●残念!
飛び越えたその先には、固い地面があるはずだった。
だったのだが、実際に足先へ感じたのは、ふわりと柔らかい感触と予想外の落下感。
分かり易い落とし穴のその先に、ホンモノ落とし穴があったようだ。
「ふっふ〜〜ん!恋に落ちるって言うからには〜、落とし穴にだってハマる度胸がないと〜〜!」
やけにエラそうな少女の声を頭の天辺に受けながら、そのままスタート地点まで滑り落ちてゆくのだった。
ずいぶん頑張って穴掘ったんだなと、思いながら。