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お化けスギは花粉を撒き散らす

<オープニング>

「DORUZZIARRRAAA!!!!」
 周囲の空気を揺るがす咆哮と共に振るわれた斧は、大木の切れ目にスルリと入り、皮一枚繋がった部分を分断した!
 ぐらぁ、と大木がバランスを崩し、周囲の枝をバッキバッキと折りながらその身を地面に叩きつける!
「ふゥ、今日はあと一本やって終わりにするかァ!」
 先ほど咆哮していたキコリの巨漢は額の汗をぬぐう。足元には先ほど切り倒した大木が転がっていた。
 さて、しばらく歩いていると、それはそれは凄い光景に出くわした。
「おおゥ! こいつァでっけぇなァ!」
 そこに立ちはだかっていたのは、先ほど倒した大木よりも大きい、正に巨木。その巨木の周辺には木が生えておらず、森の中で開けた空間になっている。
 巨木は切り倒すにはなかなか苦労するだろうが、倒しさえすれば大量の木材が手に入るのは考えなくともわかった。
「よォし、始めるとすっかァ……ロックンロォォルゥ!!」
 キコリが大きく息を吸い上げながら斧を振りかぶり、巨木に大きな切れ込みを入れた。
 そのとき!!

 ぶわぁー。

「ん? なんじゃこりゃ……グェホ! ぶぇーっくしょん!!」
 巨木の葉から大量の白い煙が出る。……そう、花粉である。
 花粉は瞬く間に周囲の木々を覆い、森まで覆った。
「ぶぇーっぐしッ! なんなんだよごるぇ! ぶぇーっぐしょーん!」
 キコリは涙目になりながら、これでは仕事が出来ないと判断して家へと逃げるように帰ったのだった。

「よく聞いてくれ、みんな……この時期に相応しい情報だぜ……」
 何時になく真剣な表情で剣のスカイランナー・ジェットが口を開いた。
「木が生い茂っている地区にお化けスギが発見されたらしい。それはもう、凄い大きさだそうだぜ」
 スギ……? もしや、と勘ぐったエンドブレイカー達もいた。構わずジェットは話を続ける。
「そのお化けスギを果敢にも切り倒しにいったキコリがいるそうだ。それがどうやらお化けスギに刺激を与えてしまったようでな……」
 花粉を大量に撒き散らしており、花粉症のキコリは仕事ができなくなってしまった、ということだそうで。
「で、お化けスギは森の中にある。一際大きいようだからすぐに見つけられると思ったんだが……その、ちょっと問題点があってだな」
 一呼吸置いて、ジェットは続ける。
「お化けスギのある森は入り組んでいて、キコリぐらいしか立ち入らないそうなんだ。何の情報も無しに森に入ればそのまま出られなくなってしまうかもしれねえ」
 お化けスギの詳細な場所は先程のキコリしか知らない。倒しに行く前にまずキコリから話を聞かなければならないが、キコリは花粉を恐れてなかなかエンドブレイカー達を家の中に入れようとしないだろう。だが、何とか懇願して情報を入手しなければ、森の中を全く手探りでお化けスギを探さねばならなくなる。未知の森を手探りで探索するとなれば、下手をすると遭難してしまうかもしれない。
「あと重要なのは『花粉症』とかいうヤツ、だな」
 ――花粉症。
 これを患っている人は花粉に触れると、くしゃみ、鼻水、目がかゆくなる、涙が出る等の症状が出る。ゴクリと唾を飲み込むエンドブレイカー達の一部。
「花粉症に苦しんでいるのは大勢いると思うが、それはキコリも同じだ。マスカレイド事件でなくとも、困っている人を見過ごすなんてできないよな!」
 放置しておけば、花粉症を患っているキコリの人も暮らしに困ってしまう。
「花粉を撒き散らし続けるお化けスギなんて、俺たちでぶっ潰してやろうぜ!」


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参加者
杖の星霊術士・メローネ(c00446)
槍の魔法剣士・フェーラァ(c00764)
杖の星霊術士・シャルロット(c00849)
槍の城塞騎士・セルティア(c01165)
トンファーの群竜士・ルー(c04839)
鞭の星霊術士・ジーニャ(c08366)
ハンマーの城塞騎士・パロル(c08367)
大剣の魔獣戦士・ノイズ(c08532)

<リプレイ>

●お化けスギをぶっ倒せ!
 憎き花粉を撒き散らすお化けスギをぶっ倒しに集まった8人のエンドブレイカー!
「お話聞いているだけで涙が出てきますわ……早く何とかしないとですわ」
 うっうっとハンカチーフで目元を押さえる槍の魔法剣士・フェーラァ(c00764)。彼女もまた、花粉症に苦しむ女の子なのだ。
「花粉の馬鹿ー!」
「絶対絶対ぜ〜〜〜ったい許すわけにはいかないわよね!」
 住宅街にはさほど花粉は舞っていないにもかかわらず、むぐぐぎぎと地面を踏みつける杖の星霊術士・シャルロット(c00849)とハンマーの城塞騎士・パロル(c08367)。もはやその怒気(まるで怨気のようである)に圧倒される周囲の住人。そんな周囲の住人にもちらほらと、ハンカチーフや布製マスクで鼻や口を塞いでいる人もいる。
「ほら、一部の人たちが涙と鼻水に暮れる日々を送ってるよ! ふふぇ、ふぇ〜っくしょん!!」
 花粉は自然の営みだけど、出し過ぎちゃダメだよ、と周囲の住民を見ながら盛大にくしゃみするトンファーの群竜士・ルー(c04839)が言う。可愛いくしゃみを連発するルーはすでに涙目だ。
 そんな中、森の平和のためにお化けスギの退治をするぜ! と心強く胸を張る少年、槍の城塞騎士・セルティア(c01165)。
「あらまあ、姦しいわねぇ」
「本当、あんなに女の子が集まって何をするのかしら……」
「うるせえ俺は男だよ!?」
 ヒソヒソ話をするオバサンたちにつけみみを震わせながら叫ぶセルティアだが、全く相手にしてもらえない。しかもそんなセルティアを見て何か悶えているおねいさんもいるようだが、そちらは別に気にしなくてもいいと思う。
 というか今回のパーティ、セルティア以外全員女の子である。年上のお姉さんとか可愛い女の子に囲まれやがって何て破廉恥な奴だ! とかその辺の青年が話している気がする。気がするだけです。
 しかしながら、実は今集まっているのは5人である。杖の星霊術士・メローネ(c00446)と鞭の星霊術士・ジーニャ(c08366)、大剣の魔獣戦士・ノイズ(c08532)は花粉症の人のために街で何か花粉症対策のできそうなものを探しているのである。
「みなさーん! お待たせしました!」
 そこにメローネが見るだけで目に毒なぐらい大きな胸を揺さぶりながら戻ってきた。その辺の青年はそれを見て何か手を合わせていた。
 さらにジーニャがカツカツと足音を立てて戻ってくる。メローネとは対照的に露出度の高い服を着るジーニャを見て、その辺の青年はついに鼻からブラッディースプラッシュした。倒れた。間違いなくKOである。
「一応人数分のマスクは用意したわ」
「普通の花粉なら、これで大分ましになると思うのですが……」
 布製マスクを配るジーニャ。メローネとノイズも一緒に配る。
「こ、これも修行のうち……うう、花粉にきっと打ち勝つよ!」
 マスクを手にし目がシャキーンとなるルー。しかし涙目。それを拭いてあげるジーニャは優しいお姉さんです多分。
「では、皆様揃ったことですし早速キコリさんの所へ向かいましょう」
 フェーラァがそう言うと、パーティは歩いていった。
 一人は、爆乳どじっこおねーさん。
 一人は、ミニスカ眼鏡っ娘。
 一人は、一見奥ゆかしいご令嬢。
 一人は、ねこみみ男の娘で。
 一人は、元気な健康系ボクっ娘。
 一人は、露出度高いお姉様。
 一人は、でっかい得物を持ったロリ娘。
 一人は、でっかい得物を持った無口系娘。
 これでもかと言う感じに揃った属性が化学反応を起こして、得体の知れないオーラがパーティを包んでいるのか周囲の住民の視線は消えない。視線に気づき、メローネが赤面する。
 でもそんなことはキコリの説得に何の支障はないよ! ってパーティの誰かが言った。不安だからか声が震えていたような気もするがそれこそ気のせいで済ましておきたかったパーティであった。

●熱いハートが真っ赤にヒート!
 森の入り口に立つ丸太作りの家。ここがキコリの家で間違いないだろう。端々に苔が茂る扉に軽くノックをして、シャルロットが丁寧に訪問の旨を伝える。
「こんにちは、突然の訪問失礼致します。私たちはお化けスギを倒すためにここに参りました。おられるのならばお返事をお願いします」
 繊細ながらも良く通るその声はドア越しにも響いた。その証拠に、しばらくしてから家の中から図太いのに弱々しい声が聞こえてきたのだ。
「おーゥ……客人かァ? 悪ぃが今は扉を開けたくねェんだ……すまねェ」
「貴方が花粉症に悩まされているのは承知の上ですわ」
「ねえ、聞いてよ。これって木こりさんだけの問題じゃないと思うんだ」
 フェーラァとルーが続けて語りかける。
「俺達、やっかいなお化けスギを退治しに来たんだ!」
「……おじさんにしか出来ない仕事がある、の」
「お願いします。お化けスギの場所を唯一知っているのはキコリさんだけなんです!」
 セルティアとノイズに続き、メローネも呼びかけるが、しかしキコリは黙ったままだ。
「花粉がなんだー! 花粉なんかに負けるなんて!」
「こんなに幼い子どもや、か弱い女の子がスギを切り倒そうとしているのに助けてくれないんですか?」
 痺れを切らし、パロルとジーニャが厳しく言い放つ。
「私たちは花粉症の人々を救うため、あの憎きモノを倒しに来ました」
「花粉症で苦しむ人々を救うため、どうか力を貸してください!」
 あなたの力が今必要なんです! と拳に力を入れるシャルットの隣で目に涙を浮かべつつ懇願するメローネ。見えていれば効果抜群なのだが残念なことに涙はドア越しでは見えない。本当に残念である。
「おっちゃーん! 俺達が手伝うぜ! お化けスギの場所を、教えてくれえええー!」
「このままじゃ大量の花粉がさ、街を襲うかもしれないんだよ! 街のみんなが涙と鼻水で泣き濡れるんだよ! ボクたちはそれを阻止したいんだ! だからさ、キコリさん、話だけでも聞かせて!!!」
「もっと……もっと熱くなれよ!!」
 力の限り叫ぶセルティアと涙目になりながらも叫ぶルー。
「迷わずその扉をぶち破りなさい!」
 と、フェーラァが人差し指を太陽に向ける! それを見てパーティは一斉に口を開く!
「キーコーリ! キーコーリ!」
「キ・コ・リ! キ・コ・リ!」
「きっこっり! きっこっり!」
 それはキコリを鼓舞するキコリコール。すると、ついにキコリに変化が現れた。
「AAARRRRRRRRRRRHHHH!!!!!!」
 ビリビリ空気が震える!
 その咆哮は凄まじい大音量でエンドブレイカー達の体中にぶち当たった! もちろん耳は塞いでいた。
「分かったぜ! あンたらを信じよう! 今からドアを開けよう……但しッ!」
「但し?」
 ジーニャが首をかしげる。
「いっちにーのさん! でドアを開けるからそのタイミングにあわせてすぐに入って来い! その後すぐ閉める!!」
「……あぁ、そう…………」
 漢そのものな声質でそういう情けないこと言うんじゃねえよ……と思う面々だった。

 バタン!
 ドアが閉められる。何とか全員入る事が出来たようだ。
「あの、キコリさん、お化けスギの場所を教えて欲しいのですが」
 エンドブレイカー達にずんぐりむっくりな背を向けたままのキコリに聞くフェーラァ。
「ふっ……ふふぇっ、ぶぇーっくしょん! おゥ! 分かった!」
 鼻がむずむずしていたらしい。くしゃみが出そうだったキコリは目の前にいる女の子に向かってくしゃみをしないようにしていたのだ。
「でもまあ一応目印と言えば、俺様がバッサィングした切り株を辿っていけば多分あの獲物にたどり着くはずだぜェ」
 ちなみに言うまでも無いかと思われるが、バッサィングとはつまり伐採のことである。
「簡単な地図でも書いてくれるとありがたいのだけれど」
「おゥ! ちょっと待っててくれなァ!」
 ジーニャが腕を組みながらお願いすると、キコリは威勢のいい返事をしながらにこやかに机に向かった。
「……あの、これ」
「んゥ? おお、マスクじゃねェか! ありがてェ!」
 ノイズがキコリにマスクを渡し、しばらく時間が経過すると簡単な地図が書かれた紙をセルティアが受け取る。
 そしてエンドブレイカー達は素早くキコリ宅から出ると、森の中へ入っていった。

●覚悟してもらおうか、花粉……
 森の中を歩くエンドブレイカー達。キコリの行ったとおり切り株のお陰で迷わず森の奥のほうまで行っていると思われるが、それでも一応足元に目印をつけていくシャルロット。
「きゃん!?」
 メローネが木の根に引っかかりすっ転ぶ。
「は、はひぃ〜。ごめんなさいぃ〜」
 自称都会っ子のメローネの息は既に上がっていた。そりゃそんなでかいメロン2つも持っていれば体力もすぐ奪われるだろう。どこかでギリッと歯軋りの音が聞こえたのはやっぱり気のせいだと思う。
「ぶぇぇぇっくし!」
 セルティアが一際大きなくしゃみをする。それを見たパーティがハッとなって前方を見た。
 それは、圧倒的な存在感を持って、エンドブレイカー達に立ちはだかる。
「大丈夫? 歩けるかしら?」
「くしんっ! だ、大丈夫! いけるぜ!」
 ジーニャが手を貸すが、セルティアはそれを断った。
「行きましょう。準備はいいかしら?」
 フェーラァが鼻栓を装着しながら振り返る。こくん、と頷くパーティ。
「積もった怒りを全部ぶつけちゃうんだから!」
 パロルがハンマーを振りかぶると、お化けスギのある空間へ突撃した! それにパーティも続く。
 ハンマーをぶつける箇所は決まった。あの大きな亀裂のど真ん中……の真上!
 メギィ! と音を立てて軋む巨木、その衝撃に刺激されたのか、さらに花粉を撒き散らすお化けスギ。
「ふぉ……ふぉれも……ひゅ、ひゅひょうのうひ……っふぇ〜っくしょん!!」
 何を言っているのか分からない上にくしゃみをしながらも竜撃拳でお化けスギを殴りつけるルー! フェーラァもそれに続き疾風突きで幹の亀裂を狙う!
「正義の元、確実に倒して見せます。いえ、花粉症の恨みなんて……そんな……たまりにたまってます!!」
 伊達眼鏡をし、滝のように涙を流すシャルロットがマジックミサイルで幹を穿つ! ちなみに伊達眼鏡は花粉対策のためにつけたらしいのだが、花粉があっという間にレンズを曇らせてしまったのですぐに外してしまった。
「力勝負よ、ノイズ!」
「おも、しろい……受けてたとう……」
 パロルがハンマーをぶんぶん振り回し、勝負をかけられたノイズが幹に突撃、大剣を巨木の亀裂に叩き付ける!
「わっ、かっ花粉が〜!」
 先ほどよりもさらに花粉を撒き散らされ、おもわずしゃがんで口と鼻を覆うパロル。その姿を見たジーニャが星霊バルカンを召喚し、花粉を焼き払う。
「はぁ、はぁ……ま、まだだいじょうぶですぅぅぅ〜〜」
 涙と鼻水でぐずぐずになってしまっているメローネのマジックミサイルが亀裂を撃ち抜く。度重なる攻撃にお化けスギももうすぐ倒れそうだ。
「さあ、乙女の涙の代償! しっかり味わいなさい!!」
 それに追い討ちをかけるかのように星霊バルカンで亀裂を焦がすシャルロット。
 そしてノイズが左腕を獣化させ爪で亀裂を引き裂くと、お化けスギはぐらりと後ろに傾き、凄まじい音をたててついに倒れた!
「わたしの……勝ち」
「か、花粉がいっぱい出てきて出遅れちゃったから今の勝負ナシ!」
 わたわたと焦るパロルは、そういった直後にぶえっくし! と大きなくしゃみをしたのだった。

●花粉症治ったら本気出す
 その場に座り込むエンドブレイカー達。お化けスギの伐採はともかくとして、むしろお化けスギにたどり着くまでに体力を使ったのだろう。

 ポコーン!

 ん? と変な破裂音に気づくジーニャ。それはあのお化けスギの切り株から聞こえた。目を凝らして良く見てみると、緑色の芽が切り株から出ていた。
「ていっ」
 その芽は切り株の根っこから星霊バルカンによって焼き払われた。脅威は去ったのだ!!
「森に平和は訪れました、多分。キコリのおじ様にもお伝えしましょう♪」
 鬱憤を晴らしたかのごとくキラキラした笑顔でスカートの裾をつまみあげながらくるんっと回るシャルロット。セルティアとフェーラァ、あと残る花粉に刺激されてまだくしゃみを連発するルーも同行し、キコリの元へ向かっていった。
 しばらくすると、図太いくしゃみが聞こえてきた。
「ぶぇーっくしょん! おゥ! 見事なバッサィングっぷりだな!」
「キコリさん来てくれたんですか!」
「おゥ、こいつを持っていかなくちゃなァと思ってなァ! いやァ、マスクってすげェなァ! あんまりくしゃみがでねェぜ!」
 シャルロットとセルティア、フェーラァを率いてやってきたキコリはぐいっと腕まくりをした。ルーはくしゃみを連発しすぎていて流石に可哀想になってきたので森の入り口辺りで待っているらしい。ちなみに重ねて言うがバッサィングとはつまり伐採のことである。
「無理すんなおっちゃん! こんぐらい俺が……ぐぬ、ぐぎぎぎぎぎ」
 セルティアが巨木を持ち上げようとするも、全く微動だにしない。というか、押しても引いてもびくともしない。
「ボーズ、こいつァ俺様に任せなァ!」
 キコリがズン、と大地を踏みしめ巨木の中央に手を入れる。
「OURAAAAAAAAAA!!!!]
 ぐぎぎぎぎと歯を食いしばるキコリ、そして、奇跡は起こった!!
「HOW DO YOU LIKE ME NOW!!!!」
(これが『最強キコリ魂』だー!!!!)
 足を地面にめり込ませつつも、何とキコリは巨木をたった一人で持ち上げてしまった!
 そう、アクスヘイムにはエンドブレイカー達より強い者はまだまだたくさんいるのだ。彼もその一人である、ということなのだ。花粉症だが。
「す、すっごー……」
 唖然とするパロル。いや彼女も彼女で身の丈ほどのハンマー背負ってる時点でなかなかのものなのだが、そんな彼女がぽかーんとするということはよっぽどなのだろう。
「で、だ!」
 キコリがギラリと歯を輝かせながらエンドブレイカー達を見る。ん? と首をかしげるエンドブレイカー達。
「持ち上げたはいいんだがなァ、ちょっと重すぎるぜコレ。補助してくれねェか?」
 ……何かもう色々台無しにされつつもエンドブレイカー達は巨木を運んでいくのを手伝った。
 しかし、キコリの笑顔は絶える事は無かった。この笑顔を守ったという結果は、エンドブレイカー達の心をしっかり満たしてくれただろう。別の要因で満たされた人も多数いるとは思いますがね!
 無事、巨木をキコリ宅まで運んだエンドブレイカー達。木材を欲しがる人もいたが、それはある程度木を乾燥させる必要がある、とキコリから説明され、残念ながら手に入れられなかった。
 キコリに手を振りながら帰路につく。一つの脅威を払ったという実感は、その足取りを軽やかにしてくれたのだった。



マスター:炭酸水 紹介ページ
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いまいち
参加者:8人
作成日:2010/04/22
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冒険結果:成功!
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