<第5競技:ノケット大会 途中経過>


(カンペを凝視している一人の少女)
 ……あ、も、もう出番ですか?!
 ザウス大祭第5競技『ノケット&ウェンブリン大会』のうち、ノケットの進行役を勤めさせて頂くプルミエール・ラヴィンスと申します、よろしくお願いします!
(自筆フリップを出しながら)
 第一回戦の対戦カードは以下の4カードになっています。

●一回戦第1試合
 夏の6組×夏の7組
●一回戦第2試合
 冬の12組×秋の11組
●一回戦第3試合
 夏の8組×冬の1組
●一回戦第4試合
 春の3組×秋の9組

 参加チームが12チームという事で残りの4チームはシードとなっています。
 それでは、早速試合結果をハイライトでお伝えしましょう〜。

⇒⇒⇒夏の6組×夏の7組
⇒⇒⇒冬の12組×秋の11組
⇒⇒⇒夏の8組×冬の1組
⇒⇒⇒春の3組×秋の9組

●一回戦第1試合、夏の6組×夏の7組

 2回表、2死二三塁でバッターは9番ストライダーの忍び・クレイ(a00924)選手。7組のピッチャー白陽の剣士・セラフィード(a00935)選手の直球を詰まりながらもフルスイングすると打球はポトリとレフト前に落ちました。
 続く3回表にも4番赤き月夜に荒れ狂う魔狼・グレン(a08909)選手のホームラン狙いアッパースイングが剛速球と噛み合ってソロホームラン。
 6組の蒼き月光の守人・カルト(a11886)投手は緩急をつけた落ちるボールで7組のバッターを打ち取っていきます。7回裏にブレーキボールをセラフィード選手に狙い打たれて一発を浴びるものの要所を締め、1点のリードを守り切って夏の6組が勝利しました!

夏の6組 2
夏の7組 1

勝利:夏の6組



●一回戦第2試合、冬の12組×秋の11組

 12組白日夢の傀儡士・ヨイヤミ(a12048)投手と11組トマトの・ロザリンド(a00198)投手の投手戦となったこの試合。_
 ヨイヤミ投手は高速スライダー、ロザリンド投手は変化球を主体とした幻惑投法で打者を打ち取っていきます。
 12組は9回裏に迎えた2死一、二塁サヨナラのピンチでタイムをかけ、ナインをマウンドへと呼び寄せると守備位置を指示すると思いきやこっそりセカンドの虚言の導師・ラク(a01088)選手がライトの刀鏡曲師・ターカート(a04904)選手へボールを手渡します。
 何事もなかったかのように試合は再開され、一塁走者千見の賭博者・ルガート(a03470)選手がリードを取った瞬間、ファーストの凱風の・アゼル(a00468)選手のミットへターカート選手のレーザービーム! ルガート選手は塁に戻り切れずアウトになってしまいます。
 こうして延長戦に突入した12回裏、1アウト満塁で打席に立ったのは隠し球アウトをくらったルガート選手でした。汚名返上とばかりにライトに大きく打ち上げた一撃は犠牲フライに充分。
 秋の11組のサヨナラ勝ちです!

冬の12組 0
秋の11組1x 1

勝利:秋の11組



●一回戦第3試合、夏の8組×冬の1組

 8組投手の双剣艶舞・クーヤ(a09971)選手は序盤、灰色の探求者・ユウザ(a12149)選手と若き燕の翔剣士・シェルト(a11554)選手に連続でタイムリーを浴び2失点。
 ですがこれは相手の苦手コースを探る為のアグレッシブな配球の結果だったようです。データを得たその後は捕手の紅蓮の闘鬼・カゲキヨ(a02025)選手のリードどおり、コースをついた投球でアウトを積み重ねていきます。
 一方1組先発投手炎熱の賭博師・ジョーラム(a05559)は変化球中心のピッチングスタイル。
 司令塔の霊帝・ファントム(a05439)選手は一発狙いな8組のクリーンアップを迎える度にライトの村人とファーストの若き燕の翔剣士・シェルト(a11554)の守備位置を入れ替え外野を固めるという作戦が好を奏し外野フライの山を築きます。
 しかし、試合も後半になると8組のバッターも序所に変化球に対応し始めました。攻撃時にも走者として盗塁を試みる等疲労が溜まっていたジョーラム投手はついに8回につかまり2対2の同点に。
 なおも無死満塁のピンチにマウンドへ立ったのはそれまで遊撃を守っていた気ままな銀の風の術士・ユーリア(a00185)選手。
 しかし彼女もジョーラム選手と同じく変化球重視のピッチング、勢いがついた8組打線を止める事が出来ません。最後は朱焔の武を目指すもの・オウリ(a15360)選手が大きく割れるカーブの曲がりっぱなを強打して駄目押しの走者一掃タイムリー2ベース。
 5対2で8組の勝利です!

夏の8組 5
冬の1組 2

勝利:夏の8組



●一回戦第4試合:春の3組×秋の9組

 この試合は、5回終了時点で8−10という大荒れな試合展開になりました。
 銀河を疾る流星・ルディン(a14167)、闇を司りし大剣士・カーヤ(a12189)両先発はそれぞれ打たせてとるピッチングを心がける投手。
 しかし二人には意外な落とし穴が待っていたのです。
 3回表、ルディン投手へ先頭打者の戦うお姐さん・アリス(a10264)は自らのユニフォームが脱げるというお色気作戦を仕掛けます。動揺したルディン投手は調子を崩してしまい四球を連発。走者が溜まったところで蒼銀色の愛の詩・アルヴィース(a07051)、赤き復讐の竜鬼姫・シュゼット(a02935)選手のホームランを浴びてしまいます。
 一方、漆黒の一撃・カヤ(a13733)選手のセンター返しを捕りにいかない3組センターのアルヴィース選手、その守備範囲の狭さに気付いた9組の選手は遠慮なくセンターに打球を集めます。その後カーヤ投手は内野ゴロを打たせるピッチングを見せるものの8回裏、毎打席予告ホームランを行っていた静かなる破壊打者・マッスル(a03894)についに低めのシンカーを強引にスタンドインされてしまいます。
 総力戦となったこの試合、結局なんとか立ち直ったルディン投手の前に3組が打ち負け、9組の勝利に終わりました。

春の3組 9
秋の9組× 13

勝利:秋の9組





 みなさんの所属する組は見事1回戦を勝ち抜けましたか? 負けちゃった組もめげないでまだまだ続くザウス大祭を頑張って下さいね!
(またまたフリップを用意)
 そしてこちらが2回戦の対戦カードです。

●二回戦第1試合
 冬の2組×夏の6組
●二回戦第2試合
 春の5組×秋の11組
●二回戦第3試合
 春の4組×夏の8組
●二回戦第4試合
 秋の10組×秋の9組

それでは、白熱の第2回戦、いってみましょう〜!

⇒⇒⇒冬の2組×夏の6組
⇒⇒⇒春の5組×秋の11組
⇒⇒⇒春の4組×夏の8組
⇒⇒⇒秋の10組×秋の9組

●二回戦第1試合:冬の2組×夏の6組

 緩急をつける6組先発のカルト投手の立ち上がりは上々でした。
 しかし3回表、もともと打てる球しか狙っていなかった気侭な矛先・クリュウ(a07682)選手に緩い球を打たれ安打を許すと続く銀星の射撃手・ユイ(a00086)が走者を進めるバッティング、深緑の雑草・カイ(a03487)がヒットで1死一三塁。ここでさまよえる蒼い紋閃・タオ(a08546)は手堅くスクイズを成功させると一点先取。
 2組先発のカイ投手はストライクゾーンの四隅を出し入れする老獪なピッチングを披露、6組は深緑の微笑・リュイシン(a10818)選手がボールを見極め四球で塁に出るも続く7、8番は村人で打線が上手く繋がりません。
 結局、2組が3回の1点を守りきり投手戦を制しました。

冬の2組 1
夏の6組 0

勝利:冬の2組



●二回戦第2試合:春の5組×秋の11組

 9人中5人が村人という5組。それでもピッチャーの閼伽栗鼠・シュリ(a04615)選手の打球を飛ばさないようにと徹底した内角攻めに11組打線は沈黙します。
 更にワンバウンドの送球をしっかりキャッチする服の麗人・リーベッシュ(a06567)選手や外野を縦横無尽に走り回ってライトとレフトをサポートするその唄誰が心を七色に色づける・ミハエル(a13497)選手の好守備などはつらつプレーを連発させました。
 11組は6回にサイレントシャドウ・ガス(a07813)選手のライト前タイムリーヒット、7回に想いの渡し守・アレス(a10579)選手のタイムリー二塁打に陽光の後胤・ナル(a01122)選手のバスターで3点をもぎ取ると9回にはストッパー不殺のパニッシャー・ドレイク(a01013)投手が登板。剛速球で最後のバッター、ドリアッドの吟遊詩人・パライバ(a15940)選手を空振り三振に斬って取ると勝利のガッツポーズを決め、冬の2組との準決勝対決へ向け気合を入れなおしていました。

春の5組 0
秋の11組× 3

勝利:秋の11組



●二回戦第3試合:春の4組×夏の8組

 一回戦同様、苦手コースのデータを取る為に色々なボールを投げる8組クーヤ投手、これに対し4組は一番蒼き惨殺者・ユクス(a13003)選手、二番黒焔皇・エルド(a07547)選手がミート打法で安打を放つと続く三番蠱惑の妖狐・ライカ(a00857)選手が高めにはずしたボールを『女王様打法』と称する大根斬りで強打、大きくバウンドした打球をセカンドの爆炎の申し子・ロック(a11077)選手がジャンプして好捕するもどこにも投げられません。四番の暁の幻影・ネフェル(a09342)選手は鋭い変化球で凡打に打ち取ったもののダブルプレーの間に1点を献上してしまいます。
 援護をもらった4組艶笑する奏燐の蒼き彗星・クレウ(a05563)投手のピッチングフォームはなんとトルネード投法です。
 コントロールが若干定まらないフォームではあるものの重い球を放れるこのトルネード投法で捕手のリトルーンの騎士・エリル(a13864)選手との共同作業で8組打線を抑えていきます。
 しかし4回、一発狙いの8組クリーンアップに捕まってしまいます。
 3番の姉喜好暴風娘・フェイロン(a03579)が重い球をものともせずにスタンドに放り込むと4番カゲキヨの変化球に合わせたスイングを見て直球を選択するバッテリー。しかしこれはカゲキヨの仕組んだトリックで左翼スタンドへとボールが弾き飛ばされていきました。
 その後、コントロールを乱したクレウは7回に翡翠色のレスキュー戦乙女・ナタク(a00229)にもタイムリーを許しゲームセット。夏の8組が勝ち上がりました。

春の4組 1
夏の8組× 3

勝利:夏の8組



●二回戦第4試合:秋の10組×秋の9組

 この試合は非常に個性的な試合になりました。
 1回表、10組の3番愛で戦う紳士・ジェラード(a06294)選手が予告ホームランをして空振り三振をするとその裏、お返しとばかりに9組のマッスル選手も予告ホームランから外野フライの流れを見せます。
 2回表には月影の魔術師・バイビレッジ(a13869)選手まで流れに乗っかって予告ホームランを行いヒットを打つと10組ベンチからも「美味しいところ持ってきやがって」と茶化した野次が飛ぶ始末。
 ホームラン狙いの打者と単打狙いの打者がジグザグに登場する妙な打線に9組のルディン投手は戸惑い、2点を先行されてしまいます。
 一方10組の投手は銖祷薫粥なるを顕す蓮風の慧剣・サユーユ(a00074)選手。対角線からの深く切り込むクロスファイアー投法で9組打線を翻弄します。
 しかし5回、1死三塁で紅と翠の交奏曲・カズハ(a01019)選手のなんでもないゴロを野生の勘だけで守備についているソフビ製・チアキ(a07495)遊撃手がタイムリーエラー。返球が一塁フェンスに突き刺さります。
 気高き雪豹・ココ(a00934)選手が四球を選ぶと続くヒトノソリンの眼鏡重騎士・ミズミ(a14044)が3塁線への弱い送りバント、これをダッシュして捕球したサードのお茶の間に歌と笑いと混沌を・フォル(a06223)選手は三塁が間に合わないと見るや一塁へ送球しますが左投げサードの弱点、送球時の球の持ち替えタイムロスでミズミをアウトにする事が出来ません。
 それからサユーユ投手は三遊間はアテにならないと思い直したのか右翼側へフライやゴロを集中させピンチを乗り切るとそのまま9回を抑えきり10組が準決勝へと駒を進めました。

秋の10組 2
秋の9組 1

勝利:秋の10組





2回戦は奇しくも4カードともロースコアでの決着となりましたね。
準決勝はそれぞれ冬の2組対秋の11組、夏の8組対秋の10組となりました。
それじゃ、続いて準決勝のはじまりで〜す!

●準決勝第1試合:冬の2組×秋の11組

 2組1死一塁、カイ投手のアンダースローから繰り出されるコントロールされたボールに本能的にくらいつく4番探検隊隊長・ワイドリィ(a00708)選手、続くアレス選手も腕をたたみコンパクトな打撃で出塁します。
 するとナル選手の得意のバスターやロザリンド選手のプッシュバント、千見の賭博者・ルガート(a03470)選手のレフトオーバーの2ベースと長短打を絡める攻撃を見せ、最後はガス選手のヒット性の当たりをセンターのユイ選手が目線を切らさないダイビングキャッチ! ファインプレーでチェンジとなりますが打者一巡の猛攻で一挙に5点をもぎ取ります。
 その後も11組の一気呵成の攻撃が続き、2組は拳で語る医者・ジョゼ(a04564)捕手の自称「女医IDノケット」とナインの堅実な守備でなんとか無失点に抑えるので精一杯。
 最終回にようやくさまよえる蒼い紋閃・タオ(a08546)がヤマを張ったスイングで出塁、拳で語る医者・ジョゼ(a04564)がヒットで続くと小さき盾・リーリ(a03621)がロザリンド投手のカーブを狙い打ちし1点を返します。
 なおも無死一三塁のピンチ、ここで登場したストッパーのドレイクは短くバットを持った柳緑花紅・セイガ(a01345)を球威でねじ伏せると迎えたバッターは規則ギリギリの物干し竿バットを持った赤い光弾・ロビン(a05517)。その長バットのフルスイングで犠牲フライを打たれるものの続く気侭な矛先・クリュウ(a07682)を剛速球で空振り三振に斬って取りゲームセット。5−2で秋の11組が決勝進出を決めました。

冬の2組 2
秋の11組× 5

勝利:秋の11組



●準決勝第2試合:夏の8組×秋の10組

 例によって色々なボールで各打者の苦手コースを探っていく8組クーヤ投手。
 それでもカゲキヨ捕手のリードである程度はセオリー通りの配球を行ってきていたのですが3回、ノケットのルールを良く知らない夜を狩る緋爪の天狼星・ラックル(a02673)に置きにいったボールをホームランされてしまいます。
 10組にはバイビレッジ選手、ストライダーの吟遊詩人・ヤマト(a15527)選手と四球狙いであまりバットを振らない選手が多く、データがなかなか取れないうちに6回にも怪傑・ジョニー(a00066)選手のタイムリーで1点を追加されてしまいました。
 8組はサユーユ投手をなかなか打ち崩せないまま2点ビハインドの9回表、先頭打者の翡翠色のレスキュー戦乙女・ナタク(a00229)選手が足でサード内野安打を稼いで出塁します。
 リードを広げ盗塁をしようとするナタク選手を警戒するジョニー捕手。ウエストボールが続き打者のフェイロン選手に四球を与えるとカゲキヨ、黒焔・ファントム(a06682)選手らの連続ヒット。一点を返しなおも無死満塁。
 緋の護り手・ウィリアム(a00690)選手がバントの構えを取るとウエストするサユーユ投手。するとウィリアム選手は抜けたボールになる直球を見て、バスターで強打に切り替えます。打球はフラフラとライトのファールゾーンフェンス際へ、走って捕球するライトの万年貧乏な重騎士・アシャンティ(a14189)選手。  一斉にランナーはスタートし、アシャンティ選手は自分の肩では届かないと思ったのかなんとホームではなくファーストに返球します。慌ててカットしたファーストのヤマト選手がバックホームするも間に合わず、2塁ランナーのカゲキヨ選手もホームインし8組が逆転に成功しました。
 その後、1点を更に追加した8組は9回裏をクーヤ投手が三人で抑えてゲームセット。
 8組が土壇場の逆転で決勝進出です!

夏の8組 4
秋の10組 2

勝利:夏の8組





 ………っと、こうして勝ち上がってきた2チームが、いよいよ決勝戦を迎えようとしています。  そう、決勝戦はリアルタイムの実況でお伝えしていくんです!  それでは実況席のツキユーさんに後はお任せしますっ! プルミエールでした〜!