<票決前夜・1>

 〜インフィニティマインド・大食堂にて〜

 「いよいよ明日、王妃に追いつけるのね。
 追撃するか、しないか、みんなの選択次第……どっちに決まるのかドキドキするわ」
 「今から緊張しても仕方ありませんよ。
 紅茶でもいかがです? 飲むとリラックスできますよ。
 レモンとミルク、どちらがいいですか?」
 「んじゃミルクで。あ、お砂糖3つね。
 ……ぬあー。でもでも、ただ待つのって落ち着かないのよ〜」
 「なら、放送装置を持って来て、情報局をしてみたらどう?
 票決の結果で色々な事が決まるんだし、同じようにドキドキしてる人も多いと思うの。そんなみんなの声を集めてみたら、いい情報局になるんじゃないかしら」
 「なるほど……。
 よーっし、そうとなれば善は急げ! あ、ユリシアやエルルちゃんも一緒にどう?」
 「1人よりも2人、2人よりも3人。その方が楽しいでしょ?
 ……せっかくだから、インタビュー中に他の人達も誘ってみようかしら。うん、それがいいわ!」
 「……賑やかな情報局になりそうですね」

 (と、いうわけで……)

 「今回は私達3人が、票決前夜のみんなの所へ行っちゃうわよ」
 「……皆様、思うところはあるでしょう。
 ただ、1人で考え込んで煮詰まってしまうのならば、今の率直な気持ちを思いきって口にしてみることも、ひとつの方法ではないでしょうか」
 「皆さんのお手伝いをするのが情報局だもの。
 ちょっとでもお役に立てると嬉しいです」
 「それじゃ、早速みんなの所へ行くわよ。
 たくさんのコメント、どうぞよろしく!」