<第13回 プレイングを書いてみよう!>

 では、実際にどのようにプレイングを書いたらいいのかしら?
 ここでは、実際にプレイング書いてもらいながら、勉強していきました。
 皆さんのプレイングを元に作ったリプレイも見られますよ。

【課題】プレイングを書いてみよう! リボンの紋章術士・エルル(a90019)

場所:学習室   2005年10月26日 18時   発言数:28
 それじゃあ皆さん、今日は実際にプレイングを書いてみましょう!

 プレイングなんてどう書いたら良いのか分からない……なんて人もいると思うけど、でも、今までの講座の内容や、ガイドなどをしっかり読んで、参考にすれば大丈夫♪
 習うより慣れろ、なんて言葉があるように、実際に書いてみる事が、プレイング上達への近道なのよ。
 それに、今回は課題。本番じゃなくて、プレイングを書いてみる練習ですから、あんまり気負わないで、リラックスしながら挑戦してみてね♪

 今回は、オープニングに対してプレイングを書くんじゃなくて、ちょっとしたシーンに対してプレイングを書いてもらう、という形にしてみますね。
 下に3つのシーンを掲示しますから、好きなシーンへのプレイングを書いてみて下さい♪
 プレイングは……そうね、今回は『200文字以内』で書いてみる事にしてみましょう。
 それから、1人で参加できるシーンは1つまで。同じ人から2つ以上のプレイングが届いた場合は、どれか1つを除いて、全て無効としますから、よーく注意して下さいね♪

 今回の課題の締切は、明日、27日の朝8時半まで。
 皆さんが書いたプレイングは、それまでに、私へのお手紙で送って下さい♪
 次の講座は、皆さんからのプレイングを元に、ちょっとしたリプレイを準備して行なう予定です。

 あ、そうそう……せっかくプレイングを書く練習をしてみるんですから、今回は、これが自分にとって初めての冒険だというつもりで、プレイングを書く練習をしてみましょう♪
 私も、自分のレベルが1だった頃に戻ったつもりで、皆さんと一緒に冒険してみる事にしますね♪
 皆さんの中には、冒険者になった時に覚えたアビリティ以外にも、色々なアビリティを使えるという人がいるかもしれませんけど、今回は、「自分の冒険者クラスで使える初級アビリティ」だけを利用して、プレイングを書いてみましょう♪

 この課題は、一人前の冒険者になるための、とっても大切なステップです♪
 これまでの課題にはあまり参加できなかった……という人も、今日の課題には、ぜひぜひチャレンジしてみてね。
 それじゃあ、皆さんからのプレイング、楽しみに待ってますね♪

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●シーン1
「最近、村はずれの森にアンデッドが現れたんだよ。どうも野生動物のアンデッドらしくてさ、森を歩いてると何体ものアンデッドが襲い掛かってくるんだ。これじゃあ、危なくって森を歩けないだろ? 何とかしてくれないかな?」
 ……そんな依頼を受けた冒険者達は、アンデッドがいるという森を歩いていた。
「気をつけなくっちゃね。どこから来るか分らないから、よーく注意して……」
 周囲をきょろきょろ見回しながら、リボンの紋章術士・エルル(a90019)は慎重に進む。
 しばらく森の中を歩いてみる冒険者達だが、しかし、なかなかアンデッドには遭遇しない。
「うーん、どこにいるのかしら……あら、行き止まりね」
 やがて森は崖の下に行き当たり、先へ進めなくなる。これでは引き返すしかないと、戻ろうとする冒険者達だが……。
「待って、この音は」
「もしかして?」
 がさがさと草の上を移動する複数の足音が聞こえ、警戒を強める冒険者達……周囲を伺うと、その物音は、崖のある方向を除いた、3方向から聞こえている。
「まさか……?」
 嫌な予感がする、とエルルが呟いた次の瞬間、一斉に姿を現すアンデッド達。どうやらいつの間にか、30体ほどのアンデッドに、すっかり囲まれてしまったらしい。
 アンデッド達はそのまま、冒険者達に迫る!

 ――さあ、こんな時、あなたならどうする!?

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●シーン2
「大変だ、うちの村の畑にグドンが現れたんだ! 連中、畑の作物を根こそぎ持ち去ろうとしてて……抵抗したけど、力で押し切られちゃってさ。なあ、俺達が可愛がっている野菜達を、どうかグドンの手から助け出してくれ!」
 ……そんな依頼を受けた冒険者達は、依頼人の暮らす村を訪れていた。
「あそこね? ……大変だわ! グドン達、野菜を盗み去ろうとしてるじゃない!」
 リボンの紋章術士・エルル(a90019)の視線の先では、ちょうど、思い思いに野菜を抱えたグドン達が、村を立ち去ろうとしている所だった。
 グドンの数は、全部で30〜40という所だろうか。
 おそらく、存分に野菜を食べたグドン達は、たっぷり野菜を抱えて集落に帰ろうというのだろう。
「急いで野菜を取り戻さなくっちゃ!」
 エルルはグドンを追いかけて、すぐに走り始める。すると、野菜を持たずに歩いていた10匹ほどのグドンが振り返り、冒険者達を阻止すべく、剣や弓を構える。
 彼らが敵と戦う間に、仲間のグドン達を先に行かせようというのだろう。もしかしたら、このグドンと戦っている間に、残りのグドンには逃げ去られてしまい、野菜を取り戻せなくなってしまうかもしれない。

 ――さあ、こんな時、あなたならどうする!?

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●シーン3
「山の向こうの隣町に嫁いだ、娘の家に行きたいのじゃが、最近山には凶暴な巨大鳥が住み着いておるそうなんじゃ。これでは娘に会いに行けんでなぁ……この巨大鳥を退治してくれんかのう?」
 ……そんな依頼を受けた冒険者達は、山道を進んでいた。
「木々の生い茂る一角を抜けた、険しい崖のすぐそば……ここね」
 リボンの紋章術士・エルル(a90019)は、巨大鳥がいるという場所に到着すると、他の冒険者を振り返り、皆に警戒を促す。
「――あ!」
「え?」
 そんなエルル以外の冒険者が、突如一斉に声を上げる。
 他の者達を振り返っていたエルルの背後、皆にとって正面に巨大鳥が現れて、素早い動きで冒険者達に迫って来たのだ!
「きゃあ!」
 巨大鳥に襲われたエルルは、思わず巨大鳥がいるのとは反対の方へ逃げる。そちらが崖である事を、うっかり忘れながら……。
 片足が崖の外に出てしまってから、その事を思い出したエルルだが、もう遅い。
「た、たすけてぇ〜!」
 落ちかけたエルルは、辛うじて両手で崖の端を掴んだけれど、今にも深い谷の底へと落ちてしまいそうだ。
「助けなくちゃ!」
「おい、鳥が来るぞ!」
 他の冒険者達が慌てる中、巨大鳥は冒険者達に狙いを定め、再び襲い掛かって来る……!

 ――さあ、こんな時、あなたならどうする!?


ヒトの武人・リュウ(a36407) 2005年10月26日 20時
エルルさん、送ったよ〜。ちょっとしゃべり方が違うけど、これが本気モードなんだ

濃緑の医術士・ペール(a34721) 2005年10月26日 20時
シーン3で送りました   200もじって凄く短いね

セイレーンの重騎士・アメリッテ(a35817) 2005年10月26日 20時
私はシーン1で送りました。…私もちょっと戦闘中の口調が変わってました…

ストライダーの忍び・コウキ(a36833) 2005年10月26日 21時
送ったよ〜♪ボクはシーン3!なかなか難しかったケド、楽しかった〜!ホント、200文字って意外に少なくて結構焦ったよ;

赤い月・ショウゾー(a35598) 2005年10月26日 22時
俺も送ってきたけど、ごめんねぇ〜、分けわかんなくなっちゃたよ。

ストライダーの忍び・ユジン(a35283) 2005年10月26日 22時
オラぁもシーン3。まあ、問題は巨大鳥が食えるか如何かだ。

エンジェルの医術士・ゼフィ(a35212) 2005年10月26日 22時
最初シーン3で書いたけど…アビリティをミスしてしまったのです…(謝)2通目のシーン1のほうは、何とかかけていると思います…

ストライダーの忍び・フィー(a36725) 2005年10月26日 23時
とりあえずシーン3で送ってみたけど・・・。あれでよかったのかちょっと不安かも。

武人・カナエ(a36257) 2005年10月26日 23時
シーン1で送ってきました。うまくいきますように。

平和な男・カート(a35606) 2005年10月26日 23時
シーン2にしてみた!リプレイに参加できちゃったりするのかな・・・楽しみすぎ〜!

ヒトの武人・グレゴリー(a35741) 2005年10月26日 23時
シーン2でやってみました。運任せな一面もあったような…

新米重騎士・アドミニ(a27994) 2005年10月26日 23時
エルルさん,シーン2で手紙を送りました。どれもこれも難しいシーンですね…

深淵なる囁き奏でるは・アニエス(a35948) 2005年10月26日 23時
シーン1のプレイングを送ってみたよ。自分に出来る事・出来ない事もあるから難しいね。

エンジェルの武道家・シルフィ(a35632) 2005年10月27日 00時
シーン1に挑むねっ♪ ざっと書いてみたらほとんど字数ぴったしでちょっと嬉しかったw(ぉ

弓に担がれる駄犬・セスティア(a29906) 2005年10月27日 00時
シーン1に送ってみたのぅ……しかし200文字が、こんなに短いとは案外難しいのぅ…。

放浪者・クレスタ(a36169) 2005年10月27日 00時
さて、現在依頼のプレイング中なのですが(苦笑)…シーン1で提出しておきましょうか。

紅香る白盾・ヨイク(a30866) 2005年10月27日 00時
シーン1で送りました。書き慣れないとむずかしいですね;

エンジェルの邪竜導士・エルス(a30781) 2005年10月27日 00時
シーン3で送りました……はぁ〜難しいですね……

ストライダーの吟遊詩人・グラティア(a35019) 2005年10月27日 02時
私もシーン2でお手紙を送らせていただきました・・・

エンジェルの医術士・エルン(a34341) 2005年10月27日 02時
私は3つのシーンのプレイングを1つずつ考えてみました。エルル先生に送ったのは、考えた中で一番で気が良かったかなって思ったシーン2です。まだシナリオに参加した事がないので、この課題が初めての冒険でも良いって思っちゃった☆。

ストライダーの武道家・ヤシロ(a37005) 2005年10月27日 02時
エルルさん、シーン3で送りました!は、初めてのプレイングなんでこれでいいかどうか・・・・・。

ヒトノソリンの重騎士・ミソ(a36643) 2005年10月27日 03時
シーン2で送ったなぁ〜ん。なんだかわたわたしちゃったけどなぁん…エルル先生よろしくですなぁ〜ん。

黄金の輝き・タンドリー(a33590) 2005年10月27日 06時
シーン2で、お送りしました。 成功するといいのですが…。
リボンの紋章術士・エルル(a90019) 2005年10月27日 08時
それじゃあ、課題の受付はここまで♪ 皆さんのお手紙を元に、今日も講座を行いますから、少し待っていて下さいね。

【講座】プレイングを書いてみよう!〜リプレイ【シーン1】編〜 リボンの紋章術士・エルル(a90019)

場所:学習室   2005年10月27日 19時   発言数:6
 こんにちは、エルルです♪

 皆さん、昨日の課題はどうでしたか?
 初めてのプレイングで「これで大丈夫なのかな?」って不安に思っていた人が多かったみたいですけど、でも大丈夫。
 これまでオータムスクールでお勉強した事を、しっかりと覚えていれば、素敵なプレイングが書けますからね♪

 でも、プレイングを書いてみただけじゃ、それが一体どんな結果になって戻って来るのか、解りませんよね?
 だから……じゃっじゃじゃ〜ん☆
 今回は皆さんからのプレイングを元に、ちょっとしたリプレイを作成してみました♪
 リプレイを読んで、あなたのプレイングが一体どんなリプレイになったのか、確認してみてね。

 それじゃあ、このスレッドでは【シーン1】のリプレイを発表しますね♪
 あ、そうそう。今回は、1つのシーンに対して、2つのリプレイがあるのよ。
 同じオープニングだったとしても、プレイングの内容次第では、全然違うリプレイが出来上がる事もあるの。じゃあ、実際にどうなったのかは……皆さんの目で見比べて、確かめてみてね♪
 自分の参加したシーンなら勿論の事、そうじゃないシーンだとしても、きっと大きな発見があるはずよ。
 つまり、それだけプレイングが大事ってことだから……冒険依頼を引き受ける時には、どんなプレイングを書くか、よーく考えてみましょうね♪

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●シーン1<リプレイその1>

「このまま戦うのは不利ですね。右から森に入りましょう!」
 武器と盾を構えながら一歩前に進み出た、武人・カナエ(a36257)は、迫って来るアンデッドの攻撃を受け止めながら、そう皆に呼びかけた。
「このままでは多勢に無勢ですね……」
 すぐに頷いた、放浪者・クレスタ(a36169)は、他の者達に対して、範囲攻撃を使える者は攻撃を集中させ、敵を掃討して欲しいと頼むと、自身は敵を突破する糸口になればと、眠りの歌を紡ぐ。
 クレスタの唇から紡がれた歌声が、周囲に響き渡る……が、アンデッド達が眠りに付く気配はなかった。これだけの数がいて、一体にも効かないという事は、もしやアンデッドは、根本的に眠る事が無い存在なのだろうか……?
「いきますっ!」
 紅香る白盾・ヨイク(a30866)は、敵と仲間との距離を測りながら、砂礫陣を放つ。巻き起こった砂礫は、周囲にいたアンデッド達に襲い掛かり、次々とダメージを与える。
「アビリティを出し惜しむな! 一気に押し切るんだ!」
 そこへすぐさまヒトの武人・リュウ(a36407)が突っ込み、ワルーンソードを振るう。その後ろからはエルルがエンブレムシュートを放ち、光球の直撃を受けたアンデッドは、力を失い崩れ落ちる。
「そこじゃ!」
 その後ろに立つアンデッドには、弓に担がれる駄犬・セスティア(a29906)の矢が突き刺さる。そこにヨイクが飛び込むと、再び砂礫陣を放ち、アンデッド達にダメージを与え……相手が崩れ落ちるその脇を、冒険者達は一気に抜ける。
「通しません!」
 最後尾のカナエは蛮刀を振るい、追って来るアンデッドを阻む。その間に残りの者達は素早く陣形を建て直し、反撃に出る。
「エンブレムシュート!」
 紋章を描いたエルルの手元からは光球が放たれ、クレスタの弾いたリュートからも衝撃波が飛ぶ。
「敵の正体は判っておるが、数が数じゃのぅ……」
 セスティアは呟きつつ矢を構えると、地道に一体ずつ、狙いを定めて攻撃を放つ。
「――大地斬!」
 その前に立つヨイクは、仲間が側にいる状態では危険だからと、使うアビリティを切り替えて斧を叩き込む。
「不死者にしては狡猾だ。指揮官がいるかもしれないぞ!」
 リュウは、もしやという危惧から皆に警戒を促しつつ、手近な敵を剣で切り裂く。
 冒険者達が攻撃を行うのと同様に、敵も攻撃を繰り出して来る。回復の手段が無い為、次第に傷は深まり、冒険者達は皆、息切れを起こすが……しかし、その間に、じわりじわりと敵の数は減っている。
 そして……冒険者達が力尽きる時よりも、相手が力尽きる時の方が、早く訪れた。
「それっ!」
 術と矢による攻撃でアンデッドが次々と倒れ、更にヨイクの大地斬がアンデッドを地中に叩き込む。
「最後の一体、これで……終わりです!」
 カナエは、危険な状況に備えて温存していた、居合い斬りの構えを取り……その一撃を叩き込まれたアンデッドは、ゆっくりと地面に崩れ落ちた。

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●シーン1<リプレイその2>

「背を向けさせないよう半円になろっ!」
 真っ先に声を上げたのは、エンジェルの武道家・シルフィ(a35632)だった。同じ敵に包囲された状況でも、敵に背を取られるのと、崖に背を向けて正面から戦うのとでは、後者の方が良いと考えてだ。
「私は左に。……あまり近付き過ぎないで下さい」
 その言葉に、セイレーンの重騎士・アメリッテ(a35817)は素早く動くと、大鎌を構える。その直後、アメリッテの周囲に砂礫が舞い飛び、近くにいたアンデッド達を包む。
 砂礫陣だ。
「ま、もともとコイツら倒しに来たんだし……数はちぃとばかし多いが、あちらさんから出て来てくれたんだ。ありがたくその厚意に甘えて……暴れさせてもらうことにするぜっ!」
 やすらぎ温泉獅子舞支配人・アデム(a34994)は、真正面にいるアンデッド達を見やりながら蛮刀を構えると、「援護、期待してるぜ?」と言い残し、ソードラッシュを放ちながら敵の中に飛び込む。
 直後、アデム自身が予想していた通りに、周囲のアンデッドが群がってくるが……そこに無数の針が降り注ぎ、アンデッドから苦悶の声が漏れる。
「死しても尚、生者を屠ろうとする獣、か。……思う処はあるけれど、考え事をしている暇はないみたいだね」
 それは、深淵なる囁き奏でるは・アニエス(a35948)が放った、ニードルスピアによるものだった。放たれた針は全てのアンデッドに突き刺さり、それぞれにダメージを与える。
 アニエス自身は、あまり打たれ強い方ではないから、取り囲まれて集中攻撃を受けるような事が無いようにと、数歩下がり皆の後方へと移動する。
「それっ!」
 更に、エルルが描いた紋章からは一直線に光球が飛び、アデムに襲い掛かろうとしていたアンデッドのうちの一体を倒す。
 そうして何体かのアンデッドが倒れたが、しかし、まだ依然として多くのアンデッドが冒険者達を包囲している。そして、それぞれのアンデッドからは攻撃が飛び、冒険者達は次々と傷を追う。
「怪我をした人は下がって……治療する」
 エンジェルの医術士・ゼフィ(a35212)は、ただひたすらに癒しの水滴を生み出し、傷付いた皆を癒していく。
 受けるダメージが多く、全員を十分に癒せているとは言いがたい状況ではあるが……皆が倒れる事なく戦い続けられるのは、間違いなく彼女の回復のお陰だ。
 一方でアンデッドは傷を癒す手段などは持たず、ニードルスピアによる敵全体への攻撃と、次々と繰り出される単体を目標とした攻撃によって、次々と力を失って倒れていく。
 彼らの数が半分に減り、そして、冒険者よりも少なくなるまでには、そう長い時間は掛からなかった。
「屍は屍らしく、土に還っているがいい!」
 アメリッテの大鎌によって、また一体のアンデッドが倒れ、シルフィの旋空脚がその隣のアンデッドを地に叩き込む。
 そして、傷だらけのアデムが、最後に残ったアンデッドへと致命傷を与え……そこにまた降り注いだニードルスピアが、アンデッドにとどめを刺した。
「終わった……」
 ほっとした顔でエルルがその場に座り込む中、ゼフィは仲間達の周囲を順番に回り、皆の傷付いた体を癒していくのだった。

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セイレーンの重騎士・アメリッテ(a35817) 2005年10月27日 21時
ゎ、試しに書いてみた「希望セリフ」が2つとも出てます。なんと言うか、こうして文章にされますと照れますね…

ヒトの武人・リュウ(a36407) 2005年10月27日 22時
確かに照れるねw でも自分の書いた事が反映されてるとうれしいよ!

武人・カナエ(a36257) 2005年10月27日 23時
こ…こんな形になるのですね(照)エルルさんありがとうございます。

エンジェルの医術士・ゼフィ(a35212) 2005年10月28日 03時
はぅ…リプレイ、こんな感じになるんですね…(照)希望してた科白も言えて…うれしぃ…かな♪エルルさん、ありがとうございますです

放浪者・クレスタ(a36169) 2005年10月30日 01時
ああ、そういえば、死者に眠りはほぼ皆無に等しいんでしたねぇ(苦笑)といっても、それぐらしかアビがありませんでしたね…

【講座】プレイングを書いてみよう!〜リプレイ【シーン2】編〜 リボンの紋章術士・エルル(a90019)

場所:学習室   2005年10月27日 19時   発言数:10
 皆さん、今日の【講座】プレイングを書いてみよう!〜リプレイ【シーン1】編〜 は、見てくれたかしら?

 それじゃあ、このスレッドでは【シーン2】のリプレイを発表しますね♪

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●シーン2<リプレイその1>

「気合を入れられたいのはそこに並びなさい!」
 びしっ、という強烈な音と共に響いたのは、闘魂注入ステッキ・零式と名付けられた革の鞭を握った、ノソリンの瞳を炎に燃やせ・ルシア(a35455)の声だった。
 とにかくまずは本気の一撃を。そして、このグドン達を突破して、更に逃げようとしているグドン達を追う……それがルシアの考えだった。
「ほらほらこっち!」
 エンジェルの医術士・エルン(a34341)は護りの天使を召喚すると、他の者達がグドンを追撃しやすいように、足止めに動くグドンを引きつけるべく、その中の一匹にオーブで殴りかかってみる。
「グルルルル……」
 大したダメージは与えられていないだろうが、しかし、その行為自体が腹ただしかったのだろう。グドンはエルンを睨むとじりじりと近付き、他のグドン達も武器を手にして進み出ると、冒険者へ襲い掛かろうとする。
 振り上げられた木の棒や石の斧が、エルンやルシアに次々と叩き込まれそうになった……その時。
「効くか分からないけど、試す価値はありますよね♪」
 周囲に響いたのは、ストライダーの吟遊詩人・グラティア(a35019)による眠りの歌だった。その音色に包まれたグドン達は、何度かまばたきすると……重そうに瞼を閉ざし、次々とその場に座り込んでいく。
「俺は連中を追うぞ」
 溢れる勇気を力に変える・レーヴェ(a33959)は、その脇を全力ダッシュで通り抜け、逃げるグドン達を追う。その後ろには、新米重騎士・アドミニ(a27994)やヒトの武道家・スグハ(a34588)、エルルらが続き……皆全力でグドンを追跡する。
 野菜を抱えたグドン達の背は、まだそう遠くは無い。十分に追いつける距離だ。
 彼らに気付いたグドンは、慌てて逃げる速度を上げようとするが、なにせ大きな荷物をたくさん抱えている。スピードアップは難しいらしく……冒険者達との距離は、すぐに狭まる。
「野菜を返してもらおうか」
 最後尾に追いついたレーヴェは、念の為にと不動の鎧を使うと、パワーソードを振るい野菜を取り返しに動く。
「私は右のグドンを倒しますのでエルルさんは左を!」
「ええ!」
 アドミニの言葉に頷いて、エルルは左前方のグドンにエンブレムシュートを飛ばす。一方アドミニ自身はフレイルを握り直し、野菜をダメにしないよう注意を払いながら、大地斬を叩き込む。
「わたしも……!」
 追いついたスグハも旋空脚を叩き込み、グドンの体に傷を刻む。
「さあ、もうこれ以上は逃がしませんわ」
 一方グドン達の先頭では、セイレーンの武人・ソランジュ(a36587)が矢返しの剣風を使いながら立ちはだかる。彼女は、グドンの群れを迂回しながら彼らを追跡し……そのまま追い越して、退路を塞ぐように回り込んだのだ。
「ガルル、ガル、ガルルッ」
「ギャ、ギャギャッ!?」
 冒険者に挟まれる格好となったグドン達は、顔を合わせて吠え合う。おそらくは、どうしたものか相談でもしているのだろうが、そんな悠長な時間を与える冒険者達ではない。
 次々と攻撃を放ち、冒険者達は一体、また一体とグドンを倒していく。野菜を出来るだけ傷つけないように、倒れたグドンが抱えていた野菜を、間違っても踏んだりしないよう、注意を払いながら野菜を取り戻していく。
 眠らせたグドンに対処した、グラティアやルシア、エルンらも追いつき……冒険者達は力を合わせてグドンを倒し、無事に野菜を取り返した事を村人達に伝えたのだった。

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●シーン2<リプレイその2>

「2つに分かれましょう! こちらは任せて!」
 ゆるゆる・ユルカ(a33659)は皆に呼びかけると、すぐにニードルスピアを飛ばした。
 周囲に放たれた無数の針はグドン達の体に突き刺さり、彼らの間から、次々と苦しげな声が響く。
「ここは、任せてなの……。逃げたグドンを、追ってほしいの……」
 ドリアッドの邪竜導士・アリア(a28713)も、走るのは苦手だし、逃げるグドンは皆に任せて、自分はこの目の前にいるグドン達を……と、スタッフを構え、ニードルスピアを放つ。
 連続で全身に突き刺さる攻撃に、グドン達は苦しげな声だ。しかし、まだ彼らが倒れる気配は無い。
「野菜泥棒は許せない……蹴ちらか〜す!」
 平和な男・カート(a35606)は、そんなグドンの中の一匹に、居合い斬りによる抜き打ちを放つ。その一撃に、既に傷付いていたグドンは、耐え切れずに倒れていく。
「食料が無くて苦しんでいるのかもしれませんが、だからといってそのような行為が許されるわけではありません」
 それによって生じた隙間を縫うように、ヒトの武人・グレゴリー(a35741)が駆け込むと、その隣のグドンに居合い斬りを叩き込みながら、足止めに残ったグドンを突破する。
「! ガルルルルッ!」
 それを見た残りのグドンは、逃げる仲間の安全を守る為にか、それを阻止しようと動くが……。
「そうさせる訳にはいかんのでなぁ」
 更にそれを阻むように動いたのは、2つの土の人形だった。その正体は、セイレーンの紋章術士・ラプラス(a36411)が召喚した、土塊の下僕達である。
 下僕達は冒険者に迫るグドンに飛びついて、その邪魔をさせないように動く。更にユルカも拾った石などを投げつけて、意識を自分に向けさせ、その間に他の者達を突破させようとする。
 グドンが下僕を払い除けるまで、そう長い時間は掛からなかったが……逃げる群れを追いかけて駆け出すには、十分な時間だった。
「野菜を盗んでいくなんてヒドイなぁん! 野菜がほしいならちゃんと買うなぁ〜ん! お金が無いなら自分で育るなぁん!」
 全速力で群れを追いかけたヒトノソリンの重騎士・ミソ(a36643)は、彼らに追いつくと、その小柄さを生かして、比較的大柄そうなグドンの上に飛び乗り、そう叫んで説得を試みる。
 だが、ミソの行動には一つだけ大きな穴があった。……このグドン達、鳴き声こそ上げてはいるが、喋る様子は無い。そう、彼らには人間の言葉が理解できていないのだ。
「……しまったなぁ〜ん」
 説得に応じないなら「野菜の命が惜しければ直ちに止まるなぁん!」と、野菜を人質(?)に取るつもりだったが、言葉が通じないならそれも通じないだろう。まして彼らが応じなかったからといって、野菜を本当に傷付ける訳にもいかない。
 どうしよう?
「……あ」
 そんなミソの耳に、誰かの歌声が届く。
 後ろからやって来た、黄金の輝き・タンドリー(a33590)による眠りの歌だ。
 周囲に響き渡る歌声は、グドン達にもしっかりと届き……彼らを包み込んだ音色は、深い、深い眠りへと、グドン達を誘っていく。
 ――しばらくすると、タンドリー達の目の前には、すっかり眠り込んでしまったグドンの一団と、その側に転がる野菜……という光景があった。
「野菜を回収してしまいましょう」
 タンドリーはグドンを起こさないように、放り出された野菜を回収し始める。追いついたアリアも同様に野菜を集めて、村へ運ぶ手伝いをする。
 そして……。
「作物を荒らすもの、作物に泣く〜っ!」
 捕らえられたグドン達は、ぐーきゅるるるる……とお腹を空かせて悲しげな顔をし始めた頃、そう言い放ちながら、美味しそうに野菜をかじるカートの姿をたっぷりと見せられ、とても切なそうな顔をする羽目になったという……。

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溢れる勇気を力に変える・レーヴェ(a33959) 2005年10月28日 00時
おお、何か俺かっこいいな(ほくほく/マテ その2の方は、うっかりグドンが可愛く思えてしまったじゃないかw

エンジェルの医術士・エルン(a34341) 2005年10月28日 02時
ぬあぁ〜、足止めグドンの引き付け役が私1人じゃなくって助かったよ。護の天使を出したけど、危うくグドンに袋叩きにされる所だった(汗)。グラティアさんの眠りの歌ってアビリティ?、っての凄く助かったよ☆。

エンジェルの医術士・エルン(a34341) 2005年10月28日 02時
逃げていくグドン相手に素早く負いついて、速やかにグドンを退治した追撃班の人達かっこよかったよーっ☆。足止め班にグラティアさんが居なかったら、足止め班の方がピンチになったかも?。

ヒトノソリンの重騎士・ミソ(a36643) 2005年10月28日 03時
まったく人の話を聞かないなんて不良なグドンだなぁ〜ん!でも事件解決できて良かったなぁ〜ん♪皆お疲れ様なぁん!エルル先生ありがとなぁ〜ん!(キャライメージまんまで感動です。穴もある意味おいしい…笑)

ヒトの武道家・スグハ(a34588) 2005年10月28日 19時
プレイングって難しいね〜(汗)<その2>のラストがかなり美味しいと思うのですよ・・・!

ヒトの武人・グレゴリー(a35741) 2005年10月28日 20時
無事に解決できて良かった…吟遊詩人のアビリティは凄いですね。

平和な男・カート(a35606) 2005年10月29日 08時
わ〜い!リプレイに初めて参加できて、すげー感動!!!2のグドンの前で野菜かじるって案採用してくれて、エルル先生あ〜りがとっ!!

ゆるゆる・ユルカ(a33659) 2005年10月30日 00時
自分のプレイングが採用されてると、とっても嬉しいわね!エルル先生、ありがとうございます〜(ぺこり) 「闘魂注入ステッキ」がとっても素敵〜(笑)
ノソリンの瞳を炎に燃やせ・ルシア(a35455) 2005年10月30日 18時
ありがとうございます<ステッキ これは、修練所で武器を強化したときに名前を変えて作ったのよ。気が向いたらやってみたら^^

【講座】プレイングを書いてみよう!〜リプレイ【シーン3】編〜 リボンの紋章術士・エルル(a90019)

場所:学習室   2005年10月27日 19時   発言数:5
 皆さん、今日の【講座】プレイングを書いてみよう!〜リプレイ【シーン1】編〜 は、見てくれたかしら?

 それじゃあ、このスレッドでは【シーン3】のリプレイを発表しますね♪

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●シーン3<リプレイその1>

「ボクがエルル先生を助けるから、他の人は鳥をお願い!」
 すぐにそう叫ぶと、濃緑の医術士・ペール(a34721)はエルルの元に向かった。
 医術士の役目は、傷付いた仲間を癒すこと。敵を直接攻撃する機会はあまり無い。ならば皆が戦っている間に、自分が行くのが一番適切だろうと、そう判断したのだ。
「ようし……こっちだよ!」
 それを聞いたストライダーの忍び・コウキ(a36833)は、なら素早さに自信のある自分が、その間は囮になって敵の意識を引きつけると、巨大鳥の前に進んで躍り出る。
 それを見た巨大鳥は、標的をコウキに定めて、彼へと襲い掛かるべく降下するが……。
「こうなったら、攻撃は最大の防御よね!」
 そこへ、ストライダーの武道家・ヤシロ(a37005)が脇から飛び込むと、旋空脚による鋭い回し蹴りを叩き込む。
「後ろの人達にはぁ、攻撃させないのですぅ!」
 そこに続けて、反対側からはエンジェルの武道家・メアリー(a34915)が、同様に旋空脚を放つ。
 二人から同時に攻撃を受けた巨大鳥は、険しい表情で彼女らを睨みつけ、体勢を立て直すと反撃に出ようとするが……。
「彼女達ばかりに見惚れていて良いのかい?」
 そこに、蒼天女神月渡船・ロディア(a35859)が構えたギターから、華麗なる衝撃が放たれる。その攻撃が巨大鳥の体に命中した瞬間、ファンファーレが鳴り響くと共に、巨大鳥の口からも悲鳴が漏れる。
「先生、手を!」
 その間にペールはエルルの手を掴むと、渾身の力を込めて彼女を引き上げ始める。
(「ボクは誰かを助けるために冒険者になったんだ。鳥から攻撃されたって、絶対放すもんか……!」)
 決して腕力があるとは言い難いペールだが、その強い想いと共に力を込め続けると、少しずつ少しずつエルルの体は引き上げられ……やがて、彼女の体は崖の上にまで戻って来る。
「も、もうだめかと思った……」
 心底ホッとした顔で大きく息を吐き出すと、ペールに礼を言うエルル。けれどまだ、全てが終わった訳ではないと、二人はすぐに立ち上がる。
「――それっ!」
 すぐに紋章を描いて、エンブレムシュートを飛ばすエルル。一方ペールは、巨大鳥からの攻撃を受けたロディアやコウキの方へ駆け寄り、癒しの水滴を使う。
「あとは倒すだけなのですぅ!」
 メアリーは巨大鳥の方にだけ集中すると、その腹部に旋空脚を叩き込む。他の冒険者達の攻撃も次々と続き、巨大鳥へ続々と傷を刻んでいる。
「そろそろ弱って来たようだね」
 巨大鳥の動きが鈍り始めたのを見て、ロディアは呟くと、けれど勝利を確信して気を引き締めるにはまだ早いと、油断せずに華麗なる衝撃を打ち込む。
 その反対側ではヤシロが飛び上がると、鋭い回し蹴りが叩き込まれ、その痛みに鳴く巨大鳥の声が響く。そんな鳥の腹部の下には、コウキが入り込んで、思いきりダガーを突き刺す。
「これで……倒すのですぅ!」
 そして、そこに真横からメアリーの蹴りが叩き込まれ……巨大鳥は大きくバランスを崩すと、そのまま地面に落下し……大きな音と共に地に横たわった巨大鳥は、もう二度と動く事はなかった。

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●シーン3<リプレイその2>

「エルル……! いま、たすける……!」
 エンジェルの医術士・ゼフィ(a35212)らが、すぐにエルルを助けようと崖に駆け寄る一方。ストライダーの牙狩人・フローリアン(a33834)は、素早く弓を構えた。
「――そっちには、いかせねぇよ!」
 先生を助けに行った仲間達の方には行かせない。もう、目の前で人が死んだりするのは、嫌だから……。
 そんな想いと共に生み出した、影縫いの矢をつがえると、フローリアンは巨大鳥めがけて放つ。
「!?」
 矢に影を射抜かれた巨大鳥は、その瞬間、体が麻痺し身動きが取れなくなる。
「今のうちに助けよう」
 巨大鳥が動けなくなったのを見た、ストライダーの忍び・フィー(a36725)は、素早く崖の端に膝をつき、エルルを引き上げ始める。
 ――けれど。
「と、鳥が!」
 エンジェルの邪竜導士・エルス(a30781)がそれに気付いて叫ぶのと……巨大鳥が麻痺から回復し、崖に集まった冒険者達の方に向かって飛び始めたのは、ほぼ同時だった。
「ぶ、ブラックフレイム!」
 エルスは青い顔になりながらも、巨大鳥の行動を邪魔すべくブラックフレイムを放つ。
(「怖いよ、怖いよ……でも、でも……!」)
 内心は大慌てで、泣きそうな位の気持ちでもあったけれど……でも、自分でも戦う事は出来ると、勇気と力を振り絞りながら。
「く……」
 更にフローリアンが再び影縫いの矢を放ち、巨大鳥の体を麻痺させようとするが……今度の矢は巨大鳥の動きを止める事はかなわず、巨大鳥は、彼らを一瞥しつつ、冒険者達の集まる一角へ急降下する。
「――しょーがねぇな」
 ストライダーの忍び・ユジン(a35283)は呟くと、皆と巨大鳥の間に入り、その攻撃を一身に引き受ける。全身に衝撃と痛みが走るが、歯を食いしばりそれを耐える。
「ん〜、ホントは囮より、エルルちゃんを助ける役がやりたかったんだけどねぇ〜」」
 更に、赤い月・ショウゾー(a35598)が、足元から拾い上げた石を、次々と放り投げる。
 何度も繰り返すうち、不快そうな表情で振り返った巨大鳥の様子に、その意識を引きつける目的は果たせそうかなと、ショウゾーは微かに笑む。
「それっ……!」
 その間に、ゼフィらは急いでエルルを引き上げる。複数の人間で一人の人間を引き上げる事は、そう難しくはない。エルルの体は、じきに崖の上へ引き上げられる。
「ありがとう、助かったわ」
 皆に礼を言うと、すぐに杖を構えるエルル。……反撃の時間だ。
「ホーミングアロー!」
 フローリアンは確実に攻撃を当てられるようにと、アビリティを切り替えて矢を放つ。巨大鳥の下からは、ショウゾーが飛燕刃を飛ばし、後方からはエルルのエンブレムシュートも飛ぶ。
「ちぃと失礼――」
 ユジンが無表情で斬りかかる一方、ゼフィは彼の後方に回り、癒しの水滴で先ほど負った傷を癒す。
「てぁっ!」
 フィーは手にしたダガーを投げつけ、巨大鳥の翼に突き立てる。その瞬間に、少しだけ巨大鳥がバランスを崩したのを見逃さず、冒険者達は次々と攻撃を繰り出す。
 傷付いた巨大鳥は、攻撃を避けるように、崖の外の方へ旋回するが……。
「もう一度……!」
 そこに、蛇の杖を構えたエルスから、何度目かになるブラックフレイムが飛び……その一撃によって力尽きた巨大鳥は、深い谷底へと落ちていった。

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ストライダーの牙狩人・フローリアン(a33834) 2005年10月27日 21時
おお、ああいうプレイングだとこんな感じになるのか…はじめから『ホーミングアロー』で俺に注意を向けさせたほうがよかったかもな…

ストライダーの武道家・ヤシロ(a37005) 2005年10月27日 22時
う〜ん、やっぱりプレイングって難しい〜。でも今回ので「こうしたら良かったかな」って色々分かった事もあったわね。次から気をつけてみます♪

濃緑の医術士・ペール(a34721) 2005年10月28日 01時
よかった〜力ないから無事引っ張りあげれるかちょっと心配だった(汗) うん、大体思う通りに動けたかな

蒼天女神月渡船・ロディア(a35859) 2005年10月28日 01時
なるほど・・・結構格好良く書いて貰えたようだ。アビリティは使いこなせば、もう少し効率の良いものとか付けられるのかもしれないね。引きつけ役と救出役の案をプレイングで書いたけれど。きっとみんなも考えたのかな?そんなような内容になっているね。とても参考になったよwエルル先生ありがとうございます。
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