●残念!

あたなは歩きながら女の子に諭した
「聖華祭はそんな悪い事ばかりじゃないんだよ」
女の子はあなたの袖をしっかりと握ったままうんうんと頷く
あなたの根気強い説得に最後には女の子も納得してくれた

が、気付けばここはスタート地点だ!
しまった騙された! これは人の善意につけ込む性質の悪い罠だ!
カワイイ顔してコンチクショーめ!
あなたがそれに気付いた時には既に女の子の姿はなかった

大事を成し遂げるには時に盲目的であらねばならない
知らない女の子が袖を引っ張ったくらい軽く無視できないとダメなのだ

そういえば恋は盲目とかってよく言うなぁ…
あなたはそんな風に思ってもう一度歩き出したのだった。