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〜Liebe〜星屑に二人は照らされて
無事に女神ランララの木に奉納を終えたリウナ。
今、そのリウナからの贈り物……甘いチョコレートは、ジェイドの手に渡された。
そして、向かうは星屑の丘。
既に日も暮れ、空には星が瞬き始めていた。
リウナとジェイドは手を繋ぎながら、空を見上げる。
「わあ……綺麗ですね……」
リウナは嬉しそうに声を上げた。
満天の星々は、二人を祝福するかのように瞬いている。
「ええ、とても綺麗ですね……」
ジェイドもそう告げて、瞳を細めた。
ふと、リウナは去年のことを思い出した。
前日まで悩みに悩んだランララ聖花祭。
そして、リウナは選んだ。
思い切って、ジェイドに自分の気持ちを告白することに。
そして、今。
そのジェイドは隣に居る。
リウナは思わず、繋いだ手にそっと力を込める。
ジェイドも少し照れた様子で、握り返した。
リウナにとって、それがとても幸せでたまらない。
「ずっとこの時間が、続くと嬉しいのですが……」
「続きますよ。私達が願うのならばきっと」
二人は微笑みあい、もう一度、空を見上げた。
「あっ！」
リウナは繋いだ手を解いて、空を指差した。
「見てください、流れ星です！」
でも、それはすぐに消えてしまったらしく、ジェイドの目には映らなかった。
「きっとまた、流れ星が見えますよ」
それに気づいたリウナが、嬉しそうにそう告げる。
「そうですね」
リウナが流れ星を探している後ろから、ジェイドはそっと抱きしめる。
「あっ……」
リウナの頬が真っ赤に染まる。ジェイドは自分の腕をそのまま、リウナの前に持っていく。
「ジェイド様、大好きなのです！！」
とびきりの笑顔で、リウナはそう告げた。
ジェイドの腕に自分の手を重ねながら。
「私も大好きですよ、リウナ」
ジェイドも囁くように、優しくそう告げた。
二人はもう一度、空を見上げた。
流れていく星。
二人は幸せそうに微笑みながら、その星に願った。
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イラスト：秋月えいる
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