●残念!

 あなたは何度もおじいさんに呼びかける。
「はあい? なんじゃろう?」
 やっと呼びかけに応えてくれた。あなたは羊達で塞がる道を何とかして欲しいと懇願した。
「ほう、そうかそうか。麓まで行きたいのか。じゃあ、羊に乗っていくか?」
 …………え?
 あなたの言葉も聴かずにおじいさんは羊と共に麓へと降りていく。
 やっと開放された場所は……スタート地点。
 ため息一つ零して、あなたはもう一度、歩き始めたのである。