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「さぁてプルミー、レポート発表のお時間よっ」 |
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「はいなのです! 今回は百門の大商都バーレルへお邪魔しました。バーレルでは流し飴玉をやってたのですよ」 |
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「へー」(聞き流す) |
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「むう、なんなのですか、しっかり取材してきたですのに」 |
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「ほう、じゃあその取材の成果をお教えなさいな、ほれほれ」 |
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「了解です。まず、バーレルは楓華列島と貿易しようとしているんですよ」 |
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「貿易ねえ……確かに、それができたら大儲けっぽいわよね。けれど……」 |
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「はい、何事も最初ってのは未知数で危険なのです。だから最初は冒険者達が船に乗って楓華列島までの航路を開拓する事にしたんですよ」 |
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「ほほう、なるほどね。でも、バーレルから楓華列島までって、かなりの長旅になるわよね」
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「そうなんですよ。多分長い船旅になるんで外洋船っていう、すっごいお船を建設してるんです。お船を建設したり、イッカクブレードさんを退治したりとかで時間は掛かってしまってるんですけどね」 |
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「外洋船……ああ、チキンレッグの造船技術はランドアース一って評判だものね。で、イッカクブレードって?」 |
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「カーネル−バーレル間の航路に出現したモンスターなのです」
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「モンスター。ふむ、海の魔物はやっかいよね。攻撃が届かなかったりする場合もあるし」 |
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「イッカクブレードは大きな角と体を使って交易船を沈没させてたのですよ。バーレルの護衛士達も、一度は敗れている強敵だったのです」
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「イッカクブレードを倒さなきゃ、おちおち航海もできない状態だった、ってわけね」 |
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「ええ、カーネルとバーレルの交易ができなくなる所でしたし、イッカクブレードさんに傷つけられた船を修復するのに手間を割いて、その分外洋船を建設するのが遅れたりしちゃいました」
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「うーむ、かなり厄介な敵なのね」 |
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「でもご安心を! イッカクブレードさんを倒してしっかりリベンジを果たしたんですよ!」
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「へぇ〜、同じ相手には二度負けないってとこね。やるじゃない」 |
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「その後、遺品を回収して、イッカクブレードさんの被害に遭って亡くなった人々の鎮魂の儀式を執り行ったのです。私も献花してきましたよ」
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「なるほど、スチャラカに見えて、しっかり仕事もしてるのね」 |
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「なんだかひっかかりますね、その言い方……ちゃんとチキンレッグの7つのグリモアガード、七色鶏冠に出向したりとか、バーレルの護衛士さんも頑張ってるんですよ」 |
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「ごめんごめん、そんなつもりじゃなかったのよ。じゃあ、これでいよいよ航路開拓は始まるのね」 |
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「うーん、もうちょっとかかるかもですよ。先日のザンギャバス包囲網の敗戦で、占拠された死の国を通る大街道を封鎖しちゃったの覚えてます?」 |
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「もちろん、覚えてるわよ。ザンギャバスを倒したから、街道もようやく再開したのよね」 |
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「はいです。でも、やっぱりちゃんと復興作業をしたりするのには時間と労力が必要なんですよ。ピルグリムグドンもいますし……」 |
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「なるほど、気長……じゃ駄目だけど、どっしり構えて大切な事から、なのね。色々取材してきたのね、偉いわね、プルミー」 |
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「えへへ〜。それほどでもあるのです!」 |
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「ちなみに、具体的にはどんな取材をしてたの?」 |
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「えっと……ソーメンを食べて、クッキーを食べて………」 |
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「はぁ、いいわねぇ。各地を旅行できて」
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「こ、これはれっきとした取材なのですよ!!」
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「はいはい、取材お疲れ様。またよろしく頼むわね」 |
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「はいなのです、以上、プルミエールの突撃インタビューでした!」
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