●残念!

 きっと歌を歌う事だ!
 あなたは、そう相手に答えた。
 これで、先へと進めるっ!

「あれれー? これ、常識なんだけど。君の恋人もかわいそうに」
 なんと、あなたの答えは間違いっ!
 黒髪のストライダーは、にっこりと微笑んだ。
 何かを企むような、その瞳で………。

 その後、何が起きたのかは想像に任せよう。
 一つ言える事は、もう二度と間違えたくないという事だろうか。
 思い出したくない、あのような仕打ち。

 あなたは、つい先ほどの事を思い出し、身震いした。
 もうあれは終わったのだ。
 過去の事を忘れて、今は大切な者が待つ場所へと向かおう。
 きっと、この過去を忘れさせてくれるはずだから……。