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虹色の滝を観に行きたくて

<オープニング>

●虹色の滝
「わぁ〜っ、綺麗〜♪」
 虹色の光彩を放って落ちる滝を見つめ、少女は幻想的な気分で感激を口にした。
「確かに綺麗だ。でも……リエ、きみの美しさには遠く及ばないよ」
「ヤダ〜、ユーシったら。そんな事ばっかり!」
「仕方ないだろ、全部本当のことなんだからさ」
「ありがと。大好き♪」
「ぼくもさ♪」
 ゴンドラの上で2人だけの世界を紡ぐカップル。彼らがやって来たのは知る人ぞ知る観光地『虹色の滝』。
 その7色の輝きを眺めながら、彼らがゴンドラの上で2人きりの世界(もちろん操るゴンドラ乗りを数えなければだが)を堪能していたその時、ゴンドラ乗りの瞳に滝の上の方で蠢く影が映った。それも複数。
(「あれは……ピュアリィ? ん、間違いない!」)
「申し訳ありません、お客様。
 ただいま向こうの方にピュアリィがいる事が確認できました。
 安全の為、当ゴンドラは今すぐこの場を離れさせて頂きます」
「えっ、ピュアリィ? そんな……まさか襲ってくるの?」
「おいおい、ちゃんと送り届けてくれるんだろうね?」
「大丈夫です、お客様。
 慌てず騒がず私どもの指示に従って頂けますよう。
 お2人を無事にお送り次第、ゴンドラ組合の方で対処いたしますから」

 こうして、若いカップルを乗せたゴンドラは、隠れたデートスポットとやらを後にした。

●ゴンドラ組合より
「集まってくれて、ありがとうなんだよっ」
 ゴンドラ乗りのメイベルを連れ、アイスレイピアの魔法剣士・リコッタ(cn0101)が、集まったエンドブレイカーたちにぺこり。
 ゴンドラ組合から直々にお願いされちゃってさ……と、事件のあらましを語る。
「と言うわけでお願いしたいのは、ピュアリィ退治。
 『虹色の滝』の上に現れたラミア退治なんだよっ!
 詳しい状況については……お願いするよっ」
 そう言ってあっと言う間にメイベルにスイッチ。彼女の方は急に任されたにも関わらず、動揺する様子もなく、にこっと微笑んで話し始めた。
「それじゃあ私から。『虹色の滝』について、簡単に説明しますね」
 その説明によれば虹色の滝は、滝と言っても高さはほんの数mほど。水は高台から滑らかな斜面に沿って流れる川から流れ込んでいる。
 そして……水路の中央にせり出した板状の部分から水路に向かって落ちているという。
「その川の周辺は特に目立ったものもない平地なんです。
 普段、お客様をご案内するような所でもないですし、どのみち閉鎖中ですから、
 戦うことになってもそれほど不都合はないと思います」
 ちなみに、呼び名の『虹色』とは水流に当たっている光が、古い星霊建築の効果により七色に見えるよう加減されているのだとか。
 ゴンドラに乗って滝の下をくぐり、帰りには正面から虹色の光彩を臨む。
 2度も幻想的な光景を拝めるというこの観光地、もとい……ゴンドラには2人で乗るのが定番だったから、その意味では良いデートスポットと言えた。
「ただ、他に何もない所なので、あまり流行るような場所とは言いガタイないですけど……」
「ううん。この際だし、却ってその方がボクたちもやり易いよ。
 という訳でさ、このままでは滝の辺りをずーっと閉鎖することになっちゃうから、
 お願い。このラミアたちをやっつけて来てよ!」
 リコッタは宜しくね、と再びぺこりと頭を下げた。

 それにエンドブレイカーたちが頷くのを見て、メイベルはペコリとお辞儀をして帰っていく。
 それをゆっくりと見送ってからリコッタは、再び話し始めた。
 実は、メイベルさんが居たから言えなかったんだけど……と。
「なんと、そのラミアたちはマスカレイドなんだ!
 ね、びっくりした?」
 期待に胸を弾ませた表情でみんなの顔を見上げるリコッタ。
 が、話がきた時点で予測済みのことゆえに、誰も驚きやしない様子。リコッタは残念そうに唇を尖らせると、再び話を続ける。
「ラミアたちは、高台のどこかを住処にしてるみたいで、
 滝の上にあがったところで丸見えになっちゃうらしく襲ってくるんだよ。
 その数は7体。うち1体がリーダーみたいだねっ♪」
 続く説明によれば、配下の子達は主に歌を使って攻撃と他者回復を、ボスはその豊かな胸で魅了したり、毒の吐息を吐いたりするらしい。

「現地までは、ゴンドラ乗りのメイベルさんが送迎してくれるって!
 ゴンドラで滝をくぐった先に下ろしてくれるらしいから、
 滝の上まではそこからは歩いて行ってね。すぐだから迷うことはないと思うんだよ。
 それと……さっきも言ったけど、滝の上に出たらピュアリィたちが襲ってくるから、
 パパッと片付けて、ゴンドラで待つメイベルさんの所に戻ってね。
 彼女は安全だけど、あんまり待たせちゃ可哀想だからさっ。
 でもって帰り道は、気分よく虹色の滝を見上げられたらいいね」
 リコッタは、きっと綺麗なんだよっ、と笑顔を見せた。


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参加者
自由な誓約者・マキーナ(c00048)
氷薔薇・リヴァル(c00237)
聖愛の白銀華・アオイ(c00793)
幼き悠久の狐姫・セレス(c01242)
森の妖精・ホリー(c02029)
断章を受け継ぐ者・ラグナ(c05813)
黒白チェック・ソシエゴ(c14053)
淡き花風・ファルネーセ(c19463)
久遠・ソリテュード(c20637)
黒妖精・ジャヴァス(c21645)

<リプレイ>

●滝の裏側を通り抜け
「アクエリオでのはじめてのお仕事です。
 ゴンドラに乗るのも、ちょっと楽しみですね」
 室内で勉強に勤しむことの多かった、淡き花風・ファルネーセ(c19463)は、ここアクエリオでの初仕事に胸を躍らせていた。
「ええ。新しい都市での初依頼だし、いつも以上に頑張らないとね」
 何事も初めが肝心と、氷薔薇・リヴァル(c00237)も頷く。やがて、ゴンドラ乗り場につくと、既にメイベルはゴンドラを用意して準備万端。よろしくお願いしますね、と頭を下げた。
「それにしても、ラミアたちも無粋よね……」
 恋人たちの楽しいひと時を邪魔するなんて、馬に蹴られても文句は言えないわ、と。まぁ今回に限って言えば、エンドブレイカーの手に掛かる予定な訳だけれど。
 断章を受け継ぐ者・ラグナ(c05813)は、それも仕方ないでしょうと告げた。
「野生のラミアならばまだしも、相手がマスカレイドでは放っておく訳にも行きません」
「にゃははっ♪
 マスカレイドが居るのはアレだけど、何かちょっとした観光みたいな感じがするよね」
 幼き悠久の狐姫・セレス(c01242)は、両手を頭の後ろで組むようにして、めいっぱい楽しむつもり満々のよう。そんな彼女の様子を見ながら、ふと気になって、森の妖精・ホリー(c02029)が聖愛の白銀華・アオイ(c00793)に尋ねる。
「デートスポット……お散歩に良い観光地、かな?」
「どうでしょうね。
 あの逃げ帰った2人もそうでしたが……単に船上で滝を観るのが主みたいですよ。
 それでも十分、多くの方の心を癒してくれる、とても大切なモノです」
 などと言っているうちに煌めく光彩の滝の裏を抜け、いよいよ高台への上り口に着いた。
「恋人たちの憩いの場……。
 恋人たちの為にも、そしてメイベルさんの為にも頑張らないといけませんね」
 メイベルの様子を窺うように告げた、久遠・ソリテュード(c20637)。
 メイベルは、頑張ってくださいねと再びペコリ。彼女に恋人がいるかどうかは、ひとまず謎のまま。
 その答えも、そして観光地でのマスカレイド出没についての原因も。
「確かに気にはなるが、まずはここを取り返してからだ」
 と、ネクタイを締め直して気合いを入れる、黒白チェック・ソシエゴ(c14053)。
「ええ。さぁ……成すべき事を成しましょう……」
 アオイが自ら歩を進め、それから改めて告げた。
 そうやって歩き始めた道すがら、黒妖精・ジャヴァス(c21645)は、気合いと共に1人、妙なことを考えていた。
(「……マスカレイドって食べれるのかなぁ?」)
 片付いたら、お持ち帰りしようかな……などと。
 その発想の良し悪しは別にして、皆、奇襲に備えて警戒しつつ高台の上へ。
 その途端、大鎌を携えた自由な誓約者・マキーナ(c00048)の視界の片隅に、ラミアたちの姿が映った。

●蠱惑の歌声
 豊かな胸を揺らしつつ、斜面を滑るように這ってくるラミアたち。
「もう、あんなところまで来てる。あれで地面を這ってるんだから大したもんだね」
 揶揄するように言うマキーナ。但し、あくまで臨戦態勢を整えながら。
「さぁ、僕のデビュー戦だね! 美味しく頂いてあげるから、覚悟するんだね!」
 どこまでが本気か分からぬジャヴァスの横を、セレスが颯爽と駆け抜ける。
「な〜んか嫌な感じなんだよね〜。一方的に狙われてるのって」
 駆け込んだ勢いのまま地面を蹴って、宙に鮮烈な孤を描く強力な蹴撃。その爪先で先頭のラミアの腕を砕く。
 それに続いたリヴァルは、指先で魔力のこもったカードを挟み、
「では、まず今日の運勢を……」
 と、同じ敵に向かって投げつけ鱗辺りで小さな爆発を起こす。その間にシャッフルが決まり、
「うん、どうやら今日はラッキーね」と。
 更に続いて、ラグナも一気に距離を詰める。
「さて、麗しき舞台に相応しき戦いをお見せ致しましょうか」
 虹色に煌めく美しい滝にマスカレイドは似合わない、と手にしたハンマーでVの字を描く。
 その衝撃は豊かな胸を覆い隠していた仮面を叩き割り、ラミアに何もさせないまま1匹目を葬った。
 瞬く間に仲間が斃されたことに衝撃を受けたのか、ラミアたちは立ち止まり、大きく息を吸い込む。歌声の響く予兆。
「止めなくては!」
「私も、あーちゃんと一緒に〜」
 アオイの元から鮫の星霊が飛び、津波のような勢いで敵に噛みつく。同時に、ホリーの元から弾丸と化した妖精の矢が飛び、波に乗る様に勢いを増し、同じラミアを貫いた。
 が、それでも斃れないラミアたちは見事な五重奏――かと思いきや、この上なくバラバラな不協和の嵐。耐え難い雑音が皆の精神を極限まで苛む。
「くぅぅっ……歌声の攻撃というのが、雑音とは思いませんでした」
 ファルネーセが苦痛の呻きを漏らしつつ、紋章を描く。描かれた奇術師ゼペットが何処からともなく鳩の群れを呼びつつ、毒々しいステッキを振るう。
 が、そんなヒドい歌を紡ぐ中にあって、唯1匹だけ吸い込んだ息を、歌ではなく毒に変えて吐き出す蛇姫。毒がジャヴァスとラグナの身体を蝕んで皮膚を溶かす。
「うえっ。こんなのがあるんじゃ……」
 ペッペッとしながら、ジャヴァスが妖精に突撃指令! うるさく飛び回る小さな妖精たちがラミアの全身を突き刺して回る。
「それじゃ私も便乗させてもらいましょうか」
 ソリテュードも妖精たちにリーダー以外の個体をかく乱するように指示。集中を乱す妖精の羽音が、敵の周りで重なりあう。
「毒の息ってこたぁ、あいつがリーダーっすね」
 ソシエゴの手から、狙いすましたキノコが胞子の煙を吐きながら飛ぶと、その煙に巻かれたラミアがけほけほっと咳き込んだ。
「なんだ。この前戦ったラミアの方がもっと凄かったっすね!」
 その様子を見ながらマキーナは、くすくすっと笑いながらトリックスターとオクノテを構えて高速回転。
「ボクはどれにしよっかなー?」
 などと周囲を惑わしながらも最も深手を負っている個体を的確に狙う。攻防一体の回転がラミアを巻き込みトドメの一撃と化す。
 残るラミアたちの攻撃は、再びあの歌。ただし先ほどと同じような不協和音だけではなく、勇壮な応援歌が入り混じって、リーダーらしきラミアを奮い立たせた。
 思ったよりも強力な敵の布陣に苦戦するエンドブレイカー。
 それでもセレスは滅入ることなく次のラミアに向けて走る。その姿勢が功を奏したか、蹴り上げて天を仰がせたところにかかと落とし。一旦、着地するやもう一度地を蹴って腕を砕くと、そのまま弧を描くようにして上空へと蹴り上げ、再び、かかとを落とす。
 連続のコンビネーションが破壊的な歌声を奏でるラミアを圧倒。
(これなら私も向こうに回って良さそうね)
 その様を見届けたリヴァルは、これなら大丈夫とばかりに折り畳んでいたエルブンボウを瞬時に戻し、リーダー格のラミアに接近戦を挑む。たしかに彼女ならラミアの胸にも負けてない。当然、誘惑もされない気がしていたり……。
 一方で毒を喰らったラグナは、理不尽な終焉をもたらす者には負けられないと、黒竜轟爆鎚に力を込める。その誓いと共に放ったVの衝撃がラミアの躯に叩きつけられる。
「毒を侮ってはいけませんわ。力を……貸してくださいね」
 アオイの元から跳ねるように、スピカが癒しの星を飛ばす。毒に蝕まれた皮膚を浄化し、ペロッと舐めて傷を塞ぐ。
 しかし、そこに再び破滅の音が響く。アオイの集中を削ぐように三方から。
「さーちゃん、あーちゃんを助けてっ! 力を、貸して、ねっと」
 姉のような存在である彼女の危機を、いち早く察したホリー。その手から、祈りに応えるように妖精が飛び、世界樹の弾丸となって敵を貫く。同時に、必死の祈りが彼女の力を最大限に引き出して……。
「今なら、トドメを刺せそうです……!」
 大きく傾いだ敵の様子を見逃さず、ファルネーセが咄嗟の蹴り。両足から跳んだ音速の衝撃が、避けようとした敵を追うように立て続けに飛び、鮮やかな曲線を描いてラミアを倒した。

●蛇姫の誘惑
「それにしても、すぐに治っちゃうなんて反則だよ」
 と、再び妖精の群れに指令を出してリーダー格のラミアをかく乱させるジャヴァス。
 暴走したラミアは、その豊かで柔らかな胸を押し付けるようにして彼を抱きしめる。発情ではなく、その胸の魅力を活かしたセクシーアピールが最も効果的と知っているから。
 ぎゅうぅっ!
 あまりの魅力的な感触に悩殺されるジャヴァス。それは旺盛な食欲をも上回り、そのままラミアに見蕩れてしまう。
 そんな彼を連れ去ろうと、配下のラミアが2人掛かりで担ぎ上げる。
 何とか拉致を阻止しようとソリテュードの手から妖精が飛ぶ。残る2体の配下の周りを飛ぶ妖精が、うるさく飛び回って手を離させるも、その拍子にジャヴァスの身体が滝の脇から水路に転落。
「……まずいことになりましたね」
「ただの魅了状態みたいだから、きっと大丈夫っす!
 それより目の前の敵を片付けるっすよ。惑わせ、マジックマッシュ!」
 キノコから出た煙がリーダー格のラミアに幻覚作用をもたらす。同時に広がった煙は配下にも及び、そのまま1匹が気を失っていた。
「ん。その調子でOKじゃないかなぁ。ここは気持ちを切り替えて。
 ボクらが追ったところでしょうがないしね♪」
 味方を元気づけるマキーナのエール。その声がアオイに届き、力を取り戻させた。
「そうだねっ、まずはあっちの残りを片付けちゃおっ!」
 セレスの鋭い蹴撃。それがラミアの下半身の鱗を蹴り剥がすと、それにソリテュードが続く。
 手に持った魔鍵を捻ると、宙に開いた紅蓮の門から獄炎の奔流が溢れ出し、赤き竜となってラミアを焼き尽くすが、死と引き換えの絶叫が衝撃波となって彼の精神を揺さぶった。
「くっ……」
 朦朧として視線を逸らした彼に、続くリーダー格のラミアが猛毒のブレスを吹き付けた。ぶすぶすと焼け付くような猛毒が全身を蝕み、癒す間もなく斃れるソリテュード。
「後は……お願いします……」
 そんな声に応えるようにリヴァルの弓が華麗なる一閃。
 幻の薔薇が宙に舞い、たちまちそれが弓の先で切り裂かれるようにして無数に散ってゆく。その紅はラミアの血の色にも等しくて……。
 次いでラグナのビクトリースマッシュ。袈裟から逆袈裟へと繋ぐ衝撃が連続でラミアを痛めつけた。
「もう、眠りについても良い頃でしょう……」
 たおやかな声音と共にヒュプノスを向かわせるアオイ。その手に抱かれたふわふわの塊が、眠りへと誘う跳躍と共にラミアの元へ赴き、そのまま全身のふわふわに包み込む。
 ――誘惑などとは別の意味でこの上ない快楽がラミアの心と躯を覆っていた。
 そこに向けて、再び奇術師の紋章を描くファルネーセ。マジックハンドがその躯を掴み、サプライズボックスの餌食とする。
 まともに喰らって逃亡を図るラミア。その前にソシエゴが立ち塞がる。
「逃がさないっすよ!」
 胴体というか蛇の下半身を掴んで脇に抱えると、そのままぶんと2回転して投げ捨てる。
「そのくらいで逃げないで、ボクの相手もして欲しかったな〜」
 マキーナのテンペストスピン。暴風の如き回転がラミアを切り裂き、打ち据える。
「皆を、そしてあーちゃんを虐めた報いです〜」
 ホリーの元から無数の妖精たちが姿を見せ、そのまま嵐のようにラミアの元を吹き抜ける。妖精の乱舞、乱舞。
 嵐の去った後には、無数の針で串刺しとなった仮面が残り……パキッと音を立てて砕け散って行った。
「灰は灰に、塵は塵に、マスカレイドは無に帰りなさい」
 仮面などに支配されねば倒さずに済んだのに……。同情にも似た悲しみを覚えつつ、ラグナは斃れたラミアたちに向かって静かな声で手向けた。

●もう一度、虹色の滝
「ふー」
 ネクタイを緩め、一息つくソシエゴ。
「こんなおっきな胸、動くのに邪魔なだけだと思うんだけどなぁ」
 自身は持ち合わせていない大きな胸をしげしげと眺めつつ、セレスがメイベルに遺体の処分を相談。後の処置をゴンドラ組合に任せることにして、虹色の滝を後にする。毒に苦しむソリテュードを連れ帰りつつ。
 ちなみに、水路に落ちたジャヴァスは別のゴンドラ乗りに拾われたとか……。
 無事らしいことは喜ばしいが、いずれも復帰までは少しの時を要するだろう。数多くのマスカレイドを相手にするには、課題や反省の多い仕事だった。

「また今度……ゆっくりお散歩できたらいいねぇ、あーちゃん」
「そうですね、ホリー。またきっと、ゆっくり観に来ましょう」
 顔を見合わせながら、再来を約束するアオイとホリー。
 ――ゴンドラの船上から改めて滝を眺める一同。その前には、光を受けて七色の煌めきを放つ流れに彩られた滝。
「やっぱり、カップルさん達が見に来るだけありますね。凄く綺麗です。
 無事に守れてよかった。また、来られるといいですね」
 ファルネーセが呟くと、ソシエゴも大きく頷きながら絶景を堪能。
「いやはや、これはまた何ともまあ……実に、美しい光景ですね」
 ラグナも星霊建築の妙を絶賛。
(「ボクも、そのうち……一緒に来ようかな?」)
 マキーナも滝を見上げながら、愛しい恋人のことを思い浮かべ。
 リヴァルもまた、同じような想いを抱きつつも、誰にも言う訳にいかず、胸の中で想いを温める。
(「私も、いいひと見つけたら、また来ようかな……」)
 虹色の滝はいつまでも変わらぬ美しい煌めきを湛えながら、訪れる人々を待っている。
 やがて、ゴンドラの上で愛を誓う恋人たちを楽しみにするように。



マスター:千咲 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:10人
作成日:2011/05/06
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