≪アイランド≫最後のたからもの



<オープニング>


●アイランドの最後の日
 アイランドが再び水没する……その予兆は早くから皆が感じていた。
 水位の変化、波の具合、風の匂い、魚たちの動き……そういったものが皆、あの時と似た兆候を示していたから。
「短い浮上だった……な」
 焚き火を囲んだ仲間たちとの語らいを終えた後、一旦は休んだ筈なのに眠れずにいた砂漠の水鳥・シリウス(a15956)は、1人で海岸線に立ち、暗い海を見つめながら寂しそうに呟いた。

 浮上に喜び勇んで上陸、砂浜に散乱していた海賊たちの宝物を手に乱舞したダンスの夜。
「儚いながらも、良い夢を見せてもらったな……」

●準備作業
 ――そんな夜を迎える暫く前のこと。
 水没がほぼ確定的となった頃からはメンバーが忙しい最中を縫うようにして、脱出のための筏作り。何故なら今回の水没に際しては、前回のように対岸へと続く道が顕れなさそうだったから。
 突貫作業で急ピッチに進められたそれは、だいぶ休憩が多かった気もするが、なんとか完成を見ることができた。ちなみに完成したモノは、『木や水生生物の骨を蔦でぐるぐる巻きにしたインフィニティーなひょうたんで、相合傘が彫られている男の衣服で作った帆のついた、元気玉な合体変形して、回転ベッドなどが設置、鏡張りで鷹の船首像が付いた筏』という、相当いかがわしい代物である。
「良いのだ。大事なことは皆が乗れて、沈まないことだけなのだから」
 シリウスはそうも言うが、それすら怪しい気がするのは……きっと気のせいなのだろう。

●奇跡の予兆
 ――そして出発2日前の晩。
 無事に進水式を終えた筏の上で、夜釣りに興じていた(実は死活問題かも知れないが)シリウスは、竿の先に妙な反応を感じ取る。
(「魚、ではなさそうだな……」)
 引き上げた糸の先に掛かっていたのは、水に濡れて重さを増したアルバトロスの羽根。それは、アルバトロスが島の近くにやって来ていることを知らせるもの。
「これは……吉兆だな♪ 悲しかったり寂しかったり、ということばかりじゃないということか。そうだった、忘れてたな……終わりは無になることじゃない。新たな何かへの始まりだったんだ」
 島に戻ったら、この吉兆を知らせて、皆の思い出だけじゃなく未来への夢なども聞いてやろう。きっと……恥ずかしいことを言う者もおるに違いない。
「そうしたら……」
 大声で笑ってやろう。そう続けようと思っていたのに、何故かそんな言葉は出てこず……。
「……笑えんだろう、な……」
 1人、自嘲気味に微笑むシリウスは、ふと、皆に見せたいモノがあったことを思い出していた……。

●焚き火を囲んで
 ――一同がアイランドを出発する直前。明日来るであろう大波で水嵩が増し、それを最後にアイランドは再び水の中に姿を消す。そんな夜のこと。
 既に水没へのカウントダウンは始まっていて、残すところ僅かとなってきている砂浜に、メンバー皆が集まっていた。
 中心には焚き火の赤い炎。冷え込んだ空気も、酒のせいだったり、感傷的になった気分だったりのせいで、あまり感じることもなく、陰陽入り交じった中で最後の宴が催されていた……。
 ――このまま止まってしまえば良いのに。
 そんな錯覚も起こさせるような、ゆったりとした時間。
「なぁ……」
 そう言って、シリウスは不意に話を切り出したのだった……。


マスターからのコメントを見る

参加者
蒼の閃剣・シュウ(a00014)
バニーな翔剣士・ミィミー(a00562)
獄炎黒蝶・マオ(a02915)
タイラント女医・ジョゼ(a04564)
狂風の・ジョジョ(a12711)
不屈の闘志・アリューダ(a15700)
砂漠の水鳥・シリウス(a15956)
男爵・クッカード(a21051)
永劫の銀海・バルトス(a24498)
夜舞蝶・シズル(a35178)
貴方に捧げる狂死曲・セドリック(a35874)
燦然世界・アネモネ(a36242)
南国の薔薇・ジョージィ(a44355)
飛跳高昇麺娘・ヌー(a59042)
NPC:レア物ハンター・ユイノ(a90198)



<リプレイ>

●最後の夜
「私は皆の話を聞くのが好きだった。今までにもたくさん聞いたな」
 皆、覚えているか……と。
「覚えてるに決まってる。だってシリウスの誘いはいつも突然で……でも楽しいハプニングが絶対待ってるから」
 獄炎黒蝶・マオ(a02915)が笑顔で応えた。
「こんなに広く青い海に囲まれた場所が第二の故郷のように思えるなんてね。これからは困難に立ち向かうとき、幸せに包まれたとき、潮風を感じたとき、いつでも必ずみんなのことを思うよ。みんなの『家族』として」
 そんな彼女の頭を砂漠の水鳥・シリウス(a15956)が、くしゃっと撫でる。それはいつしか2人の笑顔になって、更なる言葉を紡ぐ。
「……私にとってシリウスは空に光る北極星と同じ。めちゃくちゃするし面白いけど、時に繊細で……それでいていつも心を優しく照らしてくれる。私もいつかシリウスみたいなイイオンナになれるかな?」
「はは……なれるに決まってる! ってか、私なんかよりもっとイイ女になれ!」
 らぶ!! 抱きつくマオ。
 それを見ながらタイラント女医・ジョゼ(a04564)は笑いと共に話を振る。
「そんなに好きなら、もう少し聞いてみる? たとえば……みんな、これから先はどうするつもり? とかね」
 最初は、貴方に捧げる狂死曲・セドリック(a35874)。
「おぢさんは不老種族だからね。これからは長ーい時間をかけて旅をしてみるのも悪く無いかなぁ。そしてまた、何処かの偉い人にお仕えしてみるか、もしくは以前みたいに波に流されて素敵な島に流れ付くのを待つのもいいね」
「はは。たしかに有りかもな」
 不屈の闘志・アリューダ(a15700)が頷く。
「ホントは言うつもりなかったんだけど……」
 そう言って彼女が話し始めたのは、この6年間の事。
「……この間、別の旅団の男と結婚したんだ。……で、今は子供も居る。ハマグリのブラジャーとかつけて喜んでた私だが、実は母になった」
 皆から、おめでとう、が紡がれる。
「私はこれから母としての道を歩む。拾われた貴族の元を飛び出して、傭兵を経て冒険者となった私が……。いずれここでの思い出を子供に伝えてやりたいな」
 ――そして。
「ここで、多くの思い出と仲間と、未来を手に入れた。皆と出会えて本当に良かった。有難う……」
「じゃあ、おぢさんがいずれその子を口説かせてもらうかな」
 が、アリューダは達観。私の子がなびくはずないよ……と。
「そう言えば私もね、この6年で2児の母になったの」
 続いたのはバニーな翔剣士・ミィミー(a00562)。
「私はね、普通に年をとって、可愛いおばあちゃんになるの。子供や孫に囲まれて、暖炉の前で昔話をするのよ。冒険のこと、戦いのこと、そしてアイランドのこと――こんな楽しいことがあったのよって、うんと羨ましがらせてやるの。そして最後には、出会いを大切にしなさいって偉そうにね」
 自分でも面白そうに語る。
「あと……ついでに、女医よりは長生きしたいわね」
 永遠に勝てないライバルに、寿命くらいは勝ちたいと。でも、その時ジョゼは自身の未来に想いを巡らせていた。
「幸か不幸か拳一つで生き延びてきた身、シュウ達みたいに上手く立ち回るような器用な生き方してこなかったからねぇ……ま、弱きを助け強きをくじく、なんて生き方はそろそろ潮時かもね」
 彼に先立つものはなく、ましてやどこかにコネがあるわけでもなし……。
「どこぞの旅一座にでも加わって世界を放浪でもしようかしらねぇ」
 すると、燦然世界・アネモネ(a36242)が、お前もか……と頷いた。
「……私もな、世情が落ち着いたら伴侶と共に旅に出ようと考えているのだ。世界中の何処までも行って、この世を見尽くしてやろうと思う……」
 そう言って空を見上げ、改めて昔語りを始める。
「……私はおよそ190年前、 旧南方セイレーンの漁村で生を受けた。やがて親を病気でなくしてからは、戦乱に見舞われる世界で散っていく命をただ疎んでいた。そんな折、希望のグリモアの冒険者達と出会いこの道に入ったのだ」
 アネモネが淡々と語る。これからは無為に花が散る事もなくなるだろう……私の一番したかった事は終わったのだ、と。
「それで、したいことを探すってか!?」
 永劫の銀海・バルトス(a24498)が豪快な笑いをみせた。
「お前も、どうだ?」
「それがなぁ。戻ったらワシ、育った教会に呼び戻されててな。暫くは青少年の指導を任される事になってるんじゃ。これでも昔は子供たちが『バルトス先生〜』って集まってきたものよ。男ばかりのむさ苦しい世界だが、久々に帰って性教育でもしてさしあげましょうかのう〜」
 ふ〜っと大量の煙。
「何にしても、出会えたことが一番のたからものなのなぁ〜ん」
 皆の話を聞きながらも、あちこちでお酒を注いだり、丸焼きの肉を切り分けたりと……忙しそうにあちこちを回っていた南国の薔薇・ジョージィ(a44355)が大きな声で告げた。
 その表情は嬉しそう……皆と一緒に笑えることが、心から楽しそう。
「最初に会ったのは海賊団だよね。そんときから優しくて気を使ってくれてるシリウスがカッコいいなあって思ってたのなぁ〜ん。そして、私が退団するときにね、行くな〜って言ってくれたの。その言葉でね、ちょと泣けたのなぁ〜ん」
 楽しい気持ちだけじゃない。本気で人を思うこと……それを教えてくれた。
「大好きだよ。いっぱい、いっぱいありがとなのなぁ〜ん」
「海賊団どすか……懐かしおすなぁ」
 次いで、夜舞蝶・シズル(a35178)が笑顔で話し始めた。
「冒険者になりたての頃はとにかく喧喧してましたわ。やけど、そこでうちは色んな人に会ったんどす。こないな人達も居はるんや、て……」
 懐かしさと共に込み上げてくる想い。
「そこでは、今一緒にこうして島で過ごしてはる方にもお会いしました。皆で笑うんが楽しゅうて、ほんまに楽しゅうて……」
 言葉に詰まる。瞳に浮かんだ涙に焚き火の炎が映る。
「……うちも、こんな風に素敵な人達になりたいて、思った……冒険者として、人として、皆の生き方にも……そうやって進んだ先で、今もまたこうして火を囲んではる……うちは、今この時のことを一生忘れまへん。皆はんに会えたんがほんまに幸せです。おおきに……」
 抱き寄せるシリウス。シズルは優しさに甘えるように涙を拭うと、少し照れたように笑みを向ける。
「……あかん、何やらしんみり語ってしもた。さ、最後の晩やし飲みまひょか」
 グラスを重ねる蒼の閃剣・シュウ(a00014)。今宵は戦利品の王冠を被り、ずっと皆の話を聞いていようと決めていた。
 でも、そこへ急に話を振られ、少しだけ朱の差した顔で語り始める。
「どっちかって言うと失敗や後悔した事ばかり思い出すけど、やはり一番はグドン地域強行探索部隊を見送ったことかな。最初は行くつもりだったけど、大きな旅団の団長が動いてどうするって言われて見送っちゃったのよね。あれは失敗だったなぁ……」
 夜空を見上げるようにして、在りし日のことを思い浮かべるシュウ。
「後で、そう忠告してくれた旅団の団員が亡くなって戻ってきてね。それで、あの場での躊躇いがどうしても後悔をね。だから……そこから先は自分に素直にやって行こうと決めたんだよね」
 ぽりぽりと頬の傷を掻きながら俯いて。
「でも、それが良いことに繋がったのではないですかな? コココ」
 男爵・クッカード(a21051)がグラスを差し出す。
「再びこの楽園の島で皆さんにお会い出来た幸運に感謝を」
 かんぱ〜い♪
「私めはバーレルの聖堂で騎士の誓いを立てた日に最高の誉れを。そして、我らチキンレッグが同盟へ加入した日を神々に感謝を。その後、初めてホワイトガーデンへ至った日は至高の日。それにワイルドファイアで怪獣と戯れた日は痛快、数々のいくさ場で登った朝日は本当に美しいと思いました」
 狂風の・ジョジョ(a12711)が目を細めて頷いた。
「男爵とは何度も戦でやばい目に遭って来た。が、その度に男爵の勇気溢れるユーモアに救われた」
「そうでしたかな。でもつい先日は、生命の書の鍋を食べ過ぎてお腹が破裂するかと思いました」
「永遠の命なんてもんにゃ興味はねぇが、そんなに美味ぇなら、食ってみても良かったかね……」
「興味って言えば……シリウスとジョジョの結婚式は見たかったよなぁ」
 シュウがポツリと呟いた。
「何言ってやがる……ま、おばあちゃんになったシリウスは見てみたいがな」
「……私は不老じゃないが、おばあちゃんにもならん!」
 無茶なこと言い切って。シリウスが不意に立ち上がる。
「皆に見せたいものがあったんだ。楽しすぎて忘れていた……ほれ……」
 シリウスが海に入って、両手で海水を掬う。そこにあるのは、無数の淡く青い光を放つウミホタル。
「この間見つけたんだ。宝石……みたいだろ?」
「綺麗〜♪」
 皆も海水を取り、暫し見蕩れる。
 やがて皆が一斉に海に流すと、海面がキラキラ輝いて。
 ――ささやかでも、こうやって幸せを共有できた事。これが、一番の宝物であったのだな……。
「皆と過ごせた時間が何より好きであった……。そして、アリューダやミィミーは母か……おめでとう」
「みんなしんみりしんみりー。ボクはここのこと、忘れない。忘れないよに何度も何度も遊びに来ちゃう来ちゃうー。そうすればボク、みんなのこと忘れないでしょ?」
 飛跳高昇麺娘・ヌー(a59042)は彼女なりに一生懸命。
「みんなが笑って泣いて楽しんだこと、僕が全部覚える覚えるー。そして皆がアイランドを探しに来たくなるよう語り継いじゃうよー」
 えへん、と小さい胸を張る。
 ――そして宴はまだまだ続く。夜は当分終わりそうになかった。

●幕間
「儚いながらも、良い夢を見せてもらったな……」
 静かに波間を見つめるシリウス。明日の朝にはもう……。そう思うと自然に涙が一筋だけ零れた。

●最後のたからもの
 そして早朝。いの一番に目覚めたジョジョは、目星をつけておいた巨岩の元に赴き、渾身の力で手にした大剣を突き立てる!
 ――いつかまた、誰かがここに戻ってきた時の為に。
「子か孫か、あるいはもっとずっと先……いや、永遠の命を得た本人か? そいつらが、ここがアイランドだって……ずっとわかる様にしとかねぇとな」

「いよいよこれに乗り込むのか」
 ドキドキを胸に筏を見つめるアリューダ。
(「私は生命の書を使わない。だから……これでもう、この島を見る事は無いだろうな」)
 でも、そのすぐ横を駆け抜け、ヌーが真っ先に筏に乗り込む。
「回転ベッド、一番乗りー」と。
「最後とは思えない穏やかな日和だな。ともかく海へと漕ぎ出そう」
 アネモネはオールを手に、どこが前なんだかと考えつつ何とか出航に漕ぎつけた。
 そのとき、空にあの懐かしい声が聞こえる。霊鳥。あるいは信天翁。もしくはアルバトロス。色々な名で呼ばれるそれは、美しい羽根を携えアイランドの上空を旋回する。
「また、皆でこのアイランドに戻りたいね」
「あぁ。この島には仲間達と過ごした思い出が詰まっている。思い出の宝島だからな」
「愛しているよ。アイランドもこの世界も! 皆、大好きだー」

 ――やがて島は波に呑まれ、消えてゆく。

 アリューダは溢れそうになる涙をぐっと堪え、全てを瞳に焼き付ける。
「アイランドも鳥さんもバイバーイ。でもまた会えそうな気がするするー。また一緒に遊ぼ遊ぼー♪」
「……よぉさんの想い出を、えろぉおおきに。皆はんに会わせてくれはって、ほんまにおおきに」
 シズルの優しい笑顔。
「前の時には手ぇ振って沈むんを眺めたなぁ……」
 後に残るは島があったという痕跡だけ。かつてリボンを付けた長い木と、そこから少し離れたとこに顔を出す岩――そこに、今回は1本の大っきな剣。
「おー、そろそろ対岸か……」
 だが!!
「ま、まさか……!?」
 誰かがそう言った瞬間、海中からいきなり飛び出すジョーズ。
「コケー!」
 襲われる男爵。
「(ガボッ)では皆の衆(ゴボボッ)またお目もじしまっ(ゴポッ)オールヴォワール! (ガボボッ)」
 でも誰1人として焦らない。きっと何てことなく帰ってくるのだろうから。
「さて、念のため鎧聖降臨でもしとく?」
 浮き輪状にしておけばというシュウの提案。女性優先9名までだけど。
「私はここで大切なものを守る強さと、胸を張って生きる潔さをみんなから貰ったから。これからも生きていける。大丈夫」
「最後だけど最後じゃない。永遠の別れでもないはずなのに、何故かしんみりするわねぇ……」
 溢れそうになる涙を堪えてるマオ。そしてみんなの顔をじっくりと眺めてから空を仰ぎ見るミィミー。
「あっ!」
 舞い落ちる霊鳥の羽根。それに手を伸ばしてから、シリウスの方へと向き直る。
「ありがとう」
 聞こえてるのか、聞こえてないのか。
(「でも恥ずかしいから聞こえなくてもいいや。あなたがいなければ、この素敵な旅はなかった。本当に感謝してる……」)
 ――そして筏が到着。
 皆、疲れた身体を投げ出すように転がり、波間に消えたアイランドの残照を見つめる。
「今生の別れって訳でもなし、縁があればまた会えるでしょ。んじゃ、湿っぽいの嫌いだから!」
 しんみりとし始めた皆に手を振って、ジョゼが一足先に歩き出す。続いてバルトスもまた別方向へ。霊鳥の羽根を片手に、俺もこの辺で消えるわ、と。
「元気でな、会いたくなったら説教聞きに来い」
 そうやって去って行く彼らに、マオが小さく手を振ってみる。
「みんな元気で。ばいばい」
 その頃、既に遠くに来ていたジョージィは、一瞬だけ振り返るも、すぐにけろりと笑って、歩き出す。
「また。なのなぁ〜んっ!」

 こうして各々が自分の道を歩き始めた頃、シリウスは静かにジョジョの隣に腰掛ける。そして彼に抱きつくように首の後ろに手を回すと、手に入れたばかりの双翼のネックレスを掛ける。
「ちゃんと、持っておけ……」
(「……愛してる」)
 台詞を飲み込んだ彼女に、ジョジョが語る。
「前回は、戦い続ける為に剣を握り旅に出た。だがその剣も無い。それでも俺は、常に両手で何かを掴んでないと不安になる男でね……」
 ――もう二度と離さんぞ!
 いつもの邪笑を浮かべ、立ち上がってシリウスを両手で抱きかかえる。そしてグランスティードに跨ると、リュウタとランを引き連れて誰の言葉も聞かず一気に走り出す。

「シリウスさ〜ん……ありがとうございましたー♪ おばあちゃんになっても、また遊ぼうねー」
 ちょっぴり成長したヌーが叫ぶ。
 すると、もうかなり遠くのシリウスからも返事が。
「筏に使った酒樽にお宝隠して持って来たんだった♪ 浜辺に埋めておいたから、次回は宝探しゲームな♪ 」

「島は消えても心の中にはいつもあって、だから皆と会えなくなってもずっと心の中にあるよ」
 ――アイランド。それこそが皆の心に残った本当に最後のたからもの。その思い出はいつまでも。


マスター:斉藤七海 紹介ページ
この作品に投票する(ログインが必要です)
冒険活劇 戦闘 ミステリー 恋愛
ダーク ほのぼの コメディ えっち
わからない
参加者:14人
作成日:2009/12/20
得票数:ほのぼの14 
冒険結果:成功!
重傷者:なし
死亡者:なし
   あなたが購入した「2、3、4人ピンナップ」あるいは「2、3、4バトルピンナップ」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 マスターより許可を得たピンナップ作品は、このページのトップに展示されます。
   シナリオの参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。
 
砂漠の水鳥・シリウス(a15956)  2009年12月22日 11時  通報
んもー

いろんな事、びっくりした〜!

皆ありがとう!



ジョジョー!

私だってすっごい愛してるんだから!(笑)


アハハ

狂風の・ジョジョ(a12711)  2009年12月21日 11時  通報
この世界の終焉を素敵なハッピーエンドで
終えれたんじゃないかと。
全ての仲間に感謝を。

シリウスー!愛してるぞー!(笑)


アディオス