<アビリティ講座〜明日の依頼成功の為に〜>

■Lesson2:ハイドインシャドウ(忍び・初級)


ヒトの霊査士・リゼル 「アビリティは、冒険者だけが使える強力な力です。アビリティを使いこなす事で、敵を倒し依頼を成功に導く事ができるでしょう。
 逆に、アビリティを使いこなす事ができなければ、敵に倒されたり依頼に失敗したりするかもしれません。
 このコーナーでは、使いこなすのが難しいアビリティを選んで毎月1つづつ説明を加えていきます。
 第2回の今月は忍びの初級アビリティ『ハイドインシャドウ』を徹底特集しますね」

<ハイドインシャドウ(忍び初級 技)>
 周囲と溶け込むように同化し、その場所には何も存在しないように、誰からも気付かれなくなるアビリティです。
 そのため、効果が発揮されている間は、戦闘中に敵に狙われる事はなくなります。
 なお、注意深く観察している相手には、存在を気付かれてしまう可能性があります。

 射程 :自分
 効果 :視覚外
 持続時間 :1戦闘中
 制限 :-

■特徴

 ハイドインシャドウは説明にある通り、周囲に溶け込むようにして周囲の人に気づかれにくくなるアビリティです。
 この気づかれにくくなるという効果は『物陰に潜む』のと似ています。
 このアビリティを使えば、何の障害物も無い見通しの良い場所で『物陰に潜んだように』隠れる事が出来るのです。

 この物陰に潜んだようにというのが、ハイドインシャドウを理解するうえで重要となります。
 物陰に潜んで行えない行動(ゆっくり歩く以上の能動的な行動や集中が必要な行動)を取ると効果が消えますし、物陰に潜んでいたとしても発見されるだろう場合(注意深く観察された場合)は気づかれてしまいます。
 勿論『何も無い空間』で『物陰に潜んでいる者がいる』と考える人は多くないですから、特に警戒していない人に気づかれる事は稀でしょうけれど。

 なお、ハイドインシャドウを上手に使うには、周囲に何も無い場所を選ぶのが得策です。
 相手の注意を引く物が周囲にあると、それだけ発見される可能性が増えてしまいますから。
 ハイドインシャドウを使った上で物陰に潜んでも、物陰を注意深く観察する人には気づかれてしまいます。
 誰もが注意深く観察しない場所、その場所を探して周囲に溶け込む事が、ハイドインシャドウを使いこなす鍵となるでしょう。

■注意点

●音や臭い所持品について
 ハイドインシャドウは『物陰に潜んでいるという効果』ですので、音や臭いを防ぐことはできません。
 大きな音を立てたり、口の臭いがくさかったりすると不審に思われて(注意深く観察され)発見される危険が高まるでしょう。
 また、本人が装備している物はハイドインシャドウの効果で物陰に潜んでいる状態となりますが、余りに長い武器や重い鎧を着ていると、相手に触ってしまったり音が出てしまうことも多いので注意しましょう。

●移動使用時の注意点
 歩哨や番犬が見張っているなど、警戒されている場所に潜入する際にハイドインシャドウを使用して潜入しようとしてもさほど効果は得られない可能性が高いです。
 なぜなら彼らは不審な人物がいないか常に辺りを注意深く観察しているので、すぐに存在を気付かれてしまうのです。
 こういった見張りのいる場所への潜入や、最初から誰かを見つける目的で動いている者から身を隠す場合はハイドインシャドウの効果は十二分に発揮されません。
 そういう時はハインドインシャドウに頼るのを止めて他の侵入方法や、警戒を薄れさせる方法を模索した方がきっと上手く依頼を成功させる事ができるはずです。

●戦闘使用時の注意点
 ハイドインシャドウで敵の後ろに回りこみ背後から奇襲、敵にその存在を気づかせぬ一撃で絶命させる……こんなことが出来たらとてもカッコイイですよね。
 しかし残念ながら、敵に気づかれぬままというのは難しいでしょう。
 ハイドインシャドウを使用している間は能動的な行動は行えない為に、攻撃しようとした瞬間にハイドインシャドウの効果は切れ、相手に気づかれてしまいます。
 この一瞬の時間で、相手はとっさに攻撃を避けようとします。その結果、避けられたり攻撃をガードされてしまう可能性も充分にあるのです。
 ハイドインシャドウの奇襲自体は成功するかもしれませんが、それによって無条件に敵にダメージを与えるといった事はない点に気をつけましょう。