一面に並べられた等身大の鎧人形達。
正直異様な光景である…が、ここが【円卓の紳士】のテントということが、この異様な様を納得させるのであった。
一体だけ、胸元が上下している鎧がある。タロスではない、「ヒト」である。
彼の名はアロイ。そう、ココの団長である。
「やぁ、良く来てくれた。どうです!私が世界各国を旅をして集めた鎧の数々!素晴らしいものでしょう!!
団員一同強力してくれて、本当に様々な鎧が揃った!是非楽しんで行ってください!購入、試着などもOKなので気に入ったものがあればどうぞお声を掛けてください。
それと、貴方様の鎧の整備やペイントなども承りますので、気が向きましたらどうぞそちらの方もヨロシクお願いします。
それと、向こうの売店の方ではお土産用の金属工芸品を販売しております。それほど値の貼るものも置いておりませんので、気軽に足を運んでみてください。
お引止めして申し訳ありませんでした。どうぞ、お楽しみください。」
それだけ言うと、その鎧のヒトは他の鎧人形に紛れるかのように奥へと去って行った。
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