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ランララの祝福 〜星空の下の誓い〜
星空の下、ラムナはライからのプレゼントを受け取っていた。
「クッキー……クリームがサンドされている……」
そのラムナの言葉に、ライはこくんと頷いた。
「ありがとう、ライ」
ラムナはそういって、さっそくライのクッキーを口に運ぶ。
「……美味しい」
甘いのかと思えば、そうでもない。むしろ、ラムナの口にぴったりな甘さ。
「そのクッキー、昔、母に作ってもらったのを思い出しながら、作ったんです……ラムナんの口にあって、良かったです……」
ラムナの嬉しい言葉にライも微笑む。
二人は寄り添い、夜空を見上げていた。
降ってきそうなほどの星。
「……綺麗です……」
そんな星を前に、思わずライは呟く。
と、ラムナはライをそっとライの肩に手を回し、静かに抱き寄せた。
「うん……」
抱き寄せられながら、ライの心臓の鼓動は早く波打つ。
そして、真剣な眼差しで、ラムナはライを見つめた。
「今更だが、もう一度だけ聞きたい。……ライは、本当に俺が相手で、良かったのか?」
それは、ラムナの不安の現われでもあった。
こうして側にいても、もしかしたら、心では……と不安でたまらないのだ。
だからこそ、ライの本心を聞きたい。そう思ったのだ。
ライはくすりと微笑んだ。
「何度聞いても答えは同じですよ〜」
そして、ライはラムナの胸に顔を埋める。
「世界で一番、ラムナんの事が好きです」
ライは耳まで真っ赤なのだが、胸に顔を埋めているために、ラムナからはよくわからない。
「そうか……」
ラムナは安心したように呟く。
そして、ライを抱きしめた。
「俺も、ライが世界で一番……好きだ……」
ラムナも顔を真っ赤にさせて、思っていたことをそのまま言葉にする。
「ん……」
ライは瞳を閉じて、そっと顔を上げた。
頬を染めるライ。
そのライの唇に、同じく瞳を閉じたラムナの唇が重ねられた。
「ん……ふあっ」
唇が離れる。ライは最高の笑顔でラムナを見る。
「これからもずっと、宜しくですよ」
ラムナも真っ赤になりながらも、満面の笑顔で応えた。
「うん。これからもずっと側にいてほしい。……よろしく、な」
二人の幸せな時間は、まだ始まったばかり……。
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イラスト:摩宮靄羅
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