ステータス画面

ラッドシティ大飛蝗:災厄来たりて

<オープニング>

●災厄は突然に
「お母さん、今年は大きく育ったね」
 畑の手伝いを終えて、満足そうに少女が微笑む。
 ラッドシティのとある小さな村では、今年も行われる収穫祭に向けての準備が行われていた。
 去年来たお客さんは、今年も食べに来てくれるだろうか。そんな話をしながら、不意に少女が空を見上げる。
「……あれ、何だろう?」
 遠方に見止めた黒い塊と、ブブブ、と言う羽音から初めは虫の群れかと思った。
 否、直ぐに近付いた対象の姿に、堪らず少女は悲鳴をあげた。
「全テ喰ライ尽クセ!」
 緑の身体に異形の存在――。指揮官である一体のインセクテアがそう叫ぶと、わらわらと現れた配下達がそれに従う。
 人々が悲鳴をあげ逃げ惑う中、あっと言う間に食い尽くされた畑には芽の一つすら残らなかった。

●インセクテアを討て
「皆さん、紫煙群塔ラッドシティの話はもう知っていらっしゃいますか」
 棘に覆われた次の目的地であるその都市では、多数のマスカレイドが出現しているという。
 その都市に向かっていたエンドブレイカー達から重大な知らせが届いたと、楽師魔想紋章士・チェロ(cn0125)が集まった面々に説明を始める。
「10月30日にラッドシティで収穫祭が行われるらしいのですが……その準備をしている最中の村々で、マスカレイド率いる1000体以上のバルバの群れが現れて、農村の食料を全て食い尽くしてしまうという終焉が視えたと言う知らせです」
 バルバ――インセクテア達は、現在はアクエリオとラッドシティの間に広がる森の中で戦力を整えていて、ラッドシティへ攻め込む準備をしているのだと言う。
「皆さんには、その森に向かってインセクテアの退治をお願いします。……配下のインセクテア自体の数は多いですが、その中でもマスカレイドは指揮官クラスの数体だけのようです」
 森に集まったインセクテアは、マスカレイドを中心として70体程の群れを作り、森の中での戦闘訓練等を行っているようだとチェロが続ける。
「この群れが多数集まり、千を超える大軍になるようですね」
 インセクテアの群れを想像でもしたのだろうか、チェロが眉を潜め、不快そうに眼鏡を掛け直した。
「今回の作戦は、この群れ一つづづに対してエンドブレイカー達で一斉攻撃を仕掛け、インセクテアの群れを壊滅させようというものです」
 襲撃を察知したマスカレイドの逃亡や、群れを統合しての反撃を防ぐ為だと補足して、少年は説明を続ける。
「戦いになれば、マスカレイドはまず配下のインセクテアを迎撃に向かわせて来ると考えられますので、先ずは配下のインセクテアから叩いて下さい。こちらは数は多いですが、それ程脅威ではないと思います」
 配下との集団戦を終えて、初めてマスカレイドと戦う事が出来る。
「マスカレイドとその直属の部下の実力はかなりのもののようです。……集団戦で戦線を離脱する数が多ければ、戦況は苦しいかもしれません」
 敵の戦力は、インセクテア達の他に、指揮官であるインセクテアマスカレイドが1体と、その直属の部下である巨大な芋虫のマスカレイドが3体指揮官の傍に控えているという。
「アクエリオ周辺の森に集まったインセクテアが、迷う事なくラッドシティに到着し、その上ラッドシティの農村を次々と襲うというのは……時期的にも不自然な気がします。……ラッドシティ内部にインセクテアを手引きする人物がいる可能性があるかもしれませんね」
 ともあれ、くれぐれも気を付けて欲しいと告げて説明を終え、チェロは仲間達に向け深く頭を下げた。


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<リプレイ>


 深き森の中。静寂を破る様に一斉に始まった戦闘。
 数で劣るエンドブレイカー達だったが――しかし一歩も退く事なく、各々が目の前の敵との戦いを繰り広げていた。
「どのような相手だろうと、マスカレイドならば狩るまでだ」
 開戦と同時に、雷光を纏うゼラ(c00233)の鞭が容赦のない音を立て敵の一体を打ちすえる。
「雑魚に手間取るわけにも行きませんね……私の後ろにいてくださいね、カロ君」
 己がマスターにそう告げて、メニメ(c04707)は前列のインセクテアへと己が愛槌を叩き付ける。
 彼女の言葉に頷いて、後方からカルロ(c04710)が邪剣の群れを召喚し、彼女のサポートへと回る。
「かかって来い、全部ぶっ倒してやる!」
 黄昏一刻から生み出した光輪で、次々にインセクテア達を倒していくのはクロック(c04856)であった。
「なにかがあなたたちのお腹をからっぽにしたの?」
 倒れていく虫達に、ネネ(c12800)が問う。
 お腹を空かせていたインセクテア達。彼らの行動は、自然の摂理だったかもしれない。
「それでも、ダメ。むらさきけむりは、わたしがまもる。キノコのけむりでがまんして」
 ネネが投げた茸の煙が虫達を包む。
 きっとおいしいものの夢が見れるよと続けて、彼女は虫達を思い目を伏せた。
(「これほどの数、どこから来たんですかねぇ」)
 次から次に湧いて来る虫の群れに、アムネリア(c13537)が思わず溜息を吐く。
 大地を踏みつけ、生み出した震動の波を敵に向け叩き込む。
「年に一度の楽しい収穫祭。邪魔はさせませんよ」
「ごめんね、このご飯は街のみんなのものなのよ。あなた達にはあげられないわ」
 ハルバードでの強烈な突きを繰り出して、倒れていく虫達に向けココア(c17048)が眉を寄せる。
「指揮官さんはおしゃべりしてくれるかしらぁ?」
 何故大群でラッドシティを目指すのか、他に何の目的が――指揮官に会えるなら聞いてみようかと頷いて、ココアは虫達の一掃へと戻った。
 奇襲作戦は概ね成功と言え、エンドブレイカー達の猛攻により敵はたちまち数を減らせていった。しかし、マスカレイドではないとは言え敵のバルバは大群の将。
 こちらの被害も決して軽いものとは言えなかった。
 シズル(c18016)に続きカミユ(c15321)も倒れ、ヒマリ(c18905)は駆け寄りたい気持ちを抑え、しっかりと己が武器を握り締める。
 仲間を癒し続けた、彼女の体力は限界に近かったが、ここで倒れる訳にはいかない。
「皆で、収穫祭をするんだからね!」
 桜色の刀身を振るい、ヒマリは次の敵へと駆けた。
「すま、ない……ディア」
 後方を任した少女を護るという強い意思故か、六度に渡り敵の鞭撃を振り解いたヘンリー(c17338)であったが、攻撃を一身に受けたその身は最早限界で、ふらりと傾いだ身体はどう、と力無く崩れ落ちた。
「貴様らの目的は分からんが、ここで挫かせてもらうぞ!」
 最愛の恋人が目の前で倒れて、それでもフェリーナ(c00202)は迷い無く剣を凪ぐ。
 あの彼は、きっとそれを望むだろうから。
「私に続け! 一気に畳み掛けるぞ!」
 自らが放つ蒼き獅子の咆哮の如く、フェリーナが声を張り上げた。
「ふむ、雑魚は片付いたようですね。後はあのでかい芋虫と指揮官様ですか」
 獲物の大鎌を一振りし、息を吐いたサイファ(c24336)が目的の仮面憑きへと視線を向けた。


(「みんなが楽しみにしてる収穫祭なのに無粋ね……」)
 統率を失い倒れていったバルバ達を一瞥して、アエラ(c07470)が今までとは違う威圧感に構えを取る。
 ずるりと這いずり近付いて来るのは巨大な芋虫――頭部にははっきりとマスカレイドの仮面が張り付いていた。
「始めましょうか」
 白い鞭を高らかに鳴らし、アエラは微かに口端を上げた。
 後方からクウェイル(c23119)が、虫に向け幻覚毒を撒き散らす茸を投げつける。
「腕のいい農夫だって自然には勝てねぇこともあるけどな、マスカレイドに食いつぶされんのは納得いかねー!」
 エンディングで聞いた収穫祭の末路を思い、少年は敵を睨み付けた。
 怒りの中、しかし周りに注意を配る事も忘れずに、クウェイルは攻撃を続ける。
(「預かった仕事、今度こそきっちりこなして帰るんだ」)
 自分の無力さに、後悔だけはしたくないから。
「とりあえず残さずぶちのめせば、良い笑顔と収穫祭に巡り会えるって事だよね」
 爪を構え、意気揚々と告げるのはナツキ(c22136)だった。
 仲間が攻撃した芋虫へと狙いを定め、鋭い虚空の刃を放つ。
「おいたを企んだ罰だよ。逃げられると思わないでね」
 ナツキの爪に身体を裂かれ――痛みの為か、のたうつ芋虫。その背後に素早く回りこみ漆黒の剣を振るうのはカイナ(c02884)。
 同じく漆黒の髪が揺れ、切り裂かれた仮面の身体は十字に体液を噴き出した。
「モカのぶんのたべものもぜんぶたべるなんてゆるさないぞ!」
 モカ(c02273)の腕が魔獣のそれへと変わり、巨蟲の尾を叩き潰す。
「モカは何だか楽しそうだねえ……」
 元気よく叫びながら攻撃をしていく彼女の姿に、ブランク(c14405)が小さく苦笑を洩らした。
「僕も、虫さんと戦えて、熱い風を感じられて、とっても楽しい」
 高く高く舞い上がり彼が短棍を叩き込めば、モカが嬉しそうに微笑みを返す。
「ブランクといっしょだから、モカもがんばるぞ!」
「そうだね、僕も」
 一緒に頑張ろうと続けて、ブランクは自らの武器を握り直した。
(「虫の大群……何か精神的に来るなぁ」)
 凍てつく吹雪を召喚し後方援護に回っていたフェイ(c02600)が、ふと戦闘中の人の群れの中に見知った顔を見付け駆け寄ると、震えながら立ち尽くしていたクローディア(c08250)は泣き出しそうにそれに応じた。
「フェイ……どうしよう、私、絶対守るって……任せてって、言ったのに」
 彼女の傍に付き添っていた黒髪の騎士の姿が見えない事に一瞬で状況を理解し、フェイは遂には零れ出した大粒の涙を拭ってやり、安心させる様微笑んでみせる。
「惚れた子守って倒れるなら男にしたら本望だよ。今君に出来るのは、そいつの為に傷一つなく帰る事じゃない?」
 ねぇ、と問われた言葉に、彼の傍を守っていたガルド(c13422)も頷きを返した。
「おーう。何なら後ろに下がって休んでてもいーぜぇ?」
 彼女の黒髪をくしゃりと撫でて――ガルドは楽しげに口角を上げ、己が斧を大きく振るう。
「とっとと土に還れや」
 ガルドが放った幾重ものオーラを含んだ刃がマスカレイドへと襲い掛かり、その身を切り裂いた。
 最前衛でセシリオ(c14450)は、ただ無感情に眼前の巨蟲を映していた。
(「拙ねぇ、な」)
 視界に入る景色から色が消えてしまったかのようだ。何時も背中を任せている相手が居ないと言うだけで、胸を覆う虚無感は、今の彼には理解出来ぬものだった。
 ここに来るまでに倒れた相棒は、構わず先に進めと自分に告げた。その時の声が、姿が、未だ頭から離れない。
「キシャアア!」
 痛みにのたうつ巨蟲に向け、斧が刃を叩き付け容赦無く斬り払えば、斬り付けた痕から粘着質な体液が噴き出した。
 失うのは、これで二度目。――否。
「さっさと終わらせて帰るとするか」
 あいつと一緒に。声には出さずに続けた言葉に従い、彼は蟲の体液で汚れた切先を一振りすると次の獲物へと斧剣を構えた。


「ノイシュ。いい歌声を次も頼むな。ミキ、無事?」
 仲間の声に声援を送り、ディヴァイン(c03131)が視線を巡らせ仲間達の無事を確認する。
(「大飛蝗を手引きした者がラッドシティにいるのは間違い無さそうですね。まずは私達の力を測るつもりでしょうか?」)
 彼の言葉に頷きを返したミキ(c03502)が双剣を構え、凍てつく吹雪で敵を凍らせていく。
 共に戦っていた彼女の姿が見えず、安否が気になったものの――今は目の前の敵を倒す事に専念するのみ。
「ファナ〜どうしましょ、大きな芋虫ちゃんが居るわ〜ノシュアトちゃんたら芋虫ちゃん苦手なのよん」
 先刻まで頼もしく歌声を奏でていたノシュアト(c02822)が、現れた芋虫に涙目になり距離を取れば、それを見たティファナ(c05979)が怒りに表情を染め巨大芋虫に双槍を突きつけた。
「よくもノシュ姉を! 許さないんだからー! 次にやられたい奴はかかってきなさい!」
 彼女は怒りに任せ芋虫に飛び掛るも、ディヴァインの向けた小さな苦笑に、慌てた様子で距離を置き――一度深く呼吸を吐く。
「……よし、ウォーミングアップは済んだな? ティファナ」
 に、と笑んだ彼の言葉に頷いて、スカイランナー二人は、息を合わせ共に高く舞い上がった。
(「うぐぐ。虫じゃ虫じゃと思っておったが芋虫まで」)
 げんなりと巨蟲を見つめるのは、黒き衣に身を包んだシリア(c09841)だ。
 バッタと言い芋虫と言い――悉く自分の苦手な外見を突いて来る敵だと息を吐きつつも、彼女は己が武器を握り直し、共に戦うコーシカ(c05441)へと目を向ける。
「コーシカ、遅れるでないぞ。攻撃、重ねて行く!」
「……あなたこそ、遅れないで」
 淡々とした調子で返したコーシカが、現れた巨蟲へと雷光を撃ち放ち――シリアの纏う水流がそれに続いた。
「わたしは配下から、狙うわ」
「うむ、了解した!」
 簡潔な言葉で連携を取り合って、双方は敵へと向かった。
 剣を構えたスパイク(c02584)が、懐から取り出した大量の刃で巨蟲へと襲い掛かる。
 戦場にこそ、生。戦う彼の表情は何処か楽しげで、その連戟は加減等知りはしない。
 男ならスマートであれ。愛に全てを捧げる男、イニス(c17605)の手から雷鳴が轟く。
「陰謀とか使命とか脇に置いといて、ボクは女の子のために戦うよっ」
 彼らが襲うその先に、美しい婦女子がいるのならば。信念を瞳に宿し、イニスは巨蟲へ向かい、薔薇の幻舞う槍を振るった。
 後方に控えるシェリーローズ(c03076)は敵の動きを用心深く注意しながら、同時に傷付いた味方にも気を配っていた。
「仮面憑きは、わたしが誅します!」
 仲間達に背を預け、マスカレイドを見据えたレン(c25281)が影縫いの手裏剣を投げ放つ。
「皆、がんばりましょうね!」
 レンの言葉に頷き、ポニー(c01431)が傷付いた仲間を癒す為、癒しの風を召喚する。
「まったく、厄介なことが起こったわね」
 彼らの後方で舞うリート(c03448)の演舞は、時に敵を裂き――時には優しく味方を癒していく。
(「他に出来ることがあるわけでもなし。別に他のことをするのが面倒とか、そういう訳ではない。はず」)
 見せ場は他の仲間に譲らないと。心中で紡いで、リートは舞う。
「ハニィ達、無事かい?」
 仲間達の様子を伺いながら、何ともゴージャスなロングコートを翻すのは、彼らが団長レギネー(c00311)である。
「食べすぎはおなかを壊すよ!」
 同じく彼の振るうゴージャスな野太刀は、レギネー自らが限界までコーディネートした特別製だ。
「馬鹿やってねぇでさっさと片付けるぞ」
 不機嫌そうに吐き捨て、巨蟲の体躯に容赦のない一撃を叩き込むのはハギ(c03220)だった。
「めんどくせぇな……」
 ダメージが重なり倒れたそれを見下ろして、ハギは早く終わらせようと短棍を握り直した。


 エンドブレイカー達の猛攻により、既に残るは指揮官マスカレイド一体を残すのみとなっていた。
「皆の幸福を、笑顔を、貴方達には奪わせない」
 虫達の屍の向こうに仮面の付いた指揮官の姿を見止め、トエリカ(c14560)は自らの棍を強く握り締める。
 迷いのないその一撃は、正確にマスカレイドの脚へと叩き込まれた。
「護ると決めたの。だから――負けない」
 此処は絶対に越えさせないと、意思を篭め棍を構えるトエリカに、未だ奇襲に混乱しているのだろうか、マスカレイドが怒りの咆哮をあげた。
 言葉に成らぬ、獣の如く声は空気を裂く様に高く、戦場内に響き渡る。
 お祭り騒ぎや、楽しい時間にはあまり馴染みがないけれど――大切な人と過ごす時間は、とても大切なものだと言う事。
「誰にとっても大切なその時間を、壊させはしない」
 その掌から禍々しい程の黒炎を放ち、ヴィクトリカ(c02901)は静かに告げる。
 脳裏に浮かぶは昨年の幸せな時間。自分に大切な人がいるように、そこにいる誰かの大切な人を、ものを――護ってみせる。
(「幸せな収穫祭の日を、決して壊させはしないわ」)
 例え悪魔に力を借りてでも。強い意思を帯びた眼差しは、彼女の忌み嫌う仮面を真っ直ぐに見つめていた。
 エミリオ(c04818)は唯一心に前を見据え、己が魔道書に命じ生み出した虚空の刃で敵を切り裂いていく。
「汝の敵を討ちつつ汝の味方を守護する」
 彼は多くは語らない。いっそ残酷にすら感じる程ひたすらに敵へ攻撃を繰り返すエミリオは、一見冷たくも映るその無表情の中――しかし確かに宿る強い意志は、大切な人達を守るという強い色。
「俺が相手です」
 指揮官の抑えに回っていたマルコ(c15900)は、短く告げると巨大な槌を地へと叩き付けた。
 生み出された衝撃の波が、敵の身体を鋭く裂く。
「ギィイイイ!」
「ほら、抑えなんだから痛くないでしょう? ……ああ、手加減を忘れてましたね」
 失礼、と続けて、マルコは混乱し悲鳴をあげる獲物を冷ややかな目で見据えた。
「収穫を台無しにするのは勿論、人々に襲い掛かるのも許せません。絶対に襲撃は阻止してみせます……!」
 フィリア(c02091)が振るう白銀の杖、藍晶華が生み出した常闇の黒球が、マスカレイドを飲み込もうと唸りをあげる。
 妹の身を案じながらも、フィリオ(c02082)が後方から凍てつく吹雪を召喚し、敵の動きを封じにかかった。
 仲間達の前衛を任されたブレイズ(c14643)は、蒼き獅子のオーラを放ち、敵虫の身体を引き裂く。
 何故彼らはラッドシティに向かい、農村を襲おうとしているのか。戦いの中で問うてはみるも、敵は怒りに激昂するだけで答えが返る事はなかった。
(「まあ目的はカーニバルなんだろうが……そこにあの方とやらが居るのかね」)
 敵は明らかに消耗していて、最早此方に敗北はありはしない。
 されど最後まで、手を抜く事は決してせずに、アルマ(c00943)は未完成の星を司る己が魔道書を静かに開いた。
「古の魔力を秘めし星の書よ。主の願いに応え――彼の者に無慈悲なる石の呪いを与えよ」
 彼女の声に応え、幾匹もの呪いの蛇影がマスカレイドへと襲い掛かる。
「ガ、ァアアア!」
 絡みつく蛇を振り払う余力は、彼には残されてはいなかった。
 痛みに絶叫をあげ、倒れても尚びくびくと痙攣するその様子は、何処か哀れにも映る。
「おやすみなさい」
 アルマの呟きが最期となり、マスカレイドはゆっくりと動きを止めた。

 誰ともなく辺りを見回せば、立つのは仲間達の姿のみ。
 傷付いた者も多く、決して楽な戦いではありはしなかったが――見事砕かれた終焉に、エンドブレイカー達は微笑みを洩らしたのだった。



マスター:灯弥 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:50人
作成日:2011/10/19
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冒険結果:成功!
  • 生死不明:
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   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。
 

<戦闘結果>

●Battle1(勝利!)


順位戦功点名前
1408灰砂・コーシカ(c05441)
2362煌星・アルマ(c00943)
3321虚空の匣・ブランク(c14405)
4286歌の目・アエラ(c07470)
5285一刃の星・レイジ(c02370)
6253雪祈華・フィリア(c02091)
7197たった一人の為の騎士・メニメ(c04707)
8175アムネイジアの悪魔・エミリオ(c04818)
9168夢見鳥・トエリカ(c14560)
10151白の結晶・フィリオ(c02082)
11139氷上のバラ・ミキ(c03502)
11139青空リオン・モカ(c02273)
13134妖花忍法帖・レン(c25281)
14133ももいろおねえさん・ココア(c17048)
15132銀黒の剣・スパイク(c02584)
15132アブソルート・フェイ(c02600)
17130咲謳うアイスバーグ・ノシュアト(c02822)
18121オンリーマイウェイ・リート(c03448)
19116黒の旅人・カイナ(c02884)
20104地の天藍青・クウェイル(c23119)
20104足取りスタッカート・ナツキ(c22136)
20104流焔の黒騎士・ブレイズ(c14643)
23103黒狐・ゼラ(c00233)
2498昏鐘・セシリオ(c14450)
2596白銀の守護聖剣・フェリーナ(c00202)
2693眠り鬼・ヒマリ(c18905)
2792遊糸の鎮め人・シリア(c09841)
2881宵の口・マルコ(c15900)
2980それいけ弐槍で駆ける戦乙女・ティファナ(c05979)
3077駆け巡る駿馬・ポニー(c01431)
3174天昇瞬地・サイクス(c14074)
3266イタコプリンス・シズル(c18016)
3266碧鷲・シェリーローズ(c03076)
3464真の一撃を求める者・クロック(c04856)
3464銀羽の黒猫・アムネリア(c13537)
3663黒真珠の欠片・カルロ(c04710)
3759トンファーの群竜士・ハギ(c03220)
3855景の宵・クローディア(c08250)
3954艶獣・ガルド(c13422)
4050朧火のリムセ・カミユ(c15321)
4050大丈夫だ問題ない・ヘンリー(c17338)
4249福リ音・ネネ(c12800)
4348悪を遮る壁となれ・マクシムッ(c00025)
4438眠れぬ瑠璃・ヴィクトリカ(c02901)
4438銀雷閃・ツルギ(c08167)
4636荒野を往く狼が如く・エレイア(c00466)
4735花咲く青年・レギネー(c00311)
4735迅雷の魔槍士・イニス(c17605)
4925黒色浮遊・サイファ(c24336)
5017空翔る天馬スカイウォーカー・ディヴァイン(c03131)