ステータス画面

飢えた獣

<オープニング>

 貧困街のはずれ、小さな家……屋根と壁があるだけだが……で、ラウル少年はかまどに火を点けた。鍋を乗せる。そこには肉と野菜が入っている。
 今日はそれなりの収入があった。
「リック、そっちの芋も入れろ」
「うん」
 リックと呼ばれた子が、小さな芋を鍋に入れる。
 もう、夜だ。
 どこか遠くで犬の吠える声が聞こえる。
 しばらく待っていると、鍋はくつくつと煮え始め、家の中に美味しそうな香りが漂い始めた。明日はともかく、今日は無事に夕食にありつける。
 ラウルとリックは二人暮らしだった。だが今のところ、何とか毎日暮らしていくことが出来ている。
「ラウル、食堂のおじさんがボクに明日も手伝いに来てくれってさ」
「そっか。俺のほうも、街のほうの鍛冶屋で働けそうだ」
 二人は笑った。
 鍋を温める火を見つめる。
 明日からも何とかなりそうだ。
 ラウルはそう思った。
 だが……。
「あの犬、けっこう近いね」
 リックが入り口のほうを見た。
 先ほどから聞こえる犬の声がだんだん大きくなってきている。何かがぶつかる音、砕ける音、うなり声も。
「ラウル……」
「リック、こっちに来い」
 ラウルがリックを招いた時、小屋の入り口が吹き飛んだ。
 かまどの火に、巨大な犬の姿が浮かぶ。
 犬と言うよりも狼かもしれない。黒い毛皮を持ち、目が金色に光っている。口元から炎がこぼれ、身震いをすると、太い尻尾が壁をぶち抜いて中に入って来た。
 ラウルのそばでリックが恐怖に凍りついている。
 獣は家の中を見回した。
 ラウルは自分が獣の視界から外れた隙に、リックを抱えて逃げようとする。だが、その眼前で、獣の毛皮から黒い獣毛のかたまりがこぼれ落ちた。
 それが何かと思う間もなく、獣毛はラウルに絡みついてくる。
 黒い獣は、獣毛を相手にもがく少年に向かって、ゆっくりと口を開けた……。



 大剣の城塞騎士・ルド(cn0117)は酒場の隅のテーブルで待っていた。
「良く来てくれたな。さっそくだが、仕事の話だ。どうやら貧困街の方で、野犬か何かがマスカレイド化したらしい。子供が二人食われる」
 そのマスカレイドは、元はただの野犬だったようだが、マスカレイド化して人間以上の大きさになり、体格並みの食欲を持って大暴れするようだ。炎を吐き、長くなった尻尾もかなりの力を持っている。さらに黒い毛玉のような配下を召喚して、狩りの援護をさせるらしい。
「事件が起きるのは、貧困街のはずれの子供らが住んでる小屋だ。夜の夕飯時だな。小屋のほうは、数人が入ればいっぱいになる小さなもんだが、外は空き地だ。いくつか似たような空き家があるが、離れているから邪魔にはならないだろう。獣のマスカレイドが生み出す毛玉の配下は五体だな」
 そこまで話すと、ルドはもう一つ言うことがあると言った。
「一応、貧困街での犯罪課の活動は禁じられてるから、その辺気をつけてくれ。貧困街で捜査官を名乗ると、あまり印象がよくないしな。まあ、命を助けられて怒る奴はいないだろうから、捜査官に助けられたことで、犯罪課の印象が変わるかもしれないが」
 ルドは首をふった。
「何にせよだ。マスカレイドが相手なら、捜査官だろうとそうでなかろうと、エンドブレイカーのやることは変わらないよな」


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参加者
三文下巧・ザネリ(c01572)
那由他刀・ルーン(c01799)
幸せな光に開く花・アリカ(c01926)
努力の天才・テオバルト(c02419)
捜査官ウインド・クレス(c03636)
トンコリの魔曲使い・エリシュカ(c03795)
涙鳳聖・ナティウス(c17965)
がらすのうちがわ・カシア(c20730)
麗しの武姫・ウララ(c25196)
カモネギ刑事・ノノカ(c26463)

<リプレイ>

●街外れ
 夜の貧困街は闇の中にあった。
 この辺りが街外れのせいかもしれないが、灯りの絶対量が都市部と比べてずっと少ない。
 ここに来るまで見た街の様子も、誰もが押しつぶされたような疲れた表情を浮かべており、唯一にぎやかだった酒場も、現実逃避的に浮かれているだけのようだった。
 風が冷たく乾いており、そのうえ埃っぽい。
「あっしの古巣とよく似てる街っすね」
 三文下巧・ザネリ(c01572)の言葉がひどく物悲しかった。
 空き地に着き、捜査官ウインド・クレス(c03636)が警戒のために辺りを見回す。
 今にも壊れそうな小屋から光が漏れていた。そこが今回の事件の被害者、ラウルとリックの家だろう。
 光に照らされた空き地は、まるで荒野のようである。風化して倒壊した家と、手入れされず雑草に沈んだ道は、そのまま消えてしまいそうだ。
「革命って外から見てるだけだとあんまり成功してる感じがしないよなぁ。自立を促すったって、治安悪いのに何も手出しさせないとか訳が分んないぜ。0か100かしかないのかねぇ……」
「所詮は捜査官も公僕、ここでは活動できませんからね」
 呆れ声を上げるクレスに、那由他刀・ルーン(c01799)が同意し、ため息をついた。
 小屋に近づいてみると、さらにみすぼらしさが目立った。
 周囲の廃屋の仲間入りするのは近そうである。
「こんな小屋に子供二人で住んでいるのでござるか……」
 麗しの武姫・ウララ(c25196)が茫然と呟く。
「でも、今はとにかくマスカレイド退治に集中だな!」
 カモネギ刑事・ノノカ(c26463)が、ウララの子供達を何とかしたいという気持ちを読んだように言った。
「うむ……」
 ウララが頷いた時、がらすのうちがわ・カシア(c20730)がふっと顔を上げた。エルフらしい長い耳がピクリと動く。
「来たみたいだね」
 カシアはランタンを掲げると、にわか雨を告げるような何でもない調子で、マスカレイドの接近を告げた。
 トンコリの魔曲使い・エリシュカ(c03795)が、不安そうに異国風の弦楽器を抱きしめる。トンコリと言う名のそれは、細長い造りをしており、エリシュカのものは打撃武器として使えるように構造が強化されていた。
 エリシュカの身震いで、トンコリの中に納められたガラス玉が音を立てる。
 と……、
「誰だ!?」
 小屋の中から少年の声がした。
 申し訳程度の扉のため、小屋の外の話声が聞こえたらしい。
 努力の天才・テオバルト(c02419)が、涙鳳聖・ナティウス(c17965)の方を見る。ナティウスが頷き、扉を開けた。
(「子供の相手が得意な方がいらっしゃればよかったのですけれど……」)
 むしろ、テオバルト自身が子供達の相手をしたかったのだが、緊急で信用を得られる人物ということで、ナティウスが子供達へ接触することになったのである。
「この家の子か? 旅の者だが、急に狼が襲ってきた。危険だから、ここを出るな」
「え、狼……」
「まさか、田舎じゃないんだ。こんなところに狼が出るわけないだろ」
「でも、ラウル。この人、嘘をついてるみたいじゃないけど」
 マスカレイドがこの場に迫っているのは事実であり、ナティウスが少年達を守ろうとしているのは真実である。少年達にもそれは判ったようだった。
「……大丈夫、必ず君達の安全は保障する」
 ナティウスの言葉に少年達は頷いた。
 小屋の外では、幸せな光に開く花・アリカ(c01926)が闇の向こうを見つめている。
 アリカは子供達の薄汚れた姿に、昔の自分を思い出していた。
 アリカ自身も、あんな姿でその日暮らしをしていた頃がある。だからこそ、子供達を守りたかった。
(「そして、私も絶対、無事に帰る」)
 今のアリカには一緒にいたいと思う人がいる。
 獣の咆哮が近づいてきた。

●飢餓の化身
 闇が凝縮するようにして、黒い獣が光の中に姿を現した。
 金色の瞳がぎらぎらと輝き、口元からよだれのように炎がこぼれ落ちている。尻尾の方はまだ闇の中にあった。獣の毛皮から毛玉がこぼれ落ち、硬い獣毛を伸ばしてくる。
「狂暴なる悪しき獣ども、この手で退治してくれよう! いざ、参る!」
 ウララが太刀の鯉口を切った。
 それに応じる様に、ぐっと漆黒の獣が身を沈める
 その力を解放し、獣が突進してくるよりも一瞬早く、アリカが鞭を鳴らした。
 アリカの鞭の柄にはすでに紋章が描かれている。パシリと言う音とともにアリカの意識が切り替わり、紋章の力が発動した。
 前衛に立つザネリとクレスの眼前にカラフルな箱が現れたかと思うと、老奇術師が飛び出し、毛玉の一つをマジックハンドで掴み取る。
 獣は警戒したのか、突進の足を止め、長い尾を薙ぎ払い牽制してきた。
「きゃっ!」
 鼻先を獣毛がかすめ、エリシュカが悲鳴を上げて飛び退く。
 うなり声を上げる獣の視線をルーンが真っ向から受け止めた。
「今宵は貴様らの命運が尽きる時。逃げること叶わず、ただ躯をさらすのみ」
 獣の足元で捕縛網が発動する。
 反応が遅れ、獣の身体に網が絡みつき、毛玉の一つが巻き込まれる。
「そのまま動かないでくれると嬉しいかな」
 カシアの手から白銀の鎖が生まれ、獣を包み込むような軌跡を描いて飛んだ。
 テオバルトが得物の手裏剣に微笑む。
「行きましょうか、姉さん」
 姉さんこと、投げつけた手裏剣が爆発し、マジックハンドに掴まれていた毛玉が爆風に巻き込まれてバラバラに引き裂かれた。
「もらったあー!」
 衝撃に耐える獣の足を、ノノカが棍で払う。
 右前脚に打撃を受け、獣の体勢が崩れた。
 エリシュカもトンコリを振り下ろす。前衛で戦うのは慣れていないため、間合いがつかみづらいが、トンコリは獣の額についた仮面の下に命中し、獣の頭に衝撃を叩き込んだ。
 四体の毛玉の獣毛が、獲物に襲い掛かる蛇のように伸びる。
 ノノカやエリシュカの足に絡みつき、ウララと後衛のカシアの手足を切り裂いた。
「この野郎、よくも!」
 クレスが軽く地面を蹴って跳び上がり、体重を乗せて槍を地面に突き込んだ。
 身を翻して槍の石突きに着地すると、獣の下の地面から大量の穂先が生え、獣の身体を串刺しにした。
 毛玉達の動きが一瞬止まる。
 その瞬間、ウララが動いた。鋭い踏み込みから、毛玉達の間を駆け抜け、二体の毛玉に深々と刃を打ち込んでいる。
 ナティウスが朗々と声を上げた。
「雷雨の涙、運び手の鳳、契約の名の下に聖の雷を呼べ!」
 その言葉に応える様に、ナティウスの身体を電光が走り、掲げた右腕の先に集まると、一条の矢となって毛玉を撃ち抜いた。
 ザネリもまた、黒い獣の左足を狙って蹴り込む。
 だが、それは獣も読んでいたらしい。
 ザネリとすれ違うように獣は跳び、尾を絡めてきた。
「貧すれば鈍す……か」
 締め上げられながらも、ザネリは不敵に笑う。

●炎
 毛玉達にルーンのマキビシが刺さり、カシアの鎖が絡んでいた。ノノカの竜巻の術により、別の一体がズタズタに引き裂かれている。
 エンドブレイカー側も、ザネリが獣の尾に捕らわれたままだったが、形勢は一行の側に傾きつつあった。
 また一体の毛玉が、ウララの太刀によって真っ二つになる。さらに、ナティウスの魔剣から放たれた炎が別の毛玉を火達磨にした。
「ザネリ兄ちゃんを放せ!」
 クレスの槍が獣の足元から伸び、獣が引いた隙をついてザネリが仕込み杖を抜き打つ。刃が円を描き、尾の拘束を逃れた。
 アリカが鞭を大きく振るう。鞭は長く伸びると、残りの毛玉全てを絡め取った。何処に目があるのかも判らないような相手だったが、死角は存在していたらしい。毛玉達は反応することも出来ず、がんじがらめになった。
 黒い獣が残る。
 アリカは獣に向き直った。
 獣の瞳にあるのは、配下を倒された怒りでも傷を受けた苦痛でもなく、ただ飢えがあるだけだ。
「餌になる気はないわ。狙う相手が悪かったわね」
 だが、獣は嗤ったようだった。
 漆黒の全身を震わせ、獣が大きく息を吸い込む。
 次の瞬間、獣が放った炎の息吹は、一行の予想をはるかに超える威力を持っていた。
 視界の全てが真っ赤に染まり、熱風で息が詰まる。
 獣の抑え役のザネリとクレス、そして毛玉を斬り捨てたばかりだったウララが灼熱の炎に巻き込まれた。
 間一髪、炎の範囲からはずれたノノカはぞっとした。
 炎が消えた時、三人はまだ戦う力を残していたが、もしノノカが巻き込まれていたら、完全に倒されていただろう。三人も首の皮一枚のところのようである。
 ルーンが癒しの風を呼ぶが、まるで回復が追いつかない。後衛に控えていたカシアとテオバルトが前に出て、大鎌と棍を振るった。
「怖いけど……、負けてたまるかあー!」
 ノノカは獣の身体に棍の先を引っかけると、一気に振り上げる。
 獣の巨体が持ち上がり、真っ逆さまに地面に叩きつけられた。
 エリシュカがトンコリを抱くように構える。素朴な弦の響きに乗せて、力強い戦歌を歌う。重傷の仲間達に力が戻った。
 クレスも体勢を整える。その背に風が渦巻いた。
 ウララは全身の火傷に歯を食いしばりながら、仲間の様子を見た。癒しの力を受けたとは言え、まだ自身の負傷も激しいが……、
(「武士道とは死ぬことと見つけたりでござる!」)
 ウララは己の傷を無視して、フェニックスを召喚すると、ザネリに向かわせた。
 さらにナティウスも同じ星霊をザネリに飛ばす。
「慈愛の涙、優しき鳳、聖なる癒しの灯となりて、穢れを焼き払え」
 フェニックスの不滅の炎がザネリを包み込んだ。
 ザネリは炎を纏いながら身を沈める。
 確かに少し鈍ってしまっていたかもしれない。だが、なまくらだということにも価値はある。
「貧乏出身舐めンな、ケダモノ! なまくらってのは、丈夫で折れにくいって相場が決まってンだよ!」
 地を擦るように獣の顎の下に入りこむと、エアシューズの爪先を獣の首に打ち込んだ。
 ついに、獣が飢え以外の意味での咆哮を上げる。
 その悲鳴は高く闇の中に響いた。

●狩りの終わり
「溢れよ、癒しの力! 分け隔てなく、彼らへ救いの手を!」
 アリカが施療院の紋章の力を発動させ、まだ厳しかったザネリの傷を癒した。
 黒い獣は牙をむき、クレスに噛みつこうとするが、
「もう当たんねえよ!」
 クレスは身軽に飛び退き、その鼻先で笑って見せる。
 ルーンの矢が獣の左目を射抜き、カシアの斬撃と、テオバルトの棍が続けさまに獣の身体を打った。
 獣もしぶとく、ノノカやクレスの攻撃を避けたが、ウララの太刀に毛皮をざくりと切り裂かれる。
「ナティウス殿、今でござる!」
「怒りの涙、気高き鳳、契約に従いて来たれ、聖なる炎!」
 ナティウスの放った炎は、傷口から獣の体内に侵入し、内側から燃え上がった。
 飢餓の獣は、炎の中に消えて行った。
 ナティウスが鉢巻を外して息をつく。
 決着はついた。
 まだ熱気が残る中、エリシュカが慌ててトンコリを抱え直し、灯りのそばに走る。
「傷ついてないよね……?」
 ちゃんと武器として強化されているので、ちょっとやそっとでは壊れないのだが、それでも心配なのだ。見慣れぬ黒ずみを見て、心臓が止まりそうになるが、煤がついていただけと判りほっとする。エリシュカにとっても戦いは終わった。
 ウララは消し炭となった獣を見て、仲間達を見回した。
 一応皆無事だが、黒焦げ具合は自分も獣と負けていない。実に危ないところだった。
「まだまだ修行が足らんでござるな……」
 カシアも獣の亡骸を見た。
「これ、どこかに埋めた方がいいかな?」
「街の外れにでも放っておけば、何かに食われるでしょ」
 アリカが答える。それが命が回ると言うことだ。
「じゃあ、どこか離れたところに。このままは子供達に悪い気がする」
 だが、獣の亡骸は運ぼうとすると、脆くも崩れた。完全に炭になっている。
「……この場合は草花の栄養になるのかな」
 カシアはのんびりと首を傾げた。
 簡単に応急処置をすませて、クレスが小屋のほうに声をかける。
「おうい、終わったぜー」
 少年達が恐々と小屋の扉を開けた。二人も無事のようだ。
「もう大丈夫だ」
 ナティウスが言うと、少年達は小屋を出て来た。
「お兄さん達、ありがとう!」
 リックが目をきらきらさせて言う。対照的にラウルの方はまだ警戒しているようだ。
「あんたら一体何者なんだ?」
 その質問にテオバルトが笑顔を浮かべる。
「正義の味方です」
「正義の、味方?」
 聞き返すラウルに、ザネリとクレスが芝居がかったお辞儀をする。
「あっしらは通りすがりのお節介。名乗るほどのもんでもござんせん」
「そう、オレ達は通りすがりのおせっかい焼き」
 その言葉にリックは感動してしまったようだ。
「すごいね、ラウル。おとぎ話の英雄みたいだ」
「……少しは疑えよ、リック。あの化け物がここに来たのは、こいつらを追って来たせいらしいじゃないか」
 ちらりとラウルが一行を見る。
「……でも、助けられたのは本当だよな。ありがとう」
 ラウルが頭を下げると、リックもそれにならった。
 ノノカが用意のストールを取り出す。
「二人とも、使い古しで悪いけど、これ使うか? あったかいぜ」
「いいのか?」
「余ってるからな。もらってくれたほうがいいんだ」
「ふーん、ありがとう」
 少年達は温かそうにストールにくるまった。
 アリカが少年達を見つめる。
「巻き込んでしまって、悪かったわ。……生き抜いて、幸せになりなさい」
 真摯な物言いに、少年達は不思議そうにアリカを見返した。
「う、うん。お姉ちゃんも」
 テオバルトが一行を見回す。
「そろそろ行きましょうか」
「そうっすね。じゃあ、少年らにも、よき縁がありますように」
 ザネリが言い、一行は少年達に別れを告げた。
 ルーンが夜の天井を見上げる。
「今後もこの辺りを巡回したほうがいいでしょうね。散歩と言うことにすれば、捜査官の身分も邪魔しませんし」
 今夜は無事に事件を解決出来たが、街にはまだまだ多くのマスカレイドが潜んでいるだろう。今この瞬間に新たなマスカレイドが生まれているかもしれない。
「早く、マスカレイドを一掃出来ればいいのですが……」
 天井には星は映らず、街の上には闇が広がっていた。



マスター:灰色表紙 紹介ページ
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楽しい 笑える 泣ける カッコいい 怖すぎ
知的 ハートフル ロマンティック せつない えっち
いまいち
参加者:10人
作成日:2011/11/28
  • 得票数:
  • カッコいい11 
冒険結果:成功!
  • 生死不明:
  • なし
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