同盟諸国と南方セイレーン王国が交流を持つようになった、直接のきっかけは、水上都市ユトゥルナに「セイレーン王国の第6王女・シャナン」が来たことね。
なんでも、王宮の雰囲気に馴染めなかったことから、南方セイレーン王国を飛び出して、同盟諸国にやって来たんですって。
同盟諸国の視察ってことで、そのまま残る事になったシャナン王女と、私達は交流を持つ事になったの。
ユトゥルナに設置されたグリモアガードを窓口として、交流を繰り返すうちに、やがて南方セイレーン王国を訪れ、セイレーン王国の女王・ウェヌス様との謁見も行ったわ。
そして、3度行われた謁見の末に、私達は夏のセイレーン王国で「セイレーン王国大運動会」を開催する事になったのよね。
これは「同盟諸国の文化をもっと知りたい」という、ウェヌス女王の意向を受けてのものよ。
まあ、同時に「その為には街道の整備が必要だ」って言われちゃって、ユトゥルナの人達は、その作業に追われる事になっちゃったんだけど……。
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