<巻頭特集>

■ソルレオン、会談にてカディスの割譲を要求

誇り高きカディスのリザードマン護衛士達

 2月25日、ソルレオン領と同盟領の国境線で行われていた会談結果が発表されました。
 ソルレオンのマルティアス護衛士団が同盟諸国のノルグランド護衛士団に求めたもの、それはリザードマン護衛士達が管理を続けているカディス地域を割譲する事でした。
 カディス地域は同盟諸国にとってソルレオン領への侵攻拠点ともなり得る戦略上の要衝であり、その地域をソルレオンに割譲する事で同盟諸国が野心を持たないという証拠を見せられるのであれば、今後の交渉にも応じる……というのがソルレオン側の言い分ですが、この要求には2つの大きな問題がありました。
 1つは当のカディスを治めるリザードマン護衛士達が割譲に反対している事。例え円卓で割譲が決定したとしても、現状では彼らが決定に抵抗し何かしらの行動を起こす事は想像に難くありません。
 もう1つは同盟諸国の領土をソルレオンに明け渡すことにより、同盟諸国のグリモアレベルが減少してしまう事です。
 カディスは簡単に譲れないが、譲らないと交渉に応じてくれない……同盟諸国は慎重な対応を迫られたのです。
 そんな中、円卓で決定した方針は『要求を拒否するも和平交渉は継続』というものでした。
 つまり、同盟はソルレオン達に対し現状の冷戦状態とノルグランド護衛士団による交渉を継続する事を選んだのです。
 カディス割譲の要求を拒否した事で、ソルレオンとの交渉の難度は今までよりも上がった事は想像に難くありません。動きがあり次第、巻頭特集で続報を伝える事になるでしょう。

●関連リプレイ
⇒⇒⇒≪西の双璧ノルグランド≫国境線の会談


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はじまりは・プルミエール 「ふ、ふーむ、なるほど。あーなってこーなったのですね」
ヒトの霊査士・リゼル 「別にわかった振りをしなくてもいいのに……要は、ソルレオンは『俺達と戦う気がないんなら、その証として大事な土地のカディスをよこせ』と言ってきたのよ」
はじまりは・プルミエール 「うん、ソルレオンさんとは争いたくないです……強そうですし」
ヒトの霊査士・リゼル 「そういう場合はカディス地方をソルレオンへあげれば良いワケね。まあ色々問題があるわけだけど」
はじまりは・プルミエール 「どんな問題ですか?」
ヒトの霊査士・リゼル 「まずリザードマンが同盟諸国に加入する前からカディスを治めてるリザードマンな護衛士な方々が大反対なわけね」
はじまりは・プルミエール 「うーん、それはなんとか説明して納得してもらうしか……」
ヒトの霊査士・リゼル 「あと同盟の領地をあげるワケだから、同盟諸国のグリモアレベルが下がる」
はじまりは・プルミエール 「それは由々しき事態なのです!」
ヒトの霊査士・リゼル 「プルミーはほんとに素直な子ねぇ……」
はじまりは・プルミエール 「やだなー。そんな褒めないでくださいよ、えへへ」
ヒトの霊査士・リゼル 「……とにかく、そしてカディスをあげたとしてもソルレオンが仲間になるかはまた別問題だったのよね。カディスをくれたら話を聞いてやっても良い、みたいな感じだったし」
はじまりは・プルミエール 「それじゃあ、やっぱりちょっと難しいかもですね……」
ヒトの霊査士・リゼル 「だからって、要求を突っぱねて即戦争ってのもしたくないと同盟の多くの冒険者は考えた。そこで『その要求は受け入れられないけど、交渉は続けたい』って折衷案みたいな方針になったのね」
はじまりは・プルミエール 「なるほど……でもそれって、かなり難しくないですか? ソルレオンさんはカディスくれなきゃ話し合いしないって言ってたのですよね」
ヒトの霊査士・リゼル 「そうなのよ。その辺りは、ノルグランド護衛士達の腕の見せ所って感じね」
はじまりは・プルミエール 「きっと、上手くいきますよね……」