<≪南の翼ウィアトルノ≫大大怪獣の目覚め> ● どこまでも青く青く続く夏空の下に、沢山の──本当に沢山の笑い声が木霊する。ここは、ワイルドファイア……プーカの森だった。 プーカの子達と一緒に生レモンを齧りながら、ミニュイは会議の内容を纏めた綴りをもう一度見直していた。やがて現れた巨体が、緑の草むらに影を落とす。 「──皆、集まったであろうな?」 プーカの聖獣。大きい様の登場であった。
● 「と、言う事で……皆さんには大運動会の前に、もうひと働きして貰いたいの♪」 ミニュイは護衛士の皆を前に、にっこりと笑った。
ウィアトルノ護衛士が発見した大大怪獣は、未だ完全には眠りから目覚めていないのだという。そもそも半球が一体何なのかも謎のままである。 「今回の大運動会は、大大怪獣を鎮める為に行うわけだけれど……」 相手が半眠りの状態では、鎮められるのかどうかが良く分からないというのだ。だが、大大怪獣が目覚める時、ワイルドファイアに災いが起こるのでは無かったか。 「そうなの。そこで、大大怪獣に『気分良く』目覚めて頂いて、大運動会をしっかり見て貰う必要があるのよ」 ミニュイは手元の綴りをちらりと見て頷くと、そう言った。 では、どうやれば『気分良く』目覚めて貰えるのか? 上がった声にミニュイは首を振る。 「それについては、プーカさん達の協力があるから大丈夫みたいなの」 聖獣の話によると、何やらプーカ達の秘策があるらしく、既にプーカ子の一団が大大怪獣へと旅立っていると言うのだ。 何か、儀式というか踊りの練習をしていたみたい、とミニュイは言い足した。 「でも、大大怪獣への道のり、それから大大怪獣の周りには危険がいっぱいでしょ?」 先ず危惧されるのは迷子。次に危惧されるのも迷子。迷子がなくとも大大怪獣の周辺には、何故か怪獣が闊歩しているのだ。取り敢えず何か危険な事は確かである。 「──分かった」 表情を変えずに立ち上がったディルムンがそう呟いた。 「要するに、護衛をしろと言う事だな」 「当たり」
道中の警護というか見張り。それから、沢山のプーカ子達が飽きない工夫……当然、彼らの悪戯に対抗する必要もあるだろう。
「それから、『気分良く』目覚めたとしても、大大怪獣の目覚めに何があるかは分からないそうなの。もしかしたら、現場はとても危険な状態になるかもしれないわ。目覚めたら直ぐに撤退、との事だから、撤退の準備もしっかり──1人のプーカさんも、誰も巻き込まれる事の無いようにお願いね」 そういってミニュイは片目をきゅっと瞑った。
■参加作戦選択解説 みなさんには、プーカ達が大怪獣を目覚めさせるのをお手伝いして頂きます。 主な仕事は上でミニュイの説明している通りです。 大運動会の開催の為に、無事に儀式を成功出来るよう頑張って下さいね。
!注意! このリアルタイムシナリオは、ワイルドファイア護衛士専用です。 なお、このリアルタイムシナリオに失敗すると、ワイルドファイア大運動会2006が中止となります。
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