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「ザンギャバスさんは強かったのですよ……へふぅ」 |
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「よかったわねぇ、ほんと。ザンギャバスを倒せて」 |
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「私も今回の大作戦には参加したんですよ。迫り来るアンデッドをちぎっては投げ、ちぎっては投げ……」 |
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「……ふーん、なんだ。隅っこで体育座りしてブルブル震えてたんじゃないんだ?」 |
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「してませんよ! だいたい隅っこってどこですか!」 |
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「チッ……というか、ツッコむ所が違うわよ、微妙に」 |
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「まあ、それはともかくとして、おびき出したザンギャバスさんを皆で包囲して、ようやくザンギャバスさんを倒す事ができました! ぱちぱちー」 |
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「しかしザンギャバスはモンスターになってしまいましたとさ、めでたくないわねぇ」 |
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「し、しぶといですよね……」 |
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「もしモンスターザンギャバスを倒したとして、モンスターザンギャバスゾンビとなって復活したりとか」 |
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「長い名前ですね……」 |
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「更にピルグリムもなんだか一緒になってピルグリムモンスターザンギャバスゾンビに」 |
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「……………長ければ良いってものじゃないですよね」 |
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「ついでにプルミエールも一緒になってプルミエールピルグリ―――」 |
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「なりません!」 |
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「そんなに怒らなくてもいいじゃないの。せちがらいわねぇ」 |
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「いやいや、普通怒ると思うのですよ……」 |
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「さて、モンスター化したザンギャバスは死者の祭壇を占拠しちゃったのよね」 |
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「なのです。そこで討伐作戦を発動して、モンスターザンギャバスさんを倒しちゃったのです!」
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「エルヴォーグ軍の取り扱いも気になるけど、他所の地域へ逃げ出したミュントス軍も気になるわねぇ。悪事を働かなきゃ良いんだけど……」 |
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「なにかあったら、私達冒険者がしっかりしないといけませんね」 |
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「そうそう、その意気でファイトよ!」 |
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「でも、なにかあったら、では遅いかもしれません。事前に私に出来る事をしなければですよね」 |
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「そ、そんなに気張らなくても……気張りすぎると良い結果でないわよ?」 |
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「まず、いきなり戦いが始まったらお腹が空いたまま出撃、なんて事もあるかもしれません。よって私はお菓子を食べなければ」 |
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「……おーい」 |
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「いやいや、更に食べている最中に戦いになって、歯を磨けないかもしれないのです。なので食べる前に歯みがきをしなければ!」 |
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「えーい、勝手にしなさいな……」 |