<【第一回通常業務】>

 第一回目の業務は、血を吐くほどの業務であった。
 牡蠣を手配するなど、我も忙しすぎたな。
 まあ、初めてにしては上出来であろう。

□【第一回通常業務】 毀れる紅涙・ティアレス(a90167)

場所:寵姫の私室   2006年08月20日 10時   発言数:13
 此処は琥珀宮ガランルフレ、寵姫が住まう其の離宮の一室である。
 同盟冒険者召集が完了すると、毀れる紅涙・ティアレス(a90167)は力尽きた。
「我は、もう、駄目だ」
 ガクリ。
 牡蠣は手配出来たが、等とぶつぶつ呟きながら彼は臥せった。
「すまへんな、ティアレスはん……」
 萎びている団長にレディ・リーガル(a01921)が声を掛ける。美しい女性が介抱してくれれば我は生き返ることが出来るやも知れぬ、等とティアレスは呻いていたが、全員に茶が行き渡ると同時に背筋を正し、疲れた表情を引き締めた。
「ひとつ。護衛士章に関してだが、我は配布しないつもりで居る。護衛士章と言う目印を付け、『寵姫の居城に不穏な冒険者組織が在る』と領民に知らせ廻るのは賢明と言えんだろうからな」
 護衛士章が必要であると過半数の団員が考えたのであれば再考しよう、とティアレスは続けて約束する。護衛士章が必要であるかに関して話し合う必要性があると考えれば、会議室を好きに使って話し合うよう指示を出し、彼はさり気無さを装いながら仕事をひとつ団員に投げた。

「ふたつ。寵姫の処遇に関して問おう。現在、寵姫には足枷と手枷を付けている。一応は大人しく従ってくれているが、拘束状態で機嫌が良くなる女では無い。何より『トイレに行きたいから鎖を外せ』と見張りに願い出たい王族や、女が居ると思うか?」
 ティアレスは殆ど言葉を濁さずに言う。
 楽風の・ニューラ(a00126)は沈黙を守ったが、静かに表情を強張らせた。
 現状、寵姫は自害したくなる程度に屈辱的な扱いを受けている、と言うことだろう。
 同盟冒険者の到着を知ると、セイレーン王国から齎された監視員たちは王宮へ戻った。寵姫を拘束したのは彼らであり、離宮から美少年らを追い払ったのも彼らであり、城下町に緘口令を敷いたのも彼らである。現在までの身の回りの世話は主に女性監視員によって行われたそうだ。監視員たちからの連絡や指示に対応した関係で、ティアレスは憔悴していたらしい。
「よって、寵姫を如何拘束し、如何監視し、何処までの自由を与えるべきか……我らの任務の基盤となるだろう『監視・監禁の行動基準』を真っ先に話し合え。悪いが日数は余り遣れん」
 致命的な過不足があると判断すれば再度の相談を指示しよう、と彼は続ける。
 彼は彼の言葉通り、仕事には酷く真面目だった。
「宮殿内部の調査も日々、寵姫の監視と同時進行で進める。忙しくなるぞ」
 ティアレスは唇だけを歪めると皮肉げな笑みを零す。
 琥珀宮ガランルフレでの、厳しい日々が幕を開けた。


!今回の業務内容確認!

■1:護衛士章関連
 必要だと主張する者が居れば、会議室にスレッドを立て団員に提案しろ。
 話し合いで決着が付かなかった場合は22日(火)0時以降にアンケートスレッドを立て、必要・不要を全団員に問え。23日(水)8時30分までに「必要」と主張する者が過半数を超えた場合、護衛士章の配布を再検討する。
 話し合いに提示された意見の内容も参照するゆえ、そのつもりで居ろ。
 余りに見当違いな理由で護衛士章を欲した場合、我がちょっとキレる。

■2:監視・監禁の行動基準
 拘束及び監視手段を纏めて提出しろ。会議は当然会議室で行え。
 締め切りは23日(水)8時30分とする。
 提出先はこのスレッドにレスの形で判り易く行え。発言は数度に分けて構わん。
 纏めを担当した一人が発言を行うも、数名で交互に発言を行うも好きにしろ。
 複数の者が発言した際、各々の意見が食い違っていたら、我がちょっと拗ねる。

 ついでに提出は早ければ早いほど良い。
 案が出来上がり次第、次の業務に移る。死ぬなよ。

楽風の・ニューラ(a00126) 2006年08月22日 15時
【手枷足枷】不要。 【監視体制】男女混合8時間3交代制。

朝凪の珊瑚樹・フェイルローゼ(a05217) 2006年08月22日 15時
【班分け】以下の通り

朝凪の珊瑚樹・フェイルローゼ(a05217) 2006年08月22日 15時
【A】フェイルローゼ(LV46・医術士×ダークネスクローク)/セドリック(LV41・吟遊詩人×ペインヴァイパー)/フレッサー(LV64・狂戦士×ダークネスクローク)/レーン(LV31・重騎士)

朝凪の珊瑚樹・フェイルローゼ(a05217) 2006年08月22日 15時
訂正:【B】リーガル(LV60・武道家×キルドレッドブルー)/イドゥナ (LV44・忍び×ダークネスクローク)/ルーネ(LV54・紋章術士×ミレナリィドール)/エルサイド(LV42・医術士×ダークネスクローク)/ルージ(LV21・狂戦士)

朝凪の珊瑚樹・フェイルローゼ(a05217) 2006年08月22日 15時
【C】ニューラ(LV65・吟遊詩人×ミレナリィドール)/ラスキュー(LV56・忍び×キルドレッドブルー)/アニエス(LV57・邪竜導士×ペインヴァイパー)/トロンボーン(LV57・重騎士×ダークネスクローク)

朝凪の珊瑚樹・フェイルローゼ(a05217) 2006年08月22日 16時
【ローテーション】A→B→C→A...の順に循環

朝凪の珊瑚樹・フェイルローゼ(a05217) 2006年08月22日 16時
【行動範囲】最初は私室のみとし、調査がすんだ所から移動可とする。屋外は現状では不可とし、今後の状況の変化により検討。ルクレチア様が移動する場合は担当班が同行する。

朝凪の珊瑚樹・フェイルローゼ(a05217) 2006年08月22日 16時
【連絡】WOLと呼子や笛を併用する。

朝凪の珊瑚樹・フェイルローゼ(a05217) 2006年08月22日 16時
【武器の携帯】各自判断。

武勲詩抄・フレッサー(a37890) 2006年08月23日 00時
【監視位置】「寵姫の禊ぎ」が終わるまでは昼夜関係なく室内にて控える。禊依頼以降、抜け道がなく脱走の可能性がなければ夜間は室外。配置人数は室内2人、室外2人(B班は3人)

武勲詩抄・フレッサー(a37890) 2006年08月23日 00時
【注意事項1】呼子は通常業務時は携帯している事になっているが、依頼時には装備が必要。また、最終緊急連絡手段(非常ベルみたいなもの)と考えて慎重に使用する事。【注意事項2】琥珀の寵姫とは必ず複数で接する事。

武勲詩抄・フレッサー(a37890) 2006年08月23日 08時
以上で、よろしくお願いする、ティアレス殿。
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