<【総合案内】2006年8月期>

 捕縛したリザードマン冒険者の訊問が行われた事を報告しました。
 活動自体も緩やかに、けれど確実に実を結んできているようです。
 ですが……王都より離れた南東部で不穏な動きが見え隠れしているようです……。

【総合案内】8月期 薄明の霊査士・ベベウ(a90103)

場所:聖域前広場   2006年08月08日 00時   発言数:1
●概況
 
 七月に実行された『湖畔の焦点』作戦において、捕縛されたリザードマン冒険者に対する訊問が、王府の地下に設けられた独房において執り行われた。
 この場で得られた重要な情報は、以下のようにまとめられるだろうか。
 第一には、リザードマン護衛士であった者が反逆の徒となる際の、心理的な動きである。新たな反逆者を出さぬためにも、今後の活動に役立ててゆかねばならない。
 第二には、バルマン一派がリザードマン領に持つという、網目状の繋がりについて、その一端が垣間見えた点であろう。彼は商人として面の顔を持ち、裏側でその悪意を育んでいるのである。
 第三には、以前からも指摘されていたことではあるが、バルマンら旧体制からの力を持続させる者らが、この国で未だに息吹いている点である。表だっての力はないにせよ、武具をためこみ、リザードマン冒険者や一般人を私兵とし、いくらかの勢力を誇っているのである。
 
 リザードマン護衛士団の再編は、上記の問題とも多いに関連する重要な議題であるが、報告書の作成が遅れている旨、ベベウから皆に謝罪の言葉があった模様。
 なお、彼からは八月期における通常任務は、前半と後半とに分けるのではなく、一つの枠として欲しい、との要望も出されている。ただし、護衛士の活動は一度に限定されることなく、複数回の積極的な参加も認められるものとする、とのこと。
 
 
 凶殲姫・ルルティアらの手によって、緑がいっそう色濃くなった田端での作業が進められた。特に、彼女が持つ高枝斬り巨大鎌なる武具は、その威力を存分に発揮したようだ。「今ならもう一本おまけでつけるぞ」、とは使用者の言である。
 また、農地では砦工房で作成された農具が活躍している模様。その使い勝手の程は、色術師・ナオによって職人達の耳に届けられ、彼らの意気は高まったとのことである。
 夢見る船長・リディアは麦茶を片手に農地を駆けずりまわり、月下雪影の寒椿・セレスティアと凪し夕影・ナギは水路の状態を確かめつつ、農夫たちに声をかけた。
 
 商業の高まりを実感できぬまま、赤い狐の・サンクは王都を歩いてまわった。そこには、天焔ノ徒・ゼクトの顔もあり、彼が言うには「何かこう、催し物なんてしたいかな。人が来ないとお金も落としていかないし」とのこと。
 砦工房ではなく市井の作業場を巡ったのは、暗夜の半身・トルティアだった。彼女の考えも、展覧会などの催しの必要性へと傾いているようだ。
 同じ考えを基本、さらにそれを実現させるべく動いているのは、漫遊詩人・ドンである。職人たちには金属加工の腕を高めてもらい、金管楽器などが作成できるようにならないものか、期待しているらしい。
 
 夏の暑い日々が続いているにも関わらず、まったくもって意志を衰えさせる様子のないアイザック王を、その護衛としてたしなめる役を仰せつかった宵闇の蝶・ユズリアは考えた。アイザック王を王府から外へと脱出するべく興奮させるのではなく、その力を別の方角へと向けるのだ。その結果……彼女は朝から晩まで、剣技の稽古に付き合わされた、ということである。
 
 其は命護りし天空の聖楯・クリムヒルトと極楽蜻蛉式武装少女・アムルは、ベベウと共に書類の整理に取りかかった。前者は整理、整頓、掃除に加え、適時に紅茶とケーキを皆に振る舞った。後者は素晴らしい提案を行い、皆の口をあんぐりとさせた模様。「やっぱり書類棚増設は必須っぽいですね〜。増やしたそばから埋まっちゃいますけど」、との発言に続いて、分別可能な棚が作成された。
 
 暇神・スレインは北へと続くチキンレッグ街道を検分、治安を確かめ、近隣で暮らす人々との対話を通じて、噂の収拾に努めた。隣接する地域の安定に伴い、領土の北方は以前にも増して安定しつつあるようだ。
 
 黒への案内人・アムリタは東部に向かった。リザードマン領の南東部は、他の地域と比較して王府からの目が届きにくい地方でもあり、バルマンら旧体制の復古を求める人間たちの巣となっている恐れがある。歌う山伏・ハルと虹色紳士・ルエンが酒場で得た情報も、南東からやってくる商人らしき一団の動きとして一致した。
 何かが、起こるのだろうか。
 
 
●王都の様子
              (先月比)
 【農 業】670/???  +31
 【商 業】510/???  +22
 【貢献度】529/999  +132
 【治 安】100/100  +50
 
   ――砦工房――
 【兵訓練】 95/100  +3
 【製 造】498/???  +6
 
 数値は、国の象徴たる王都のものです。領内の状況を王都の様子から概観することができるというわけです。ですが、数字に置き換えられぬ部分も多々あり、すべてを把握できるものではけっしてありません。
 この数値化は、キシュディムを担当するMSである水原が、独自に管理しているものです。通常任務などの効果が反映されますので、護衛士としての活動の目安としてください。
 毎月、一度の更新となります。
 
 
●護衛士の任務
 
――通常任務【青】――――――
 ・訓練所で兵士たちを鍛える
 ・治安の維持
 ・国境哨戒
 ・アイザックの護衛
 ・リザードマンGGとの修好
 
――通常任務【赤】――――――
 ・砦工房の運営
 ・農業の発展
 ・商業の発展
 ・公共事業への協力
 ・リザードマンGGとの修好
 
――【重点業務】―――――――
 ・その時点での最も重要な課題
 ・食糧問題
 
 キシュディムでは、所属する護衛士たちが【青】と【赤】の班に別れています。それぞれが、担当する領域は上記の通り。ですが、他班の活動に参加することに規制はなく、むしろ、自由な行き来を奨励しています。
 
 
●施設の紹介
 
 【グリモアガード(GG)本部内の施設】
  ・聖域前広場  :丘の上。宿舎とノソリン小屋がある。 
  ・護衛士詰め所 :塔の二階と三階。
           武器庫、書庫、くつろぐための居間がある。
  ・グリモアの間 :丘の内部に広がる、湿原のような地下空間。
  ・ベベウの執務室:霊査士が控える。隣はその寝室。
 
 【リザードマン王国首都】
  ・首都市街地 :武骨な建築物が立ち並ぶ、国家の中枢。
  ・訓練場   :市街地と郊外の境にある施設。
 
 【砦工房と新村】
  ・砦工房   :王都の南東、主要街道に面する施設。
          200名のリザードマン兵士が常駐する。
          24基の炉が設けられ、精鉄の技能を学ぶことができる。
          クワやスキ、刀剣や盾、装身具など生産可能。
          10匹のノソリンが配備されている。
  ・農地    :新しい農業を国内へ頒布させるためのモデルである。
  ・街道    :王都から砦工房へと伸び、さらに北へと進む主要な道。
          ごくごく限られた区域のみ石の舗装が成されているが、
          多くは人の足で踏み固められただけの隘路である。
          花咲く季節となれば、金木犀などが縁を彩る。
          陽光の砦リドマーシュへと伸びる、
          西方への道が開通した。
 
 【北方拠点】
  ・本部    :7本の柱からなる堅固な建物。
          たくさんのベッドが連なる寝所を持つ。
          大きな丸いテーブルは、会議や親睦の場。
          小さな隠し部屋が地下にあるが、用途は不明。
          チリひとつなくきれい。
          窓辺には風鈴が下げられている。
  ・物見櫓   :高さ5メートルほどの石の塔。
          狼煙を装備。
  ・石垣    :堅牢な護り。上部には通路が設けられている。
  ・側溝    :石垣に沿って掘られている。
          今のところ穴だけだが、ほぼ垂直で登りにくい。
  ・医療施設  :清潔な病床を持ち、調理施設も備えている。
          屋内に井戸を持つ。
  ・避難地   :泥濘んだ土地のため、たまに水が漏れだす。
          避難民のテントが並ぶ。
          農地や、鍛冶のための炉が築かれている。
 【西方街道】
  ・天幕本部  :数十のテントからなる。
          リザードマン護衛士と工兵が滞在中。
 
 以上、これらの場所で、護衛士の皆さんは活動を行えます。
 国土は広大ですから、他にも農地や河川、湖、都市や村々といったものが多数あります。地形の特徴は、沼地が多いものの平坦な場所が多いようです。
 
 
●NPC人物紹介
 ・アイザック :愚直な戦士として未だに多くの信望を集める王。
         最近は領内の探訪にご執心。
 ・ルタ    :影の宰相と目される有能な文官。
         現在は王都を離れ、マルツの元に身を寄せる。
         彼との間に生まれた子は男児であった。
         現在、体調を崩している。
 ・マルツ   :南部の若き領主。
         ルタとは深い絆で結ばれている。
 ・バルマン卿 :その館は焼け落ち、行方知れずに……。
         旧体制派の首領と断定された。
 ・カルロ   :バルマンの子息。危険な旧体制の信奉者。
         現在、その身分はマルツに預けられている。
 ・ザマー   :リザードマン護衛士団で団長を務める重騎士。
         ルタとは友人であるらしい。名はモニカ。
 ・ミラスラス :ザマーの元で副団長を務める、切れ者。
         丸顔で童顔だが、人の間に立つことが上手い医術士。
 ・バリッチ  :亡き友の名を冠する、ホアキン商会の若き当主。
         チキンレッグ領との交易路を切り開いた有能な人物。
 
 
●リザードマングリモアガード
 複数の護衛士団が、国内に点在している。所属するのは、いずれもリザードマンの冒険者のみ。
 体制の転換期に、自ら引退した冒険者も少なくなく、規模は50名程度の護衛士によって構成される程度となっている。
 反体制派に与し、離脱する者が続発した結果、さらにその勢力は弱められてしまった。
 
 
●MSより
・護衛士シナリオは、すべての皆さんが目を通しているとの前提で、今後、展開を広げていきます。名前付きのNPCの性質や、彼らとの関係が、ゆくゆくは王国の政情にも絡んでくる……やもしれません。
・ついでに、評価もしてやっていただけると、根が単純な水原がものの見事に喜びますので見物です。
・いちばん上のスレッドには、重要な内容を記載するようにします。
・基本的に、雑談や護衛士シナリオに関する相談のスレッドは、自由に立てていただいてかまいません。
・各スレッドは、50を越えたあたりを目安に、適宜、有志が立て直すようにしてください。
 
 
(総合案内に、追加したい事柄がある場合のみ、このスレッドへの書き込みを許可します。皆で、使いやすく、わかりやすい案内にしていきましょう)

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