●残念!

 あなたは可愛そうな彼にそっと、声をかけた。
「いいから、話しかけんでくれ。
 こっちは痛くてしかたがないんだ……」
 きゅぴーんと、アナボリックの瞳が怪しく光った。

 それからの記憶が無い。
 何故だろう?
 あなたは体を起こし、辺りを見渡した。
 ………スタート地点!?
 気を取り直して、もう一度、進もう!