ステータス画面

服とか溶けたりぬるぬるしたり

   

<オープニング>

●地下迷宮の悪魔
「はぁ、はぁ、は――」
 浅く早い呼吸音が連続していた。
 冷たく湿った石の床を細かいピッチで蹴る靴音が反響していた。
 伸びる影は二つ。
 一つは少年のもの、もう一つは少女のもの。
 二人がこんな場所――下水道等に訪れた、迷い込んだ理由は単純だった。少年少女らしいちょっとした好奇心と探究心。子供らしい冒険心の小さな暴走、その程度。
 しかし――彼等が出会ってしまったモノはそれで解決するには些か荷が重い、実に大きな不運であった。
「しっかりしろ……!」
「うん、うん!」
 手を引いて走る少年の激励に涙目の少女は何度も頷く。
 とは言え、少年の方にも言う程の余力は無い。なけなしの気力を虚勢に変えて、少年は少女の為に気を張っているだけ――。
 二人の背後からは緑色の壁が迫ってきていた。
 明らかに人為らざる変異。ぼこぼこと泡立ち、這いよるように迫るその壁が、しゅうしゅうと奇妙な音を立てるのは這いずる石床が溶けているから。
「……きゃあっ!」
「!?」
 少女が床の凹凸に脚を取られ前のめりに転ぶ。
「おい、早く……早く立て……!」
「うん、うん、でも……」
「……ッ!?」
 前方の横穴から新たな緑の塊が現れた。
 逃げ切れる筈等ない。それが、運命――。

●好奇心は猫とか殺す
「……ま、あらましはそういう訳だ」
 説明を終えた剣の魔法剣士・ランス・ディークマン(cn0033)は集まったエンドブレイカーにそんな風に切り出した。
「一応整理すると仕事は下水道の探検に出かける少年少女が『それ』に遭わないようにするだけだ。そんなに難しい話じゃあ無い。
 ……まぁ、二人を止めるという手もあるが根本的解決にはならんからね。
 先んじて下水道に赴いてスライムの始末をつける方が賢明で妥当だろ。
 第一、そんなモンほっとくのはどうにも寝覚めが悪すぎら」
「まぁ、そりゃそうだ」
 例え今回の二人が無事に済んだとしてもそんなモノを放っておけばまた別の事件が起きないとも限らないのだから。
「理解が早くて助かるぜ」
 薄い笑みを浮かべて頷いたランスはエンドブレイカー達に説明を続ける。
「現場は入り組んだ下水道だ。
 まぁ、ああいう場所の例に漏れず地下迷宮めいちゃあ居るが迷いはしないだろう。
 唯、連中は一体じゃあない。結構それなりに数が居て、あっちこっちの通路から出現するようだから……まぁ、駆除は中々骨が折れるだろうな」
「厄介だな」
「厄介じゃなけりゃ俺達の出番はねぇよ」
 ランスは涼しい顔で肩を竦める。
「それもそりゃそうだ」
 そんな冗句に苦笑い交じりに応えたエンドブレイカーは続きを促す。
「注意点は他には?」
「スライム連中は兎に角タフで面倒くせぇ。
 ついでに連中の身体は毒液――溶解液のようになってるようだから『注意』が必要だ」
「何の注意だ、何の……」
「武器と防具は溶けねぇけどな」
「だからなんの!」
「聞いての通りだ。それ以外」
「……ま、いいさ」
 エンドブレイカーは嘆息を一つ吐いて言う。
「何にせよ、誰かを助ける仕事って事には変わりないからな。
 しっかり退治して子供の探究心を守るとしますか」
「おう」
「……お前、来るの?」
「ん? 行くぞ? スライムだし」


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参加者
剣の城塞騎士・エシラ(c00097)
鞭のデモニスタ・エリカ(c00951)
太刀の魔法剣士・ルディエル(c04624)
アックスソードの群竜士・レテイシャ(c04739)
ハルバードのスカイランナー・ディーミリオン(c05273)
大鎌の魔獣戦士・ミルミル(c06946)
弓の狩猟者・シルフィー(c08233)
盾のスカイランナー・マキナ(c10025)
斧の魔獣戦士・ムルルメルル(c10388)

NPC:剣の魔法剣士・ランス(cn0033)

<リプレイ>

●不吉の穴倉
 世界には存外に多くの危険や苦難が潜んでいる。
 広大な大地の中、完全に人間の領域として機能している都市国家内部にあったとしても――やはり人が多く集まり社会を成せば、大小様々な問題は避け得ない。
「下水道のスライムの退治依頼ですか……」
 呟いた大鎌の魔獣戦士・ミルミル(c06946)以下、実に三十一名ものエンドブレイカーが今日訪れたのはそんな事件の内の一つ――地下迷宮たる下水道に巣食うスライム連中の駆除をするという『単純』な仕事だった。
「これで入ってきたら大概よ」
 既に鞭のデモニスタ・エリカ(c00951)が下水道の入り口に危険を伝える看板を立てている。
「良い子達を危ない目に遭わせる訳にはいきませんしね」
 ミルミルの言葉に周囲の仲間達は彼女に小さく頷いた。
 彼女等が今日ここにやって来たのは剣の魔法剣士・ランス(cn0033)がとある二人の少年少女の不幸を見てしまった事に起因する。
「えう、スライムさんですの〜? 溶かされるのはやーですけどガンバるですの〜」
「ガキ共の為にも腕試しにも丁度いいぜ! やってやらぁ!」
 盾のスカイランナー・マキナ(c10025)は独特の調子でのんびりと、アックスソードの群竜士・レテイシャ(c04739)は屈託無く笑って気を吐いた。
「冒険はロマンッ! 小さな冒険者達の為にもこのエシラ、一肌脱ぐしかあるまい!」
「おう、是非脱いでくれ。期待してるからよ」
「……えッ!?」
 細身の体と胸を張る剣の城塞騎士・エシラ(c00097)にウィンク一つかまして笑っているランスの戯言は放っておいて。
 かくして酒場に話を持ち込んだ彼に応えて人間が集まった訳ではあるが……。
「……凄いわね、これ」
 エリカは辺りを見渡してぽつりと呟いた。
 三十余名からなる部隊はまるで貴族か役人の巡察行列である。
「剣なのに槍男か。貫くのが趣味か。このえろすめが!」
「ああ!? 剣なのに槍とか言うな、てめぇ。リリン!」
 子供かお前等は。
「ランスさんってそういう趣味なんですかー?
 それとも私たちみたいな腐った女子が喜ぶから来てくれてるんですか?」
 ステイベリーの言葉はある種凄まじい。
「……スライムと言わずして、今ひん剥くぞ。お前は」
 この有様で「俺の人望」とのたまうこのランスの言葉は兎も角として。
 仕事が探索とスライムの駆除である以上は人手が多いに越した事はない。
「……ま、そういう事にしておきましょう」
 喧々囂々とやかましいダメ年長共を傍目に溜息を吐く『頭脳労働担当』。
 実にクールなエリカちんである。
「ランス」
 太刀の魔法剣士・ルディエル(c04624)が呼びかけた。
「今日、ここに居るのは女の子が多いし、頑張ろうな」
「あん? まぁ。努力はするぜ、スーパーヒーロー」
 スライムに下水道。言わんとする所を察せられないようでは大概鈍い。
 仲間の女性陣を守り――最前線で戦い抜く、そう決意する彼は格好良い。
 少年らしい純粋な正義感と、可愛げとも称せる純情と、凛とした決意は汚れた大人には少々眩しいひたむきさである。
 一方で女性陣には女性陣のやり取りがある。
 目前に広がるのは薄暗く湿った通路。
「下水道って暗いし汚いし臭いし嫌だよね……。
 しかも変な生き物までいるなんて……うぅ、気持ち悪いなぁ」
 弓の狩猟者・シルフィー(c08233)の腰は微妙に引けていた。
 いざ目の前に在る脅威より、想像の中の産物の方が恐怖を煽る現実はままある。
「大丈夫ですよ、ワタシは溶かされるようなヘマはしません!」
 着替えの管理を申し出たシャオリィ、ルーン、アラストール等の待つ入り口付近に置いたエリカに対し、ハルバードのスカイランナー・ディーミリオン(c05273)は実に立派な胸を張った。
「着替え? もって来てませんよ。戦闘の邪魔になりますから」
 ……熱湯を前に押すなよと再三念を押されているような気分である。
「ムル探検は好き。始めて見るもの、面白いもの、いっぱい。下水道、スライム、初めてだから楽しみ――」
 見慣れぬ光景に斧の魔獣戦士・ムルルメルル(c10388)は一人呟いた。
 彼女はこの場所を遊び場所に選んだ少年少女の気持ちが何となく、分かる。
「――でも、小さな冒険に、本物の危険は要らない」
 世界は広い。大人になっても知り切れない程世界は広い。だけど、子供の頃は――もっと全然、広く感じた筈だから。

●そして、地獄の釜の蓋が開く
 かくして総勢三十一名からなるパーティの探索は始まった。
「ま、また来たよッ!」
 鋭く叫ぶエシラの視線の先には緑色のぶよぶよが居る。
「来たですの〜」
 対照的な調子で警告するマキナの視線の先にも緑色のぶよぶよが居た。
 そしてその二体はエリカを中心に円陣を組むパーティを挟むように出現した。
 ……縦横無尽に広がる都市国家の下水道。液体めいて不定形のスライム。彼等が潜み、現れる場所は多く奇襲めいた襲撃の多くには流石のエンドブレイカー達も随分と手を焼いていた。
 数に任せた火力である程度は掃討してきたものの、何せ連戦に続く連戦だ。
「私を狙っちゃダメだよ! ダメなんだよ!」
 がたがたと震えるシルフィーはまともに顔色を失っている。
 それもその筈、彼女の上着は半ば溶け、スパッツも最初より随分と短くなっているではないか!
 そしてその状況は多かれ少なかれ変わらない。皆スライムに相当絡まれている。
「ランス様、ご無事ですか!?」
「大丈夫なようだよ。問題なく」
 シャルロットのムーンアックスが閃き、アルマのレギオスブレイドが弾幕のように降り注ぐ。
 例外は、このやたらな重支援を受けているランスと、円陣の中央に在るエリカ、
「スライム・即・斬!」
 語呂悪く――
「ふ。やはり完璧ですね」
 ――前振りとしか思えない華麗な戦いを続けるディーミリオンの三人位のものである。
「出やがったなぁ!」
「その水っぽいの、吸い尽くして干物にしてやる」
「アグレッシブに行きますよー!」
 レテイシャは半ばヤケクソに、ムルルメルルとミルミルは気にした風もなく正面のスライムに突っかかる。
(「溶ける嫌なら着なければいいのに――都会の人間は不思議」)
 そこはそれ、平常運営でサービスカットの如きムルルメルルちんである。
「見た目や痛みに気をとられたら命を落としますよ」
 見目のイメージを裏切るかのようにミルミルの動きは何処か獣めいた獰猛さを秘めていた。
 回避は必要最低限で紙一重、見る間に服はボロボロに姿を変えワンピースからは肌色が多く覗いていたが何ら気にした風も無い。
 そこはそれ、気にしたら負けという宣言通りという事か。怯む事無き彼女の黒死弾は激しく敵を捉えるが――
「……ん、く、ぁっ……」
 メンタルはどうあれ、五感ばかりは如何ともし難い。
 反撃に伸びた緑色の触手に絡め取られた彼女は肌を這い回る濡れた感触に思わず声を上げていた。
「……ちょ、……んかこれ……やっ、んくっ……!」
 感覚を異常に際立たせるスライムの毒気である。ちなみにそれ以外は無害である。
「とけてたのしいおようふく!」
「服溶かすスライム、定番だよなー」
「ああ。やるねぇ、連中も」
 その戦闘には余裕がたっぷり。カイト、レイジの軽口にランスがひゅうと口笛を吹く。
「あ、アンタ達ね……ま、真面目に戦いなさいよ!」
 怒るエリカ、「はいはい」と頼りにならない年長達。
「いやーんッ!」
「くっ……これ以上好きにやらせるか……!」
 一方で――滾る熱血!
 スライムに襲い掛かられ、何処と無く緊張感の無い悲鳴を上げたエシラを助けるようにルディエルの太刀が一閃した。
「ごめん嘘です、スーツアーマーだから溶けないんだ。期待させて御免ねッ!」
 ほー? ほー?
 当の彼女が先程まで実に晴れ晴れと喜ばしく「きゃースライムさーん!」何ておっさんっぽい歓声を上げていた些細な事実はスルーして。
「皆を、守る! バッドエンドも……サービスシーンも、阻止してみせる!」
 凛とした気迫は闇に鮮烈に輝く。
「うひぇあっ!? こ、こら! やめろおい!? ……ッ、っ……ぁ、こ、このぉ!」
「ひゃう! こ、な、なんですの〜、ぞくぞ、……ぁく……っするですの〜」
「……ん、捏ね、ちゃ駄目。くすぐったいの……や、やぁ」
 ここぞとばかりに無駄な気合! 無駄な描写!
 立て続けに響いたレティシャ、マキナ、ムルルメルルのアレな声に全力全開で赤面して居なければ。
「お、恐ろしい敵なんだよー……」
 例え、弓でスピカで健闘続けていたとしても。
 明日は我が身、明日は我が身、明日は我が身。
 余りに確定的な運命――エンドブレイカーならずとも見通せるその先にシルフィーは思わず涙目になる。
「……っ、け、決して俺がえっちなのが苦手だからじゃないぞ! 男としての使命感だ!」
 はいはい、純情純情。
「六ッ!」
 エシラの一撃がエリカの黒炎に塗れた緑色の軟体を二つに切り裂く。
「ええ、今ので六体目よ。予想より手強いししぶといけど……想定の範囲だわ」
 戦いは消耗戦の様相を呈していた。
 全然緊迫感は無いのだが、見事に消耗戦の様相を呈していた。
(「やばい……集中出来ない。いや、しなければ。何としてもこれ以上は……」)
「泥遊びみたい。――そうか、これが都会式の泥遊びなのか。ムルわかった」
 指の間でねばねばにちゃー。
「だからぁ!」
 主に衣服とか精神とか苛む、ルディエル葛藤のサービスカットの乱舞と化していた。
「……油断するなよ」
 不敵に笑ってランスが言った。
「まだ『一回り』してねぇからな。勝負は多分――これからだぜ?」
「や、ややややややっぱりー!?」
 蒼褪めるシルフィー。それはとても人の悪い笑みだった。

●えっちなのはいけないとおもいます。
「う、ちょっ……まっ……ぁ、ああああっ……!」
 あっちではツカサが剥かれている。
「な、何故だ……何故、こうなる!? ん、んぁ、ひゃ、あ、まっ……っ、っ、ッ!」
 こっちでは敢えて露出を上げれば大丈夫、等とのたもうてビキニで挑んだヤイトニングがやられている。
 どうしてこうなった、どうしてこうなった。
 倒したスライムの数は十一を数え、現場の個体は三体。
 戦いは終盤だが、ぬるぬるでべたべたでついでに見えそで見えない(健全)惨状に成り果てた一部の女子にはそろそろ本気で余裕が無い。
「ひっ! ぬ、ぬるぬる塗りつけんなぁ!? ひゃああぁ……」
 敏感肌のレテイシャは涙声、
「えっ、溶け……うきゃああっ!?」
 スカートを溶かされたシルフィーは座り込み、
「え、ちょっ……ま、まだボクなの!? え、え、えええええ!?」
 ぬるぬるべたべたぐちゃぎちゃ。
「んっ、……ゃ、やぁ……や、やだぁ……ふぇ〜ん! このえろすらいむ〜! そんなとこ、ばかっ! 放してよぅ!」
 あー楽しい。
「!? やーめーるーでーすーのー、ぞくぞくやーですの〜」
 マキナも同じ。
「ふぁ、くぅん、やー、ですの、これ以上はぁ、めー、です、の〜……」
 惨状は加速していた。
「……こ、これは……んっく……そ、想定外だった、んだよ……っ!」
 確かにスーツアーマーなら溶けはしない。
 溶けはしないが、エシラ君。隙間にスライムが溜まりまくって大ダメージだ、エシラ君。オンステージだ、エシラ君。
「っ、んぁ……だ、だから、で、出てっ……あうっ!?」
 何時もより、
「ひゃ……ん、ふっ……ぁあっ……ばかぁ……っ!」
 長めに、
「あ、あ、あ、ああああっ……っくぅうううう……」
 べとついております。
 嗚呼、何と言う死闘だろうか。
 戦いが長引く程に大抵の女子の動きは悪くなる。
「このスライムっ!」
 ルディエル君は実はさっきから絶不調である。
(「十四体か……後一体は何処に……」)
 肩を上下させながらエリカが内心で呟く。
 壁の隙間、通路、汚水の中から……スライムはあちこちから沸いて来る。
 彼女は円陣の中心にあり、油断無く全方位を警戒していたが――ここまでは。
「!?」
 一瞬の思考は彼女に大きな隙を作り出していた。
 詰めの甘いエリカちんの面目躍如、影に仰ぎ見た『天井』から緑色の傘が降ってくる。
「……っ、……え?」
 緑色の濁流はエリカには触れない。腕を引き、抱えるように反転し、それを受けたのはランス。左肩口からが酸性の溶解液に焼けている。
「……ち。全く、こうなると思ったぜ」
 見れば周囲ではエンドブレイカー達が勢いを取り戻している。
 セクハラされ尽くした女性陣は猛烈な勢いで反撃を見せているし、調子を取り戻したルディエルはそんな彼女等を庇う見事な大活躍である。
「ど、どうして……?」
 問うのも詮無いが思わず、といった所。
「ああ? 決まってる――」
 援護する仲間達と共にスライムを仕留めたランスは当然であるかのように言う。
「――お子様は収穫するにゃ早すぎる。早摘みは俺の流儀じゃねぇんでな」
「……この男は……」
 だって彼女は十二歳。倫理バリア。
「……………い、一応ありがと」
 そして、戦いは終局に向かって走り出す。
「はっ!」
 裂帛の気合と共にルディエルの斬撃が敵を屠る。
「お返しだ、この野郎!」
 乙女の怒り――レテイシャの一撃が叩きのめす。
「いきますよ、これで仕留めます――」
 最初と変わらず軽やかにミルミルの大鎌が漆黒の旋風を繰り出した。
 残る敵は一体。そこへ――華麗なるディーミリオンが疾風の如く間合いを詰めた!
「これで、終わりです――」
 唇の端を吊り上げ、駆ける彼女には露骨な油断。それはそれは激しい慢心。例えて見るならエープラス。
 疾風の如き彼女は敵に一直線に向かい――向かい、見事にすっこけた。
「……あ、あれ?」
 にゅるにゅる。
「ちょっと……」
 にじりにじり。
「あのー、もしもし? は、話し合えば……」
 ずももももも。
「いーやー!?」
 六歳だからここまでね!

●顛末
 かくして激しい戦いは終わった。
「あ、あの。レテイシャ?」
「み、見んなよ! 絶対こっち見んなよ!?」
 レテイシャはルディエルにくっついて歩いている。隠している。
「あ、あのだから」
 当たってる、だから、すんげぇ当たってるって。
「いやーそのなんだ、有難うスライム、お前達の事は忘れないよ…ッ!」
 精神的にタフなエシラさんである。多分夕日とかにスライムのサムズアップとか見えるんだぜ。
「伏線、伏線過ぎた……」
 一人ぶつぶつディーミリオン。
「えう〜、フラフラするですの〜」
 ふらつくマキナ、
「……うー、暫く下水道には来たくない……」
 あちこちを何とか必死で隠すようにしながらシルフィーが呟いた。
「あまり見ちゃだめですよー」
 一応恥ずかしげではありながらもどうも寛容なミルミルに男共数名がにやつく。
「ごめん遊ばせ!」
 エリカはいちいちその全員の足を踏む。
「……皆、良く分からないのだ」
 兎も角、疲れた事だけは事実である。
 ムルルメルルは小さく肩を竦めてから、一つ大きな伸びをした。



マスター:YAMIDEITEI 紹介ページ
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いまいち
参加者:9人
作成日:2010/04/23
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