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貴方と一夜を〜星降る夜の天観館〜

     

<オープニング>

●星降る夜、貴方と二人
 ベッドに寝転び見上げれば、硝子張りの天井の上に満天の星空が広がっていた。
「……ふふ、すごくロマンチック」
 彼の腕枕に甘えながら、彼女は微笑み夜空を見上げる。
 手を伸ばせば、届きそう。
 無邪気に告げながら言葉の通り腕を伸ばせば、彼も穏やかに相槌を打って。
「あぁ……綺麗だな」
 つぶやくような声に、彼女は驚き彼へ視線を移した。
 いつも寡黙で、自分の考えなど口に出さぬ彼。そんなところも好きだけれど、言葉にされないことで不安になる時もある。そんな、関係なのに。今、彼は意外なことを言わなかっただろうか。
 不思議そうに見つめてくる彼女に、彼はおかしそうに小さく笑って――それから彼女の唇へ、そっと自身の唇を重ね合わせる。
「んっ……」
「綺麗だ、星空も、君も」
「え……?」
 さらに普段の彼からは考えられない甘い言葉が紡がれたから、彼女は顔を真っ赤に染めて。
 そんなかわいらしい反応に微笑みながら、彼は彼女の白い体をきつくきつく抱きしめた。
「……今夜は、この星空の下。ずっと二人きりだ」

●天観館への誘い
「……別に、その。それだけのエンディングよ。ええ決してそれ以外のシーンなんて見えてないわ!」
 偶然見えたエンディングを、一通り語り終えて。青薔薇の星霊術士・ティアリア(cn0023)は、頬を染めながら首を振った。
 落ち着いたところで、こほんと咳払い。そうして銀髪の少女は、恋人達が過ごすことになる場所は『天観館』という宿泊施設なのだとエンドブレイカー達へ説明する。
「部屋は二人部屋と四人部屋があって、全ての部屋が同じような造り。白を基調とした部屋に、ベッドと椅子が人数分、テーブルがひとつ。窓からは水路が見える。……ごくごく一般的な、宿泊所よ」
 しかしその部屋達には、大きな特徴がある。見上げる天井はほとんど硝子で作られていて、巨大な天窓のようになっているというのだ。
「その恋人達にそれとなく話を聞いてみたら、二人はすでに天観館の予約を済ませているのですって。……つまり、ね。その日に泊まれば間違いなく、二人と同じ満天の夜空を見ることができるのよ」
 ティアリアが見たエンディングの中では、幾度か流れ星も空に光っていた。間違いなくその日は絶好の星見日和となるだろうと、彼女は紫水晶の瞳を細めて楽しそうに笑う。
「流れ星を待って夜空を見上げるのも素敵だし、宿泊所の部屋は小さなもの。……こういうプライベートな場所で親しい人と過ごすのって、お互いの違う面が見えてまた楽しいのではないかと思うの」
 例えば先の恋人達のように、普段は告げられぬ言葉が不思議と自然に口にできたり。
 例えば女友達同士で泊まれば、密やかに恋の話に花咲かすこともできるだろう。
 ごくごく少数、だから話せること、見せられる表情。そういうものを持っている人は、少なくないはず。
「だから、ね。大切な人と誘い合わせの上、ぜひその日に行ってみたらどうかしら」
 プライベートな空間だから、多少羽目を外したって仲間が許すならいいだろう。けれど施設を汚したり、迷惑のかかることはしないように気をつけてと、しっかり告げて。
「私も星空の下で過ごす一夜、ぜひご一緒できたらと思うわ。……もっとも、一緒に行ってくれる人がいればの話だけれど」
 最後にこぼすは、小さなつぶやき。それからティアリアは微笑んで、素敵な一夜を、と頭を下げた。


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参加者
NPC:青薔薇の星霊術士・ティアリア(cn0023)

<リプレイ>

●重なる心
 部屋へと続く白い扉を開ければ、硝子越しの星空が二人を迎える。
 旅団の天窓から見るのとは違う景色。その下でこうして二人過ごす時は、とても貴重なもの。
 けれどやはり恥ずかしくて、ベッドに寝転んでもリリアの体は緊張で強ばっていた。
 ルシアンは微笑みながら愛しい婚約者の髪に触れ、頬をなで、そっと頬へ口付ける。
「ここは旅団じゃないし、今は団長の立場は忘れて……」
 そうして二人の紫色の瞳は、息がかかるほどの至近距離で見つめ合い――静かに、リリアがその瞳を閉じた。今日は彼のリードに任せて、素直になれるよう頑張ろう。
 重なる唇、触れ合う手と手。二人の姿は、星空だけが見守っている。

 素敵な場所に誘ってくれたことが嬉しいから、ユフェニーはぎゅっと彼に抱きつく。
「な、何だ唐突に。……今夜は積極的だな」
 驚き声を上げたゼロは、自身の顔が熱くなっているのに気付いて思わず顔を背けてしまう。そんな彼を見て、彼女は楽しそうに笑った。
「……あ。ゼロさん今照れましたねっ」
 照れ隠しのからかいに、むっと漆黒の瞳を細める彼。そのままユフェニーの顎に手を添えると、反撃とばかりに口付けた。
 こうなったら、積極的にいってやる。何度も唇を重ねてくるゼロに、ユフェニーは顔を赤らめながらも静かに応えて。
「……大好き、ですよ」
 吐息のようにささやけば、再び二人は唇を求め合った。

 誕生日のお祝いをしてもらえるなんて、夢のよう。
 ベッドの上ではしゃぐシャスカを、不意に背後から伸びた腕が捕まえる。
「ふぎゃっ。まてまて、あの、その。はずかしい、から、ちょっと……ぅぐ」
 いつまでも初心な恋人の様子をたっぷり楽しんだ後、ヨゴレは想いを篭めて言葉を贈る。
「誕生日おめでとうシャスカ、そして愛してるぜ」
 跳ねる鼓動は、きっと彼にも聞こえている。息が詰まって言葉をうまく紡げないけれど、それでも伝えたいから、彼女は声を絞り出す。
「ありがとう、わたしも。……その、あいしてる」
 そうして唇を強請れば、ヨゴレは笑って優しい口付けを降らせた。

 星空から、素直に甘える勇気をもらって。アンジュが腕を伸ばして求めれば、リオは笑いながら彼女に覆いかぶさった。
「……なに。今日は随分と積極的じゃないですか」
 ささやきながら、赤い髪へ指を滑らせ、唇を寄せて。弄ぶ彼に、アンジュは焦れたように口を開く。
「……もう! 髪の毛ばっかじゃなくて、もっとちゃんと……!」
「どうしてほしいの?」
 意地悪く尋ねられれば唇を引き結んでしまうが、今日は素直になると決めたから、そっと告げて。
「キスして欲しいわ。息が止まってしまうくらい沢山」
 拗ねたように恥じらうように、求める声、姿。たまらずリオは彼女を強く抱き寄せて、唇を重ねた。

「……綺麗だよなぁ。星は好きだ」
「確かにこれはすごい星空です」
 ぴったりと寄り添い、満天の星空を見上げて。感嘆の声をもらしたユストは、同意するシキヤへ視線を移して、笑った。
「星の輝きを持つ、しーちゃんの髪も好きだぜ」
「ん? ゆっくんの髪も結構いい色ですよ。朝焼けと言うか夕焼けと言うか……」
 シキヤが答えるうちに、彼の手は彼女の銀の髪へと伸ばされていた。そのまま髪を梳きながら、唇で体をたどっていく。
「んっ……」
 くすぐったさにこぼれそうになる声を、懸命に抑えて。尻尾を握り締めてくるシキヤの耳元でそっと愛をささやいてユストは彼女の唇を優しく奪った。

 星空を見上げれば湧き上がる想いがある。互いに言葉にはしないけれど、それでもきっと相手は見透かしているだろう。
 珍しく彼女の方から絡められた指。冷えたそれをネロが口元へ運びかぷり噛めば、シープは困惑の表情を浮かべた。
 視線ににんまり笑って、頬に手を添え。きゅ、と結ばれた彼女の唇に、彼は口付けを落とす。
「……ネロ」
 小さく甘く、名を呼ぶ声にもう一度唇を重ねて。華奢な体に口寄せて、彼はそこに歯を立てる。
 星に返した苦味を甘さに変えて、その身に刻み付けてしまおうと。白い肌に紅を散らせば、二人の息遣いだけが部屋に広がった。

 閉じ込められた腕の中、伝わる温もりに微笑んで。振り返れば彼の瞳に映る星が特別綺麗に見えたから、アトラは口付けを強請りその輝きを独り占めする。
「……んっ、このまま……アレクさんの瞳に映る星を見ていたい……」
 吐息交じりの彼女の声に、しかしアレクシオスはそっと首を振って穏やかに見つめた。
「今、俺の瞳には……美しい恋人の瞳しか映らないから……」
 この星空だって勝てぬほどに、愛しいのはただ一人。想いが一緒だと知ればもっと求めたくなって、彼女は自分から唇を重ねる。
 口付けは深く、深く。星の天蓋の下、二人の愛しい時はゆっくりと過ぎていく。

●想う心
「……時々、アナタに傷が無かったらと思うのよ」
 星と彼だけに声の届くこの場所で、フィグはぽつぽつ想いを語った。
 けれど同時に、傷があってよかったとも思う。ごめんなさい、と告げる声に、ロットバルトは静かに口を開く。過去は重く、傷は深く。
「けれど、未来がそれ以上で無いとも限らない」
 答え包み込む腕は優しくて、彼女はそっと主の首の傷へと唇を寄せた。
 いつかアナタの傷が癒せますように。そうしてそれからも、どうか傍に。
 終まで傍にと願う気持ちは同じだから、彼は触れる熱を感じて、彼女の顎へと指をかける。
 引き寄せられ、空を仰ぐ。まばゆいばかりの星の海に蕩けて、二人交わすのは誓いの口付け。

 ベッドに寝転がった二人は、今日の星空に去年の空を重ねて見ていた。
 あの時は星が嫌いだったとレクサスが語れば、気付いていたよとエルナンドが微笑む。
 今はこうして、並んで星を仰げる。だって、二人で見ればそれはとても美しく映るから。
 砂糖菓子を含み口付ければ、甘い甘い味に酔いしれる。
「ね、レクサス。君との約束をひとつ、増やしてもいい? ――私と、結婚してください」
 エルナンドのプロポーズに、レクサスは少し考える、と答えて笑った。
 今はただ、朝までの時を二人で過ごそう。あふれる想いを、何度でも伝え合って。

 星空の他にも、今は特別なものがある。寝転び告げたレイジに、隣のフェリーナはうなずき耳元へと口を寄せた。
「私も……そうだな。私にとって特別なのは……レイジだから、な」
 そうして頬へとキスを落とせば、返るのは優しい微笑み。
「今日のこの星空も、俺とフェリにとって特別なものにするね」
「んっ……もう、十分特別な夜だぞ?」
 口付け、抱きしめ合って、二人は瞳を交わしてささやき合う。
「愛してる、フェリ。ずっと……永遠に」
「愛してる、レイジ。ずっと共に……」
 言葉と共に重なるのは、まるで誓いのキスのよう。
 愛し合う二人を祝福するかのように、星空できらり流れ星が瞬いた。

 初めての誘いが泊まりだなんて、引かれてしまうかもしれない。
 そんな不安で落ち着かないアドリアーナに、バーニィは夜空を見上げながら声をかける。
「そう言えば、なんで俺を誘ってくれたんだ?」
「星空と言われて真っ先に浮かんだのがうさちゃんだったから……」
 真っ赤になりながら答えれば、彼は笑顔を浮かべて彼女の頭をなでた。
「俺は、正義の為ならどんな危ないことでも飛び込んでいくだろうさ。そんでもいいか?」
 太陽のような笑顔を前にして、アドリアーナはただうなずく。
「じゃあ、俺がリーナの笑顔を護る」
 誓うような言葉に篭められているのは、仲間を思う親愛の気持ち。それが嬉しいから、彼女は彼の腕にぎゅっと抱きついた。

「今日は付き合ってくれてありがとう。お星様、凄い綺麗だね」
 二人ベッドの上で、星空を見上げて。クシロが素直な気持ちを言葉にすれば、ノドカはくすぐったそうに微笑んだ。
「……ね、クシロくん。ずっとこのまま空を見ててね。絶対に横向いたりしたらダメだからね。ね?」
 念を押すようにそう言ってから、彼女は彼の手をそっと握る。二人にとって、初めての行為。
 心臓どきどきするよ、と笑う彼女を真っ赤な顔で見つめ、彼は真っ直ぐに好きだよと告げた。
 そして二人は手を繋いだまま星を眺める。その温もりは、幼い恋人達に確かな絆を感じさせていた。

 大事に想っていても、自分達は恋人ではない。だから甘い雰囲気になることもないだろう。
 そう考えていたから、コレットがぽん、と膝を叩いてもラウは反応できなかった。
「ほら、おいで」
 かけられた言葉、見つめてくるこげ茶の瞳。
 戸惑いながらも誘われるままに、彼は彼女の膝に頭を乗せる。
 髪をなでる手は優しくて、嬉しいのに。彼女の顔を見るのが少し怖くて、彼はじっと満天の星空を見つめた。
「……綺麗だね」
 つぶやき願うのは、彼女の幸せ。
 やがて二人は、膝枕のまま眠りにつく。今日くらいは同じく良い夢を見られるようにと、想いながら。

 好きになってくれて、ありがとう。悲しませて、ごめんなさい。大好きでした。……大好きです。
 何一つ、伝えられないことがフォンには切ない。そう思うのは、隣に寝転ぶ彼も同じ。
「……眠るのは勿体無いです。御話、しませんか?」
 ふわと微笑むフォンに胸を締め付けられる。けれど笑うことしかできぬルーシルベルトは、そっと主の手を取った。
(「……何、話そうか」)
 声は出せないから、触れる先へ届くように。本当に伝えたい、切実な願いは胸に秘めたまま。
 貴方の『声』を、また聞かせて。
 『声』を取り戻せたなら、『おかえり』を言わせて。
 願いは、きらり流れる星に乗せ。すれ違う想いを抱いたまま、二人の夜はゆっくりと過ぎていく。

●天観の夜
 カップケーキとレモンタルトを並べて、ふわり香る紅茶をカップに注いで。
 昼のお茶会とは違う雰囲気に浸りながら、フィアールカとユユは微笑み合う。
「星の光って不思議だよね。小さな輝きなのにとっても眩しく感じるの」
 菫の少女が言葉を紡げば、薔薇の少女は星のようにお互い導いていけたら、と続けて。
「二人で照らし合っていけば、どんな道も怖くないよ。これからも、ずっと一緒に歩いていこうね」
「うん、ユユちゃん。新しい場所も、一緒に歩いていこうね。いつだって、ずっと」
 交わす約束は、星達が見守ってくれる。瞬く流れ星を見つければ、二人は笑顔の花を咲かせた。

 親友との夜の茶会を楽しんでいるのは、ユリカとウメコも同じ。
 紅茶とケーキをテーブルに広げ、過ごす時は穏やかに。
「きょうはまったりと過ごそうね」
「うふふふっ。ちょっとした一息もいいですね」
 語り合う二人は、美しく広がる星空を共に見上げた。

 夜空に輝く星々を物語になぞらえて、ルミネールは心弾ませ星を追う。
「おぉー……ルミネが乙女だ」
「なっ……私が乙女じゃおかしいですか!」
 ツキムラとメアリと、自己紹介をし合う間に。思わず声をもらせば不機嫌な反応が返ったから、ルピスは慌てて言葉を継いで取り繕う。
 そんなやり取りも仲がいいからこそ。微笑むメアリは、淹れたてのカモミールティーを差し出した。
「ふふ、落ち着いた? 紅茶には気持ちを落ち着かせる効能があるからね」
 美味しい、とルミネールも礼を告げて、四人はそのまま語らいの夜を過ごす。
 今度は、私の見つけた星空がよく見える丘へ。ツキムラが誘えば、皆がふわり笑ってうなずいた。

「ふっはっは、両手に華とはこのことだな!」
 キヨカズールが笑いながら告げれば、フランとリフィンエリザは顔を見合わせ笑みを浮かべる。
「くくく、枯れ花と毒花だがな!」
「毒花で良ければ存分に可愛がって下さいませ……覚悟がありましたら、ね」
 語る言葉と表情に、不穏なものが感じられるのはなぜだろう。そんな三人の様子をちらり見ながら、妖精のフェイカーは水出し紅茶をもらって嬉しそう。
 そうして夜空を見上げながら、語る時は穏やかに。途中キヨカズールがさりげなくフランの手を握ろうと試みたのは、握手で返されて。
 やがてうとうとするリフィンエリザはフランの膝を借り、寝入った二人にキヨカズールはそっと布団をかけてやるのだった。

 ベッドの上を転がりはしゃぎ、押さえつけられて悲鳴を上げて。四人の賑やかな声が、部屋の中に明るく響く。
 流れ星に願い事を三回唱えられれば叶うらしいと、聞けばトールが口を開き。
「強くなりた」
 言い切る前に、流れ星は容赦なく消えてしまった。願いを篭めるのは、難しい。
「シャルいいこと思いついたよ! 短いお願い事にしたらきっと大丈夫なの。金! 金! 金! とか」
 シャルロットの発言にはステュクスが呆然とするが、本当の願い事ではないと知って一安心。
「アルの願いは?」
「内緒です。人に話すと叶わないって言いません?」
 トールの問いかけに、さらっと答えたアルベルトの言葉。三人の驚いた反応に楽しそうに笑った彼は、大丈夫と続けて。
「皆さんの願い事は叶いますよ」
 ずっと、皆仲良しで。願うことは同じだから、星に頼らなくても大丈夫。

 お気に入りの物達に包まれて、互いの手を夢の中でも離れぬようスカーフで繋ぎとめて。
 ノソリン型枕に頭を預けたミュゼッタは、空にいくつもの願い事を紡いだ。数え切れぬほどの流れ星、どれかが気まぐれに叶えてくれるかもしれないから。
「まずは、この都市の色々な所を回りたいですね。貴方は?」
 隣のパスカルに尋ねてみれば、彼はディオスの抱き枕を片手に微笑む。
「僕の願い、ですか……? ふふ、それは秘密、です」
 恥ずかしいから口には出せない、けれど願いは一つだけ。優しくて素敵な彼女の願い、どうか届きますように。
 レモングラスとカモミールが香る空間を、ふわり青い妖精が舞い踊った。

「みんなはダーリンさんのどういうところが好き?」
 女子会中の一室でナナがチョコレートを振舞いながら尋ねれば、照れながらルーシェが即答する。
「全部大好きだよ。ナイアーが喜ぶ事なら俺、何だってしたいんだ」
「わたしも、どこっていうより、全部なんだけど……。あえて言うなら、心がきれいで優しいところかな」
 イヴリンも婚約者のことを語れば、横で真剣に考え込むのはアレクシア。その様を見て、イヴリンはからかうように肘で突いた。
 きっと、悩むのは一つに決められるような気持ちじゃないから。心から愛することは、素敵なこと。
「ふふ、まぁ、思いっきり甘えてくれる存在がいるというのもいいものだよな」
「ナナもいつかラブラブになれますように!」
 見上げた流れ星に願いをかければ、皆も流れ星を追う。
 そしてイヴリンは笑顔を浮かべ、満天の星空に願いを託す。
「今日この天観館で星を見上げているみんなの恋が、ぜーんぶ星々に祝福されますように!」

 星空を切り取る館の中、大切な時間はそれぞれに。
 思い出を刻む人々の上で、いく筋の星が流れて落ちる。
 皆の未来が幸せであるように。星々はいつだって、見守っている。



マスター:暮乃翡翠 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:69人
作成日:2011/07/18
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  • ハートフル2 
  • ロマンティック16 
  • えっち1 
冒険結果:成功!
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