ステータス画面

巨像の守る宝

<オープニング>

●お宝です。よし確保だ!
「よしっ、あの宝箱にお宝が眠っているんだな!」
「やりましたね、リーダー」
「やったじゃねーかよ!」
「へっ、悔しいけど認めてやるよ」
「そんな事言って、嬉しいくせにー♪」
 5色のジャケットを着た5人のトレジャーハンターが和気藹々と、祭壇の石段を前にこれまでの苦労を褒め称える。
 針の敷き詰められた落とし穴や、人喰い魚の泳ぐ沼地の間の崩れそうな道を歩き、足を痛めた仲間の肩を抱き共に歩み……。
 その苦労の結晶は宝となり、石段を登ればすぐだ!
「じゃあ、行くぞ――ぐるはっ?!」
 赤色のジャケットを着たリーダーがそう言った直後、巨大な石の塊が彼を横から殴りつけた。
 リーダーは凄く吹っ飛ばされ、壁に減り込み……力無く倒れた。
 その固まりは拳だった……祭壇の両脇に創られた2体の巨大な石造――ゴーレムだ!
「きゃああああっ! リ、リーダー!」
「くそっ! よくもリーダーをっ!!」
「そんな事言ってる場合かよ、急いで逃げるぞ!」
「でも、リーダーが……っ!」
 1人は叫び、1人は怒りにゴーレムに挑み、1人は仲間の手を掴み逃げ出そうとする。
「はやくにぎぇ――ぁれ?」
「え……きゃぁぁぁぁっ! 手が、手がぁぁァッ!!」
 逃げようとした男の体と手を引かれた少女の手が真っ二つに斬れた。
 吹き出した血が入口の見えない障壁を映し出す。
 どうやら魔法的な罠で入った者を逃がさない様にしているらしい……もしかしたら、あのゴーレムを何とかすれば解除される仕組みなのかも知れないが、今の彼らには理解出来なかった。
「うおおおぉぉっ!! 喰らえ、ロックシュートっ!」
 近くに散らばった瓦礫を鞭で掴み、ゴーレムへと投げ付ける。
 だが、その攻撃を物ともせずにゴーレムは石造りの大剣を振り下ろす。
 遺跡が揺れ、悲鳴を上げる事すら出来ずに男は潰された。
 痛みに泣き叫ぶ少女と、リーダーが死んだ事に呆然とする女へと……ゴーレムは近づくのだった。

●お宝発見伝
「えと、皆さん。アクエリオの地下にある、広大な地底湖の事は知っていますか?」
 顔を赤らめながら、森の狩猟者・フィーン(cn0102)が言うと全員首を振る。
「そ……そうですか。それで、この地底湖では、最近……水位が少しずつ下がってきているらしく、水中に沈んでいた遺跡が次々と探索可能になってきているみたいです」
 ションボリしながらフィーンは言うが……彼女自身も理解していないだろう。
「それで、雪割りの花・カレン(c03490)さんが実際に見てきたらしいのですが、地底湖の周りには、古代の遺跡で宝探しをしようとするトレジャーハンターが集まってきているらしいです。……お爺ちゃんが昔話で話してくれたようなのかなぁ……?」
 昔を思い出しながら、フィーンは呟く。
「で、でも……トレジャーハンティングは危険な仕事みたいです。遺跡には、古代の邪悪な星霊建築によって生み出された、ゴーレムや、危険な罠が存在して……まさに命がけみたいです。ですが、実際に命を失うのが分かっているのなら……話は別です。遺跡探索中に命を落とすトレジャーハンターを助ける為に……、一肌脱いでくれませんか……?」
 そうフィーンは言うのだった。
「それでどんなトレジャーハンター達なんだ? 遺跡に入れないようにすれば良いんじゃないのか?」
 言い終えたフィーンに、誰かが問いかける。
「えと、5色のジャケットを着た5人のトレジャーハンター……です。ですが、彼らも危険を承知で宝探しに挑むので……命の危険があると言っても探索を諦める事は無いと思います……」
 そこでフィーンは言葉を区切り、彼らを見ながらギュッと握り拳を作る。
「ですので、わたし達が先に遺跡を探索して宝を手に入れるしか……ないです。そうすれば、彼らも遺跡から手を引くに違いありません」
「……ちなみにどんな罠があるんだ?」
「えと……床が崩れて、針一杯の落とし穴が姿を現したり……。人食い魚の住んでいる生簀の上の細い道を歩いたり……ですね」
 あとは、少し前まで湖の中に沈んでいた為に少しヌルッとするらしい。
 だけど足元を気をつければ大丈夫だろう……あと、天井の水滴とか。
「えと、お爺ちゃんの話してくれたお話でも宝探しは凄いって言ってたので……その、わくわく、します。それに、どんな宝が手に入るかは、分かりませんが……きっと冒険の記念になる宝物になると思いますっ」
 少し力んでいるのか、楽しんでいるのかフィーンは言う。
 ……と、ふと思い出したように、フィーンはこちらを見る。
「えと、探索が終わったら、後から来るトレジャーハンターの皆さんに挨拶して『この遺跡は探索済みだよ』と教えてあげてください……そうすれば、遺跡に挑戦しないで悲劇のエンディングを迎えることが無くなるはずです」
 そう言ってフィーンは話を締め括った。


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参加者
シティストライダー・アルシアーナ(c00234)
レイテルパラッシュ・キリスティア(c01561)
黒鋼・エドガー(c01811)
雪割りの花・カレン(c03490)
愛こそすべて・レイラ(c04704)
アックスソードのスカイランナー・レテイシャ(c04739)
気まぐれ風見鳥・シャルローネ(c13297)
斧顎熊爪・サキ(c13747)
ミートボールアタック・シャルル(c14658)

NPC:森の狩猟者・フィーン(cn0102)

<リプレイ>

●探索準備
 遺跡の入口へと、荷物を準備したエンドブレイカー達が集まっていく。
 手や腰に照明を用意し、滑り難い靴を履いて準備は完了だ。
「っくくっく、燃えてくる……! 廃墟が好きだ、遺跡が好きだ、お宝はもっと好きだー!!」
 斧顎熊爪・サキ(c13747)が目の色を輝かせながら叫び、周囲から視線が集まる。
 同じくアックスソードのスカイランナー・レテイシャ(c04739)もワクワクとしていた。
(「へへ、未知の古代遺跡かぁ……本職じゃねぇけどワクワクするぜ!」)
 そんな彼女達を落ち着かせようと巨大な肉壁……ではなく、ミートボールアタック・シャルル(c14658)が迫る。
「……サキさん? 落ち着きましょう」
 そう言うと、コホンとサキは咳払いする。
(「宝探しか。金になりそうな物が見つかったら、サージュにご馳走してやりたいところだが」)
 黒鋼・エドガー(c01811)がこの場に居ない年下の恋人を想いながら、遺跡の先を見る。
 そこへ一番最後に遅れて森の狩猟者・フィーン(cn0102)がやってきた。
「す、すみません……遅れましたっ」
 その手には、丸められた着替えがあった。つい先ほどオージに渡された物だ。
 彼女に気付き、雪割りの花・カレン(c03490)が笑顔でフィーンに握手をした。
「フィーンちゃんは初めまして、カレン・ミフネと言います。お友達になってください」
「え、あのその……よ、よろしくお願いします……?」
 いきなりで良く分からずにフィーンは頷く。
 そんなフィーンの背中にいきなり、愛こそすべて・レイラ(c04704)が抱きつく。
「ひゃぅあっ!?」
「私はレイラと言いますわ、よろしくお願いしますね。フィーンちゃん♪」
 どうやら可愛い子パッワ〜を補充しているようだ。
「よーっし、それじゃあ行こうよ!」
「そうですねぇ、それでは行きましょぅ〜」
 シティストライダー・アルシアーナ(c00234)が元気良く言うと、気まぐれ風見鳥・シャルローネ(c13297)を先頭に遺跡へと進んでいく。
 そんな彼らを見送るようにフリフレリアが後ろで手を振っていた。

●遺跡攻略
「冒険家の飽くなき探究心には恐れ入るな……」
 先頭を歩く仲間達の照明の灯りで照らされる遺跡を歩きながら、レイテルパラッシュ・キリスティア(c01561)が呟く。
 遺跡は水の中に使っていた事を教えるかのように、湿気でひんやりとしており時折暗闇の向こうから――ぴちゃん。という水滴が落ちる音が聞こえた。
(「これは一攫千金の大チャンス……にひひ♪」)
 腹黒い本性を隠しながらアルシアーナはこっそりとほくそ笑みながら歩く。
 真っ暗な遺跡の奥を見つめながらフィーンは何処かワクワクとしながらゆっくり歩く。
「お爺様のお話とか聞かせて頂けます?」
「あの……、罠に注意しないと」
 フィーンに抱きつきながらレイラが楽しげに色々聞いていた。
 ちなみに落下対策の為に全員の胴体に命綱を結んでいるから少し動きが取り難い。
 と、そこにレテイシャが彼女らしからぬ笑みを浮かべて近づく。
「いや、先行しろよ」
 そう突っ込まれた瞬間、何というかショックという表情をしていたが、連行されて先行する4人の1人にレイラは加わった。
「フィーンさんもわくわくでしょうかぁ♪ どきどきしますねぇ♪」
 一番先を歩くシャルローネがのんびりとマイペースに喋る。
 そしてフィーンが返事をしようとした瞬間、シャルローネの歩いていた床が崩れた!
 フィーンが息を呑みかけたが、ふわりと空色のストールが宙を舞った。
 同時に、シャルローネが床へと降り立つ。
 床が崩れた瞬間、エアクッションを使いシャルローネは戻ってきたのだ。
「お宝を守る仕掛け達がわくわくさせてくれますねぇ♪」
 ホッと仲間が安堵の息を吐くのを見ながらシャルローネは命綱を外し、後方へと順番を入れ替え歩き出した。
「ふふっ、お宝目指してダンジョンアタック、という行為が既に私にとってはお宝みたいなものだな♪」
 崩落した穴の中を見ながらサキが獲物を見つけた獣の様な笑みを浮かべながら呟いた。

「っと、危なかったぜ!」
 落ちる瞬間、レテイシャがエアクッションで足場を作り仲間の下へと降り立つ。
 今エアクッションを使えるのは、アルシアーナとレイラの2人だけだ。
「余り使いすぎるのも良くないと思うから、これでやってみようかな?」
 先頭となったアルシアーナが、そう言って手に持っていた石を投げる。
 石はコンコンと床を叩きながら奥へと転がっていく。
「少し先の床の音が軽かった……多分空洞があるぜ」
 石が床を叩き付ける音を聞いていたエドガーがアルシアーナに言う。
 言われた場所の近くに長い棒を斜めに当て、アルシアーナとレイラの2人の力を加えてみる。
 すると、ズズッと音を立てたと思ったら棒を押し当てた場所を中心にして床が崩れた!
「ふぅ、さすがエドガー頼りになるね!」
 そう言いながら、徐々に奥へと進んでいく。

 そして、ある程度進むと落とし穴は無くなったのか……それとも新たな罠へと続く道なのか、道がなだらかな坂へと変わり始めていた。
「もう、罠は無いでしょうか……?」
「大丈夫♪ 私にお任せ、ですわ♪」
 少し不安になっているフィーンを励まそうとレイラが抱きつく。
 それで少し緊張が解れたのか、フィーンは奥を見る。
「な、何だか冒険してるって気持ちになってきますね……っ」
「……油断したら罠にかかってあの世行きなんて事になるし、あんまり浮かれねえで下さいよ?」
 何処かワクワクとするフィーンへと、アルシアーナが忠告する。
 その時、後ろからドスンッという音と震動が起こった!
 変な罠でも発動したのか! そう考え、一斉に後ろを向く。
 何やら肌色の大岩が転がり始めようとしていた。
「ぬわわっ!? 後ろから大岩の罠が――なんだシャルルか……って、なにぃーー!?」
 多分赤いビキニパンツ1枚の彼は靴なんて履いてなかったのだ。
 で、予想通り泥濘に足を滑らせ尻餅をついた。
 だがそれだけでは収まらず、ゴロゴロと転がり始め、人災という名の罠となった。
「はっ、シャルルさんあぶな、むぎゅー!?」
 転がろうとするシャルルを抑えようとカレンが立ち塞がったが……潰された。
 他の仲間達も、これに轢かれると命は無い。そう考えたのか全力で走り出す。
「すとーっぷ、私が乗ってないぞーー!?」
 サキが止めようと前にシャルルの前に立ちはだかるが、やっぱり潰された。
 同行したクーランを轢きながらシャルルはスピードを上げて近づく。
「あそこに段差がある、急げ」
 キリスティアがそう言って、一足先に駆け出す。それに遅れてフィーン、シャルローネ、レイラが跳ぶ。
「間に合わないから、このまま跳べ!」
 本性を現したアルシアーナがエアクッションを作り、それをレテイシャ、エドガーと共に同時に踏んで跳んだ!
 直後、シャルルの巨体が段差の壁へと直撃した!
 その瞬間、遺跡内が震動し先に続く道がほんの僅かだけを残し崩れ落ちた。

 それから少しして気絶した3人が目覚めてから、崩れ落ちた部屋の入口に彼らは立つ。
 底を見ると生簀で勢い良く魚が跳ねていた。
「私が先に行かせてもらう」
 キリスティアが靴の滑り止めを確認し、太刀の真ん中を握ると綱渡りの要領で渡り始める。
 渡り切るのを確認すると、次はレテイシャが一歩一歩しっかりと踏締めながら進んでいく。
 それに続くようにして他の仲間達も着実に渡り、次はカレンの番となった。
「食べられるようになったとお聞きしたので……っと、わたしの番ですね」
 フィーンにチョコを半分分けしていたカレンが自分の番に気付き歩き出す。
「服だけ食べられてサービスシーンとかが起きたり」
 呟くカレンの肩を掴み、フィーンが真っ青になりながら揺する。
「し、しちゃダメです……、あの魚達は本当に危険ですから……」
 生簀を見ると衝撃で気絶し、浮かび上がった仲間を喰い散らかしているのが見えた。
 それを見て冗談の一つも言えなくなり、実践する事無くカレンは渡った。
 最後にフィーンが渡り終えると、遺跡の奥へと再び歩き出した。

●2体の巨像
 暫く歩くと、大きく開いた部屋に辿り着き道の先には長い階段があった。
「はい、ここでストップですわ♪」
「ひゃうぁ!?」
 そう言って、レイラがフィーンに抱きつく。
 そんな彼女の叫び声を聞きながら、ここが宝の部屋だという事に気付く。
 彼らは頷き、いっせいに部屋の中へと入り込んだ。
 そして、部屋の真ん中へと歩くと階段の両脇に立ったゴーレムが動き出した。
「お宝の番人さん、ちょっとそこを通してもらいますよぉ♪」
「ボクだけの……もとい、ボクらのお宝の為に叩き潰すとしますよ!」
 シャルローネがにっこり微笑み、アルシアーナがやる気を出し戦いは始まった。

「まずは先制行かせてもらうぜ!」
 エドガーが雄牛の角を生やしてゴーレムへと駆け、ゴーレムの脚に突撃し吹き飛ばした。
 もう1体のゴーレムを撹乱する為にシャルローネが股下を潜り抜けると、そのまま背面ジャンプを繰り返す。
 振り返った瞬間、アルシアーナが背面に飛び上がり頭を殴り付け脳を揺らした。
「でりゃ!」
 同時にレテイシャのオーラを纏った武器がゴーレムの胴体を突き刺した。
「こちらも行きますよ!」
 飛ばされたもう1体へとシャルルがバックステップをしながら回転を加えた棍を投げ付けた!
 ゴーレムへとキリスティアが駆け抜け、鏡の様に磨かれた太刀を抜き攻撃を放つ。
 ゴーレムは防御しようと大剣を構えるが、その上に気魄を乗せて圧し掛かる。
「まるでヨチヨチ歩きだな」
「死中に活、いきますっ!」
 想い人の名を冠した剣を手に、カレンが腰を狙った横斬りで斬る。
「参りますわねっ」
 レイラが吹雪を召喚し、ゴーレムの腕を凍結させていく。
 そこにサキがトンファーを回転させながら攻撃を放つ。
 攻撃を受けていたゴーレムが立ち上がり、大剣を構え大きく振り上げた!
 竜巻はレテイシャとフィーンを巻き込み吹き荒れる。
 竜巻が消えた後には、服や体がボロボロとなった2人が地に倒れ伏していた。
「まだ……だっ!」
 キズだらけの体をレテイシャは気合で立ち上がらせる。
 フィーンは……頭でも打ったのか気を失っていた。
 そんな彼女をルセラが抱えて後ろへと下がる。
 更にもう1体がサキに向けて大剣を荒々しく振るう。
 だが、彼女の前へとシャルルが立ち塞がる。
「くっ!? 油断しましたね……!」
「大丈夫か、シャルル!?」
 大降りは2度シャルルの肉体を弾き、吹き飛ばす。
 そのゴーレムを無視し、もう1体のゴーレムへとエドガーが駆ける。
「大剣使い同士、仲良くしようじゃねぇか!」
 大剣を抜き、エドガーが火柱を伴いゴーレムの体へと振り下ろした!
 石が砕け、火柱はゴーレムの体を燃やすが……まだ動く。
「少しおいたが過ぎますよぉ」
 ゴーレムの背面へジャンプしたシャルローネは深紅の長槍で後ろ首を斬り付け、頭蓋を石突で突くと地面へと降り立つ。
「大丈夫ですか、レテイシャさん」
 シャルルがライフベリーを11個投げ付け、キズだらけのレテイシャを癒す。
「すまねぇ、助かったぜ!」
「……遅すぎる」
 太刀を鞘に収めたキリスティアがゴーレムを通り過ぎる。
 瞬間、抜き放った太刀はゴーレムの体を袈裟斬りする。
「さっきはよくもやってくれたな。これはお返しだ!」
 レテイシャがそう言って傷ついた体に鞭を打ち、自身の体を激しく回転させる。
 気合の掛け声と共に、斧刃が外れゴーレムへと弧を描き飛んで行く。
 避けようとしたゴーレムを追う様に、斧刃はカーブし胴体に直撃する。
「フィーンちゃんの仇ですわっ」
 怒ったレイラがゴーレムに氷柱群を召喚して貫かせ、腕を凍結させる。
 更にアルシアーナが脳を揺さぶりゴーレムの聴覚を麻痺させる。
 カレンが駆け抜け、剣を構え腰を砕き、横に斬り付ける。
「これで、最後ですっ!」
 頭上に振り被るように縦斬りが振られ、防御する大剣ごとゴーレムは真っ二つとなった。
 残るゴーレムは後1体だ。だが、ゴーレムも強烈な一撃を繰り出す為に全身の力を高め始める。
 ゴーレムの体へと巨大な力が溜まっていくのが感じられた。
「へっ、まだまだ楽しませてくれるみてえじゃねぇか!」
 大剣を頭上で一回転させ、体を低く構えて遠吠えを上げるとエドガーは再びゴーレムへと突撃する。
 鋭角の炎の軌跡を描きながら、エドガーの大剣はゴーレムを斬った。
「この一撃はどどんと痺れますよぉ♪」
 そう言って、シャルローネが稲妻の闘気を篭めた槍をゴーレムへと投げた。
 神速の速度で投げられた槍は激しく放電しながら、ゴーレムの胴体を貫いた!
 同じ様にシャルルが棍をゴーレムの急所目掛けて精神統一をしてバックステップで投げるとゴーレムへと突き刺さった……だが、余り効果は無かったようだ。
「何の為に宝を守っているんだ?」
 太刀を構え、ゴーレムに圧し掛かりながらキリスティアは問い掛ける。
 しかし、ゴーレムは何も言わない。
「理由なんて無いと思うよ、きっと!」
 上空からアルシアーナが回転突撃しながら言う。
 同時にレイラが創造した氷のランスがゴーレムに突き去る。
「それだけの為に造られたんじゃねぇのか?」
 レテイシャの剣が大剣を絡め取り、柄を砕く。
「まだまだ元気ですね……!」
 カレンの十字剣がゴーレムを斬り、サキの魔獣化した腕が裂き、殴りつける。
 ボロボロのゴーレムはレイドバスターをエドガーに放った。
 火柱が周囲に燃え上がる、燃え盛る炎の中をエドガーが走る。
「てめぇの顔も見飽きたぜ!」
 周囲の炎を巻き上げたエドガーの斬り上げがゴーレムを燃やした!
 そして、炎が静まると……瓦礫の様にゴーレムは崩れた。

●お宝ゲット!
 宝箱を前に彼らは立つ……そして、カレンが1人前へと出る。
「それじゃーあけますよー」
 最後の罠が仕掛けられて無いかを確認しながらカレンは宝箱を開ける。
 何も起きる事無く、中の宝を取り出す。
 それをカレンが見せると仲間達は満面の笑みを浮かべた。
「じゃあ、後はフィーンを連れて遺跡を出ないとな」
 レテイシャがそう言って、歩こうとしたがダメージが回復仕切ってないのか、その場で転び豊満な胸が押し潰れた。

 それから、再び罠を超えて彼らは遺跡の入口から出ようとした直後、5人組のトレジャーハンターとばったり顔を合わせた。
「残念でしたねえ、来るのが遅かったですよ?」
 本性を現しながらアルシアーナが笑う。
 だが、彼らは信じられないのか遺跡に入ろうと……。
「お宝ゲットしましたー」
 手に入れたお宝をカレンが見せると、5人組は落ち込んだ。
 そんな彼らに悪いと思いながらも、エンディングをブレイクした事にエンドブレイカー達は安堵した……。
 そして宝探しのドキドキ感を感じながら、帰路に着くのだった。



マスター:清澄ゆかた 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:9人
作成日:2011/06/20
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