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「プルミーはヴォルカノン洞窟って行った事ある?」 |
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「一回だけありますよ〜」 |
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「あら、なんで一回だけ?」 |
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「あはは、暑くてダウンしちゃったのです……あと、マンドリルさんにやられちゃって」 |
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「マンドリルって……本当に冒険者なのかしら、プルミーは……」 |
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「あ、でも巨大な虎の、石像……なのかな? あれがカッコ良かったのです!」 |
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「いくらなんでもアレは自然には出来ないわよね。きっと古代ヒト族が作ったんだろうけど、彼らは本当に凄かったのね、あんな像彫っちゃうんだから……」 |
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「センパイ、虎の代わりにノソリンの巨大石像を掘って欲しいとか思いませんでした?」 |
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(ぎくり)
「な、なんの事かしら。でも巨大ノソリン像だったら可愛いわよね、ノソリンの背中まで上ってすべり台〜! とか」 |
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「誤ってマグマに落ちたら大変なのですよ、それは……」 |
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「さて、そんなヴォルカノン洞窟なんだけど、ほっといたら背後の火山が噴火しちゃうところだったのよね?」 |
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「そうなのです、洞窟の奥にある機械を修理すれば噴火は防げるっぽかったんですけど」 |
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「出てきたのよねぇ。ドラゴン、燃えさかるもの・ヴァルヴァラーフが」 |
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「はい、ヴァルヴァラーフは左半分が真っ赤に燃えてて、右半身がホネホネだったのです。とても強そうな外見なのです!」 |
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「なんというか、無茶苦茶な外見よねぇ」 |
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「私は竜のことはよく知りませんから、なんだかそういうモノなのかな〜、って思ってしまったのですけど」 |
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「実際、それは幻影で本当は黒い竜だったのよね。強力な炎を吐いて冒険者を苦しめたわ」 |
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「よく勝てましたよね……皆さん凄いのです」 |
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「これで火山の噴火も未然に防ぐ事が出来たし、ひとまずはめでたしめでたしよね」 |
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「そうですね、これから無理してヴォルカノン洞窟へ行かなくてすむのです!」 |
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「プルミーは元から一回しか行ってないけどね……」 |