床板を迂回するように進路を取り、狼皇・フェイ(c07107)をはじめ一同もそれに倣う。
 一度は偵察要員として単独での先行を申し出た彼だが、襲い掛かるアンデッドと罠の組み合わせを幾度か味わい考えを改めていた。偵察である以上罠もアンデッドも回避すれば良いのだが、両方を同時に警戒し、看破し切るのは至難の業だ。見えているアンデッドを避けようとして落とし穴に足を突っ込む等、よくある話であり……フットプリントが途切れているのに気付いた剣のスカイランナー・マコト(c00561)、そして閃光・ウタ(c08671)が引き上げてくれなかったらと考えると、少々笑えない。
「……随分と奥まで来たな」
 幾度目かの分かれ道に差し掛かり、守護騎士・ミルカ(c06334)が明かりを掲げて地図を見直す。自らの記したそれは、構造のせいかやけに縦長になってしまっている。日の光などはとうの昔に見えなくなっており、今は手元の明かりだけが頼りだ。そして変わらぬ闇の深さとは逆に、空気の淀みは徐々にその重苦しさを増している。
「う……だんだん臭ってきたね……」
 嫌でも鼻を突く臭気に、盾の群竜士・リョウコ(c12565)が眉根をしかめて言う。事前にアズハルの配布した布で鼻や口を覆ってはいるが……
「しかし、泥はまだいいとして、この臭いはどうにかならないのでしょうか」
「悪臭には鼻が慣れても、肺に泥が詰まりそうな空気だよ」
 水溜りのような泥を睨み、少女の元型・アリス(c02062)が、そして放浪する真紅・ウル(c19779)が不満気な声を上げる。
 それに応えたわけではないだろうが、揺らぐ明かりの向こうから現れたのは、さらなる腐臭を撒き散らすアンデッドだった。
「良いね、呼吸の要らない子達は」
 天狼の黒魔女・サクヤ(c02573)の呼び出したヒュプノスが敵を毛皮で包み込み、足止めする。勢いを削がれたアンデッドに蒼嵐の騎士・セルティア(c01165)、クラウディミラージュ・トレノ(c14539)、槌・カタリ(c05752)等が攻撃を加え、真正面に立った瞬殺地獄・グレン(c15439)が斧の一太刀でとどめを刺した。
 双翼の歌姫・フィアナ(c05484)、俺のはちょっと長い・ノワキ(c08251)、行かずウィドウ・ユーミィ(c03017)の献身的な治療もあり、一行は大した怪我も無いままに最後の分岐へと辿りついていた。

 明かりを掲げれば、片側には巨大な石造りの扉が。そしてもう片方の道はと言うと……
「これは……泥か?」
 足元の闇に手を伸ばし、ミルカが一面に広がるそれに触れる。灰色の石畳はそこで終わり、その道の先には泥の海が広がっていた。
「沼の泥が染み出しているのか……?」
 隣に並び、フラビリスも床の様子を調べる。水没という表現が正しいかは定かでないが、それに近い状況である事は確かなようだ。泥の道と、扉への道。その区別は明確だ。
 ……が。
「うむ、この先はかなり長いみたいだな」
 ホークアイで泥の道を見通そうとしたアズハルだが、暗さもあり大した成果は得られない。だが見える範囲で道が途切れる事はないようだ。
「開く気配は無いな、この扉」
「出入りも無いみたい?」
 扉を蹴り飛ばす斧の狩猟者・ヴィトレル(cn0062)の横で、足跡を探っていたウルが言う。アンデッド達の這いずった跡も、この扉で途切れている。
「でもこれ……溝?」
 だがその付近の床で、ウルとリョウコは石畳に走る線に気付く。傷と呼ぶには整いすぎているそれは、扉の開く軌跡に見える。今はびくともしないようだが、いかにも何かありそうな扉を捨て置くわけにもいかないだろう。
「結論は出たかしら?」
「お前……」
 探索を完全に任せきった様子のアリスに、疲れたような声が上がる。だが彼女の言葉ももっともだ。このままでは埒が明かない。閉じた扉と、奥へと伸びる道。その意味するところも、先に何があるのかも、今の彼等では知りようもないが、しかし。結論は必要なのだ。
「この先は俺が見てこよう、この扉が本命なら無駄な体力を使うべきじゃない」
 体力に自信があるというグレンがそう申し出る。沼地の遺跡には主がいる、そう分かっている状況だからこその判断だろう。
「よし、じゃあ俺もそっちだ」
「私はここで待っていますわ」
 二手に分かれるという方針を決め、彼等はその通りに対処した。

●泥塗れ
 靴底を汚すだけだった泥はすぐに足首までを飲み込み、行く者の歩みをすぐに阻み始めた。絡みつくそれは重く、冷たい。当初こそ足を上げ、泥を踏みしめるように歩いていた一同だが、膝近くまで泥が来るに至り、足を引きずるようにしか動けない状況に陥っていた。
「ああ、くそ歩きにくい……!」
「わかってた事だろう、ぼやくなよ」
 早くも苛立ちはじめたヴィトレルを、グレンが諌める。とはいえ、その気持ちが理解できるというのも事実だ。足枷に臭気、様々な毒を飲み込んだ沼の底の泥はあらゆる方面で体力を奪っていく。
「立ち止まるな。最短ルートでさっさと抜ければ済む話だ」
 効率的に、確実に。そんなフラビリスの言葉に一同が首肯する。しかし歩みの遅れで見えている場所にすら中々辿りつかないという状況は精神的にきつい。どこまで続くか分からないというならなおさらだ。
 泥を掻き分けて進み、ようやく角を一つ曲がる。フェイの掲げた明かりの下に、現れたのはアンデッドの姿。フラビリスが軽く舌打ちし、得物を手に取る。腐敗したアンデッドの動きは亀の如く遅いが、こちらもそれに負けず劣らずといった状況だ。接触無しに通り過ぎるのは至難だろう。
「とりあえず、退けるか」
 うんざりした表情で、斧を手にしたヴィトレルが先頭の一匹に向かう。……が、次の瞬間その姿がへこんだ。
「!?」
 泥から出ていた身長が、先程の半分程になっている。深みか罠か、それとも段差か、とにかくその類のものに足を踏み入れたらしい。
 丁度良いサイズになったヴィトレルに、アンデッドが覆いかぶさるように飛び掛る。だが泥の中へと押し込まれるその前に、飛んできた斧がアンデッドを切り裂いた。
「面倒かけるなよ、ったく」
 そしてサクヤのヒュプノスが追撃に飛び掛った隙に、グレンがヴィトレルを引きずり出す。
 スローペースの上にこの手のトラブルに見舞われつつ彼等はゆっくりと深みへと進んでいった。泥の水位がさらに上がり、疲労の濃さは増す一方だ。
 疲弊したメンバーの中で、もっとも余裕があるのは、農業の経験あるグレンだろう。泥に多少の慣れがあるというのとは別に、日々の鍛錬も成果を見せているようだ。泥の上に上がれる場所をサクヤに譲る余裕もある。
 しかし、そのグレンの足元に異常が訪れる。
「ん? 何か踏ん……」
 グレンの浮かべた疑問が半ばで断ち切られる。引っくり返った彼の代わりに立ち上がったのは、鎧を着込んだアンデッドだ。
「沈んだままで居れば良いだろうに……!」
 フラビリスのスカイキャリバーを先頭に、フェイとヴィトレルが襲い掛かる。その間に軽く沈みかけたグレンをサクヤが引き上げ……
「あれ、行き止まり?」
 瓦礫の上に乗ったサクヤが通路の先に壁を発見する。この通路はどうやらここで終わりのようだ。そしてその壁には、大仰なレバーが付いていた。
「あれか……!」
 組み付いてきた鎧のアンデッドを押しやり、フラビリスが跳ぶ。僅かな距離ではあるが宙を舞い、途中のアンデッドを踏み台にしつつ、彼は壁のレバーを倒した。
 響く地響きの中で、グレンの斧とサクヤの星獣が鎧のアンデッドを押し倒す。泥の中から立ち上がるにはもう少しかかるだろう。その間にとどめを……
「……おいおい」
 刺そうとしたその時、周りの泥が泡立ち、別のアンデッドが数体姿を現した。ここまで進んできた一行と違い、遺跡にはまだまだ余力があるらしい。
「目的は果たした。行くぞ!」
 フラビリスの声で方針は決まった。

●石造り
 ぎしり、と石造りの扉が軋む。泥の道を見送った者達にとっては、待望の瞬間。信じて待つという一種の試練に耐えていた一同の前に、扉はついに開かれた。
「あれが漆黒のゴレムゴレム……!」
 ミルカの視線の先で、黒一色の石の塊が異音と共に立ち上がる。腕があり足もある。しかしそれでもなお人間からは遠い特徴的なフォルムのそれは、目ではない何かでこちらを認識したようだ。
「これはこれは。長く遊べそうな玩具ですわねぇ」
 自分はこのために来たのだと、そう自負するアリスが喜色を浮かべて邪剣を舞わせる。踊る刃とウルの放った衝撃波を受けつつ、ゴレムゴレムはゆっくりと拳を振り上げる。攻撃を意に介した様子も無く、叩き付けられた拳は石床を大きく穿った。
「いくよー!」
 飛び散る破片の中、回り込むように動いたリョウコが脇に拳を打ち込み、反対側ではミルカの鎚がVの字を描く。衝撃を受けた表面が火花を散らすが、それすら構わぬようにゴレムゴレムは体を捻り、左腕を真横に振り回す。接敵していた二人は後ろに跳ぶ事でダメージを和らげつつ、一旦そこから距離を取った。
「動きは鈍重だが、一撃が重いな」
 痺れる腕に顔を顰めつつ、ミルカが呟く。
「というか、本当に効いてるんですかこっちの攻撃……!」
 距離を取ったままヴォイドスクラッチで追撃するウルが、一向に応えた様子のない敵に不安を抱く。硬く、重く、そして鈍い。造られた生命に相応しい反応の無さに、一同は攻めあぐねていた。
 拳、そして刃に晒されつつ、ぎしりと足を軋ませてゴレムゴレムが数歩下がる。それは勿論ダメージによるものでは無い。すぐに
 距離を置いてしまう敵に、行動パターンを変えたのだろう。部屋の半分を埋める泥の際へ至ったゴレムゴレムは、片腕を沼へと突っ込む。漆黒の腕が淀んだ黒に染まり、掬い上げた泥と共に大きく振るわれる。
「……!」
 宙を飛んだ泥の塊は、その粘性と質量を以ってアリスの右半身で弾ける。踊る人形のようにくるりと回り、堪らず彼女は膝をつく。豪腕そのものには届かぬとは言え、その威力は非常に大きい。
「今元気を投げ飛ばします!」
 ウルとミルカが回復に回り、癒しの拳がアリスを支える。
 動きの読みづらい投擲攻撃の方が厄介だと判断し、アズハルが距離を詰めて棍を振るう。確かな手応え、だがそれでゴレムゴレムが揺らぐわけではない。繰り返される投擲攻撃に巻き込まれぬよう咄嗟に脇へと回るアズハル。それは、傍らの泥沼へと足を踏み込む事へと繋がる。絡みつく泥に足を取られ、バランスが崩れる。彼が体勢を立て直した頃には、標的をこちらに移したゴレムゴレムがその腕を振りかぶっていた。
「危なーい!!」
 そこに飛び込んだのは、盾を構えた少女、リョウコだった。体を張って出がかりを潰した彼女は、しかしその衝撃に吹き飛ばされて泥の中へと倒れこむ。
「何て無茶を……!」
 状況を察したアズハルの目の前で、初めて敵が体勢を崩す。バランスを取るために踏みしめられた一歩、ゴレムゴレムの足が盛大に泥の飛沫を上げる。
「今です!」
 そこを見逃さなかったウルが爪を走らせ、黒い軌跡でその足関節を狙い打つ。痛みを感じた様子が無いのはいつもの事。だが動く度に異音を放っていた足関節は、正常な動きを失ったかのように崩れる。
「愛情という名の棍で、慈愛の心を教えてやるよ!」
 すかさずアズハルの一撃が頭部を打ち、支えを失ったゴレムゴレムはゆっくりと泥の中へと横倒しになった。

「今度は泥遊び、かしら」
 傷ついた肉体にデモンを纏わせ、アリスがうっそりと立ち上がる。
 そのしなやかな指の向いた先には、泥の中で溺れるゴレムゴレムの姿があった。自重で沈み込み、各部の関節に泥を詰まらせたゴレムゴレムは未だ立ち上がれないで居る。
「残念ですが、私はそれで満足出来る程、幼くはありませんわ」
 その言葉はある種の残酷さを伴っていた。喚び出された無数の刃が、彼女の指に従って飛ぶ。焦らす様に一度宙を舞い、邪剣の群れはゴレムゴレムに真上から襲い掛かった。全身の関節部を標本のように穿たれ、ゴレムゴレムが泥の沼へと押し付けられる。
「これで……終わりだっ!」
 一時的に無力化されたゴレムゴレムの上に乗り、ミルカが両手で握った鎚を振り下ろした。

●脱出
 積み重なった衝撃に限界を向かえ、ゴレムゴレムの頭部が砕ける。もがくような動作が止まり、その体が泥の中へと沈み込んだ。
「……止まったか」
「長い間、お勤めご苦労様でした」
 停止を確認したミルカの横に並び、ウルが遺跡の主に別れを告げる。
「リョウコ、大丈夫か?」
 衝撃で目を回していたリョウコを泥の中から助け起こし、アズハルが無事を確認する。
「う〜……泥で服も靴もドロドロ〜……」
「……うむ。その調子なら大丈夫そうだな」
 泥に塗れた場所から上がり、彼等はその部屋を後にする。ゴレムゴレムを仕留めた事で、ここの沼地化は止まるだろう。だが勝利の余韻に浸るのは、皆が無事に帰った後だ。
 合流地点に至ったところで、泥の道の奥に明かりが見える。
「全員無事か?」
「ああ」
「無事だよー」
 アズハルの声に、フラビリスとサクヤが応える。
「大仕事だったみたいですわね」
「……そっちもな。ゴレムゴレムは倒したんだろう?」
 泥から上がった彼等を迎えたアリスが、ヴィトレルの返事に不機嫌そうに鼻を鳴らす。泥塗れの姿に驚いたようだが、すぐに自分も似たような状態だと思い至ったらしい。
「しばらくは臭いが鼻に残りそうですわね。服も新調せねばなりませんし……」
 彼女の言葉に頷きつつ……泥の道から上がった者達は、足早に上への道へと歩み始める。
「お、おい? どうしたんだ?」
 慌てたミルカの問いに、フェイ達は泥の道を指差して示す。そこには、泥の道の奥に居たアンデッド達がのろのろとこちらに向かって歩を進めていた。
「さっさと出て塞いでしまおう」
 状況を察した一同は、地図を取り出して走り出す。その足取りは今までと違い、軽やかだ。
「早くお風呂に入りたいー」
「全くだな。あー、髪が泥だらけだぜ」
 地の底から上へ、光の差し込む方向へ。使命を果たしたエンドブレイカー達は、晴れやかな表情で沼の底から脱出した。



マスター:つじ 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:9人
作成日:2011/04/09
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冒険結果:成功!
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