●試練

 あなたは怪しく危険な所で、正解の道を選ぶ事ができた。
 この調子でデンジャラスな試練を乗り越えていこうっ!!


 道の真ん中に、長身だが顔に幼さをかすかに残す少年が、2本の剣を抱えこんで座っていた。
 少年は、冒険者を見つけると、流れるような動作で立ち上がり、冒険者に笑顔を向けた。
「君、此処を通りたいんだ?」
 素直に首を縦に振ると、少年は軽く微笑み、持っていた剣の一本を差し出した。
「なら、僕と勝負してよ。君が勝ったら此処を通してあげる」
 急いでいるのにも関わらず、勝負をしろとはどういうことだ――と剣を受け取らずに考えていると、少年は怪しげな、そして挑発的な笑みを浮かべて剣を冒険者の足元に投げ、自分の持っている剣を鞘から引き抜いた。
「戦ってくれないと、此処は通さないから。…容赦はしないよ!」
 少年は剣を構えると、すぐに地面を強く蹴って差を縮めてきた。

●出題者



剣を取り、迎え撃つ。
全力で逃げる。