|
「まいったなぁ……今回の決戦って電撃戦だから、後方部隊も安全じゃないのか。私ってば霊査士だから、ぜったいに途中で気絶しちゃうなぁ。ときめき情報局、どうしよう?」 |
『『『どんがらがっしゃ〜〜ん』』』
(大きな音を立てて転ぶ音。もくもくと上がる砂煙)
|
|
「なっ、何事?」 |
|
「けほっ、けほっ、転んじゃった……。あっ、センパイ、リゼルセンパイ!」 |
|
「あら、あなたは郷里で仲良しだったプルミエールちゃん。その格好……あなたも冒険者に?」 |
|
「はい、センパイに憧れて、私も冒険者になったんです! 早く私も強くなって、センパイみたいに熊を素手で……」 |
|
「ストップストップ! 私いま霊査士だから、戦闘はダメになったのよ。今回も情報局をやらなきゃいけないのに、どうも行けないっぽくて……」 |
|
「悩んでるなんてセンパイらしくないです! プルミエールにできることがあったら、何でも仰ってください!」 |
|
「(キラーン♪)何……でも?」 |
|
「はい、何でも!」 |
|
「ふっふっふっ、いい後輩を持って私はシアワセだよ。もう時間が無いからビシバシ教えちゃる! まずはコレとコレとコレと……」 |
|
「えっ、えっ、えええっ……!?」 |
………………………………。
|
|
「(どきどき)……こ、今回情報局を担当することになりました、ヒトの武人・プルミエールと申します。情報局では、大作戦当日に、皆様の生の声を受け取って、情報ペーパーを発行しています。大作戦中はいつでも投稿を受け付けていますから、皆様どしどし投稿してくださいね!」 |
|
「(カンペ読みながら)で、今日は前日なので『壮行会』を行います。戦いに赴く前の意気込みや、他の冒険者に伝えたい内容など、どしどし投稿してくださいね。 プルミエールは、あなたのお便りを待ってます!」 |