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邪竜導士×ダークネスクロークのティアレスだ。 ……何故、霊査士でも無い我が此処に居るのか教えてやろう。 寵姫の宮殿に何があるのか判らんことも理由のひとつだが、何より寵姫を身近で監視することが務めゆえ、寵姫が暴れ出した瞬間に気絶する霊査士は足手纏いであり邪魔者でしか無い。 よって、押し付けられた我は余り遣る気が無い。 だが我は根が真面目だ。 任務はハードだと心得ておけ。ま、口ほどにも無いかも知れんがな。
■討伐に関する方針 初めに我の方針を伝える。 寵姫が何者かを傷付けた場合、即座に討伐令を出す。 反論があるのならば意見を述べろ。 二日以内に団員の三分の二以上が討伐に反対した場合は討伐を見送る。 万一、一般人に被害が出た場合は団員の意を問うこと無く討伐令を出す。
■活動範囲 我らの活動範囲は「ガランルフレ宮殿内部、主には離宮」である。 宮殿外との連絡は必要最低限で取るが、旧寵姫領は既に王宮預かりだ。 他との軋轢が生じん程度に行動を慎め。 王宮判断により「冒険者による寵姫の監視監禁」は公にされていない。人の口に戸は立てられぬが、城下町には一応の緘口令を出した。ゆえに余計な発言はせず、城下町の人間と交流も持つな。
■監視体制 監視は二十四時間体制で行う。 寵姫は当然夜に寝るだろうが、脱走されては適わん。ゆえに仕事を行わん者は要らん。 よって、三日間発言が無い者は退団処理とする。 以後の入団は認めない。 厳しいようだが活動の余裕が無い者に無理をさせたくは無いのだ。 但し何らかの事情がある場合には大目に見る可能性もある。可能ならば事前連絡、緊急であった場合には事後で構わぬゆえ再入団を希望するので在れば連絡せよ。内容次第では再入団を受け付ける。
■団員の資質 寵姫を抑えるに当たって団員にはある程度の実力を要求する。 他、寵姫との親しさ等を我が報告書などから鑑みて入団受理の判断材料とする。 寵姫と初対面である者の採用は恐らく無い。諦めろ。 如何してもと言うのであれば入団届けだけは目を通してやる。 親しさを鑑みる理由は、「親しい者は寵姫の扱いに長けている」と判断する為だ。
以下が入団申請に書くべき内容になる。 所属希望者は良く読み、考え、答えるように。
●第一問 以下の五つの問いに「はい」「いいえ」で答えてください。
1.上記した団長の方針を理解し、従うことを誓いますか。 2.三日に一度は発言出来ますか。反応出来ない日程の連絡を怠りませんか。 3.冒険者として死ぬ覚悟はありますか。 4.護衛士団の依頼へ積極的に参加しますか。 5.今までの寵姫に関連する依頼全てに目を通しましたか。
●第二問 此処は何をすべき場所だと考えますか。また、何をしたいですか。 200文字以内で述べなさい。
●第三問 琥珀の寵姫・ルクレチアをどう思いますか。 100文字以内で述べなさい。
●第四問 琥珀の寵姫・ルクレチアと自分の関係(友人、恋人、親子等)を自己分析して下さい。 その上で、寵姫からどのように見られていると考えるかを100文字以内で述べなさい。 |