
●残念! 「道端ではちょっと恥ずかしいので… こちらに来ていただけますか?」 気恥ずかしそうに女の子は君の手を引いて歩き出す 会場に行き着けなくても、ここで女の子といちゃいちゃして過ごすのなら、それはそれで良いかも 君はそんな事を考えながらしばらく歩き続けた だが気付けばそこはスタート地点 女の子はさっさとどこかに逃げて行ってしまっていた
…うん 分かっていた 分かっていたさ! ただちょっと、自分の事が心配だと言った女の子の気遣いを無碍に出来なかっただけなのだ
でも会場に行き付こうと思ったらこんな妨害に引っ掛っていてはダメなのだ
君は儚い温かみと苦々しい思いを胸にもう一度歩き出すのだった。
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