<第14回 【むげふぁんスプリングスクール】打ち上げパーティ!>

 『プレイングの書き方』や『プレイングを書いてみよう!』は確認してもらえたかしら?
 最後の講座は、打ち上げパーティを行なうというオープニングで、もう一度プレイングを書いてもらいました。
 実は実践も兼ねた講座だったんだけど、皆さんどうだったかしら?
 この講座の様子は『【むげふぁんスプリングスクール】打ち上げパーティ!』で見てくださいね。

【課題】打ち上げをしよう! リボンの紋章術士・エルル(a90019)

場所:談話室   2005年04月15日 18時   発言数:21
 皆さん、今日の講座はどうでしたか?
 実は……ここで、皆さんに、一つお知らせしなければいけない事があるの。
 といっても、もう皆さんも知っていると思うけど……このスプリングスクールは、4月5日から18日まで。……あともう少しで、皆さんとお別れしなくちゃいけないの。

 だから、最後に、みんなで楽しくお別れできるように、このスプリングスクールの【打ち上げ】をしたいと思います♪

 会場用に大きなホールを予約したし、色々な種類の美味しい料理や飲み物も用意するつもりよ。だから、あとは皆さんが参加してくれれば、それでOK♪
 みんなで、美味しい料理を食べたり、美味しい飲み物を飲みながら、いっぱい騒いで盛り上がって……とっても楽しい時間にしましょうね♪


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 ……今回の課題は、ここまでの部分がオープニングになっているわ。

 皆さんは、このオープニングに対して、どんな風に行動するか考えて『200文字以内』のプレイングにまとめて、私へのお手紙で送って下さい。
 プレイングを書くからって、緊張したり、心配したりする必要はないわ。
 一緒にスプリングスクールで学んだ人達との打ち上げで、あなたならどんな風に過ごすのか……書いてみてね♪

 そうそう、今回のようなシナリオは、冒険者の酒場では『イベントシナリオ』と呼ばれているの。
 イベントシナリオは、普通の冒険依頼と違って『何人でも参加することが出来る』けど、『参加した人が必ず登場できるとは限らない』ものなの。
 今回は、皆さんからお手紙で届いたプレイングを元に、本物のイベントシナリオのようにリプレイを書いて、発表しますね。

 今回の課題の締切は、明後日、4月17日の朝8時半まで。それまでにプレイングを送って下さい。
 締切時間には遅れないように、よーく注意して下さいね。
 出来上がったリプレイは最終日、18日に発表するわ♪
 18日は最後だから『スプリングスクールのまとめ』も行ないます。

 ……じゃあ、大勢の人が打ち上げに参加してくれるのを、待ってますね♪


エンジェルの狂戦士・パルック(a24944) 2005年04月17日 09時
あぅ、力尽きて参加できなかったよう・・・

ドリアッドの武道家・アスゥ(a24783) 2005年04月17日 10時
…うん?スプリングスクールの課題〆日って……Σ(ーー;)

ストライダーの翔剣士・ミマ(a24826) 2005年04月17日 16時
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ストライダーの翔剣士・ミマ(a24826) 2005年04月17日 16時
あ…私も課題の締め切りに気づいてませんでしたね(汗)。あと、返信ミス、ごめんなさい

月影に踊りし・セージ(a23074) 2005年04月17日 17時
嗚呼…バルックはん、アスゥはん、ミマはん残念無念やな。本依頼んときにこういう事にならんよぅ気ぃつけや?

ヒトの武道家・イステ(a25593) 2005年04月17日 20時
てか初めてなんでよく分かりません・・・・・・(涙

純白の淡雪・ノエル(a22882) 2005年04月17日 21時
ああぁ、日付勘違いしてましたっ(汗)今日締め切りだったんですね……。みなさん、楽しんできて下さいです〜……。(へこみ)

ストライダーの武人・ダクス(a24897) 2005年04月17日 21時
あぁ。今日締め切りだったのか!!ふう。皆さんどうぞ楽しんで来て下さい!!

聖典月日の舞武・セイタロウ(a25048) 2005年04月17日 21時
あうあ…しもうた…プレ送ってへん…みんな楽しゅうやってや…(凹

ヒトの武人・ウィズアム(a24983) 2005年04月17日 22時
結構打ち上げに参加し損ねたのいるんだな。俺の場合は相棒が「ねたが出ねぇ」とかもたもたしててな…なんか前回の課題の様なのと勝手が違って困ったとか言ってた。確かに明確な目的とかが提示されてない分ある意味難易度高いかもな…

鏡花水月の邪竜導師・セラレム(a24856) 2005年04月17日 22時
締め切り過ぎてしまいましたねぇ・・・・ 参加し損ねたので真に残念です。皆さん楽しんできて下さい。

金木犀の愛想曲・ミンリーシャン(a22811) 2005年04月18日 00時
私もプレイングは送れませんでしたねぇ@w@;皆さんどうもお世話?になりました♪(ぺこり)授業とても参考になりました、ありがとうございました♪>エルル先生

天舞う白翼の幻想・リシュナ(a24607) 2005年04月18日 01時
あんまり参加できなかった・・・。送った皆さん、楽しんでね♪

霧に翳む闇夜の夢・ドーリス(a22835) 2005年04月18日 01時
………あまり参加出来なかったけれど………プレイングは本当に参考になったわ………ここに来て良かった♪………お世話になりました★………有難う♪>エルル

エンジェルの牙狩人・リオネール(a25623) 2005年04月18日 11時
ボクは今日ばかりで参加とかできるはずもなかったんだけど、!

エンジェルの牙狩人・リオネール(a25623) 2005年04月18日 11時
あわわ;;上のは間違いだよ!>続き>参加できなかったけど、お疲れ様!>エルルさん
自称聖戦士・ケーン(a23201) 2005年04月18日 14時
俺も打ち上げに参加できなかった・・・。しかし、旅団の規模の決まり方など目新しい発見があったので、このスクールに参加した事は無駄にはならなかったな。

ヒトの武人・フロウ(a25444) 2005年04月18日 15時
何となくノリでやってみたんだが・・・あれじゃ駄目だろうな(苦笑  しっかし、まじでここは参考になったな、うん。エルルさん、あっしたー!(ありがとうございましたの意(ぁ

ドリアッドの医術士・フィリス(a22078) 2005年04月18日 19時
あう〜、結局、勉強に来たのかスカウトに来たのかどっちつかずで終わってしまいましたわ。でも、勉強になったこともありましたわね。もっとも、一番の収穫は皆さんと知り合えたことですわ。エルル先生、色々ありがとうございました。

エンジェルの武人・ルエア(a25415) 2005年04月18日 20時
ウチも、締め切りに間に合わへんかったわぁ・・・(汗)・・・エルルはん、堪忍なぁ〜?(泣き) イベントシナリオやったら、気軽に参加できそうやし・・・機会があったら、酒場のイベント依頼とかも、受けてみたいと思うわぁ〜♪

【むげふぁんスプリングスクール】打ち上げパーティ! リボンの紋章術士・エルル(a90019)

場所:談話室   2005年04月18日 18時   発言数:2
 私が先週皆さんに持ちかけた、このスプリングスクールの打ち上げパーティには、たくさんの人が参加してくれました♪
 私の元に届いたプレイングを元に、リプレイを用意しましたから、一体どんな風に打ち上げパーティが行なわれたのか、ぜひぜひ確認してみて下さいね♪

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●『むげふぁんスプリングスクール』打ち上げパーティ!
 エルルが呼びかけた、スプリングスクールの打ち上げ。その会場となるとあるホールでは、着々と準備が進んでいた。
「よいしょっと」
 エルフの武道家・フロラ(a24597)は、他の冒険者と協力しながらテーブルを並べ、クロスを敷く作業を手伝うと、最後に一輪挿しを飾る。
(「みんなが楽しめて、いい思い出になるといいな」)
 そのために、とフロラは精一杯会場の設営を頑張る。
「これで良いですね」
 派遣巡回牧師・アスレイト(a22887)は壁を見上げながら満足そうに頷いた。そこには、リボンなどが綺麗に装飾され……一番目立ちそうな所には、『スプリングスクール打ち上げ会』と大きく書かれた横断幕が張られてある。
「入ったばっかりなのになぁ〜ん……」
 どこかしょぼくれた様子で呟きながら、ヒトノソリンの武道家・フロウ(a25478)は、運んで来た飲み物の樽を置く。
 スプリングスクールが終わってしまうのは寂しいけれど、でも……自分にも何か出来ればと、フロウは荷物運びに勤しむ。……そうしていれば、寂しさも少しは紛れるから。
「料理と食器、並べていきますね」
 新月の黒猫・ポルロ(a24825)は、エルルが取り寄せた料理を運び込むと、準備の出来た会場内に運ぶ。続けて、皿やグラスなども運んで来ると、それらも順番に並べていく。
「皆さん、ありがとう。準備はこれでバッチリね」
 全ての料理を運び終え、準備が整った所で、エルルは手伝ってくれた者達に礼を言うと、パーティが楽しみだと微笑む。
 その頃には、他の者達も会場に集まって来ていて……『むげふぁんスプリングスクール』の、打ち上げパーティが、始まろうとしていた。

「じゃ……乾杯!」
 乾杯の挨拶を買って出た、チキンレッグの翔剣士・ジョナサン(a25022)は、皆の前に出ると、そう高らかにグラスを掲げ……会場内には、皆の「乾杯!」という声が次々と響く。
「乾杯!」
 リザードマンの武道家・キオウ(a25378)は、他の者達とグラスを鳴らし合うと、その中身を一気に飲み干し……新しく酒を注ぎ直しながら、周囲にいる者達と談笑し始める。
「みなさん、お疲れ様ですわ」
 ドリアッドの医術士・フィリス(a22078)は、近くの者達にそう話しかけると、ジョナサン同様に親睦を深めようと、他の者達に声を掛ける。……もっとも、彼女の場合、自身が団長を務める「移動診療所『東風』」への団員スカウトという面もあるようだが。
「へぇ……」
 彼女の話を聞きながら、相槌を打つのはヒトの武人・フロウ(a25444)。知り合いを増やそう、と考えてふらふらしていた彼が、積極的に他の者に話しかけていたフィリスと出くわしたのは、ある意味自然な事だったのかもしれない。
「僕はこれから居酒屋『浮夢』で働きながら冒険するけど、君はこれからどうするのだ?」
 そんな二人の会話に加わったのは、今後もスプリングスクールの仲間と連絡を取り合えるよう、交流を深めようとしていた、深森の純真・メルティア(a25262)。
「私は……」
 彼らはそれぞれ、互いに今後の事を語り合う。
「この際や。新参やからて遠慮はせぇへんで! 思うさま飲み食いしたるー!」
 次々と料理に手を伸ばしているのは、ストライダーの邪竜導士・マオ(a25514)。彼がスプリングスクールに参加したのは、打ち上げの寸前……。「いきなり終わりて、んな殺生な……」と嘆いたりもしたけれど……きっぱりすっぱり割り切ったらしい。
「未成年やからて気にするかーい! 酒も呑んだるでーぇ!」
 そんなマオが、次に手を伸ばしたのは酒樽……だったが。
「あ……あなた、未成年よね?」
 それを止めたのは、乾杯後まずエルルの所へ挨拶に行っていた、エンジェルの医術士・リュディア(a21973)だった。楽しい打ち上げではあるけれど……その辺りはきちんとしないといけないと、そうリュディアは思うから。
「カイーナさん、未成年の人はお酒を飲んじゃダメですよ?」
 別の場所からは、エルルの声が聞こえて来る。……どうやら、端の方でお酒を飲もうとしていた、ヒトの武道家・カイーナ(a25417)の様子に、エルルが目ざとく気付いたらしい。
「これは…………?」
 ヒトの武道家・ルフィリア(a25334)は、初めて見るいくつかの料理を興味深く見つめていたが……やがて、他の者が手にしている飲み物にも興味を持って、試しに口にしようとする。
 が……それはカクテルで。好奇心から手を伸ばす彼女に気付いたリュディアが「あなたはこっちね」とオレンジジュースを渡す。
「これもなかなか……」
 ストライダーの牙狩人・ジャック(a24002)は、グラスを片手にテーブルに並ぶ料理に手を伸ばし、色々な物を順番に味わう。
 一方では、呪術芸術家・スピラナ(a25096)が、部屋の隅の方で壁に寄りかかりながら、カクテルの注がれたグラスを傾けている。その様子は、引っ込み思案な性格だからか、かなり控えめなように見えた。
「色々学べて……参加して良かったな」
 別の場所では、黒尾・レダ(a23184)が、檸檬水の入ったグラスを口に運びながら、スプリングスクールでの出来事を思い返して、呟きをこぼす。
「………」
 人の輪から少し離れた場所からは、夕陽を遮る影・マチュア(a25118)が皆の様子を見つめながら、物思いに耽っている。
 ここに集まった中の誰かとは、きっと再び会う事もあるだろう。……その時が楽しみだ、と。
「本当は月見酒……といきたい所だけど」
 流転の赤・ザクロ(a24957)は、賑やかな所は苦手だから……と表に出ると、湯のみを片手に、桜餅を齧りながら、空に浮かぶ月を見上げる。
「ん……?」
 そんな彼の視界に入ったのは、入口から顔を覗き込ませて、パーティの様子を見ている、エンジェルの紋章術士・ティシャン(a25423)だった。
「みんな、楽しそうだなぁ……」
 臆病な性格で、人見知りな所があるティシャンは、そう呟きながら会場内を見回し、甘い物がありそうなテーブルを探すと、あまり目立たないようにしながら、そちらの方へ歩いていく。
「さて……あいつはどこだろうな」
 黒き鱗のパンタグリュエル・ガルガルガ(a24664)は、グラスを片手に周囲を見回す。
 彼が探しているのは、スプリングスクールで出会い、親しくなった、間隙の白い狩人・ジアド(a24688)の姿だ。一応二人で飲む予定だったのだが……どこへ行ったのだろうか……?
「エ〜ルルっ!」
 そんな中、エルルに飛びついたのは、喜びの空・ウィン(a22180)だ。
「わわっ」
「いつもお疲れ様だよっ♪ これ、美味しいから食べてみて♪」
 驚いて、背中から抱きついてきたウィンを振り返るエルルに、ブルーベリーの乗ったチーズケーキを差し出すウィン。
「実は俺、ケーキを焼いてきたんですよ。良かったら、どうぞ」
 その後ろから歩いてきたエルフの忍び・フォシル(a25323)は、苺がたくさん乗ったケーキを広げ、それを切り分けて皆に配っていく。
「ウィン、手伝ってくれますか?」
 フォシルはウィンに手伝いを頼むと……そんな彼女の分として、一番苺が乗っている部分を切る。
「エルル」
 わいわいと騒いでいる皆を見て微笑みつつ、エルルに近付くのは、淡恋遊戯ノ華詞・シノア(a23295)。
「基本的なコトから教えてくれて有り難う。助かったよ♪ いろんな人に会えたしな」
 シノアはそう感謝の気持ちを伝えながら、差し入れのクッキーを手渡す。
「わぁ……ありがとう」
 その包みを受け取って、にっこりと笑うエルル。
 ――と、その時。
「世話になった。これからも精進し、立派な冒険者になってみせる」
 エルルの足元に一本の矢が飛来すると、そう声が発せられる。
 ――声の矢文だ。
「まぁ……」
 その言葉に目を細めるエルル。……矢を射たのは、その声からジアドだとすぐに解った。
「………」
 そんなジアド本人はというと、矢を射るのに登った会場そばの木から下りると、ガルガルガと酒を酌み交わそうと、彼の居そうな場所に向かう。
(「これからは一冒険者としてがんばらないとな」)
 短い間だったけれど楽しかった……と思い返しつつ、ストライダーの忍び・サクラ(a20234)は、そう胸にすると、エルルの所へ挨拶に行く。
「本当におつかれさま、色々勉強になったよ。今後もよろしく」
「エルルさん、いろいろと教えていただきありがとうございました」
 赤茶の交渉人・レイクス(a24991)も、エルルの前に立ち、そう世話になったお礼を言うと、近くに並んでいた果物の中からマンゴーを選び、それを齧る。
「私も……」
 ヒトの紋章術士・マリーシャ(a25418)も、丁寧に教えて頂いたおかげで、冒険者として未熟な私も、色々な事が学べました……と、エルルにお礼を言うと、続けて、他の者達にも順番に挨拶して回りはじめる。
「エルル先生♪」
「色々な事を教えて頂きありがとうございました」
 スプリングスクールの思い出話に花を咲かせていた、ドリアッドの医術士・ユナ(a24557)とエルフの邪竜導士・リィヴィロード(a23707)も、口々にそう感謝の気持ちを述べる。
「これからも思いやりと夢を忘れず頑張って行くなぁ〜ん!」
 ヒトノソリンの翔剣士・ヤマト(a25004)は、エルルへの挨拶をしたあと、そう今後の抱負を語りながら、ぐっと両手を握りしめる。
「とてもわかりやすい講習を、ありがとうございましたです」
 柔らかに揺らめく白き灯り・スウ(a22471)も、お礼の言葉を伝えると、ユナ達の会話に加わっていく。
「みんな……」
 エルルは、そんな大勢からの言葉に、とても嬉しそうに目を細めた。

「さてと……」
 打ち上げが始まり、しばらく過ぎた頃……ヒトの忍び・リオン(a24622)は、頃合を見計らってホールの前方へと移動すると、扇子を手にし、みんなが更に盛り上がればと、優雅に舞を披露する。
「ボクは、みんなに歌を贈るなぁ〜ん」
 ヒトノソリンの武人・マルシュ(a24882)も前に出ると、色々な感謝の気持ちを込めて、自慢の歌声を披露する。まだ駆け出しの自分だけど……ここで学んだ事を生かして活躍していくと、そう胸の中で誓いながら。
「うにゃっ、ルーミィも歌うのにゃぁ〜」
 その様子を見たエルフの牙狩人・ルミニア(a24232)も、楽しげに歌声を響かせる。
 みんなが、これからも、この世界で楽しくやっていけるように……そんな願いを込めながら、明るい歌を紡ぐ。
「じゃあ、私も……」
 エンジェルの吟遊詩人・アリス(a22962)も歌声を紡ぐと、軽やかにステップを踏み始める。
 これからもずっとずっと、皆が幸せでありますように……そう祈るように願いながら、ありがとうの気持ちを込めて、アリスは歌と踊りを披露する。
「サクラも踊るですぅ〜」
 言うが早いか、ドリアッドの翔剣士・サクラ(a20990)も、長い髪を揺らしながら、得意の踊りを始める。
「エルルさん」
 そんな皆と一緒に歌と演奏を披露していた、エルフの武道家・フロラ(a24597)は、曲が一段落した所で切り上げると、エルルにダンスを申し込む。
「私と? ……じゃあ、踊りましょうか」
 驚いた顔をしたエルルだったが、すぐに頷きながら微笑んで、フロラに手を伸べると、二人で一緒に踊りだす。
 そんな二人の行動を引き金にしたかのように、他の者達もダンスをはじめ……ホールではしばし、ダンスタイムが続く。
「エルル先生、待って下さいなぁ〜ん」
 一曲踊り終え、飲み物を取りに向かおうとしたエルルを呼び止めたのは、目には目を刃に刃を・ファルリア(a21591)。
「エルル先生を、白ノソリンに乗った姫様にしたいのなぁ〜ん」
 ファルリアはそう笑うと、その場で踊りだし……10秒後には白いノソリンに変身すると、エルルの足元に屈みこんで、乗るように促す。
「え、え?」
 そんなファルリアの行動に、驚いて戸惑うエルル。……どうやら、彼女が白ノソリンに乗った王子様にちょっとした憧れを持っている事から、思いついた行動らしい。
「……じゃあ」
 少し迷っていたエルルだったが、ファルリアのそんな気持ちを受け取って、その首に手を伸ばしながら、彼女の背中に腰を下ろす。
 そんな彼女を乗せ、ファルリアはゆっくりと歩き出す。
「エ、エルルはん……!」
 ――と、そんなエルルに声をかけたのは、思いつめた顔をしながら近付いて来た、月影に踊りし・セージ(a23074)。
「最後やさかい……云わしてや! 玉砕覚悟で当たって砕けろや! 実は俺、エルルはんのこと……」
 ぐっと強い口調で切り出したセージだが、そこで言葉を濁すと、しばし沈黙してしまう。
「え……?」
 エルルどころか、周囲にいた者達が揃って注目する中……セージは、顔を真っ赤にしながら、大きく息を吸い込んで――本題を切り出す!
「……し、師匠と呼んでえぇか?」
 ――どこかで「ずるっ」と何かが滑るような音が聞こえ、その場にいた全員が、一気に脱力したような気がした。
「いやー、今回のでえらい世話になったし……て、どないしたん? ……やっぱこういうんはあかんか?」
 そんな他の者達の様子に気付いていないのか、セージは不思議そうにしながらエルルに問う。
「え、えっと……その、別に、構わないわよ」
 そんなセージに、エルルは「師匠なんて呼ばれるような柄じゃないような気はするけど……」と少し恥ずかしそうにしながらも、頷き返した。

「楽しいことってほんとにすぐ終わっちゃうんでですね。……楽しかったなぁ……」
 ドリアッドの吟遊詩人・リヴァル(a24964)は、これまでの事を振り返ると、少し残念そうに笑いながら呟いた。また、こんな楽しいことがありますように……思わず、そう祈らずにはいられない。
 スプリングスクールでの日々は、あっという間に過ぎて……そして、この打ち上げパーティも、そろそろ終わりの時刻を迎えようとしている。
「もうすぐスプリングスクールはおしまいだけど……今日までの間、一緒にお勉強した事をしっかり胸に刻んで、皆さん、これからも頑張っていって下さいね」
 エルルは、そう『先生』としての言葉を皆に贈ると、「また、別の場所で会いましょうね」と微笑み……その言葉を、パーティ終了の挨拶代わりにする。
 そんなエルルの言葉に、冒険者達は名残惜しそうな顔をしながらも、互いに別れの……そして再会を誓い合う挨拶を交わしながら、それぞれ会場を去っていった。

【おしまい】


ドリアッドの医術士・ユナ(a24557) 2005年04月19日 07時
・・・最後の方のやつ、告白かと思ったにょん・・・(ドキドキ
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⇒⇒⇒第15回 スプリングスクールを振り返ろう!