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犯罪課vs紫の兄弟:漆黒の遁走曲が鳴り響く

<オープニング>

●黒き聖女、その目論見
 旅人の酒場では明らかとなった黒き聖女の次なる動向で持ち切りとなっていた。
「ラッドシティで噂になっていた、黒き聖女の内情を探るエンドブレイカー達よりその正体が、ヘレノス監獄にいたマスカレイド『蛇喰らいシェラハ』であった事が判明しましたーっ」
 酒場の各所で響くその話の一つは犬薺のデモニスタ・フィリーネ(cn0027)が発していて、ともかくざわめく場の中でも届く様に、何時も以上に声を張り上げて語る……と言うよりは叫ぶ。
「『蛇喰らいシェラハ』は、革命政府に不満を持つ失業者や下層労働者達……紫の兄弟を集めて、ラッドシティ警察犯罪課の襲撃を行おうとしています。シェラハの目的は恐らく、ラッドシティで私達エンドブレイカーの拠点となっている『犯罪課』を制圧し、自分達にとって都合の良い組織に作り替える事かとー!」
 それは間違いなく場に響き渡り、近くにいる皆の視線を集める事が出来たからこそ彼女は先よりも音量を落として、再びその小さな口を開く。
「この情報を事前に得る事が出来なければ、ラッドシティ警察犯罪課は、マスカレイドの手に落ちていたに違いありません。しかし私達は、事前に情報を得て迎え撃つ事が出来ます。敵となる紫の兄弟の軍勢は数も多く士気も旺盛ですが、何としても犯罪課を守り抜かなければなりません。皆さん、ご協力をどうか宜しくお願いします」
「えぇ、それは勿論。だからもう少し詳しい話を聞かせて頂戴?」
 ここまで話し、成すべき事を理解したからこそ場に会する一同は頷けば何処からか響いた問い掛けに先ず頷きで応じてフィーは答える。
「集められた紫の兄弟達の多くはマスカレイドではありませんが、シェラハ達の唱える『犯罪課の制圧が、真の革命への第一歩である』と言う言葉に騙され、熱狂的に襲いかかってきます。その進撃を先んじて潰す事は出来ないので先ずは襲い来る紫の兄弟達の軍勢を撃退し、その後に敵の中枢へ逆撃を加えます」
 ラッドシティ警察を戦場に、果たして展開される迎撃からの一連の流れを大雑把でも最初に皆へ説明すれば、
「迎撃を成功させる為には、30名程度のエンドブレイカーが必要となります。迎撃に失敗した場合は、犯罪課本部に乱入されてしまいますが本部内には犯罪課長ドンチャッカさんが控えており、多少の戦力ならば制圧する事が可能です。でも……突破した紫の兄弟の人数が多くドンチャッカさんが討ち取られた場合は、犯罪課の敗北となってしまいます」
 果たして犯罪課を守り抜く為の最低限必要となる具体的な人数を挙げて後、あえて最初に敗北へ至るだろうその条件を遠慮なく皆へ告げて彼女は攻め込んでくる敵中数の構成について触れる。
「敵の中枢には『蛇喰らいシェラハ』当人の他、その直属であるマスカレイドやマスカレイドでは無い紫の兄弟の重鎮達や黒き聖女の親衛隊等がある様です。尚、黒き聖女の親衛隊にはマスカレイドとなった者も多いと予測されていますので、臨む際には十分に気を付けて下さいね?」
「そんな状況下で気など抜ける筈がないだろう、なぁ?」
 そしてそこまでを話し、ふぅと一息を付いた彼女へ果たして皆は力強い答えを返せば顔を綻ばせてフィーは話を再開する。
「中枢にいるマスカレイド達を敗退させ、紫の兄弟の重鎮達を無力化するか或いは、撤退に追い込めば、この作戦は成功となり私達の勝利となります」
 ここまで話して漸く、勝利となる条件を彼女が告げたのは今までの話を聞いても尚皆がこの事態に正面から臨み、そして最良のエンディングへ導いてくれると確信するが故で……しかしまだ話は終わらなかった。
「今回の事件は、マスカレイドでは無い紫の兄弟が多数参加しています。彼らを力で倒すだけでは彼らの不満を助長するだけになるかもしれません。敗北は許されませんが如何にして、彼らの不満を抑えて勝利出来るかも考えていく様に出来ればベストですよね」
 果たして最後に彼女が語った話は扇動され、駒として扱われている紫の兄弟達の事で可能なだけその配慮へもフィーは皆へ願い出れば、何時もの様に頭を垂れて言うのだった。
「改めて、皆さんの力添えなしには防ぐ事の出来ない大事件です。どうか、ご尽力を宜しくお願いします」


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<リプレイ>

●Excitement
 紫の兄弟による、ラッドシティ警察犯罪課襲撃の時は迫る。
 万が一にもラッドシティ警察が陥落する事態となればその後の影響は計り知れない。
「むぅ、犯罪課を襲撃しようなんてとんでもない話なのだ。ボク達皆の力でドンチャッカちんを守るんだよ!」
 故にバリケードを設置し、その更に前で近くへいる皆を鼓舞する様に天然お気楽極楽アーパー娘・ナギ(c02610)の声が響けば場に鬨の声が響き、それとほぼ同時に数の暴力を持って紫の兄弟達は一斉に雪崩れ込んでくる。
「フリーズ、犯罪課だ!」
 だが、だからこそ冷静に『バイアネット』の銃口を天上へ向け銃爪引いて妖眼の斑猫・パーフ(c10803)は彼らの制止を促すも、その足は止まらなければやがて戦端は開かれる。
「立場と考え方の違いを逆手に取られたものだ。ならば今は自分の信じるものの為に戦うのみ」
 その一番槍は黒の断罪者・クリスティーナ(c03928)が担い、敵中枢への道を切り開くべく『断罪の大鎌』掲げて手近にいた一人へ駆け寄り怨念の刃でその足を切り裂くも、突出した彼女へ殺到する紫の兄弟達だったが
「げえっ、これだけの攻撃を全部ふせぐのかよっ!」
「数で押し込めーぇ!」
 振るわれた攻撃の悉くはあっさりと凌がれれば驚きこそすれ、数的優位に立つからこそまだ怯む筈もない彼ら。
「この攻撃、見切れるか」
「まぁ、無理だろ」
 しかし、その僅かな狼狽も見逃さず【蛇喰喰】に属する空翔る天馬スカイウォーカー・ディヴァイン(c03131)と調べる者の代行者・ヴァン(c15390)の二人が立て続け空からは点、地からは面で尚も攻め立てれば力尽くで紫の兄弟達が戦線を切り開くと更に追撃を掛けるべく、動いたのは【KID】の面々。
「言葉が通じないのなら……押し通る!」
『浄炎剣』を掲げ、切り込む黒金の魔想鬼兵・マキナ(c03181)を八色を導きし竜・ステラ(c04387)が支援すれば、ニッと笑んで彼女。
「このかゆい所に手が届くような援護っぷり。一家に一台どうよ」
 頼りがいのあるその笑みに頷きを返して、幻燈光・アリア(c00724)は『覇道【天孫降臨】』を腰に差したまま、優しげな声音で目前の今は敵たる紫の兄弟達へ呼び掛ける。
「これまでの調査で貴方達の後ろには危険な存在が潜んでいる事が判明しました。もうじき、この争乱も終わります。終わらせてみせます。このままでは貴方達が願った平穏を自ら壊す事になります」
「うっ、うるさい! まだ負けなんか認めねーぞ!」
 だがまだ戦闘は始まったばかり、士気こそ多少下がっても数的有利はまだ目に見えて変わった事が分かる筈もなければ彼らは首を縦には振らず……彼女は僅かに視線を伏せ、だがすぐに顔を上げれば迷わず地を蹴った。

 それが強がりだった事は暫くすれば彼らも理解するからこそやがて布陣も作戦も忘れ熱に浮かされたまま、半ばやけくそ気味に殴り掛かってくる者が多く……だからこそ殊更に、その結果はもうほぼ決していた。
「ま、ほっといてもドンチャッカなら何とかしそうだが――――もうちょっと相手になれよ、貴様ら」
「ひっ、ひぃー!」
 明らかになる実力の差故、その場から敗走する者も僅かずつ多くなれば今度はその捕縛に移る一同の中、その一人の眼前へ焔の・アセルス(c03225)は燃え盛る剣を突き付け詰まらなさげに呟けば
「暴力で解決しようとしたんだ、逆に負ける時の事はちゃんと覚悟しといたんだろうね?」
「これだけ数がいるんだ。負ける時の事なんか考えるかよ……!」
「ならいい加減に落ち着けっ! 一時の熱に踊らされているだけだ!」
 温めのクールビューティ・フォルフィミア(c00635)が怒気を孕んだ口調でその青年へ詰めより問うが、尤もらしい事を言って引かない彼へみんなの恋人・アデルバート(c01702)がピシャリと的を射た言を投げれば、現実に目を覚ましたからこそ彼らはその動きを止めて。
「自分達がされたから他者を抑えつけてもいいなんて、自分達の様な人を一杯作ると言う事なんですよ? 辛かったなら同じ境遇の人を作るなんて方法じゃない……もっといい方法を皆で作れる筈! それが本当の革命なんじゃないんですか!」
 唯一、非戦を貫き通していたからこそその身を土と血に汚す奇跡を願う雪の青薔薇・クーネラリア(c14529)がその後を継いで絶叫を木霊させれば、これを契機としてこの場での戦いは収束へ向かうのだった。

 それでも、上手く逃げおおす者は多からずもいる訳で……それまで見越していたからこそ、細々とでも常にそれを阻んでいた【グリトニル】の面々。
「残念、この先は通さないからね」
「ごめんなさい。大人しくして下さいね」
 絢爛の魚・エイシェンヴェール(c27983)が大鎌突きつけそう勧告すれば、その場に崩れ落ちる青年達を黒橡の魔女・イソラ(c29102)が拘束しようと近寄るが……その刹那の間隙を狙う一人の青年が懐に隠していたナイフを即時取り出しイソラ目掛け駆けだすも、それは寸でで白銀の風・ゼフィール(c29126)が振るった魔鍵によって防がれる。
「投降すると見せかけて油断させておいて攻撃……念の為、控えておいて良かったよ」
「こらっ! 何でこんな事するのさ!」
「犯罪課を襲撃しても、治安が悪くなるだけで事態の好転にはなりませんよ」
 安堵の息を漏らしながらも穏やかな笑みを湛えれば、手際よく最後のその一人を縛り上げながら叱咤する棍の魔法剣士・ティア(c03318)に、彼女を宥めながらおちこぼれ巫女・ユキナ(c28019)が優しく諭せばその二人を前にいよいよ項垂れ、一人の青年が口を開こうとするも
「あ、でも言い訳はアズ君に言ってね……ってあれ、そのアズ君は?」
 それは言葉を重ね、言わせないティアだったが当の本人がこの場にはいない事に漸く気付くとはてと首を傾げるのだった。

●任侠一筋若頭、敗走を良しとせず
 ラッドシティ警察へ意気高く攻め込みながら、だが今となっては戦場の各所で一方的に瓦解していくだけの紫の兄弟達が構築する戦線のその向こう、彼らを煽り動かした敵中枢が在するその一角。
「若頭!」
「っせぇな、何だ!」
「戦況はかなり不利ですぜ、親分も引く準備をしていますが……」
「んなこたぁ分かってんだよ!」
 チンピラではない、明らかにそれよりも格上の気を放つ『若頭』と呼ばれた青年は自身とは逆に、未だチンピラの気が抜けない部下の一人の狼狽を侮蔑持って叱咤すれば自らの得物たる大仰な太刀を白鞘から抜き、彼へ突きつければ周囲の部下へ檄を飛ばして自らもまた立ち上がるのだった。
「だからって何だお前、俺らも逃げるって言いてぇのか? 答えは否だ! 俺達の筋を通し見せつける為に野郎共、出張るぞぉっ!!」

 と彼らの狼狽など知る筈もなく、中枢にまで切り込みその喉元の目前にまで迫っていた一同はと言えば。
「くらいなさい、これが私の真の力……!」
「………」
「スミマセンデシタ」
 親友の真似をして毒針を放つ狩猟者・トール(c00659)に、似ていない真似をされた当の本人であるマァトの羽根・アルベルト(c00823)は沈黙だけ返して彼に詫びさせたりと、意外に呑気な調子で進軍していた。
 尤も、油断する訳ではなく先の戦いの緊張を一時でも抜いて次に備えたあえての調子であって。
「あそこだにゅ、中枢の所在は」
 だから、敵中枢の所在を人の流れから探し当てたスカーレットデストロイヤー・ユーロ(c20957)がそう告げれば
「うっし……じゃあ、気合入れていくかね!」
 直後に戦場の空気がまた変わった事を察してアヴァロンの蒼騎士・ガウェイン(c00230)が揃い駆ける皆へ、檄を飛ばすと一同の表情は一斉に変われば同時、紫の兄弟とは明らかに装いの違った敵集団とぶつかると静かに鋭い眼光だけ投げてくる彼ら。
「俺らに喧嘩売るってのがどう言う事か、思い知らせてやろうぜ」
「ああ、ぶるってチビりやがん位えたっぷり教えてやりやがんか!」
 無論、それに怯む筈もない一同の中で、黒の野獣・レジェロ(c04702)に白夜・ラビ(c03369)は互いに互いの背中を預けながら負けじと睨み返し、そして不敵な笑みを浮かべ半ばまで叫べば再び始まるのは闘争。
 長短の差はあれ大よそ太刀を携えるその彼らと刃を交えながら、この手が届く限り・ツルギ(c00053)は周囲へ視線を投げある事に気付く。
「しかし、マスカレイドは……ここでもいないか」
「そうみたいね」
 それはつまり敵中枢の一角でも蜥蜴の尻尾である事を示し、内心で僅かに安堵しながら陽下藍玉・レイナ(c02871)は手心を加え、『ジェベ』を振るえば
「だけどこいつらの格好……ジヘーか、それに連なる奴らかな」
「親分を呼び捨てにするんじゃねぇっ!」
 その彼女の傍らでマスカレイドではない彼らを殺さぬ様、『Vendetta miseria』を振るう荒野の山羊使い・セヴェルス(c00064)の呟きが響くと直後、いきり立って横合いから切りかかってくる一人のヤクザへ静かに笑めば、彼は自身の内に眠る殺戮の衝動を解放した。


 此処でも、エンドブレイカー達の勢いを止められないまま切り崩されていくヤクザ達へ、気高き薔薇の槍姫・ロゼッタ(c00618)は説得を試みながらも足を止めず、尚も陣を切り崩して最奥へ至らんとする。
「犯罪課を襲撃するなんて、貴方は自分が何をしているのか分かっておりますの? 世の中の秩序を守る犯罪課を制圧したら、世の中は滅茶苦茶になってしまいますわ」
「だからだろうが……よぉっ!」
 だが紫の兄弟達とは違い、誰の説得に対しても応じない彼らは確かに手強かったが……それでも相手が悪かった。
「ですがその程度なら、まだまだですわね」
「ここから進みたければ私達を倒してみせなさいっ!」
 果たして一斉に切りかかってくるヤクザ達に怯まず、『黒薔薇の槍』を掲げ応じる彼女が残像と共に舞えば、裂帛放ってレイナもロゼッタに続いて頭上で旋回させた根で一人を激しく打ち据えれば、ヤクザの彼。
「俺だって、逃げられるものなら逃げてぇんだよ……っ!」
「束ねられている、と言うよりは……」
 彼女の真なる問い掛けに応じて気を失うと、黒い剣の担い手・イグニス(c00889)は一つの結論を口にする。
「この場、速やかに頭を潰せば終わるな」
「皆〜、あそこっ!」
 そしてそれと同時、九龍娘娘・シンルー(c10380)の声が響けば皆はそちらの方を向くとざんばらな和服の上半身だけを肌蹴た短髪の、今まで大したヤクザとは明らかに違う風格を纏い鋭い気を放つ青年を見る。
「随分とまぁ、俺の部下をやってくれたなぁ……そりゃよわっちぃけどよ、それなりに愛着もあるんだぜ?」
「ジヘー……では、ありませんね」
「おうよ、悪いがな。一応若頭を張っちゃあいるが俺にゃ、難しい事言ったってわかんねぇからな……!」
 周囲の部下へ鋭い一瞥持って見回しながら口を開けば、しかし若過ぎるその容貌に影姫・アレクサンドラ(c01258)が一つだけ問えば鼻を鳴らして応じるジヘー組若頭、サコンは自慢の得物を掲げるとそれを一同へ突きつけ言えば
「なら、刃を交わして伝えるのみです」
 二振りの大剣を持つ彼女もそれに応じ、握る柄に力籠めれば終局へ向かうべく動き出すのだった。

 やがて部下と纏めてサコンと刃打ち鳴らす一同は先までの勢いのまま、部下の悉くを殺さず捻じ伏せて行く。
「あいつも、マスカレイドじゃないのデス?」
「その様で」
 その中で響く、葬冥途流駄メイド・パフィラスター(c10801)が発した問いと同時に彼女が振るった『剣旋棍ザメルヴェルト』が若頭へ至る道をいよいよ切り開くと、頷き応じて護式兵装高機動型強襲用メイド・ユノ(c05481)が一気に彼へ肉薄し、野太刀『喰獅子』振り被って零の秘剣を放つ!
「挨拶代わりで餞別であります。気前よく香典も兼ねておりますので存分にお受け取り下さい」
「……っだらぁっー!」
 落ち着き払った声音で無表情のままそう告げる彼女の、剛なる一刃を受けながらサコンはしかしそれでも立ち上がれば叫ぶ。
「あぁもう納得も得心もいった、これじゃ相手にならんわな!」
 だが、一同の実力を認めた上で自らを奮い立たせるべく雄叫びも上げて。
「とは言えな、こちとらも意地があんだよ!」
「悪いが、この町でこれ以上バカにさせる訳にはいかねえんだよ」
 しかし彼の裂帛へ、至って冷静にジェナス小僧改めネクタイ刑事・ジェイナス(c15904)が応じれば、無数の残像を持った『【七詩槍】アインザッツ』の鋭い刺突で彼の脇腹を抉るとジェイナスを手で制し、藍鉄・アズ(c24274)は淡々とした口調で改めて告げる。
「無意味な虚勢は張らず、今は大人しく投降して貰おう」
「確かに現状、改革は上手くいってないかもしれない……だけど、俺達もそれを打開したくて犯罪課として戦っている! ならあんた達は今、何を思ってこの場にいるんだ!!」
 それを端、ピクリと身動ぎして動きを止めるサコンにガッツ兄ちゃん・レイブン(c15726)は『Motion Blue』こそ構えたまま、尚も説得を試みて……暫し場に降りる、沈黙の中で瞳見開いて彼が導いた結論は。
「俺自身、思う事は色々あるさ……けどな、ここはジヘー親分への義が勝るっ!」
「こいつ……!」
 ただ、己の義を通す事。
 説得はもはや不可能と察し、二人の間に割り入って昼寝人・セルジ(c08262)が限界を超えて尚も振るう、サコンの猛々しき一撃を受けながら呻くも果たして彼らへ駆け寄りながら食欲業を制す・アニー(c19876)は若頭の内心を言い当てる。
「詰まる所、詭弁。言われたから、ソレに乗っかっただけでしょ? それじゃ、この先も同じ事の繰り返し……それ位、自分で気付きなさいよ。ばか」
 ぎりっ、歯を噛む音が聞こえるがただそれだけ。
 その刹那にセルジは陽炎の様に『銀のモノケロース』を揺らめかせれば
「お願いします」
「あんたたちを扇動してる奴は、この都市の先々の事なんか考えちゃいない。暴力で成し遂げた革命に果たして未来はあるだろうか……あんただって、この街を混乱させる為に力をつけた訳じゃないだろう!」
 紫煙銃を大空目掛け掲げたアルベルトが直後、広範囲へ数多の弾丸を豪雨が如くばら撒いてはセルジを促すと、彼は渾身の力籠めた陽炎の槍穂をサコンへ打ち込み……その意識だけ、間違いなく刈り取った。
「それでも、俺は……」


 こうして、ラッドシティ警察を襲撃すると言う前代未聞の大事件のその一端は不殺を貫き通す者が多いにも拘らず押し寄せる数を物ともしなかったエンドブレイカー達が勝利を手にした。
「この国を思う貴方達の気持ちは確かに受け取ったよ。後はボク達『エンドブレイカー』に任せて!」
 だが、手当を施された後に捕らえられた紫の兄弟達が連行される最中……赤眼の魔想紋章剣士・アセルス(c20955)は彼らへ間違いなくそう叫べば、それに異論がある筈もない場に集う他の皆も一様に頷いて一つ、約束を交わすのだった。



マスター:紬和葉 紹介ページ
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いまいち
参加者:61人
作成日:2012/03/16
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<戦闘結果>

●Battle1(勝利!)


順位戦功点名前
1478昼寝人・セルジ(c08262)
2355藍鉄・アズ(c24274)
3353マァトの羽根・アルベルト(c00823)
4332影姫・アレクサンドラ(c01258)
5307スカーレットデストロイヤー・ユーロ(c20957)
6291白夜・ラビ(c03369)
7289ジェナス小僧改めネクタイ刑事・ジェイナス(c15904)
8270ガッツ兄ちゃん・レイブン(c15726)
9260葬冥途流駄メイド・パフィラスター(c10801)
10259猫まっしぐら・ティセ(c00571)
11251護式兵装高機動型強襲用メイド・ユノ(c05481)
12250食欲業を制す・アニー(c19876)
13241狩猟者・トール(c00659)
14226九龍娘娘・シンルー(c10380)
15195黒い剣の担い手・イグニス(c00889)
16192気高き薔薇の槍姫・ロゼッタ(c00618)
17188陽下藍玉・レイナ(c02871)
17188荒野の山羊使い・セヴェルス(c00064)
19187この手が届く限り・ツルギ(c00053)
20182黒の野獣・レジェロ(c04702)
21173アヴァロンの蒼騎士・ガウェイン(c00230)
22172奇跡を願う雪の青薔薇・クーネラリア(c14529)
23169妖眼の斑猫・パーフ(c10803)
24167剣の魔女・ジーン(c04547)
25162絢爛の魚・エイシェンヴェール(c27983)
26160温めのクールビューティ・フォルフィミア(c00635)
27159調べる者の代行者・ヴァン(c15390)
28156焔の・アセルス(c03225)
29153棍の魔法剣士・ティア(c03318)
30145八色を導きし竜・ステラ(c04387)
31133突撃残念系女子・ティファナ(c05979)
32128藍紫陽花・エミール(c09509)
33126おちこぼれ巫女・ユキナ(c28019)
34118黒橡の魔女・イソラ(c29102)
35111黒金の魔想鬼兵・マキナ(c03181)
36105白銀の風・ゼフィール(c29126)
37104菟白雪吻・リーフ(c14700)
38100スカーレットデスティニー・ルリィ(c20891)
3999揺るがぬ紺碧・アスール(c13470)
3999黒の断罪者・クリスティーナ(c03928)
4192四葉の白詰草・ファイ(c20982)
4291喝采無き一人舞台・アイシャ(c17343)
4390狂彩灰狼・ズィヴェン(c20573)
4485行かずウィドウ・ユーミィ(c03017)
4581みんなの恋人・アデルバート(c01702)
4678赤眼の魔想紋章剣士・アセルス(c20955)
4777幻燈光・アリア(c00724)
4876不撓の藍鍔・カルディア(c05263)
4975歪曲詐欺師・マルシャンス(c05246)
5073無限光・アウル(c08078)
5168天然お気楽極楽アーパー娘・ナギ(c02610)
5263古き知識を読み求める者・キール(c20632)
5358ダンシングインパクト・ラナ(c00287)
5454空翔る天馬スカイウォーカー・ディヴァイン(c03131)
5549ブラックラック・バラノラ(c13473)
5648白薔薇兎・ノシュアト(c02822)
5747右翅の黄金蝶・コスモス(c00989)
5840美少女刑事・フランシスカ(c01490)
5938太刀の狩猟者・ティベリア(c03157)
6028青金夜の灯・ラピリス(c16173)
6125シーレーノスチルドレン・マロン(c02650)